Road to ポケモンマスター ~逆襲のポケモン編~   作:鍋奉行Lv5

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双子島~呆~っと~

レッド

「ニョロボン、お前の馬鹿力を見せてやれ!!」

 

カンナ

「ふぅん、苦肉の策が格闘タイプね。

それで私のパルシェンが倒せるかしら?【棘キャノン】で串刺しにしてあげなさいっ!!」

 

レッド

「【白い霧】!!」

 

姿を見失ったパルシェンは、攻撃を当てることができない

同時にカンナはこの霧に乗じてレッドが攻撃を仕掛けてくることを予想していた

 

カンナ

「パルシェン、いつ襲ってくるか分からないわ…念の為に【殻にこもる】で備えておきなさい。」

 

レッド

「(さすがに読まれてる…か。)

けど…ニョロボン、パルシェンの殻を掴むんだ!」

 

殻で閉ざしきったパルシェンの正面に堂々と立ち、精神を統一させる

 

レッド

「こじ開けろっっ!!」

 

体内に流れる全エネルギーを腕に集め、一気に開放する

必死に開けまいと抵抗するパルシェンだが、その殻は少しずつ幅を広げていく

 

パルシェン

「っ!」

 

そして本体が露見する

 

レッド

「よっしゃ!【ハイドロポンプ】で撃ち抜け!!」

 

カンナ

「まだよ、即座に【殻にこもる】でニョロボンの攻撃を断ちなさい!!」

 

放水に力を切り換えるわずか1秒のことだった…

【ハイドロポンプ】は殻を濡らすことしかできない

 

カンナ

「反撃の【棘キャノン】っ!」

 

ニョロボンの体に痛々しく棘が刺さっていく

 

レッド

「…掛かりましたね!」

 

カンナ

「!?」

 

やられたニョロボンは煙となって消えていく

そして、2匹のニョロボンが海氷から飛び出す

 

レッド

「それは"三幻身の返し"!

最初の霧の中でこっそりとすり変わっていたんですよ!

さらに…【地球投げ】!!」

 

背後からパルシェンを抱き抱え、一匹を踏み台に高く跳ぶ

総重量130キロ近くもあるずっしりとした身体を持ち上げるのは至難の業だ

 

レッド

「修行の旅で、こいつは毎日欠かさずイシツブテをダンベル代わりに鍛え、筋肉をしっかりつけた!!」

 

【身代わり】のニョロボンの背に乗り、それを踏み台に高く跳び上がる

 

カンナ

「くっ…!!(あの高さからの衝撃に耐えれるかどうか…。)」

 

地面に大きなクレーターを残す程の威力

パルシェンは落とされたその衝動により、脳震盪に…

外傷はほぼ無いものの、ニョロボンが繰り出した【地球投げ】での内へのダメージが相当なものだった

 

カンナ

「筋肉だけの生き物なんてただの単細胞かと思ってたけど、あなたと戦って反省したわ。

ま、どこかの同僚さんに教えてあげたいものだわ。

私の次なるポケモンは、この子よ!!」

 

ボールから出てきたのは、瞬き1つせず、ボーーッと前を眺める何ともやるせないポケモンだった

名をヤドランというらしい

 

ヤドラン

「……。」

 

レッド

「……。」

 

ヤドラン

「……。」

 

レッド

「…って、何か鳴けよ!!」

 

ヤドラン

「…ヴォ。」

 

一声上げてヤドランはまたうつける

 

レッド

「(何だかやる気無いポケモンだなぁ。)

ニョロボン、【のしかかり】!」

 

カンナ

「(レッド君は完全にヤドランのペースに呑まれて、油断しきってるわね。)

ヤドラン、【鳴き声】でニョロボンの戦意を喪失させてやりなさい!!」

 

ヤドランのそのやるせない低い鳴き声に、ニョロボンは力が抜けてしまう

【のしかかり】も大した跳躍ができないまま、失敗に終わる

 

レッド

「どうしたニョロボンっ!?

らしくないじゃないか、早く次の手をうつから気合いを入れ直せ!」

 

カンナ

「させないわよ!【頭突き】で攻撃!!」

 

レッド

「【カウンター】で倍返しだ!!」

 

レッドは最高のタイミングを狙ったつもりだった

しかし、【頭突き】をしてくるはずのヤドランが攻撃を当てにこない

 

レッド

「(ヤドランは何を考えてるんだ!?行動が読めなさすぎて、俺の感覚まで鈍らされる…!!)」

 

カンナ

「ヤドランはこう見えて知能が高いのよ?単調に技を出して反撃の隙を与える程、愚鈍じゃないのよ!

ヤドランは【頭突き】を当てるスピードを落としてニョロボンの様子を伺ってたの…。

そして【カウンター】が来ると分かってるなら、【金縛り】で封じるのみっ!」

 

ニョロボン

「っ!!」

 

指1つ動かせないニョロボンはどうすることもできない

その腹のグルグル模様だけが、まるで射ぬいてほしいといわんばかりの的となる

 

カンナ

「さぁて、改めて【頭突き】を喰らわせてあげる…!」

 

頑丈な頭がニョロボンの腹に強くぶつかる

少しばかりの痛みがあるかと思えば、まるで無表情のヤドラン

急所に当たったニョロボン、戦闘不能

 

レッド

「ヤドラン…あの能面のような表情からは動きが予測できない。

おまけにダメージも受けてんのか受けてないのか、さっぱり判らねぇときた。

(…こいつは、ある意味手強いな!)」

 

ヤドランという迷宮から脱出する術はあるのか!?

カンナの手の中で踊らされるレッド…危うし!

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