Road to ポケモンマスター ~逆襲のポケモン編~ 作:鍋奉行Lv5
その先に待つのは…
レッドは再会の約束をした地であるハナダの洞窟へ向け急ぐ
奥へ奥へまるで終わりのないような暗道を抜けると信じがたい光景が飛び込んできた
それは、 ワタルと炎児の一騎打ち…
2人だけの空間、自分が立ち入りでもしてら目の上の瘤(こぶ)であることは言うまでもないとレッドは悟った
ミュウツー
「マタ一人、生還者ガ来タヨウダナ。
今シガタソコデ、コノ余興ヲ傍観シテルガイイ…丁度面白クナッテキタ所ダ!」
レッド
「どうして親父とワタルさんが…!?」
炎児
「【爆裂パンチ】でそいつの洗脳ぶっ飛ばしてやれぇっ!」
もう炎児のリザードンは、半分我を忘れたかのように白眼を剥きながら拳を突き立てる
ワタル
「僕の自制心が弱かったが為に、こんな不測の事態になってしまった…!
炎児さん、すみませんっ!!
カイリュー、回避して【電磁波】!」
麻痺になったリザードンは磔刑を処されるのをただ待つだけの罪人のように手足が拘束され動けない
ワタル
「可能であれば避わしてくださいっ…、【破壊光線】!!」
炎児
「…ったく、バァー カ。無理だってぇの。」
ワタルのカイリューが放つ【破壊光線】がリザードンを炎児もろとも吹き飛ばす
仲介に入ろうとしたレッドだったが、その足を誰かの手がさせなかった
レッド
「親父ぃぃぃっっ!!!
…!?グリーンっ、お前どうしたんだよ!?」
その手の正体はグリーンだった
しかも、既にボロボロの姿だった
グリーン
「ワタルさんはミュウツーに操られている!
俺は今お前が考えていた事をしたが故にこの様だ。あの人達のレベルは、俺達がのこのこと参入していい程の次元じゃなかったんだよ…。」
ミュウツー
「実ニ見甲斐ノアル戦イダッタナ。
デハ、貴様ヲ解放スルトシヨウ。」
ワタル
「感情を表に出すのは不本意だけど、今回ばかりは悠長に言ってられない…!
僕の逆鱗に触れてしまった事を悔やめ…そして、人間を弄んだ事を懺悔するんだ、カイリュー、【破壊光線】と【竜の怒り】をMix!!
頂きに君臨する余が汝に裁きを下す時…"王の嗔恚(しんい)"!!!」
それはワタルに立ち込める怒りそのものが形となって現れたEB
長い蛇身を彷彿とさせるその光線が、ミュウツーに向かって翔んでいく
ミュウツー
「フハハハハ!!タカガ人間ノ分際デ、情ヲコレホドマデ高イ威力ノアル技ニ具現化デキルトハ面白イッ!
…ダガ、非常ニ残念ダ。
ソノ死ニ体デ放ツモノナド所詮、紛イ物ニ過ギナイ。」
片腕を軽く振り、【リフレクター】でそっくりそのまま反射されてしまう
レッド
「ワタルさぁぁぁんっ!!!!」
龍の開く大きな口腔に飲み込まれるワタルとカイリュー
制止したくてもできなかった己の弱さに嘆くレッド
ワタル
「うっ…。」
レッド
「ワタルさんっ、よかった…まだ息がある。」
ミュウツー
「アノ技ヲマトモニ受ケテ無事トハナ…。
相手ニ負ケルト承知ノ上デソコマデ這イ上ガレル貴様ノ勇気ヲ称賛シヨウ!」
ワタル
「どうしても君に聞いておかなければならない事がある。」
ミュウツー
「私ヲ楽シマセテクレタ礼ダ、遠慮セズ何デモ聞クガイイ!」
ワタル
「どうしてこんな真似をするんだ?一体僕らが何をしたっていうんだ!?」
ミュウツー
「…愚問ダナ。貴様ラ人間ハ私達ポケモンニ対シテ何ヲシタノカモ分ナッテイナイノカ。」
ワタル&レッド
「?」
ミュウツー
「復讐ダヨ。私ガ研究ノ試料トシテ遺伝子改造ニヨリ生マレタノハ知ッテイルカ?
私ダケデハナイ…多クノポケモンガ人間ノ興味本意デ、ベルモットトシテ扱ワレテキタノヲ培養カプセルノ中カラ目ノ当タリニシテキタ。
毎日ポケモンノ悲痛ナ鳴キ声ヲ耳ニスルノハ、聴クニ耐エナカッタ!ソレニ反シ、高笑イスル人間…私ハ赦セナイ、イツカコイツラニモ同ジ思イヲサセテヤルトイウ鬱憤ヲ覚エタ…ッ!!」
何も言い返す事ができないレッドとワタル
ミュウツー
「有リ難クモコレ程ノ力ヲ与エテクレテナァ。
一撃発シタダケデ物怖ジスルヨウナ連中ダゾ?ソシテ私ハ気ヅイタ…、コレハ野望ヲ叶エル事ナド容易ダトナァッッ!!!」
ワタル
「謝っても謝りきれないことをしてしまったようだ。」
レッド
「けど、あれはロケット団が独断で進めてた研究だろ!?
関係ない人達を巻き込む必要はないはずだ!!」
ワタル
「レッド君、それは間違った考えだよ。
この世は人とポケモンの2種類しかいない…、認めたくない部分もあるが、ロケット団も新しい見方から開拓しようとしたパイオニアだと言ってしまえば、彼の言い分を僕達が否定することはできないんじゃないかな。」
ミュウツー
「…トイウコトダ。
貴様ラモ、コノ事態ニ偶然足ヲ踏ミ入レテシマッテ気ノ毒ダッタナァ。
サテ、コレカラドウスル?切リ札ダッタトレーナーモ既ニ万策尽キタヨウダガ?」
チラッとレッドの方を見るミュウツー
その視線に腰を抜かし、冷や汗が吹き出るレッド
レッド
「(めちゃくちゃ逃げ出してぇ…、こんな怨念の塊相手に俺が…敵うはずねぇじゃねぇかよ!
でも…)」
倒れている炎児、ワタルを確認し、改めて強く拳を握る
レッド
「親父達を見捨てて逃げるなら、いっそ一緒にやられた方がって気楽にお前と戦えるってもんだ!!
…その前に、カンナさんを解放してもらおうか?」
羽を出し、ミュウツーに見せる
ミュウツー
「御苦労、御苦労!!
コレデ、無事ニ2名ハ晴レテ自由ノ身ダ!
フハハハハハ!!!」
レッド
「(イエローがこの場にいないってことは…ぐっ!!)」
グリーン
「…レッド、俺はもう戦えるポケモンが残っていねぇ。お前もその服見る限り、ひどく痛手を負ってるな…。
あいつと闘るなら1匹分じゃ足りないかもしれないけど、せめてもの餞別として回復の薬を貰ってくれ!」
レッド
「出てこいっ、リザードン!!」
渡された薬をリザードンに投与する
レッド
「サンキューな、グリーン!
もうこれ以上大切なものは失わせない!!
俺が…終止符を打ってやる!!」
ミュウツーの復讐…それは全て人間側に原因があったと知らされる
この忌々しい連鎖をレッドは断ち切ることができるのか!?