Road to ポケモンマスター ~逆襲のポケモン編~ 作:鍋奉行Lv5
ミュウツー
「好キナタイミングデ攻撃シテクルガイイ!
マ…、デキレバノ話ダガナ?」
レッド
「(そうだ、ただ技を発すればいいだけなのに…)」
カイリューのEBが悉く跳ね返されてしまった光景がフラッシュバックし、息詰まって口が動いてくれない
ミュウツー
「折角体ガ暖マッテキテイタトイウノニ…来ナイノナラ、コチラカライコウカ!!」
ミュウツーは人指し指をクイッと突き立てる
冷気を帯びた玉のようなものが指先に構成され、それをレッドに向け投げつける
レッド
「…!!!」
当たってしまうギリギリの所でリザードンが尻尾で凪ぎ払い、軌道を逸らす
しかし、掠めた尾の一部が凍傷している
威力はフリーザーの時と大差がなかった
リザードン
「ガオァッ!」
野太い叫び声がレッドに正気を戻させた
レッド
「す、すまなかった、リザードン。あいつの殺気に心が折れかかってたよ。次からはちゃんと指示する!
(それにしても、あの玉…まるで広範囲に及ぶような【吹雪】を小さく圧縮させた事で、さらに威力を高めてるような気がするな。)」
ミュウツー
「本能的ニ危険性ヲ感ジ取ッタノハ誉メテヤロウ。アノ技ノ原理ハ、【吹雪】ニアル。感ノ良サソウナ貴様ナラ、半バ気ヅイテタンジャナイカ?
デハ、コイツノ答エモワカルダロウ!?」
続いて中指を突き立て、電気を帯びた玉を生み出す
レッド
「(次は電気タイプか…っ!!)
リザードン、【空を飛ぶ】で避けるんだ!」
ミュウツー
「単発デ終ワルト…?マダマダァッッ!!」
再構築するのに然程の時間を要さないミュウツーの技に苦戦を強いられるも、辛うじて回避している
レッド
「今だっ、降下してミュウツーに突っ込め!!"激昂する翼竜"!!」
両手で【リフレクター】を張り、受け止めるも、炎を燃料として突撃した為、ミュウツーにかなりの負荷がかかる
そして、遂に…!
ミュウツー
「グッ…。」
レッド
「盾が剥がれた!!
リザードン、千載一遇のチャンスだ!
今後こんな事が起きないためにも、ありったけの【大文字】で跡形も無く消し去ってくれっ!!」
ミュウツー
「タカガ人間ゴトキガワタシヲ葬ロウナド、浅ハカスギルワ!!!
…居ナクナルノハ貴様等ノ方ダ!」
三本目の指を上げると、炎の玉が不気味に浮かぶ
それを投げつけると同時に互いの炎がぶつかり、爆発が起きる
レッド
「…な、なんつーパワーだよ。
リザードンの【大文字】が引き分けるなんて。」
ミュウツー
「勝ッタト思ッタカ?
ダガ、ワタシニ傷ヲ負ワセタダケデモ大シタ功績ダ!
フ…、安ラカニ眠レッ!!」
三本の指をくっつけ合わせ紫がかった特大の玉を生成する
ミュウツー
「【トライアタック】ノ究極形…、サラバ人類ヨ、ソシテ、ヨウコソワタシノ理想郷!
ワタシコソコノ世ヲ統ベルニ相応シイ存在ナノダッッ!!!
…"天上天下唯我独尊"!!」
レッド
「(さすがにあれは防ぎきれねぇわな…。
ここまで長かったなぁ、って言っても俺まだ16だ。人生の'じ'の字も知らない子供がしゃしゃりすぎちまったなぁ。
にしても、長く感じたのは事実だ…。
たくさんのポケモンと出会い、たくさんのトレーナーと競いあったり歪みあったりして、感情を分かち合った。)
いやぁ~、最高の旅だったぜ!!!」
覚悟を決めたレッドは目を閉じる
???
「【破壊光線】っ!!」
レッドの横を強烈な【破壊光線】が通過し、目の前の"天上天下唯我独尊"を相殺させる
???
「そんな所で寝てるとは、呑気なものだな?
仮にも私を倒した君が、そんな不様な格好をしてるのを見ると腸痛いぞ。」
レッド
「…走馬灯を見てるのか?
いや、俺の目が正しければ、あんたは…サカキっ!?それに、ガルーラまで!!
どうしてここに?それよりもあんたが原因で…」
サカキ
「相変わらず五月蝿いな。
それを全部答えている程の余裕はないんじゃないか?
まずは、あの興奮しきったミュウツーを鎮めるのが先だろ?
私の知ってるレッド君は、これしきで倒れる男じゃないはずだが…手を貸してもらうぞ!?」
崖っぷちのレッドの前に現れたのは思いもよらない人物だった
果たして、サカキの登場が吉となるか凶となるか!?