Road to ポケモンマスター ~逆襲のポケモン編~   作:鍋奉行Lv5

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ハナダの洞窟~最恐のタッグ!?~

サカキ

「私に手を貸してくれるのか?それとも、ここで野垂れ死ぬか…。

選択は1つしかないと思うが?」

 

レッド

「あなたに助けられたのは癪としませんが、まずはミュウツーを倒すのが先決ですからね!

…やってやりますよっ!!」

 

ミュウツー

「コイツハ面白イ!

マサカワタシノ因縁トモ呼ベル元凶ガ自ラ出向イテクレルトハナァッ!!

手間ガ省ケタナ…、何人束デカカッテコヨウガ所詮烏合ノ集。

ギャーギャー喚キ騒イデイルノガオ似合イダ!」

 

サカキ

「その減らず口を黙らす必要があるな…、ガルーラ!!」

 

ミュウツーの地面下に【穴を掘る】で潜んでいたガルーラが飛び出し、顎に不意の一撃を喰らわす

 

ミュウツー

「!?」

 

サカキ

「勝ったつもりでいるなよ?

地獄から這い上がってきた私とガルーラに強がりなど一切通用しないのだよ。」

 

レッド

「(あのミュウツーにダメージを与えた!?それに…)サカキ、ガルーラはもう戦えない体だったんじゃないのか!?」

 

サカキ

「七転び八起き…、女医に何と言われようと私はガルーラが戦線復帰できることを信じて、つらいリハビリにも常に付き添い、励ましてきた。

そして、ガルーラは元の肉体を手に入れ、それどころか倍の力を出せる段階にまで到達してみせた!」

 

レッド

「(転んでもただじゃ起き上がらない、悔しいけど流石、元ロケット団ボス!)」

 

サカキ

「せいぜい足を引っ張ってくれるなよ?

ガルーラ、【ピヨピヨパンチ】!!」

 

ミュウツー

「炎玉…"迦具土命(カグツチ)"ッ!!」

 

ガルーラの拳には生々しく火傷の跡がつく

 

サカキ

「ふむ…技の圧搾か。ポケモンにしては凝った演出だな。

ガルーラ、突っ込めっ!」

 

ミュウツーは両手に技を溜める

 

ミュウツー

「雷玉、"建御雷(タケミカヅチ)"!!

横ニ逃ゲ場ナドナイ!一発避ケレド、確実ニ二発目ヲ当テテヤロウ。」

 

サカキ

「ご丁寧に通告してくれて感謝しよう。

横に逃げ場がないなら…【穴を掘る】!」

 

ミュウツー

「ッ!?」

 

サカキ

「これで問題ないが?

それよりも貴様、私ばかり相手にしていていいのかな?

大きな横槍が突き刺さるぞ?」

 

レッド

「リザードン、"紅蓮螺旋拳"っ!!」

 

背後から迫っていたリザードンの攻撃を瞬時に避わし、直ぐ様反撃に転じる

 

ミュウツー

「貴様ナドコレデ充分ダ!

氷玉、"氷霧露(ヒムロ)"!!」

 

拮抗する両者

だが、リザードンの[猛火]が発動し、氷玉を溶かしていく

 

ミュウツー

「私ガ押サレテイル…?

(サカキノ乱入デ、気ノセイカレッド達ノパワーガ上昇シテイル!?)

…!!」

 

リザードンを注視しすぎていた為か、すっかりガルーラの動向を忘れていたミュウツー

らしからぬ油断から足元を掴まれてしまう

 

ミュウツー

「シマッ…」

 

サカキ

「レッド君、しくじるなよ!?

息を合わせて叩き込むぞ!!」

 

レッド

「あなたが協調するなんて、明日は雨が降るかもしれないなぁ!

喰らえっ…」

 

レッド&サカキ

「【メガトンパンチ】!!」

 

2匹の剛拳が唸り、ミュウツーを吹き飛ばす

岩壁に激しく打ち付けられ、ぐったりと俯いたまま動かない

 

レッド

「や、やったか!?」

 

サカキ

「(手応えはあった…が、何だこのやりきれないモヤモヤは。

厭な胸騒ぎがするな。)」

 

ミュウツー

「フフフ…フハハハハハッッ!

タマゲタナァ、“痛ミ“トイウモノヲ感ジタノハ実ニ何年ブリダロウカ!

最後ニ味ワッタノハ、アノ実験以来カナ…?」

 

ギロッとサカキを睨みつける

体をふわっと起き上がらせ、傷ついた箇所が治癒されていく

 

サカキ

「【自己再生】か…。

厄介な技をいくつも覚えたようだな、さすが人工知能を取り入れただけはある。」

 

ミュウツー

「皮肉ニモ貴様ハ、自分デ自分ノ傷ヲ舐メル結果ニナッタナ。

私トイウ脅威ヲ生ンデシマッタ事ヲアノ世デ嘆クガイイ!!」

 

ガルーラは強い念で縛りつけられてしまう

手先には"天上天下唯我独尊"が…

 

ミュウツー

「先ズ面倒ナ貴様カラ消ストシヨウ。

デハ…サラバダ。」

 

レッド

「サカキっ!!ガルーラをボールに戻すんだ!!

そうすれば一時的には凌ぐことができるはずだ!!」

 

サカキ

「心配はいらんさ…、奴は既に私の術中にはまっている。

好きなように転がしてやってるだけだ。

それよりも、私達の決定打を当てるのに僅かな隙が必要なんだが…その陽動を買ってでてくれんか?」

 

レッド

「(あのサカキがこれ程までの自信を…。)

しょうがねぇなぁ、メインはあんたにあげるとするか!

しっかりと決めてくれよっ!!」

 

ミュウツーの技を受けたガルーラの姿は跡形も無くなっていた

しかし、それを見たレッドはサカキの考える作戦の全てを頭の中に描くことができた

 

ミュウツー

「残スハ貴様ダケダ…"建御雷"!!」

 

レッド

「"爪遺炎"で切り裂けぇっ!!」

 

何とか技を凌いだものの、強い衝撃と痺れがリザードンを襲う

 

リザードン

「…っ!!」

 

ミュウツー

「ハァ…ハァ…、何度モ煩ワセテクレタナァ。

大人シクヤラレテイレバイイモノヲ。ソンナニモ死ニ急ギタイナラバ、希望ニ沿エテヤロウ…!」

 

三度、"天上天下唯我独尊"を生成する

それは、対象物を本気で消しにかかる殺意が混じっていた

 

しかし、不意に振り上げたミュウツーの腕がガクッと下がる

何かが重りになっている、それだけではない…同時に痛みも感じた

その腕の先を見ると…

 

ミュウツー

「何ッ!?ドウシテ貴様ガ生キテイルノダ!?」

 

そこには【噛みつく】でぶら下がるガルーラの姿があった

 

サカキ

「肉食動物ってのは狂暴だよなぁ…、目の前の捕食者をアッという間に追いかけて食してしまう。

けどな、案外隙だらけなんだよ。そいつらは前にしか目が付いてないからだ。」

 

ミュウツー

「…?」

 

サカキ

「逆に草食動物ってのは、弱いって識別されがちだが、目が横に付いている分、広範囲の状況を把握できる。

私は彼等の方が賢いと思うんだ…。」

 

ミュウツー

「ダッタラドウシタト言ウンダァァッ!!!

殺ラレテシマエバ元モ子モナイダロウ!!」

 

そう言うと、噛みついているガルーラに【破壊光線】を放ち吹き飛ばす

 

サカキ

「レッド君っ!」

 

レッド

「あぁ!!リザードン、【砂かけ】!」

 

ミュウツー

「クッ…何ヲスル、放セェェッッ!!」

 

視界を奪ったその僅かな時間でミュウツーの背後に回ったリザードン

完全な羽交い締めに手足も動かせず、技を発動できる体勢ではなかった

そこへ、奥からゆっくりガルーラと歩いてくるサカキ

 

サカキ

「…賢さ、知恵、私はこれらがこの世界で勝ち残る最大の武器だと思っている。

今の貴様はただ血に飢えた獣…こんなにも罠にかかりやすい獲物もまた珍しい。」

 

レッド

「(初めにガルーラがやられた時も焦っていなかったのは、【身代わり】発動してたからか…。

それにしても2回も発動できるなんて、スタミナお化けだなぁ…。)」

 

ミュウツー

「ソノガルーラハ何故死ナナイ?

ドウイウトリックヲ使ッタノダ!?」

 

サカキ

「こいつは既に死んでるからだ。」

 

ミュウツー

「何…ダト!?」

 

サカキ

「ふははははっ!!冗談に決まっているだろう!

…が、それぐらい必死になって習得した技、それが【身代わり】。

とは言うものの、貴様が知らないのも当然!【身代わり】は貴様を造り上げた後に私が直々に開発した技だからなぁぁ!!」

 

レッド

「そう…だったのか!?」

 

サカキ

「貴様は全て理解しているかのようで、何も理解していない。

どうして生まれたのか…、何の目的で誰の画策で、どういった経緯で現在に至るのかを…な。」

 

ミュウツー

「ソレヲ知ッタ所デ何カ変ワルトデモ?私ノ人間ニ対スル復讐心ハ消エルコトハナイゾ?」

 

サカキ

「ならば力ずくでも聞いてもらうとするか。

ガルーラ、【連続パンチ】と【怒り】をMixだ!

怖れとは何か…黄泉より輪廻転生せし者の絶望を体験するがいい、"D(ead)o(r)D(ie)ー死あるのみー"!!」

 

レッド

「ガルーラのEB!!」

 

リザードンに掴まれどうすることもできないミュウツーは血潮を噴くぐらいの重撃ラッシュを浴びる

 

サカキ

「…レッド君、残酷か?確かにそうかもしれんが、こいつを黙らせるにはこれぐらいの覚悟がなければならない。

ここに集まったトレーナーは皆、一癖も二癖もある奴ばかりだが、私みたいな心を汚してもいい…そういった覚悟がない優しきトレーナーなのだよ。」

 

レッド

「そうか…俺達は戦う前からその"土俵"にすら立ててなかったのか。」

 

サカキ

「さて、教えてやろう…、貴様の誕生その裏側をな。」

 

味方につけると頼もしき真の悪役!

そしてミュウツー誕生の裏とは!?

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