Road to ポケモンマスター ~逆襲のポケモン編~ 作:鍋奉行Lv5
…果たしてミュウツーは!?
ミュウツー
「私ノタダノ思イ違イダッタノカ…?」
サカキ
「今考えても誰が正しかったのか、誰が誤っていたのかその真相を断定することはできん。
各々が決断し、各々で導き出した結果だと、私は思う。」
ミュウツー
「…ソウミタイダナ。」
傷ついた体をゆっくり起こし、サカキとレッドの間を何も言わず歩き通り過ぎていく
レッド
「何処に行くんだ?」
ミュウツー
「サァナ…ダガ、私ガ戦ウ理由ハ消失シタミタイダカラナ。
正シクハ、元ヨリ無カッタミタイダガ。
…人間トポケモン、両者ガ紡ギ出スソノ先ニ何ガ生マレルノカ、貴様等ニトッテハ明白ナ疑問カモシレナイガ、私カラスレバ難題ダ…。
ソノ答エヲ見ツケニ!!」
そう言うとテレポートでレッド達の前から消えてしまった
レッド
「ふぅ~。」
長時間に及ぶ過酷な戦いで疲労困憊のレッドは岩に腰かけ、大きな溜め息をついた
レッド
「サカキ…、あんたもしかしてこうなる事を読んでたのか?
事件の内幕を知ってたならどうしてすぐ来なかった!?
…あんたが来てくれてたら、もっと被害は最小限に抑えれたかもしれなかった。」
サカキ
「君は本当に面白い。過去に歪みあった敵を素直に受け入れるとはな。
だが、全員が同じ意見ではないだろう、私を拒絶する者だっているはずだ。
正直、フジが今回の事件に身を乗り出した時点で粗方、騒動の見当はついていた。
そして、全てを話すだろうとばかり思っていたが、奴はあの研究に相当責任を感じてたのか、一人で解決しようと突っ走ってしまい空回り…。」
レッド
「確かにフジさんが俺達に話してくれた内容とあんたのとでは所々異なる点がある…。」
サカキ
「極秘の研究、その成果を口が滑ってベラベラと喋るような事はしない。フジも研究者としての自覚は忘れてなかったみたいだな。」
レッド
「…で?あの話を持ち出す事でミュウツーが改心するだろうって事も想定の範囲内だったのか?」
サカキ
「それはあいつ次第だろうなぁ。」
レッド
「…っ!!じゃあ仮にミュウツーが心変わりせずにあのまま暴走していたら!」
サカキ
「私達人間の負け。GAMEOVERだったろう…。時としてああいう命運を賭けた心理戦も、人生にはあるということを常に念頭に置いておくことだな。
そうすれば、君もさらに殻を破ることができるはずだ。」
サカキはその場を去ろうとする
レッド
「待て…!最後に教えてくれ!
そんな危ない橋をどうしてあんたが渡る必要あったんだ!?」
サカキ
「ふっ、私に全て起因があったから…とでも言って欲しかったか?
そうだなぁ、強いて言うならば奴が私と似ていたから…か。」
レッド
「似ていた?」
サカキ
「親を亡くし、その怒りの矛先をどこに向ければいいのか分からず独り叫び続けなればならなかったあの頃…。
そして、ミュウツーの乱心を抑制できず、自分の試みが後味悪い結果となり、"次こそは…"という欲求だけが先行してしまった。
そんな私の我が儘の対象がミュウツーに劣らないような…そう、強いポケモンや珍しいポケモンに向いた。
後は君もよく知るロケット団の姿だ。
私はやりきれない想いを抱きながら、これまで過ごしてきた。
奴の生き様が私と酷似してるかのようで、放っておけなかったのかもしれないな、…これ以上誤った道を進まない為にも。」
レッド
「あんたも隅に置けない人だ。
そんな人情深いのに消えないマイナスのイメージを背負って生きていく度胸…尊敬するぜ!」
サカキ
「それが1つの世代を築くってことだ。偉業を成し遂げるには何かを犠牲にすることも覚悟しなければならない。
私はその最大の岐路を歩み間違えてしまったのかもしれない…。
だが、それでも信念を貫き通した事に悔いは無かった!!
…さ、私談はこれまで。私は宛のない旅の途中だからな、行くとするか。
いい休憩所に停まれた気がしたよ…じゃあな。」
跡を去るサカキ
不意に立ち止まり独り言を呟く
サカキ
「それに、こんな私にも護るべき者がいる…、父親としてな。」
~チャンピオンロードの頂~
ポケモンバトルを楽しむ少年達
勝者はポケモンと喜び合い、敗者はポケモンと悔しがる
純粋な気持ちをその目に焼きつけたミュウツーは天を仰ぐ
ミュウツー
「暗イ場所デ踞ッテイタ私ニトッテ、外ノ世界ハ眩シスギルグライダナ。
モット楽シマセテクレヨ?…フ。」
似た者同士放ってはおけないという志がサカキを突き動かせた
それは、人とポケモン…種の垣根を越えて芽生えたものだった
次回、最終話!!