Road to ポケモンマスター ~逆襲のポケモン編~   作:鍋奉行Lv5

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マサラタウン~Emergency,to the west!!~

全て終わった…

目を覚ました俺達は、マサラタウンに帰還したんだ

 

重傷だった四天王のキクコさん、シバさん、それにイエローは警察の捜索によって無事発見され、病院へと運ばれた…

ただ1人、カンナさんだけは摩可不思議な事に病院の入り口で横たわっていたのを看護士が見つけ、そのまま搬送されたそうだ

 

~病院内~

 

カンナ

「…うっ!」

 

シバ

「ようやく意識が戻ったか。看護士によると、お前は3日間ずっと寝たきりだったみたいだぞ?」

 

カンナ

「どういう経緯で私がここで入院してるの…?」

 

起き上がろうとするカンナだが、痛みが激しく体が言うことをきかない

 

イエロー

「無理しないでください。僕達も何がなんだか…分からないんです。

目が覚めたらこの有り様、思い出そうとしても頭が痛くなるだけで手掛かりすら無いんです。」

 

キクコ

「あ~やだやだ。歳をとって第2の人生これからという時に、腰を壊すなんてとんだ災難だよ、全く!!」

 

その時、カンナは着ていた服に1枚の羽が付着しているのに気づく

その羽は薄水色がかっていて、とても澄んでいた

 

カンナ

「この羽…。」

 

イエロー

「どうかしましたか、カンナさん?」

 

カンナ

「ふふ、分からないけどもしかしたら私達、驚天動地の渦中にいたのかもしれないわね!

この羽が、そう語りかけてる気がするの!!」

 

シバ

「何じゃそりゃ!」

 

~~~

 

一部を除き、この事件に巻き込まれた人達は皆、記憶が抹消されていたんだ…

失踪事件と題されたニュースもこのことから、収束して民衆も一安心した

 

俺はサカキが語った真実をあの現場にいた関係者に話した

 

フジ

「サカキも私も一人の研究者として、プライドを守りたかった…が、結果君達まで巻き添えにしてしまい本当に申し訳なかった!」

 

ワタル

「もう済んだ事ですし、誰も憎んでなんかいませんよ?

寧ろ、貴重な経験をしたと感謝したいぐらいです!」

 

炎児

「そうそうっ!カントー地方の伝説…そいつを目の当たりにすることができたんだ!」

 

グリーン

「…にしても、サカキには毎度毎度出し抜かれるぜ。

苦労だとか、悵恨だとか、そういったのを顔に出さないポーカーフェイスな部分が冷淡だけどさぁ、内に秘めた心だけは熱いもんな。」

 

オーキド

「全員が全員ではないが、苦い過去を持つ者程、軸がぶれない精神に育ちやすい!

楽をして手に入れる財産ほど価値のないものはないからのぅ。

君達はまだまだ若いっ、たくさんの経験を積むよう精進することじゃな!!」

 

レッド

「…。」

 

炎児

「ん?どうしたレッド、浮かない表情して?

まさかお前ぇ…、さては腹空いたんだろうっ!!!家に帰って母ちゃんのスクランブルエッグ食べようぜ!?」

 

レッド

「まぁ、腹空いてんのは確かなんだけどさぁ、そうじゃなくて…俺、カントーを出ようと思うんだ。」

 

一同

「!?」

 

レッド

「カントー地方っていう小さな枠に留まらず、色んな景色やポケモンを見てみたい!」

 

オーキド

「とは言うものの、行く宛はあるのか?」

 

レッド

「あぁ!ここから何十キロもの海を渡り、西に位置するジョウト地方に行こうと思う!!

親父やワタルさんが挑戦した地を俺も踏破してみたいっ!!」

 

オーキド

「しかし、親の目が届かないそれこそ異境の地で独りでやっていけるのか?」

 

ワタル

「オーキドさん、もう火が点いたレッド君を止めることなんてできないですよ?笑」

 

炎児

「はぁ…遂に怖れていた反抗期に突入してしまったか。

一緒にタマムシデパートに行ったり、サイクリングロードを走ったりするという俺の望みが今消えようとしている~っ!」

 

ワタル

「それは勝手に出てった炎児さんがいけないんですからね!笑」

 

炎児

「ははっ、…ってのはまぁ半分冗談だ!!

可愛い子には旅をさせよってな、お前が決めたことを俺が否定する権利はねぇ!

何より、お前は可愛い部類じゃねぇしな!!」

 

レッド

「俺、今回の騒動である教訓を学んだんだ。

半端な覚悟で夢なんて掴めやしない、何かを犠牲にしてまでトライする勇気が必要だって事を…尊敬してる男が俺に教えてくれた!

だから俺は行く!!…安心してろ、いつかテレビを賑やかすぐらいの伝説作ってやるから!!」

 

グリーン

「さらに進化した熱い男を期待して待ってるぜ!?

何かあったらすぐに俺が駆けつけてやる、それが友達(ライバル)だからよ!」

 

パシッと互いに強く拳を握り合い、別れの挨拶をする

 

レッド

「それに…独りじゃねぇっすよ!

…準備は万端だろうなぁ、歌美っ!?

いざ、ジョウト地方へ!!!」

 

或る者は嘆き…

或る者は憤り…

或る者は大切なものを護る…

そして、或る者は挑戦していく…

 

様々な想いが交錯し、様々な感情が沸く

それは、言葉は違えど人もポケモンも同じこと

 

そして16歳になった少年が決断した旅は、ポケモンと共に過ごした彼の冒険の目次として後世へと語り継がれるだろう

 

ーー完ーー




やっとの事でレッドの物語を完結に至ることができました…笑
し、か、し!『赤・緑』があるということは勿論・・・ご想像にお任せします!
機会があればまた覗いてみてください!!笑
ご愛読してくださってる方、偶然閲覧してくださった方、本当にありがとうございました!!(*´∀`)♪

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