ハイスクールD×D モンスターでクリーチャーな俺   作:misuta

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今回は短編集になります。


第10話

 

【聖女と初対面】

 

「剛君、クリームのホイップは出来ました?」

 

朱乃に言われて俺は先程まで手掛けていた生クリームが入ったデカいボールを渡した。

何をやっているかって?

アーシアが悪魔に転生してリアスの眷属に仲間入りしたんだ、歓迎会の準備だよ。

そして新入部員の歓迎会でもあるんだから俺が手伝う。

当たり前だよなぁ?

 

んで、俺は菓子作りと力仕事が得意だからこうして朱乃とケーキ作ってんの。

どうせ朱乃のエプロン姿見て鼻の下伸ばしているんだろって?

馬鹿野郎、俺はイッセーじゃねぇんだ。

…朱乃の家で飯食いに行った時はエプロン姿にデレデレしてたけどな!

朱乃のエプロン姿とか新妻みたいで滅茶苦茶似合うに決まってんだろバーロー!(逆切れ)

 

「まぁ、素晴らしい出来ですわ~。やっぱり男手があるとお菓子作りも助かりますわ♪」

『…それはいいけど、やけに近くないか?(;・ω・)』

「あらあら、剛君は恥ずかしがり屋さんですわねぇ♪」

 

何でキッチンは広いのにこんな近くで作業しているんですかねぇ。

時々目線がこっちに来ているから少し寒気がするんだけど…。

いや、こんな美女とケーキ作れるとかクラスメイトとか後輩に知られたら嫉妬の目線が俺に突き刺さるだろう。

松田と元浜だったら竹槍を持って俺に襲い掛かるだろう…来たら殴るけど。

 

俺はなるべく意識しないように焼いたクッキーにチョコペンで文字を書いていく。

「Welcome Asia Argento」を筆記体で書けばこれで終わり…そういえば、俺ってアーシアと話した事ないじゃないのか?

教会へ行った時は神器抜かれていて意識が無かったし、転生直後は邪魔しちゃ悪いと思ってリアスと転移したし。

…初対面でいきなり顔面ミイラ大男の俺と会うとか大丈夫か?

怖がらせなければいいけど。

 

「どうしましたの?」

『いや、初対面で俺と会うのは衝撃大きいだろうなって思ってな』

「確かに剛君の風貌と体格では驚きますけど、とても優しい人だっていうのはすぐにわかりますわ」

『そんなもんかねぇ( -ω-)』

「本当に怖い人が初対面の人の為にこんなに手の込んだ事はしないですもの」

 

朱乃は笑顔のままそう言うと俺が作った生クリームを焼いたスポンジに塗っていく。

駄目だねぇ…昔みたいに人目を気にしてビクビクする癖が抜けないもんだね。

せっかく受け入れてくれる場所と仲間がいるんだから感謝しないとな。

さて、気を取り直してケーキに飾る苺を切りますか。

 

そのままトラブル無くケーキを完成させて時間が来るまで冷蔵庫に入れる。

片づけをしようとキッチンを見ると余った生クリームとクッキーがある。

勿体ないからちょっとアレンジしておこう。

 

 

 

そろそろ全員が集まる頃だろう。

冷蔵庫に入れておいたケーキを皿ごとカートに置いて、下には朱乃が入れた紅茶とティーセットがある。

ケーキが崩れないようにゆっくりカートを押して移動させて朱乃が扉を開けてくれた。

丁度全員揃ったみたいだな。

 

「あらあら、皆さんお揃いね。さぁ、新人さんの歓迎会ですわ♪」

『朱乃と俺の特製ケーキで歓迎だぜぇ(*´∀`)』

 

皆がケーキを見て喜んでいく中、俺はアーシアの目の前に立って片膝立ちになってボードを見せた。

 

『初めまして、アーシア・アルジェント。駒王学園3年の門星 剛だ。

 火事で顔が包帯だらけで声を出せない障害を持っているが、仲良くしてくれるとありがたい。

 ∩( ´∀`)∩ドウゾ(っ´∀`)っヨロシク』

 

やはりアーシアは俺の風貌を見て少し驚き、イッセーを見る。

イッセーも大丈夫だと頷くとアーシアはとても優しい笑顔で返してくれた。

 

「初めまして、アーシア・アルジェントと申します。

 先程は驚いてしまい申し訳ありませんでした。私の方こそよろしくお願い致します」

 

え、何この子…ガチで聖女やん(錯乱)

こんなすげぇ良い子なのに魔女だと追い出した教会は馬鹿なの? 死ぬの?

イッセー、この子を泣かせたらアイアンクロー(タイラントver.)待った無しだからな?

俺も泣かせたら修行の難易度ベリーハードにするから(戒め)

 

あ、そうだ。

勘違いされていると思うから言っておこう。

 

『因みに俺は悪魔じゃないからな?( ・ω・)』

「…え?」

『神器は持っているけど人間だからな?(;・ω・)』

「…えぇ!?」

『やっぱり悪魔だと思われてたか…(;-ω-)』

「ごごごごめんなさいっ!あぁ、主よ、罪深い私にお許し下さ…はぅっ!?」

『悪魔が神に祈ったらアカンって…(´・ω・`)』

 

 

 

【早朝鍛錬】

 

朝の5時前、夢の中の遊園地で鉄パイプを持ってミショナリーと遊び終えた俺は起きる。

夢の中なのに斬られたり殴られるとすげー痛いんだぜ?

遊びが終わるとナースが数人出てきて治療してくれる。

ナイスバディなんだけど顔が無いんだよなぁ(遠い目)

いや、すごい優しくて丁寧に治療してくれるよ?

 

『だってアイテム渡したのに嫌がるんだもん~』

『お前、ハーブとか栄養ドリンクで怪我が治るとか俺を馬鹿にしてんのか?』

『ちゃんと治るもん!君にホームランされた時に使ったもん!』

『観覧車に直撃してピザ屋に落ちた時か…』

『おかげであのクソウサギと喧嘩しちゃったから大怪我だよ!』

『お前もクソウサギだろうが(;゚Д゚)』

 

あの遊園地にはピザ屋があるのだが、そこのマスコット達とロビー君は仲が悪いらしい。

可愛いウサギは一体だけでいいと言う謎の概念が駆り立てられるとか。

というかハーブとかで回復したのかこいつ。

 

さて、何で俺がこんな時間に起きたか。

リアスがイッセーの鍛錬をするというので混ぜてもらおうと思ている。

ジャージに着替えて待ち合わせの公園まで軽くランニングをする。

頭の中で某ボクシング映画のテーマソングを流しながらやるとテンションが上がる。

今ならチャンピオンとベルトを賭けて戦える気がする!

 

公園で体操とストレッチ、シャドーボクシングをしていると自転車のベルが聞こえる。

振り向くと走っているイッセーと後ろで檄を飛ばしているリアスがいた。

悪魔は朝になると弱いらしく、かなり怠くなるらしいが慣れれば問題ないらしい。

確かに今のイッセーの動きはあの教会の時とは全く違う。

 

『おはよう、お二人さん( ・ω・)ノ』

「あら、おはよう」

「剛先輩…おはよう、ございます…」

『無理に喋んなくていいから呼吸を整えろ(;・ω・)』

 

その後、イッセーはリアスを上に座らせて腕立て伏せしていた。

女性とはいえ人を乗せて腕立てはキツい、けど崩れたら男としてカッコ悪いからな。

俺は隣で片腕立て伏せをしている…まぁ元々の筋力があるしタイラントや処刑マジニは筋力に依存する。

基礎体力が重要になるのは俺もイッセーも同じって所だ!

 

「ハーレム王に、俺はなるッ!」

 

隣で何か戯言が聞こえたが気のせいだろうか?

鍛錬中で無かったら俺が上に乗っかってやろうと思っていたのに…残念。

リアスが言うには誰か来るらしいけど…おや、誰か来た。

バケットを持ったアーシアが走ってきた。

あ、転んだ(´・ω・`)

 

どうやらアーシアの下宿先を決める兼ね合いがあるらしい。

女の子が一人暮らしするんだから安全な所が良いな。

因みに希望は? え、イッセーの家…だと!?

(;゚Д゚)(゚Д゚;(゚Д゚;)ナ、ナンダッテー!!

 

とりあえず俺の連絡先を渡しておくから何かあったら呼んでくれ。

もしイッセーが無理矢理手を出したら先輩としてキッチリ潰してけじめをつけさせるからな?

何を潰すって?

言わせんな、恥ずかしい!(*ノノ)

 

 

 

【お隣さん】

 

俺は独りでアパートに住んでいる。

体格がデカい俺には少々狭いけど居心地は良い所。

麗さんが見つけてくれたからすごい感謝をしている。

そしてアパートだから当然、隣にも人が住んでいる訳だ。

 

別に仲が悪い訳ではない、寧ろ良好だ。

スーパーの特売とかうっかり買いすぎた時は分け合うし、

料理も作りすぎたらお裾分けするくらいだ。

調味料の貸し借りも問題なく出来る。

 

何より、俺のトレーニングも付き合ってくれるのが大きい。

近くの空き地でスパーリングしていると観客が沸いて勝手に賭けが始まってしまうのが難点だが。

しかも知らないオッサン達が実況・レフェリー・セコンドと致せり尽くせり…暇人か?。

解説は特売王が必ず来てくれる…家事はどうした?

 

夜、いつものように帰宅して夕飯のカレーうどん(5人前)を食べていると、

隣から地が唸るような低音ボイスで泣いている声が聞こえる。

何かトラブルかと思ってドアを開けて外へ出てみると見知った顔がいた。

…イッセーと泣いている隣人だった。

 

『イッセー、何してんの?(;・ω・)』

「え、剛先輩!? ここ先輩の家なんですか!?」

『そんなことよりお前、お隣さんのミルたん泣かせるとか最低だぞ?

 とっとと謝れや(´・ω・`)』

 

ミルたん…俺の隣の部屋に住んでいる、魔法少女になるべく日々努力を怠らないすごい人だ。

服装を魔法少女に固め、グッズやDVDで研究をしているのだと。

去年の夏休みに魔法少女になる為にいい方法が無いかを聞かれ、

異世界へ行ってみたら? と冗談半分に言ったら本気で行ってくる行動力があり、

お土産も忘れずに持ってきた気配りのある本当にいい人だ。

因みに身長は俺よりデカい。

 

「え、いや…魔法少女にしてくれって言われましても…」

『それが無理でも出来る事をやればいいだろうが(#´・ω・`)』

「いやいや、何で先輩がそんなに怒っているんですか!?」

『あと5秒以内に行動を起こさなかったら蹂躙する(#゚ω゚ )』

「分かりましたからそのマスクを仕舞ってくださいよ!?」

 

そりゃあお前、仲良い人を泣かされたら怒るに決まってんだろ?

俺が左手にタイラントの覆面を出すとイッセーが慌てて泣いているミルたんを慰める。

何だ、やれば出来るじゃねぇか。

 

「魔法少女にしてくれるのかにょ!?」

「それは無理ですけど相談くらいには乗りますから!」

「じゃ、じゃあ一緒に魔法少女ミルキースパイラル7オルタナティブを観るにょ!」

『良かったな、ミルたん! 同志が増えるし、そこから生まれる魔法があるかもしれないぞ?』

「あ、門星君! 門星君も一緒にどうかにょ!?」

『まだ飯食ってる途中だから喰い終わったら行くわ~(・ω・)ノ』

「先輩も観てるのかよ!?」

 

馬鹿野郎、最近の魔法少女アニメは侮れないぞ?

ドラグ・ソボール顔負けの熱い演出と泣けるシナリオ構成は観る価値がある。

そこに出てくる格闘技はリアル志向で参考になるし。

ミルたんとのスパーリングで再現しているくらいだぞ?

とりあえず部屋に戻って飯を食べ終えて行こう。

 

この後、めちゃくちゃ泣ける展開で全員が涙を流した。

。・゚・(ノД`)・゚・。

 

 

 

【お隣さん2】

 

俺は独りでアパートに住んでいる。

体格がデカい俺には少々狭いけど居心地は良い所。

麗さんが見つけてくれたからすごい感謝をしている。

そしてアパートだから当然、隣にも人が住んでいる訳だ。

え、それはもういいって?

 

左隣の部屋がミルたん。

今度は右隣に住んでいる人の話だ。

ん? どうせデカい奴がいるんだろって?

200㎝超えの人間がそんなにいる訳ないだろ! いい加減にしろ!

因みに俺の身長は205㎝、ミルたんより7㎝も低いんだぞ!

十分デカすぎる? アッハイ(´・ω・`)

 

隣に住んでいるのは大学生のお兄さん。

西洋文化に深い関心を持っている人で中世ヨーロッパの文化が専攻らしい。

普通に頭がいいからたまに勉強見てもらっている。

お礼に料理やお菓子をご馳走しているくらいだ。

 

ミルたんもすごいがこの人もずこい。

俺はミルたんとスパーリングしたり鍛えているけどこの人に隙が見えないんだぜ?

ガードが固いって言うんだろうな…親しい人にも一切の隙を見せない。

でも紳士的な人で警戒心や不快感を持たせない社交性もある。

そして騎士道を重んじている所も評価が高い。

 

「やぁ、門星君」

『おはようございます、堀井さん』

「この間のクッキーサンド美味しかったよ、ご馳走様」

『いえいえ、余り物で申し訳ないですが…』

「また勉強見て欲しい所があったら言ってね。じゃあ僕は講義があるから行くね」

『ありがとうございます。お気をつけて~』

「あはは、甲冑着ているから大丈夫さ」

 

そう、常に甲冑を着ているのが堀井さんだ。

なので素顔を見たことが無い。

でも紳士だから問題ない。うん、仕方ないね。

最初の頃は疑問に感じたけど慣れって怖い。

 

 

 

 

夕方、俺がスーパーへ買い物に帰ったら堀井さんと会った。

何か様子が変だった…いつものように爽やかな紳士ではなく、少し考え事している。

悩み事でも出来たのか、相談に乗ろうかと思ったが…俺はふと気づいてしまった。

それは…っ!

 

頭 に 矢 が 刺 さ っ て る ぅ ぅ ぅ っ ! ?

工エエェェ(´゚д゚`)ェェエエ工

 

え、何これ…この世は戦国時代じゃないぞ?

でもあの硬い甲冑、しかも頭部に見事矢が刺さっている…ワザマエッ!

堀井さん、あんた戦国武将に命を狙われてるの!? 相手は那須与一か!?

ゲンジバンザイ! \(^o^)/

何かとんでもない事になりそうだから…放っておこう。

 

翌日、堀井さんに恋人が出来た。

何でもあれは矢文で隙の無い堀井さんに気づかれずに射抜いた実力と手紙(ラブレターらしい)にフォーリンラブしたとか。

最近の女子力って武芸習うの?

ま、まぁ…堀井さんに春が訪れたのは良い事だ。

俺は堀井さんに携帯で彼女さんの写真を見せて貰う事にした。

相手はスーザンという海外から来た留学生らしい。

きっと美人さんなんだろうな。どれどれ…ん?

 

 

 

(  Д ) ゚ ゚

 

 

 

こ い つ も 甲 冑 か !

我慢して庇護してみたけど我慢限界じゃぁぁぁい!

麗さん、何故ここを紹介した!?

俺以外にまともな奴は住んでないのかこのアパートは!?

ヽ(`Д´#)ノ ムキー!!




『宿主も変人だよwww』
『あ゛?(#・∀・)』
『いやいや、見た目もだけど空き地でスパーリングとか無いからw』
『ミショナリー、こいつを縛ってピザ屋に置いとけ(#´∀`)』
『フシュルルル(ペコリ)』
『いやぁぁぁっ!?』

閲覧ありがとうございました。
今回は短編集みたいな感じでやってみました。
もう1話やったら第2巻に突入します。
駒王町って妙に変人が多いのは気のせいでしょうか←

それでは、また。
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