ハイスクールD×D モンスターでクリーチャーな俺 作:misuta
「何で人間の貴方が悪魔の攻撃を防ごうなんて無茶をしたの?」
『後輩を守るのが先輩の役目かと…』
「それは昔、あなたが不良学生達と喧嘩した時にも聞いたわよ?
あの頃から無茶をするのは変わらないのね」
『はい、返す言葉もございません…』
「それに神器も使わないなんて考えが短絡過ぎると思わないのかしら?」
『脳筋ですいません…』
「私ではなく、心配してくれたお嬢様達に謝るべきでは?」
『皆さん、ご心配おかけして申し訳ありませんでした』
剛先輩が起き上がって早々グレイフィアさんの説教を受けていた…床の上を正座で。
先程までのメイドではなく、まるで俺を叱っている時の母さんみたいな感じだ。
俺達に先輩は両親が亡くなって後見人がいるとは聞いていた。
確か名前は…岐富 麗だったよな?
きふ れい…グレイフィア・ルキフグス…という事は!?
『麗さん…もう勘弁してください( ;Д;)』
「…反省しているようだから今日は此処までにしてあげるわ」
『ありがとうございます…っ!』
「あと30分正座したらね」
『いやぁぁぁぁぁっ!?。゚(゚´Д`゚)゚。』
涙流している…あぁ、デカいから正座が辛いんだな先輩。
足が痺れているのを必死に耐えているのにあと30分…ご愁傷様です。
お詫びに俺の知っている美味しいお菓子を買ってあげよう…。
そんな先輩を尻目に部長とクレイフィアさんが話を続けた。
「グレイフィア、貴女と剛の関係って…?」
「それはまた後日お話し致します。お嬢様、ライザー様とのレーティングゲームは10日後になります」
「10日後?」
「お嬢様とライザー様の経験、戦力差を鑑みて、そのくらいのハンデはあるべきかと」
「悔しいけど、認めざるを得ないわね。その為の修行期間としてありがたく使わせてもらうわ」
10日間…今の俺じゃあライザーの下僕にも勝てない。
しっかり強くなって焼き鳥野郎を見返してやるし、部長も渡さない!
先輩、見てて下さい! 俺、頑張って強くなりますから!…うわ、ほぼ白目になって耐えている。
小猫ちゃん、拗ねて先輩の足裏を突っついちゃダメぇぇぇ!
朱乃さんも楽しそうに見てないで止めてあげてくださいぃぃぃ!
や、やっと…立てるようになったぉ。
麗さん、いやグレイフィアさん(こっちで呼ぶように言われた)の説教マジでキツい…。
正座している間に大体の話は聞いてる…明日から10日間修行だろ?
俺は人間だからゲームには出る事は出来ないけど、サポートぐらいはしないと。
なので修行にはついていくつもりだ…俺も鍛えたいし。
因みに小猫が「先輩、来ますよね?」って足裏突っついて来るし、
朱乃も「もちろん一緒に来てくれますわ」と俺の意志関係なく承諾してたし。
帰って着替えとか準備しないと…動け俺の足ぃぃぃっ!
・゚・(つД`)・゚・ ウェ―ン
本日は晴天、山を登るには良い日だなぁ!
景色がすげぇ良いし、空気美味いし、最高かよ。
スパーリングと筋トレとかで体を動かしてはいるけどこういう山登りは良い!
なぁ、そうだろイッセー…あれ?
「ぜぇっぜぇっ…!」
『なんでそんなに息上がってんの?(;・Д・)』
「いや、何で先輩は平気なんですか…人間ですよね!?」
『日々の鍛錬の成果だが?(´・ω・)』
全く失礼だな、山登りのプロはこんくらいの山は余裕で行けるぞ?
まぁ、俺よりもデカい荷物を背負っているし早朝から登っているんだから仕方ないな。
俺がリアスに頼み込んで別ルートで行くようにしておいたから俺ら以外は誰もいない。
だって強くなりたいって言ってくれたんだ。
それなら先輩として後輩を鍛えてやらないとだな。
『ほらほら、もう少しでリアス達と合流出来るから頑張れ』
「はい…っ!」
『水が欲しかったら俺に言え、スポーツ飲料とかもある』
無論、一方的な扱きは心を折ってしまうからフォローもしっかりする。
俺も早朝から山登りで疲れるけど体力もあるし山登りは初めてじゃない。
夏休みとか鍛錬目的で富士山とか登ったこともあるから、このくらいの山は楽しんで登れる。
声が出ないから山彦が体験出来なかったのはちょっと悔しかった。
(´・ω・`)
そんなこんなで休まずにリアス達と合流できた。
みんな私服かぁ、ジャージ組の俺達が田舎者だわw
佑斗はイッセーと同じくらいの荷物を背負っているけど流石に息を切らしていない。
小猫は…その荷物、何㎏あるんですかねぇ?
俺の身長も超えているんですけど…。
Σ(゚Д゚;)
ん? どうした小猫?
私服姿はどうですかって、似合うに決まってるじゃないか。
何か機嫌良くなっているけど…どうした?
朱乃も腕に抱きつきながら訊いてくるのやめてー。
似合っているし、当たっているんですけどぉ。
『…当たっているんだけど?』
「当てていますわ♪」
『Σ(゚∀゚;)』
顔が一瞬で真っ赤になった俺はイッセーを連れて残り道をダッシュした。
だから美人にそうやられたら嬉しいし恥ずかしいに決まってんだろぉぉぉっ!?
俺だって健全な男子高校生、イッセー程じゃないが興味もあるし憧れる。
けど、こんな風貌じゃ一生縁が無いと思っているから耐性が無いんだよ!
イッセー、ペース遅くしたらケツキックだからなぁぁぁ!(横暴)
先にリアスの別荘に着いた時にはイッセーは死んでいた…誰がこんな事をしたんだ!?
あ、俺ですサーセンw
とりあえずぶっ倒れてるイッセーを木陰に運んでスポーツ飲料渡して飲ませた。
熱中症対策にはスポーツ飲料で水分と塩分の補給が一番だ。
最後のは置いといて、イッセーをここまで扱くにも訳がある。
ブーステッド・ギアは確かに強力だ。
連続倍加すればタイラントの耐久も、ミショナリーのスピードも、処刑マジニの攻撃も凌駕する。
けれど、そこまでパワーアップするには本人の力をつけないといけない。
1が倍加したところで2にしかならない。
これはリアスにも言われており、この合宿で強くさせる。
お、回復した。こいつの根性は素晴らしい、絶対に強くなると俺は思っている。
全員別荘に到着してすぐに修行開始する。
10日間の少ない期間だ、悠長にしている時間はない。
みんなが着替えている間は俺とイッセーは呼吸を整えて体力を回復させる。
あとは体操とストレッチをして動けるようにしておく。
イッセー、体が硬いぞ? もっと押してやろう(ゲス顔)
それぞれ修行を行っていく。
イッセーが佑斗と木刀で剣術の特訓している間、俺は小猫と模擬戦を行う。
覆面はどれ使ってもいいとの事だから、小猫相手にはタイラントを使おう。
俺が変身をするとリアス達といるアーシアがビックリしていた。
あ、モンスター・オブ・クリーチャー見るのは初めてだったな。
「剛さん…ですよね?」
「そうです、剛先輩は覆面被ると変身します。しかも変身出来るのは3種類あります」
「す、すごいですぅ…」
『説明しようと思ったのに…(´・ω・`)』
「先輩、行きますよ?」
「お゛お゛っ!」
俺が唸って拳を構えるといきなり小猫が俺の懐に入って横っ腹を殴ろうとした。
初手から肝臓打ちとか怖いな!
右腕でガードしながら左の拳で速さ重視の一撃を打ち込む。
するとさらにしゃがみ込んで避けると俺の腹に蹴りを入れる。
しかもご丁寧に鳩尾を蹴るとは容赦がない!
痛いけど動けるのはタイラントの耐久性のおかげだ。
喧嘩スタイルは駄目だ、ならこれはどうかな?
ステップを踏みながら動いて小猫の狙いをずらしていく。
こちとらスーパーで特売を狙って戦っている身だ。
色々と戦法は変えられる!
さて、全力で相手するぜ…小猫っ!!
剛先輩が強いのは知ってはいた。
教会の地下でも悪魔祓い達を相手に苦戦する事もなかったし、堕天使も倒している。
こうして戦ってみても色んな格闘技を知っているかのように戦法が変わる。
それだけで私は思い知らされる…上には上がいる事を。
先輩はダメージを受けているようだけど、動きのキレが良くなっている。
ガードしても腕ごと粉砕しそうな打撃はいつもの優しい先輩とは想像が出来ないほど鋭い。
一度捕まれば蹂躙され兼ねない気迫もある…!
その重圧感でとてつもない疲労感が私を襲っている。
「お゛お゛お゛っ!!」
「えいっ!」
先輩の強力な打ちおろしの右ストレート…まともに受けたら倒される!
咄嗟に思いついたのはカウンター、正中線に叩き込んでも効かない先輩にはこれしかない。
ギリギリで先輩の攻撃を避けて顎に全力のアッパーを叩き込む。
これで倒れなかったら…あ、倒れた。
しかも良くやったと言わんばかりにサムズアップしながら倒れている。
自分の方がダメージ大きいと言うのに。
本当に…優しい人。
強いわー。
小猫、めっちゃ強いわー。
こうも身長差があるとすげぇやりにくいしカウンターも上手いとか…。
間違いなくスーパーで活躍できるわ、あの子。
今度欲しい特売品の時は誘おうかな~。
「大丈夫ですか、先輩」
『おぅ、生きてる(;・ω・)b』
「回復しますぅ」
『ん、ありがとう』
小猫が俺の許へ来るとタイラントの覆面を外しながら尋ねた。
力があるから俺の覆面取れるのね…覆面は力入れないと取れないようになっているのだ。
中身は人間だから簡単に外れたら困る。
そう思ってロビー君には言ってある。
アーシアもすぐに駆け寄って回復してくれる…打ち身だらけの体が治っていく。
けれど火傷痕はやっぱり治らないのは不思議だな。
まぁ、贅沢は言えないから仕方ない。
…おっ?
「少し、休んでください。先輩との戦いは実戦みたいで色々学べます」
『それはいいけど、汗だらけだから汚いぞ?』
「大丈夫です」
小猫が俺の頭を持ち上げると自らの膝に置いた。
まさかの膝枕である。
たまに部室のソファで俺の膝で眠っている時はあるけどな。
学校の連中に自慢したら殺されるな、俺。
リアス、ニヤニヤしながらこっち見んな。
俺だって恥ずかしいし下手に断ったら小猫が拗ねるだろ。
『次はどうすればいい?』
「そのまま佑斗と模擬戦してもらっていいかしら? 体力は平気?」
『5分で呼吸整える』
「そう、無理はしないでね」
呼吸を整えた俺は小猫の頭を軽く撫でてから佑斗と模擬戦をする。
小猫は少し顔を赤くしている…恥ずかしいのなら膝枕しなければいいのに。
え、違う?
あっそうですか(´・ω・`)
騎士の佑斗はこいつしかないだろ。
ミショナリー…スピードとテクニックで対抗するしかない。
俺だけ刃物使うのも気が引けるので佑斗にも神器を使ってもらう。
斬り合う訳にもいかないので得物が手から離れたらそれまでと条件をつける。
「先輩、胸を借ります!」
『よく言うぜ…まぁ、がっかりされない様に頑張るわ』
「行きます!」
そう言った瞬間に佑斗の姿は消えた。
いや、右だな!
右のトンファーで防ぎながら左のトンファーを振るうも空を斬ってしまう。
速さがとんでもないな…ミショナリーの目で追えない訳でもない!
しばらくはそっちの土俵でやらせてもらう!!
門星 剛先輩…僕の先輩であり覆面で変身して戦う人間。
最初にその姿を見た時は一時期、噂をされた「学園のモンスター」の名がついてもおかしくない風貌だった。
けれど交流してみてわかったのは、見た目で人を判断してはならないって事だ。
喋れないけど明るく振る舞っているし、コミュニケーションを好む。
本を読むことを知ってから話題を持ってきてくれるし本を借りたりする。
そして悲惨な過去を受け入れている事から強い人だとわかった…。
そんな先輩が戦ってくれるなら僕も本気出さなければ失礼だ!
「グルルルッ!!」
「この速さでも見えている!?」
スピードを上げても、先輩は寸前で気づいて刃が付いたトンファーで器用に斬撃を捌く。
カウンターも鋭くて速い、確実に剣の持ち手を狙っている。
鉄壁のような守りの隙を突かなければ…!
一瞬でもスピードを緩めてしまった瞬間、先輩のトンファーの連撃が襲い掛かる!
「しまった!?」
「フシュルルルッ!」
けれど見えたのは…攻撃に移る際の僅かな隙。
僕はトンファーと刃の繋ぎ目に一閃を繰り出して跳ね上げる。
すると先輩のトンファーが腕から離れて真上へ飛ばされる。
さらに出来た隙でもう片方のトンファーも剣で叩き落してから先輩の首に剣を突きつけた!
先輩は両手を上げて降参のポーズをした。
佑斗も強いじゃねぇか!
何が胸を借りますだよイケメンめぇぇぇっ!(逆切れ)
あの連撃する瞬間にトンファーを飛ばされるとか予想できねぇし!?
ごめんよ、ミショナリー…。
。・゚・(ノД`)・゚・。
「大丈夫ですか、先輩?」
『本当に強いな…あんなところを狙うとか』
「たまたまですよ、こっちも負ける所でした」
『本当によく言うぜ…もう一本やるぞ!』
「えぇ、よろしくお願いします」
まだ疲れていないからやったるぜぇぇぇ!
小猫ともまだまだ修行付き合うし、処刑マジニも出してやるぜぇぇぇ!
このあと滅茶苦茶模擬戦をした。
最後の最後で二人に勝った俺はガッツポーズしながら倒れてそのまま運ばれた…。
『何で夕飯、じゃが芋尽くしなの? ここドイツなの?
(´・ω・`)』
「すいません、魔法での調理で皮むきやりすぎました」
『ばかやろう(´゚ω゚`)』
明日から食事関係は全部俺がやろう。
幸いキッチンも立派だし材料もいっぱいある。
とりあえず、この大量のじゃが芋料理を消費しないと…。
ポテサラとポタージュうめぇ…。
つД`)・゚・。・゚゚・*:.。..。.:*・゚
『2人とも負けてごめん…』
『…(フルフル)』
『…(フルフル)』
『気にしなくていいって。寧ろ力不足で申し訳ないって』
『優しいなお前ら(´;ω;`)ブワッ』
『ぅ゛ぅ゛ぅ゛っ!(プンプン)』
『お前は明日使うからな(´;ω;`)ブワッ』
閲覧ありがとうございました。
お気づきの方は多いと思いますが、剛の後見人はグレイフィアでした。
何故彼女が後見人になったかは後々のストーリーで出す予定ですのでお待ちください。
そして、今回は剛は負けが多いのは、力があっても人外との戦いの経験が足りないので負けてしまいます。
特売王?
ミルたん?
人間です、誰が何と言おうと人間です←
それでは、また。