ハイスクールD×D モンスターでクリーチャーな俺   作:misuta

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風音ユウ様、誤字報告ありがとうございます!


第15話

 

22時…そろそろ行くか。

俺が戦う訳ではないのに緊張してくる…大丈夫、皆ならやってくれる!

応援する為に俺は制服を着たままの姿で自宅の魔法陣へ入る。

首にかけてあるネックレスの指輪が光ると部室前の廊下へ転移された。

中へ入ると既にリアス達がいたので挨拶しておく。

イッセーとアーシアはまだ来ていない…まだ集合時間ではないからな。

 

『お茶を煎れてくる…良いハーブティーを持ってきた』

「あら、では私が煎れますわ」

『サポートは俺の役目、朱乃はゲーム前なんだからリラックスしてろ。

 ( -ω-)』

「あらあら…」

 

いつも通りに振る舞おうとする朱乃の頭に手を置いて諭した。

俺はキッチンへ向かってお茶を煎れに行く。

…空気が重いな、当たり前か。

リアスの一生が決まる大事なゲーム…楽観視は出来ねぇ。

本当なら俺もゲームに出たいが神器持っているとはいえ人間。

悪魔のゲームには参加できない。

グレイフィアさんにもそれは言われた。

見ているだけと言うのはすげぇ歯痒い。

お湯を沸かしている間、色々と考えていると服の裾を引っ張られる感覚に気づくと小猫がいた。

 

「剛先輩」

『小猫、今お湯を沸かしているから部室で待っててくれ』

「先輩は合宿でサポートしてくれたおかげで皆強くなれました。

 だから見てて下さい…必ず、勝ちますから」

『おぅ、お前達なら奴らにも勝てるさ。

 小猫の活躍も期待しているからな( ^ω^)』

 

俺はそっと小猫の頭を撫でて伝えると少し満足した顔で小猫は部室へ戻った。

そうだな、みんな模擬戦で俺と戦い、経験も技術も上げた。

イッセーにも俺が教えられることは教えたしあいつは出来ている。

負ける要素はないと俺が信じてやらないとだな。

お湯も沸いた…さて、お茶を煎れるか。

ティーセットの準備をし終えて部室に持っていくと丁度イッセー達が来た。

 

 

 

『皆に言いたいことがある』

 

ある程度ティータイムでリラックスしている時に俺は前に立って手を叩いてみんなの視線を集めさせる。

これが俺の出来る最後のサポートだろう。

ならば、最大限の後押しはさせてもらおう。

ここで士気を上げる!

鞄から大きなホワイトボードを出して書いて皆に見せる。

 

『これから戦うフェニックスは、不死鳥と言われるがそんなのは伝説に過ぎない』

「どういう事だよ、先輩」

「イッセー、静かに…剛、続けて」

『恐らく奴は再生能力が秀でているだけだ。なら再生を上回るくらいの攻撃で心をへし折れ。

 戦いにおいて精神が折れればどんな肉体を持っていようとも無意味だ。

 不死という言葉をお前たちは重く捉え過ぎている。

 とある軍人は言った、「視点を変えれば不可能が可能になる」とな。

 だからこそ言う! 勝てる!! いや、勝ってこい!!!』

 

俺は最後まで書ききると堂々と皆に見せた。

このメッセージ、伝わってくれればいいが…。

するとドアのノック音が聞こえた。

入ってきたのは支取と真羅、どうやら彼女達がゲームの中継係として志願したようだ。

ライバルだけど何だかんだ心配してくれているんだな。

本当に良い悪魔だ…どこからか「当たり前でしょうが!」って匙の声が聞こえた気がする。

 

「リアス様、準備は宜しいですか?」

 

魔法陣が現われるとグレイフィアさんが現われた。

そろそろゲームが始まろうとする訳だ。

今回のゲームは魔王様が観戦していると…へぇ、リアスのお兄さんなのか。

ふーん…ってえぇぇぇぇぇっ!?

Σヽ(°Д°;)ノ

 

戦争で亡くなった魔王ルシファーの跡を継いだサーゼクス・ルシファーか。

だからリアスはグレモリーの次期当主としている訳か。

なるほど、今回の件もやはり絡んでいたのだろうか?

今更推測してもどうしようもないな。

 

「そろそろ時間です、ゲーム参加される皆様は魔法陣へお入りください。

 協力者は観戦用の場所へ後程ご案内致します」

 

グレイフィアさんがそう言うとリアス達は魔法陣へ入っていく。

俺はいつものボードに持ち替えて見送りにいこう。

 

『アーシア、みんなのサポートを頼んだぞ?』

「は、はい! 頑張ります!」

『祐斗、自分の持ち味を活かしてこい!』

「わかりました。先輩の修行は無駄にしません」

『小猫、自慢の格闘で蹴散らして来い!』

「はい、剛先輩」

『朱乃、油断はするなよ?』

「あらあら、わかっていますわ」

『イッセー、焼き鳥野郎をぶっ飛ばしてこい!』

「おぅ、見ててくれ先輩!」

『リアス、さっき言った通りだ…武運を祈る!』

「ありがとう、剛…貴方のメッセージ確かに受け取ったわ!」

 

一人一人に言葉を贈るとそれぞれ転移していく。

最後まで見送った俺はボードを抱えたままグレイフィアさんを見る。

そんな息子の成長を見守る母親みたいに見ないで下さいよ。

流石に恥ずかしくなりますわ…。

(*/∀\*)イヤン

 

「剛君は観戦用の部屋へ転移するわ。魔王様もいるから粗相のないようにね」

『はい、わかりました』

「お嬢様のサポート、本当に感謝しているわ。ありがとう」

 

その言葉を聞くと俺は転移された。

 

 

 

 

 

 

飛ばされた場所はまるでどこかの貴賓室みたいな場所だった。

確かに人間が悪魔たちの場所へ行ったら騒ぎになるしトラブルになるだろう。

俺にちょっかい出す奴がいたら叩き潰すだろうし。

グレイフィアさんの配慮はありがたいな。

 

「君が協力者の門星 剛君だね?」

 

声を掛けてきたのはリアスと同じ赤い髪をした男性…サーゼクス・ルシファー。

見かけからして魔王って感じがあるな…。

とりあえず失礼が無い様にしよう、グレイフィアさんにも言われてるし。

悪魔の作法はわからないが、挨拶しないと。

 

『はい、駒王学園3年生、オカルト研究部の門星 剛と申します。

 この度は人間である私に同席の機会を頂き感謝しております。

 魔王サーゼクス・ルシファー様』

「そんな畏まらないでくれ、魔王以前にリーア…リアスの兄として接して欲しい」

『わかりました…ではサーゼクスさんで』

 

少し緊張したが何て事は無かった…普通の優しいお兄さんだった。

ゲームが始まるまで学校でのリアスの事とか訊いてくる妹さん想いの人だ。

どうやら今回の件も良い顔をしていなかったようだが両家の親同士によるものだったと。

嫌だな、貴族の世界は。やっぱり普通の暮らしが良い。

 

「妻のグレイフィアから聞いたが君も神器を宿しているのかい?」

『はい、モンスター・オブ・クリーチャーという神器ですね。

 覆面を被る事で変身して戦います』

「変身…それは興味深い! 是非とも今度見せて貰いたい!」

『は、はい…機会があれば構いませんが(;・ω・)』

「お、そろそろ始まるようだ」

 

いや、何と言うかノリが軽すぎない?

子供みたいな一面もあるな…ってやはりグレイフィアさんの旦那さんか、この人。

この人も怒られているんだろうな…親近感が出てきた(ホロリ)

ゲームが始まったので観戦しよう、みんな頑張れ!

 

 

 

体育館で小猫とイッセーがライザーの兵士3人と戦車1人と戦っている。

その中には俺をブッ飛ばしたミラという女の子もいた。

小猫は雪蘭(シュエラン)という中国服を着た女の子と戦っている…功夫の達人だな。

手足に炎を宿して攻めてくるが小猫は的確に避けている、最小限の動きだ。

掠りはしたが大丈夫そうだ…イッセーはどうだ?

棒術のミラとチェーンソーを持ったイルとネルの双子を相手にしている。

俺の特訓が功を成したのか、上手く避けている。

 

《こんなの剛先輩と比べたら怖くもねぇよ!》

 

おい、チェーンソーより俺の方が怖いってか?

確かにミショナリーで追い掛け回したことはあったけどさぁ…。

ある程度強化してから反撃に出るんだろうけど油断するなよ?

調子に乗るのがお前の悪い所なんだ。

( -ω-)

 

俺がそう考えている内に小猫が反撃していた。

相手の蹴りを受け止めてカウンターで殴るとそのままタックルを仕掛けた。

向こうが油断していたおかげだろうな。

一々動きを止めてお喋りなんてしてたら命取りだ。

いつも行ってるスーパーだったらとっくに入口まで吹き飛ばされているぞ?

 

お、漸く強化し終えたイッセーが反撃に出たか。

…?

カウンターで一撃加えるのは良いが軽く叩く程度?

女性だから手を出せないとか言ったらタイラントでケツにタイキックするぞ?

 

《洋服崩壊!!》

 

そう言って指を鳴らした瞬間3人の衣服が弾け飛んだ。

 

 

( ゚Д゚)

 

 

(゚Д゚)

 

 

( ゚Д゚)

 

 

(;゚Д゚)何やってんのぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉっ!?

 

 

「はははっ! なかなかユニークな技を使うんだね、彼は」

『うちの後輩がすいません…後で説教とタイキックしときます。

 (;´Д`)』

「タイキック?」

 

\イッセー、アウトー!/

あんなエロ技をいつの間に習得しやがった!?

エロ根性も立派過ぎて涙が出てくるわ…(´Д⊂ヽ

敵から「最低」「けだもの」「女の敵」とか言われてるし、

小猫がすげぇジト目で見てるぞ…小猫にもタイキックしてもらうか(無慈悲)

あ、小猫もところどころ服が破れて下着が見えている。

おい、エロい目で見るなイッセー!

 

2人が体育館から出た瞬間に落雷で体育館が消し飛んだ。

雷…朱乃の魔法だな、いつ見ても凄まじいな。

当然中にいた4人はリタイア。

これでもまだ数は不利…油断しないで頑張れ!

 

そういえば祐斗は…!

おぉ、3対1なのに圧倒している!

森の中の罠に上手く嵌っていたからより優位に進められたな!

これでより優位に…え?

 

《リアス様の戦車、1名リタイア》

 

嘘だろ…小猫が!?

俺は思わず立ち上がってしまった。

どうやらライザーの女王、ユーベルーナの魔法で爆発したようだ。

傷ついて消えた小猫を見て俺は動揺してしまった。

 

「落ち着くんだ、剛君。彼女は死んでいないよ」

『本当ですか!?』

「リタイアした者は然るべき場所へ転移して治療受けるんだ」

『…そこへは行けますか?』

「ゲーム中の悪魔との接触はルールで禁じられている…君が行ったら負けてしまうよ」

「!!」

 

俺の考えを読んでいたのかサーゼクスさんは冷静に俺を諌めた。

これで俺が無理して行ったら皆の努力が無駄になる。

何も出来ない辛さに俺は拳を手すりに叩き付けながら座った。

イライラしているとサーゼクスさんが俺の肩に手を置いて話した。

 

「何も出来ない事は確かに辛い、けれど君の気持ちを胸に秘めて頑張っている者達もいる。

 それを見届けるのも残された者の役目じゃないかな?」

『………ご迷惑をお掛けしました』

「気にすることはないよ、ほら見てみるといい」

 

画面を見てみると朱乃がユーベルーナと戦っていて、

イッセーは祐斗と合流して陸上競技場で懸命に戦っている。

そしてリアスとアーシアは本校舎へ向けて攻めていた。

誰も必死に動いて戦っている。

それを見た俺は自らの行動を恥じて両手で思いきり頬を叩いて気合を入れる。

俺は皆を信じて送り出したんだ、最後まで見届けよう!

何があったとしても!!

 

 

 

祐斗がカーラマインという騎士と一騎討ちしている…騎士道を重んじた奴だ。

イッセーは…囲まれている!? しかしあの金髪のドレスの子はライザーに似ているけど。

妹…!?

え、あいつハーレムの為に妹を眷属にしたのか?

どんだけ馬鹿なんだよ…さっきの俺の覚悟を返せやぁぁぁっ!!

ゴ━━━━(# ゚Д゚)━━━━ルァ!!

 

全く…(#-Д-)

俺が怒りを通り越して呆れている間も祐斗とイッセーは戦っていた。

祐斗は神器の魔剣創造(ソード・バース)で色んな属性の魔剣を創って戦い、

イッセーのドラゴン・ショットで相手の戦車を撃破…洋服崩壊も使ってたな。

ふざけているし倫理的にアレだが女性限定で隙を作るには効果的だ。

しかし良い事ばかりではないようだ。

 

朱乃が優位戦っていた途端に向こうの女王が何かの小瓶を使ったと瞬間に回復した。

サーゼクスさんが言うにはあれは「フェニックスの涙」と言う回復アイテムだとの事。

そんなのを使っていいなんて聞いていないぞ!?

朱乃はそのまま敗れてしまいリタイアしてしまった。

 

そして屋上ではリアスとライザーが戦っているがかなりやばい状況…。

打開するにはイッセーのブーステッド・ギアが必要だ。

イッセー、間に合ってくれ…何だ!?

ブーステッド・ギアの形が変わった? また進化したのか!?

そして祐斗の魔剣創造の力を受け取って地に放つと広範囲で魔剣が地面から出てくる。

これによりライザーの妹以外は全員リタイアした。

倍加の譲渡とか…ますますチート染みてやがる!?

だが、祐斗はライザーの女王によって闇討ちに遭いリタイア…っ!

イッセーは急いで校舎へ入っていく。

 

ん?

待てよ…あいつ何回も自身の限界まで倍加していないか?

さらに能力の覚醒とその使用、すげぇ嫌な予感がする。

怪我はまだアーシアがいるからいいとして体力が持つのか?

そう思った瞬間に予感は的中した。

画面から見えたのは血を吐いて倒れているイッセーだった。

 

俺は立ち上がって画面に向かって思いきり叫びたかった!

あれだけ無茶な俺の修行にも耐えたのに…限界を超えてまで頑張ったのに!

くそっくそ! 何で俺も一緒に戦えない!?

神器持ってたってこれじゃあ何の意味もないだろうが!!!

サーゼクスさんは俺の気持ちを読んだのか止めようとはしない。

俯いてた俺の耳に入ったのはリアスが投了…リザインを宣言した事でゲームが終了したアナウンスだけだった。

 

「残念だったね…でも皆よく頑張ってくれた」

「…」

「君が言いたい事はわかる、治療している皆の所へ転移してあげよう」

『ありがとうございます』

「君は納得がいかないだろうけど、これは悪魔の世界の事だ。人間には関係のない事だよ?」

『わかっています』

「物わかりが良いな。君とはまた会いたいな、【神器を披露してくれる機会】も兼ねてね」

 

サーゼクスさんがそう言って魔方陣を展開した瞬間、俺は医療室みたいな部屋に転移された。

小猫も祐斗も朱乃も現われた俺を見た瞬間、泣きそうな顔したり俯いた顔をする。

そんな顔を見たくない俺は3人とも抱きかかえて何も言わせないようにした。

お前達は頑張った…本当によく頑張った。

だから泣かなくていい、謝らなくてもいい、自分を責めなくてもいい。

余計な言葉すら掛けられない障がいは…今だけ役に立った。

 




『フシュルルル?』
『え? 宿主がこの結果を受け入れるのかって?』
『フシュルルル(コクンッ)』
『さぁ、どうなるかわからないけど。

 …そんな大人しい人間が僕達の宿主にはなれないよ?』


閲覧ありがとうございました。
さて、剛のスーパーイライラタイムはここまでですね。
次回からは皆さんが大好きな【アレ】を始めるかもしれません←
そして新たな覆面が登場します←

それでは、また。
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