ハイスクールD×D モンスターでクリーチャーな俺 作:misuta
あ、どうも。
先程までオッサン…確かブラッドだっけ? を蹂躙した剛です。
とりあえずこれでレーティングゲームをやり直した。
イッセー対ライザーの一騎打ちで再戦する形にな。
選手交代した俺は何をしているかと言うと…。
「全く貴方は色々とやらかしてくれましたね…って聞いているんですか?」
『暴れたら腹減った…食べていい?(´・ω・`)』
「まだ駄目です」
『(´;ω;`)』
「泣いても駄目です」
会場の隅っこで支取に怒られています。
リアスを救いに来たんだからいいだろー?(・3・)
あっはい。すいません黙ります。
(´・ω・`)
「相手は焼夷の不死鳥と呼ばれたブラッド・フェニックス…殺されたかもしれないんですよ?」
『オッサンが一人ではしゃいで俺を指名したから悪い。しかもみんなを侮辱した』
「あの発言は…確かに聞いていていいものではなかったけど」
『俺を愚弄なら勝手にすればいい。けど俺の仲間を愚弄した奴には一切容赦しない。全力で蹂躙する』
「…っ!?」
一瞬だけイラッとしてしまった俺の雰囲気を初めて間近で見た支取は少し怯えた。
全く、まだ気が晴れていないのか…イラついている時の俺はあまり見せたくない。
何度か深呼吸して落ち着かせて雰囲気を変える。
そして頭を下げる、怯えさせたのだから当然だ。
『…悪い』
「い、いえ…こちらこそ煩く言ってごめんなさい」
『いいのよ。心配してくれるのは嬉しいし、ありがたいよ』
「でも…」
支取が何か言おうとしたが俺の腹が鳴った。
神器使って暴れると本当に腹が減る…もう我慢できなぁい。
唖然としている支取に俺はボードを書いて見せた。
『本当に腹減ったから食べていい?(´・ω・`)』
「…ふふ。そんな事言われたら私が意地悪しているみたいじゃないですか」
『そこまで言わんよ。とりあえず何の料理があるか教えてくれ』
「引き止めてしまったお詫びに取ってきますよ」
『ありがたやありがたや(-人-)』
私が料理を取って渡すと、彼はとても美味しそうに食べていた。
初めて会った時から彼はこんな感じだった。
2年前、私とリアスが町の不良に絡まれていたのを助けてくれた時も。
自分よりも他人の為に動いていた、その後も不良達に目をつけられて大喧嘩までしたらしい。
何故そこまでするのかと問うと、彼はこう言った。
『不良とか関係ない、同級生として助けたいじゃダメか?』
生徒会室の時と同じ事を躊躇わずに言っていた。
だからわかっていた。
リアスの為ならどんな悪魔にも真っ向から歯向かう程の覚悟があると。
それでも引き止めようとしたのは…。
「うふふ、彼はどうでしたか?」
「相変わらずの頑固者でした。本来なら悪魔との諍いに巻き込みたくなかったのですが」
「でもこうして部長の為に動いていますもの、彼は後悔しませんわ」
「わかっています…当の本人がアレですもの」
姫島朱乃の言葉に私も納得しながら彼を見た。
大勢の悪魔の中、平気な顔をして料理を食べている。
普通ならばすぐに逃げていてもおかしくはない。
彼なら例え、赤龍帝の兵藤君が負けてもリアスを連れて逃げるだろう。
しかし彼は…。
「本気で兵藤君がライザー・フェニックスに勝つと信じているんですね」
「えぇ、イッセー君は剛君と本気で殴り合って鍛えられたんですもの」
飯を食い終わると同時にイッセーとライザーの試合が始まろうとしていた。
とりあえず10人前くらい食べた記憶がある。
デザートは…帰ったら冷蔵庫にあるアイスでも食べよ。
ジョッキに入れたオレンジジュースを片手に試合を見させてもらう。
画面から見えるのは相対する二人の姿。
って10秒でライザーを倒すとか大きく出たなイッセーw
あ、ロビー君。俺がブラッドを倒した時のタイムは?
『大体10分ぐらいかな?』
そのくらいか、あの魔法を避けていた時間が長かったからな。
ライザーは魔法特化ではないから接近戦も通じているだろうしバランスタイプか?
そう考えると短期決戦が望ましいとこだな。
長期戦で体力削られた結果が前のゲームだからな。
「オーバーブーストぉぉぉ!!」
『Welsh Dragon Over-Booster!』
「禁手・赤龍帝の鎧!!」
掛け声と共にブースデッド・ギアの水晶が光ると瞬く間にイッセーが赤い鎧に身を包んだ。
え、何あれ…すっげぇカッコいいんだけどぉぉぉぉぉ!!
篭手があるんだから鎧があってもおかしくはないわな!
やべぇ、スーパータイラントと同じくらい度肝抜かれたんだけど!?
『宿主、あの子とんでもない事したよ…』
『はっ?』
イッセーが見た事もない力を発揮してライザーと渡り合っている。
その中、ロビー君の呟きに俺は反応した。
とんでもない事?
禁手って所謂パワーアップだろう?…それがどうした?
『確かに禁手は神器の力を高め、ある領域に至った者が発揮する力の形。
でも、そんなのすぐには出来ないんだよ?』
『…何かを代償にしたって事か?』
『僕の見解が正しければあの子は…』
周囲がどよめき出した、10秒経った後イッセーの鎧が解除されてしまったのだ。
そして左手に何かを持っていた…銀の十字架!?
悪魔があんなの持ったらどうなる事くらい…おい、まさか?
左腕を代償に禁手しやがったのか!!
『左腕がドラゴンになっているよ』
『…俺よりも無茶をしているじゃねぇか!?』
しかし既に禁手が解かれていてライザーが止めを刺そうとした瞬間、イッセーは懐から何かを取り出した。
あれは聖水!?
皆には危険だからと俺が預かっていたが、ここへ突入する前イッセーに渡した物だ。
けどあれがライザーみたいな上級悪魔に効くのか?
『宿主、赤龍帝の力を思い出してみて』
『倍加…譲渡…!?』
そういう事かと分かった瞬間に、倍加された聖水がライザーの顔に掛かる。
なるほど、あれならダメージはデカいし精神的にダメージも来る!
さらに十字架と聖水を付けた左手で倍加させる…これはとんでもない一撃だ。
もう勝利が確定したと思った俺はジョッキのジュースを一気に飲み干して立ち上がる。
その瞬間に、勝敗が決まった。
歩いて外の庭まで出るとイッセーがグリフォンを召喚していた。
サーゼクスさん、いざとなった時の脱出経路まで用意してあるとは流石だなぁ。
とりあえずイッセーにはリアスを送り届ける役目をさせておこうw
兵士なんだからそのくらいやっとけ( ・∀・)ニヤニヤ
「剛、本当にありがとう」
『困ってた友達を助けた、それだけだ』
「あの時と同じ事言うのね」
『お礼したいならケーキバイキング全員分奢りでいい。支取も含めてな』
「ふふ、勿論そうさせてもらうわ」
『イッセー、ちゃんと送り届けろよ』
「任せてくれ、先輩!」
イッセーとリアスを乗せたグリフォンが飛び立つのを見送る。
無事に目的達成したし後は帰るかぁ。
帰ってアイスを食べよう…と思っていたけど。
まだ、俺に用事がありそうなお客さんがいるんだよな。
「見つけたぞ! 貴様、よくもブラッド様を!」
「テメェのせいで主も家名もボロボロだ。どうしてくれんだ、おい!」
「当然、死んで償ってもらうからな」
白銀の甲冑を纏った騎士みたいな若い男、
全身に傷があり、鋼のような巨躯の男、
そして魔術師みたいな壮年の男と3人がいた。
確かこいつらはブラッドの眷属か。
『あれはサーゼクスさんの余興での中だ、文句はあの人に言うべきでは?』
「黙れ! 貴様だけは殺して汚名を返上する!」
『ブラッドの命令か?』
「あの方はまだ目を覚ましていねぇ、だからテメェの首を手土産にするんだよ!」
『じゃあお前達の独断だな?』
「貴様には関係ない…死ぬがいい!」
魔術師がそう言うと俺の足元に魔法陣が浮かんできた。
咄嗟に近くにいた支取を突き飛ばして魔法陣から出した瞬間、
地面からから炎が噴き出して俺はそのまま包まれた。
「門星君!?」
聞こえるのは支取の叫び声…無事なら良かったわ。
「あらあら、また彼を焼くなんて芸が無いですわね」
「先輩の怖さを先程の試合でもわからないなんて…」
「…ちょっと軽率すぎます」
さすがに皆はわかっているのね。
こういう俺を信じてくれる仲間がいるって本当にいいな。
孤独しかなかったガキの頃とは比べ物にならないほど幸せだ。
信じあえる友達がいる…俺が憧れた普通の生活。
それをいきなりぶっ壊そうとするとはなぁ。
『タイラントはスーパー化の影響で疲労しているから休ませないと駄目だよ?』
…あいつは?
『彼の力は強すぎるよ? 下手したら暴走するよ?』
なら、ミショナリーと処刑マジニに手伝わせる!
お前らも暴れたいんだろ?
俺の体力を全部使ってでもあいつの制御をするから付き合え!!
『………(ペコリッ)』
『ぅ゛ぅ゛っ!』
『あははは、さすが宿主だ! なら先のステップへ行こう♪』
「ぅ゛ぅ゛ぅ゛ぅ゛ぅ゛っ!!」
「馬鹿な!? ブラッド様程ではないがあの炎を消しただと!?」
咄嗟に処刑マジニへと変身してた俺は斧を高速で振り回して炎を掻き消した。
向こうが驚いているが無視して左手で顔を触れると覆面が外れて人間に戻る。
そして右手にミショナリーの覆面を出す。
あいつを制御する方法…こうするんだ!
2枚の覆面を上に投げて両手を思いきり叩くと覆面は融合していく。
「覆面が…」
「融合した!?」
「何か出てきます」
これには朱乃達も想像していなかったのか驚いている。
当たり前だ、俺だって驚いているんだから。
ぶっつけ本番で上手くいくとは思っていなかった。
力を貸してくれるんだな、あいつ。
出てきたのは四角い金属製の箱、金庫だ。
真下にいる俺を目掛けて落ちてくる。
これをどうするって?
そんな決まっている…被るんだよぉぉぉっ!!
両手で金庫を受け止めてそのまま被る。
俺の姿は変わる…まるで精肉工場にいるようなエプロン姿と手袋、そして頭には金庫。
左手には棘が付いた巨大な金属製のピッケルハンマー。
そして腰には血塗れで棘が突き出ているズタ袋。
「な、また変身した!?」
「見かけ倒しだ、行くぞ!」
甲冑の男と大男が剣と棍棒を取り出して襲い掛かってくる。
恐らく、ナイトとルークだろう。
スピードとパワーで攻めるつもれなのだろうが、無駄だ。
こいつの名前は【ザ・キーパー】
見た目は怪力そうだろう? けどこいつはな…。
『………』
「な、速…ぐぁぁぁっ!?」
処刑マジニとほぼ同じパワーがありながらミショナリー並みのスピードを持っているんだよ!
甲冑の男の剣を避けながら腹に思い切りハンマーを打ちつける。
ふっ飛ばされた奴はそのまま噴水に直撃して気を失った。
うわ、高そうな甲冑がぼっこぼこに凹んでる。
堀井さんが見たら泣くだろうなこれ。
「その金庫頭を砕いてやらぁぁぁっ!!」
さて、次は大男か。
デカい棍棒で俺の頭を予告して攻撃とかするアホだろうか?
そんなのハンマーで棍棒を弾いて、無効化にする。
ところで、ブラックジャックって武器を知っているか?
布袋に小石とかを詰めて殴る武器だ。
こいつは棍棒と違って、ある程度の柔軟性を持ちながら衝撃が体内に浸透し、外傷が残りにくい。
だから、使い方は簡単。
思いきり振って相手を叩きのめせばいいだけだ!
袋を一気に振り回して大男の頭部に叩き付ける!
スパーンッと気持ちいい音と何かが刺さる音がした。
「ぶぅえ!?」
まぁ、棘があるから中も外も痛いんですけどねぇ(ゲス顔)
本当にこの袋は何が詰まっているんだ…見たいけど怖い!
大男も一撃で仕留めたらあと残ってるのは魔術師のオッサンか。
俺は背負っている金属製の箱から円盤を取り出して投げる。
魔術師に目掛けたが外れてしまい奴の斜め後ろへと落ちた。
「爆弾…ではなさそうだな。ここは退いた方が…ひぃっ!?」
おっと逃がさねぇぞ?
大地を思いきり踏みしめて走ると中々速いスピードで動ける。
想像してみろ、デカい奴が想像以上のスピードで走ってきたらどうする?
後ろへ逃げようとするよな…そこにあるものを忘れてな。
「な、何だこれは!?」
奴が踏んだのは円形の金属板…そこから有刺鉄線が伸びて脚にギチギチに絡みつく。
ザ・キーパーはこういった有刺鉄線トラップも扱えるほど器用な奴だ。
因みに鍛冶も出来るから処刑マジニの斧とかはこいつが直しているらしい。
裏側では色々と世話になっていたとは…。
魔術師は恐怖心と焦りで何も出来ずに怯えていた。
安心しろ、別に処刑も蹂躙もしねぇよ。
喧嘩もやりすぎたらまたグレイフィアさんに怒られちまう。
話はあの2人より通じそうだからな、ボードで会話しよう。
『2度と俺達に手を出すな。次は…てめぇの主と同じように蹂躙する』
「わ、わかった…! もうお前達には関わらないから助けてくれぇぇぇ!」
『賢明だな、主人に恥を掻かすなよ…あと1発は1発だ』
「え?…ぎゃばぁ!?」
手を出さないように念を押してからハンマーを真上に振って奴の顎を捉えた。
すると有刺鉄線が千切れてそのまま真上へ吹っ飛ばした。
1回俺を燃やしたのだ、これでお相子だ。
ダメージ量が違う?
知 ら ん な ぁ ( ^ 言 ^ )
『ごめーん、待ったぁ?☆』
「先輩、あの戦いの後にそれはおかしいです」
「あはは、それにしても恐ろしい強さでしたね」
『ザ・キーパーか? ぶっちゃけ2体分の力だから滅茶苦茶疲れ…た』
キャピキャピした感じで行ったら小猫にツッコまれた…。
苦笑いしてた祐斗もザ・キーパーの強さには驚いたようだな。
しかし今日はやばい。
タイラントのスーパー化と2体分の体力を消費するザ・キーパーの使用で体が疲れたどころではない。
ふらっとした瞬間に朱乃と支取が俺を支えてくれた。
「あらあら…」
「もう今日は帰りましょう…門星君を休ませないと」
『すまんのぅ(´・ω・`)』
「大丈夫ですわ、剛君はゆっくり休んでください」
朱乃にそう言われた瞬間に俺は安心したのかそのまま眠くなり意識が途絶えた。
これでリアスの騒動はようやく終えた…。
イッセーは自らをドラゴンとの契約で代償として差し出した。
俺も神器が進化していくとどうなるのか…不安がないと言えば嘘になる。
でも、これがあるから今の皆と戦えるという満足感が俺の不安を塗りつぶしていた。
皆を守る為なら、俺はいくらでも戦う。
ようやく手に出来た俺の居場所…手放したくない。
もしそれを壊す奴が出てくるのであれば、俺は化物に身を変える事は厭わないだろう。
俺はもうこれ以上…何も失いたくない。
【戦闘校舎のフェニックス編 完】
『ということでザ・キーパー、よろしくな』
『…(コクッ)』
『本当に金庫なんだな(゚Д゚;)』
『ちゃんと見えるし聞こえるから問題ないでしょ?』
『まぁ…な。ところで金庫の中身は何なんだ?』
『中身は見ない方が…』
『…(パカッ)』
『ぎゃぁぁぁぁぁぁ!? Σ(゚Д゚lll)』
閲覧ありがとうございます。
1か月もお待たせして申し訳ないです…これでようやく第2巻終わりました。
次回はまた日常編をしてから第3巻へ突入します。
皆様の応援やクリーチャー希望が次の話を書く気力になります!
これからもよろしくお願いします!
え、第3巻の被害者?…誰でしょうね?←
そして今回出したクリーチャーはPSYCHOBREAKに出てくるボス「ザ・キーパー」です。
まさかのDLCで主人公になった異色のクリーチャーです。
それでは、また。