ハイスクールD×D モンスターでクリーチャーな俺   作:misuta

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第25話

 

目が覚めると、俺は自分の家であるアパートの寝室にいた…どうやらあのまま寝ていたようだ。

珍しくロビー君達の所へ行かずに眠りこけていたのか。

大怪我から復活して間もなく、全力でコカビエルと戦っていたから当然か。

身体が動かないから筋肉痛になっちまったか…?

 

いや、待て。これは布団の中に誰かいるぞ。

ゴムレス達が寝ぼけて俺の布団に入ってきたか?

たまにあいつら寝ぼけてやらかすからな、全く犬や猫じゃねぇんだから。

それにしては感触が違いすぎる…柔らかいし温もりがある。

 

「すぅ…すぅ…」

「んっ…」

 

左右両方から聞こえた声に俺は誰がいるのかと首を動かして確認する。

右には髪を下した浴衣姿の朱乃が、左に静かに寝息を立てているパジャマ姿の小猫がそれぞれ俺の腕を抱きしめて寝ていた。

何だ、人肌が当たっていたのか。そりゃあ暖かいに決まっている。

原因もわかったしもう一眠りするか…おやすみー。

 

 

……

 

………って!

 

眠れるかぁぁぁぁぁっ!?Σ(゚Д゚;)

 

 

 

「あらあら、先に起きてしまいましたか?」

「おはようございます、剛先輩」

 

あぁ、おはよう…じゃなくて!

とりあえず二人を起こした俺はここまでの経緯の説明を求めた。

これ俺が喋れたら驚きの余りに叫んでいるからな!?

あ、でもこれで誰か来たら俺が署に連行じゃね?

ラノベ主人公のようにはなれませんね、こんチクショウめ。

 

「コカビエルとの戦闘の後、剛君はその場で倒れて眠っていましたから」

「私と朱乃先輩で家まで運んできたのです」

『あー…迷惑をかけたな、すまない。訳はちゃんと話す』

「その話は部長達がいる時にしましょう」

「それでは、朝食の準備を致しますわ」

『じゃあ俺が作るわ』

「先輩はまだゆっくりしてて下さい。私と朱乃先輩でやります」

「可愛いゴーレムさん達も手伝ってくれるそうですし」

 

二人が立ち上がって台所へ向っていく姿を見送る。

ゴムレス、ユーガ、ゴルドン達も既にお湯を沸かしたり新聞を回収したりと動いているみたいだ。

仕込んだ立場ではあるが、どんどん家庭的になってきたなこいつら。

 

 

 

飯を食い終わって朱乃と小猫と一緒に登校した俺は昨日滅茶苦茶になるまで戦っていた校庭で足を止めた。

削れた地面も粉砕された体育館もまるで何事も無かったかのように綺麗に元通りになっていた。

リアスとソーナ達が一晩でやってくれましたって奴か、悪魔はすげぇな。

さてと、まずはソーナに会いにいかないと。

すると後ろから誰かが走ってきて声かけてきた。

 

「門星先輩!」

『匙か、昨日はサポートありがとうな』

「先輩こそ無事で良かったです! 会長達も心配していましたから顔を出してあげてください!」

『元よりそのつもりだ。説教も待ってるらしいからな』

「あぁ…ご愁傷様です」

 

まるで戦場へ向う人を見送るかのような遠い目で匙は言うが大げさだな。

確かにお仕置きとか言っていたがどうせ説教されるくらいだろ?

あいつは厳しくて厳しいと言うが心配してくれる優しい奴だって。

俺は匙に手を振りながら別れて生徒会室へと向う。

 

 

 

「さて、申し開きがあれば聞きますよ?」

『あれ? これってお互いの無事を祝う和やかな場面じゃあねぇの?』

「ちゃんと答えなさい」

『アッハイ(;゚Д゚)スイマセン』

 

生徒会室へ行ったらそこにはすげぇ冷ややかな笑みを浮かべたソーナがいた。

そして生徒会長の机の前で正座させられた。え、何これ裁判?

椿姫にどうにか助けてくれないか目線で問いかけても目を瞑って首を横に振っていた。

やべぇ詰んだわコレ\(^o^)/

まぁ、どの道にしたって正直に話すつもりだったから問題ねぇけど。

 

『可愛い後輩が自棄になっていたから先輩として解決できないか行動しただけだ。以上』

 

単純明快な答えだ、猿にもわかるだろ?

猿と言えば近くの喫茶店のチョコバナナパフェが食べたくなってきた、今日行こうかな。

そんなこと考えているとソーナから深いため息が聞こえた。

頭を抱えているなんて疲れたら休んだ方がいいぞー?

 

「もう貴方に悪魔と他の陣営の問題に首を突っ込まないで下さいと諭しても無駄だとはわかっています」

『いや、俺もなるべく突っ込みたくないよ? 結果的にそうなる事が多くてだな…』

「言い訳はもう結構です。昨日の宣言通りにお仕置きを受けてもらいます」

『それで許してくれるならバッチ来いщ(゚д゚щ)』

「では、お尻叩き500回を受けてもらいます」

 

何だケツ叩きか…ファッ!?Σ(゚Д゚;)

え、古典的過ぎない? 高校3年生になって同学年の女の子にケツ叩きされるとか絵的にキツくない!?

俺それをご褒美と言ってしまう業界の人間じゃないし、そんな趣味もないよ!?

しかも500回とか多すぎぃっ!!

ふえぇぇ…俺のケツが真っ二つに割れちゃうよぉぉぉっ…。

 

『待って、俺が悪かったから女の子だらけの空間で大の男がケツ叩きとか勘弁してくれませんか?』

「駄目です。それに匙もちゃんと1000回受けましたから貴方だけ御咎め無しなんて出来ません」

『匙ェ…』

「匙の半分だけで済むんですからすぐに終わります」

『俺、人間! ソーナ、悪魔! 悪魔、力強い、俺のケツ、割れる!』

「何で片言なんですか…? 大丈夫です、ちゃんと手加減はします。それでも痛いですけど」

 

土下座して頼み込んでも完全に俺のケツがロックオンされている。

手加減とか言いつつその手に魔法陣が出ているんですけど!?

ちくしょう、こんな所にいられるか! 俺は自分の家に戻るぞ!!

すぐに土下座から逃走モードにトランスフォームして扉を開けようとしたが開かない。

あれれー? おかしいぞー?

扉に魔法陣が出て開かないようになっているぞー?

 

「ごめんなさい、剛君」

『椿姫ぃぃぃぃぃっ!?(;゚Д゚)』

 

扉の近くに立っていた椿姫が少し笑うのを耐えながら言っている…。

 ナ ン テ コ ッ タ イ /(^o^)\

そして後ろから肩を軽く叩かれる…あぁ、もう振り向きたくない。

 

『お願い、何でもするから許して!( ;ω;)』

「ん? 今、何でもするって言いましたね?」

『出来る限りの事はするから!』

「反省しますか?」

『反省します!』

「じゃあ、私ではなく代わりに椿姫にやってもらいましょう。椿姫」

「はい、会長」

『ギャアァァァァ━━━(゚Д゚|||)━━━!!!!!!』

 

違う、そうじゃない!

ソーナが駄目だとかそういう事じゃなくて!

ケツ叩き自体を辞めて欲しいという俺の願いを!!

聞き入れてくれませんかねぇぇぇぇぇっ!!!

 

「剛君、四つん這いになりなさい」

 

あ、もう駄目だこれ。これ以上逆らえねぇや。

ちくしょう、こうなったら変身してダメージを肩代わりしてもらうしか…!

耐久性が高いタイラントに変身しちまえば…ってあれ?

何で覆面が出ない!? おいロビー君!?

 

『宿主、流石にそれは駄目だよw大人しく受けた方がいいよwww』

『このクソウサギがぁぁぁぁぁぁ!!(゚Д゚#)』

 

テメェ、またボコボコにしてから縛ってピザ屋にブチ込んでやるからな!!

ん? いつの間にか俺四つん這いになってる!?

ところで生徒会の皆さんは何で僕を抑えているんですかねぇ?

あれ、これ完全に詰んだ?

 

「やりなさい、椿姫」

「はい、会長…では剛君、行きますよ?」

 

あ、ちょっと待てまだ心の準備が…あ゛ぁぁぁぁぁっ!?

 

 

 

 

 

 

『もうお婿に行けない…。・゚・(ノД`)・゚・。』

「先輩も尻叩きを喰らったんですね…」

『イッセー、俺のケツ4個になってない?』

「先輩が割れてないと思えば割れてないと思いますよ」

『じゃあケツが6個になってるわ…痛いよぉ…』

「俺も部長から1000回喰らいましたから気持ちはよくわかります」

『お前も喰らったんかい』

 

オカルト研究部の部室のソファに座っている俺はひたすら泣いた。

マジで500回やるとは…痛くてガチで泣いた。

お蔭で教室の椅子に座るのも一苦労したわ!

クラスメイトや先生には筋トレのし過ぎで腰を痛めたって事にしたからバレてねぇけどよ…。

女の子からケツ叩きをされて座れませんとか死んでも言えるか!!

 

「今回の件は確かに剛はよく頑張ってくれたわ。でも一度殺されかけたってのは怒られて当然よ?」

『もう反省しているよ…だから勘弁してくれ(´;ω;`)』

「本当に神器持ちとはいえ貴方が人間である事には変わりないのだから」

『返す言葉もない…』

 

リアスからのお小言にしょんぼりしていると隣に座っている小猫がドーナツを分けてくれた。

ありがてぇ…ありがてぇ…!

傷心した俺は貰ったドーナツをボソボソと食べていると、

祐斗が部室に入ってきて俺の前に立つと、頭を深々と下げた。

 

「先輩…この度は多大な迷惑をかけてしまい、本当に申し訳ありませんでした」

『…祐斗』

「あの時にかけてもらった言葉が今になって漸く理解できました…それなのに裏切るような真似を!」

 

祐斗は頭を下げたまま言葉を続ける…全く、真面目なイケメンだな。

そんな事で俺が怒ったままだと思っているのか?

俺は立ち上がってあの時の様にまたガシガシと頭を撫でた。

 

「…先輩?」

『馬鹿野郎が、心配させやがって。よく帰ってきてくれた』

「ありがとう…ございます」

『そういう時は「ただいま」って言うんだよ』

「は、はい…ただいま、帰りました」

『おぅ、おかえり』

 

俺は歓迎の意を込めて祐斗の背中をバシンッと叩くと少し痛そうにしていた。

ゲンコツと行きたいところだが反省しているからこれでチャラにしてやる。

イッセーなんかどんだけゲンコツとかタイキックを喰らっていたか…。

まぁ、あと俺のダメージが抜けてないからな!ケツのダメージがな!!

 

 

 

「失礼する」

「お、お前は!?」

 

こうして祐斗の騒動も一段落した所で、皆でお茶を飲んでいると扉が開いた。

誰が来たのかと思ったら思いがけない人物にイッセーが声を上げた。

青い髪に緑色のメッシュを入れた女性…ゼノヴィアだ。

何でここにいるんだ?

駒王学園の制服を着てるし…まさか?

 

「新しくグレモリー眷属になった騎士のゼノヴィアよ」

 

リアスの言葉を聞いて俺の予想は当たっていたと確信した。

どうやらゼノヴィアは神が死んだという事実を知ってしまい、

今まで信仰に生きていた人生が破綻してしまった為に悪魔として転生したと。

え、神ってマジでいないの? そうなのか、ロビー君。

 

『うん、昔の大戦で当時の魔王達と一緒に死んだよ?』

『それって教会派の連中が大丈夫なのか?』

『さぁ~ね~。熾天使達がどうにかしているんじゃない? 僕らは興味ないけどぉ』

 

ロビー君は心底どうでもよさそうな感じで答えた。

こいつらも赤龍帝とかと同じ理由で神器にされたんだろうな…。

しかし、ゼノヴィアがそんな重大な情報を知っちまったって事は…?

 

『お前、ひょっとして教会から…?』

「あぁ、禁忌を知った異端の徒として追放された」

「待ってくれ、イリナは?」

「イリナは本部へ帰った。彼女が神の不在を知ったら立ち直れないだろう…私より信仰が深かったからな」

 

やっぱり追放されたか…相変わらずクズしかいないのか教会は。

あぁいう組織体制はどうにも好きになれない。

するとゼノヴィアはアーシアの前に立つと頭を下げて謝罪した。

今となってはアーシアの気持ちがわかり、自身の発言でどれだけ傷つけたか自覚したのだろう。

…どうやら、彼女はいい意味でも悪い意味でも真っ直ぐだ。

 

ゼノヴィアの誠心誠意込めた言葉にアーシアは笑顔で許した。

大切な人たちに囲まれた今の生活に満足している…か。

その言葉には俺も激しく同意だ。

俺もアーシアも独りぼっちだった頃から、こうやって多くの仲間に囲まれた生活に変わった。

どれだけ素晴らしい物かはよくわかる。

 

「門星 剛…これからもよろしく頼む」

『おぅ、俺の事は剛でいい。こちらこそよろしくなゼノヴィア』

「あのコカビエルと殴り合える程の実力…今度手合わせを願おう」

『それはいいけど俺は人間だから程々にしてくれよ?』

 

ゼノヴィアとも握手を交わして新たな仲間として歓迎した。

こいつはデュランダルというとんでもない聖剣を使えるらしい。

祐斗と共にリアスの騎士として並ぶわけか。頼もしいぜ。

こうしてより結束したオカルト研究部は活動を始めていく。

 

 

 

「ところで、剛」

『ん? 何だリアス』

「貴方、私達に隠している事は無いかしら?」

『?…いや、ねぇよ?(´・ω・)』

「じゃあ質問変えるわ、お兄様に何か頼まれなかったかしら?」

 

ジト目で俺を見つめてリアスは俺に問い詰める。

もしかして、例の調査依頼の事…?

いや、俺はあの手帳は誰にも見せてないし話してもいないからバレる筈はない。

何か面倒そうだからとぼけておこう。

 

『いいや、俺みたいな人間がそう簡単に魔王様と会える訳ないだろ』

「じゃあこれに見覚えはないかしら?」

「?!」

 

あれ? 何でリアスがあのノートを持っているんだ?

馬鹿な、まさかあの時にうっかり落としちまったのか!?

いや、待て待て。あれはいつも俺のズボンのポケットに…確か、ほらあった!

すると俺が出したノートを見てリアスの目つきがもっと鋭くなった。

はっ…しまった!?

 

「何で剛がお兄様の魔法陣が描かれているノートを持っているのかしら?」

『イヤーフシギダナー(;゚Д゚)』

「グレイフィアに言うわよ?」

『すいません、サーゼクスさんからコカビエルの調査依頼を受けていました』

 

俺はその場で且つ瞬時に綺麗な土下座をして許しを請いた。

グレイフィアさんにだけは、グレイフィアさんにだけは言わないでくれ!

もう長時間正座でお説教は嫌だよぉ…怖いよぉ…。

((((;゚Д゚))))ガクガクブルブル

 

「わかったわ、言わないからちゃんと経緯を知りたいから経緯をこのノートに書きなさい」

『はい、喜んでぇ!(;゚Д゚)』

 

俺はリアスから受け取ったノートに詳細を全て書いた。

正座しているとケツが痛い…早く終わってくれないかなぁ。

ノートに書き終えるとリアスに渡す。

そろそろ正座は崩しても…あっ駄目ですよね、はい。

ノートを読み終えたリアスはノートを閉じる。

すると白い光が出てすぐに収まった…どこかで見たな。

 

『あのー…もしかしてそれは?』

「貴方が持っているノートのグレイフィア直通版よ」

『Σ(゚Д゚;)ファッ!?』

「そしてグレイフィアからお仕置きする事も頼まれているの♪」

 

そんなニッコリしている笑顔が凄い怖いのは気のせいですかねぇ!?

もうこうなったら最悪窓から飛び降りて逃げるぞ、例え足首を挫いても俺は逃げるぞ!!

すると俺の足元に魔法陣が現われた…何これ?

魔法陣から出ようとしても見えない壁があるんですけど…。

そして俺の後ろにはいつものように微笑んだ朱乃がいた。

 

「ごめんなさい、剛君」

『朱乃ぉぉぉぉぉっ!?(;゚Д゚)』

 

あれれー? おかしいぞー!?

この展開どこかで見たよねぇ!?

気のせいかな、俺のケツがジンジン痛むんだけど…まさか!?

もう形振り構っていられねぇ!

土下座なんかいくらでもやってやる!!

 

『すいません、心から反省しているので…』

「ソーナから受けたのはお尻叩き500回だったわね? じゃあもう500回受ければイッセー達と一緒ね♪」

『何…だと…!?』

「大丈夫よ、朱乃がやってくれるわ」

 

どこが大丈夫なんですかねぇ!?

Sの極みに達した人に何を頼んでくれてんの!?

ちらっと後ろを振り向くと頬を赤くしてそわそわしている朱乃がいた。

戦闘準備万端じゃないですかー! 嫌だー!!

 

「うふふ、大丈夫ですわ剛君。痛いのは最初だけですから…」

『(((((((( ;゚Д゚))))))))ガクガクブルブルガタガタブルブル』

「四つん這いになって下さい、因みに動くと痛いですわよ?」

 

え、ちょっと待ってせめて覚悟だけ決めさせて…あ゛ぁ゛ぁ゛ぁ゛ぁ゛ぁ゛っ!!??

 

 

 

もう隠し事はやめよう…仲間に隠し事するのはとてつもない代償なんだとものすごく思い知らされた。

その後アーシアにケツを治して貰う姿の情けなさと8個くらいに割れたであろうケツの痛みに泣いた。

ひたすら俺は泣いた。

。・゚・(ノД`)・゚・。

 

 

【月光校庭のエクスカリバー編 完】




『いやw宿主がお尻叩きされているとか草生えるwww』
『…(トントン)』
『宿主は横暴な時もあるしたまにはやられてもいいよねwww』
『…(トントン)』
『もう誰だい?w今笑っているのにwww(クルッ)』
『(#^ω^)ビキビキ』
『あ、オワタ』


閲覧ありがとうございます。


お久しぶりです。またお待たせしてすいません。
ようやく3巻が終わりました。
これから戦いも激しくなるので新しいクリーチャーも既存のクリーチャーもどんどん暴れさせたいと思います!
なのでこれからもよろしくお願いします。


それでは、また。
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