ハイスクールD×D モンスターでクリーチャーな俺   作:misuta

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第26話

 

『…ロビー君、確かここだよな?』

『うん、間違いないよ!』

『よく覚えていたな、助かったぜ』

 

あの激闘を為したコカビエル戦後の日曜日、俺はある所へ訪れた。

それは奴に半殺しにされて倒れた俺を介抱してくれた人の家だ。

緊急時と言えど、恩人の名前も訊かずに出ていくのは流石に失礼過ぎたからな。

もしグレイフィアさんに知られたらお説教は確実な案件だぞ。

 

さて、インターホンを鳴らすか。

その前に…カメラが付いてるからホワイトボードに書き込んでおけばいいだろう。

『先日、介抱して頂いた者です。お礼に参りました』っと。

よし、書けたから早速ポチッとな。

少しするとドアが開き、中から先日の男が出てきた。

 

「お、あの時の兄ちゃんか。体は大丈夫か?」

『お陰様で今は元気になりました』

「そうかそうか、なら良かったよ。まぁ上がってくれ」

『はい、ではお邪魔致します』

 

中へ通されると高級なホテルみたいな内装に少し驚いた。

まぁ俺のアパートとは段違いな家賃だろうな…あれでも好物件なんだけど。

ただ大家があの特売王だから他の人達の迷惑かけたり家賃を滞納しすぎたりしたらヤバい事になるだろう。

 

とりあえず菓子折り(中身は俺の特選焼き菓子の詰め合わせ)を渡したら、せっかくだと少しお茶にする事になった。

向こうは適当なコーヒーで悪いなと言っていたが…恐らく高級な奴だぞこれ。

オカ研で紅茶やらコーヒーやらが揃っているから多少の味はわかる。

 

「んで、あの時の用事は大丈夫だったのか?」

『えぇ、何とか間に合いました』

「大分急いでたから気にはなってたんだよ。

 

 

 

 この町が滅ぶかどうかの瀬戸際だったんだろ?」

「!?」

 

いきなりの言葉に俺はコーヒーのカップを落としそうになったが何とか溢さずに済んだ。

何故、その事を知っている!?

この事はサーゼクスさん達にしか話していないし、教会側の奴なら態々俺に接触する意味が無い。

となると考えられるのは…!

 

『貴方は…堕天使ですか?』

「なるほど、見た目の割には鋭いな。正解だ」

 

俺の問いに感心したかのように男が言うとゆっくり立ち上がって羽根を広げた。

6対…12枚の漆黒のような羽根。

リアスが講義してくれた記憶が確かなら、こいつは間違いない。

神の子を見張る者(グリゴリ)の…!

 

「俺はアザゼル、堕天使の頭をやっている」

 

アザゼル…何故そんなとんでもない奴が俺の目の前にいるんだ!?

堕天使の総督って事はコカビエルよりも強いなんて事は言うまでもない。

例え、ネメシスでも死ぬ気で逃げられるかどうかも分からない…。

すると男…アザゼルは羽根を仕舞って座った。

 

「あぁ、さっきのは只の自己紹介だ、驚かせて悪かったな」

「…?」

「お前さんにはあのコカビエルの馬鹿が迷惑掛けちまったし世話になったからな。

 あくまで総督として挨拶に行こうかと思ったら、そっちに来させちまったよ。

 これじゃあ面目が立たねぇや」

 

ハハハと笑いながら話すアザゼルに俺は唖然とするしかなかった。

とりあえず話を聞いてみると、どうやらあの聖剣騒動はコカビエルとその一味の暴走によるもの。

事態の収拾する為にあの白いドラゴン、白龍皇を派遣したと。

あの時、コカビエルにやられた俺を拾ってくれたのもあの白龍皇らしい。

 

「しかしお前さん…そういえば名前なんだっけ?」

『門星 剛です』

「じゃあ剛、お前が持っている神器は【モンスター・オブ・クリーチャー】だろ?」

『そうですけど、何で俺の神器を知っているんですか?』

 

突然俺の神器を当てたアザゼルに驚きながらも少し警戒した。

レイナーレみたいに神器持ちを殺したり神器を無理矢理抜こうとしてするんじゃないかって思ってしまうのも無理はないだろう。

 

「俺は趣味で神器の研究をしてて色んな神器を見てきたが、お前のはかなり特殊でな」

『特殊…ですか』

「そう、神すら嫌悪する程の化物共の魂が多く封印されていると言われている」

『前の持ち主はいたんですか?』

「今までの持ち主は毎晩悪夢を見る所為で不眠症に陥り、最期には気が狂って自殺とかそんな記録しかないな」

 

あぁ、やっぱり歴代の保有者もあの遊園地に行くのね。

慣れなきゃ寝るのも嫌になるだろし、不眠症になれば精神はボロボロになるだろう。

俺も最初すげぇ怖かったし、影だけどあいつらに囲まれた時は泣きそうになった。

すっかり慣れた今じゃ近くのコンビニへ行くくらいな感覚で行けるぞ。

 

「だから是非俺の研究の為にも、今の能力とか教えてくれないか」

『えーと、一応悪魔側の協力者という立場なので独断では…』

「サーゼクスには許可を取ってある。お礼に焼肉を奢るぞ? お高い奴だぞ?」

『門外不出にして頂けるのなら(^q^)』

 

待て、俺は焼肉食べたいからだとかそんなんじゃないんだ!

趣味とはいえ謎が多き神器の研究と言う重大な分野には知識の共有は必要な事なんだ!

だから! 決して!!

【他人の金で焼肉が食べたい】とかじゃないんだ!!!!

 

 

たかいにく はじめてたべた うますぎる

 

            ~門星剛、心の一句~

 

 

あの後、アザゼルさんと話して色々わかった。

どうやら今は悪魔も天使も堕天使も例の大戦でどこもかなりの損害を受けてボロボロだと。

聖書の神も先代の魔王も死んだからそりゃそうか。

そんで今は小競り合いも儘ならないから各陣との首脳会談を開くそうだ。

まさかコカビエルの一件でこうなるとはな…。

 

だが、これで平和的に事が進めば争いもなくなるのは良い事じゃないかとは思っている。

三陣営の戦争で人間界にも影響出るのは勘弁してほしい。

俺みたいに火事や災害などで親も亡くしました、家もありませんといった被害者は出てきて欲しくないからな。

和平は本当に望ましい。

 

 

 

 

「これは営業妨害よ!」

 

部室でお茶をしていると、リアスが声を荒げて怒っていた。

どうやらイッセーの契約のお得意様というのがアザゼルさんだったようだ。

やっぱり神滅具である、赤龍帝の篭手に興味を示さない訳ないしな。

うーん…ここは俺も言っとくか。この前は隠し過ぎて怒られたし。

ふえぇ、もうおしりぺんぺん(悪魔級)はいやだよぉ…。

 

『リアス、実は俺も以前から堕天使の総督と接触していた』

「何ですって!?」

「え、先輩も!?」

 

俺が書いた内容にリアスやイッセーだけでなく部員全員が驚いていた。

別にどうこうされた訳じゃないから安心してくれ。

大丈夫だから小猫は俺のシャツの裾を掴むな、伸びる。

ほれ、俺のお手製苺プリン(生クリームマシマシ)食べな。

 

『道端でコカビエルにやられたって言ったろ? その時に俺を助けてくれたんだ』

「私の可愛いイッセーだけでなく、剛にまで手を出そうとしていたなんて…万死に値するわ!」

『とりあえず落ち着け、リアス。お前がここで怒ってもどうしようもねぇだろ』

「…っ! 確かに取り乱したわ、ごめんなさい」

 

俺に諭されて少し冷静になったのか謝るリアスに俺は気にするなとボードに書いた。

でも俺やイッセーの事を大事にしてくれてるのは、すごいありがたいがな。

どうやらアザゼルさんが言っていた首脳会談の話はリアスにも伝わっていたらしい。

普通ならこの町でサーゼクスさんとアザゼルさんが偶然出くわしたら…とんでもない事だ。

 

少し考え事してたらイッセーとリアスが何かイチャついていた。

お前ら、そういうのは他所でやれよ…リアスの胸に抱かれているイッセーの顔がすげぇきめぇ。

くそぅ、羨ま…けしからん!

俺の見え隠れする嫉妬を抑えていると、部室の扉前から魔法陣が現われて誰かが出てきた。

 

「随分と賑やかだね。何かのイベントかい?」

「お兄様!?」

『おや。こんにちは、サーゼクスさんにグレイフィアさん』

「ちょ、剛先輩! 相手は魔王様!」

 

突然現れたサーゼクスさんとグレイフィアさんに挨拶するとイッセーにツッコまれた。

うーん、本人からはリアスの兄として接してくれって言われたしなぁ。

もし冥界へ行く事があって礼儀が必要な場所だったら流石に俺も合わせるよ。

仕方ないよね、俺悪魔じゃないし。

 

『宿主の見た目とキレた時は悪魔みたいだけどねw』

『血塗れウサギに見た目が悪魔とか言われたくないわ(#^ω^)ビキビキ』

『あ、キレた時のは否定しないのね?』

『よし、今夜のネメシスの兵器試し撃ちの的はお前な?』

『いやぁぁぁぁぁ!?』

 

ロビー君といつも通りのやり取りしているとサーゼクスさんはアーシアとゼノヴィアへの挨拶を終えていた。

どうやら今回はプライベートで来たという…はて、この学園で用事なんて?

近い内にやる事なんて…公開授業か!

あ、やっぱりサーゼクスさん来る気満々なのか。

 

「グレイフィアね! お兄様に伝えたのは!?」

「彼女も後見人として剛君が勉学に励む姿を見たいそうだ。二人はクラスが同じだから丁度良かった」

 

そうだ、グレイフィアさんは毎回こういうのは参加してくれるんだった。

今にして思えばあの人ビデオカメラでバッチリ撮影するんだよな…。

あらやだ恥ずかしい! 授業の予習しとかねぇと!

リアスはそれでも納得していない様子…気持ちはわからんでもないが。

 

「安心するといい、ちゃんと父上も来る」

「そう言う問題ではなくて、お兄様は魔王なんですから仕事が…」

「仕事もするんだよ。例の会談をこの学園で執り行うつもりでね」

 

その発言に全員が驚いた。

アザゼルさんが言っていた首脳会談をこの学園でやるとは…。

えーと、悪魔側はサーゼクスさんで堕天使側はアザゼルさん。

天使側はどんな奴が来るんだろ…変な奴じゃない事を願いたい。




『サテ、覚悟ハ出来テイルナ?』(inネメシス)
『ごめんなさーい! 謝るから試し撃ちの的は許して!』(磔の状態)
『ナラ俺ハ許ソウ』
『ほっ…じゃあ縄を解いt『ダガ、コイツ(トミーガン)ハ許スカナ!?』
『いやぁぁぁぁぁっ!?』


閲覧ありがとうございます。


かなりお久しぶりです。前回から一年以上もお待たせしてすいません。
ハイスクD×Dもアニメが4期に入って、少しずつ書く気力も出てきました。
更新は相変わらずのマイペースでやっていくとは思いますが、これからもよろしくお願いします!


それでは、また。
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