「「やしなって」」   作:風邪薬力

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日常の1分

ねーパパ

 

どした

 

最近忙しくてパパとの時間が取れない

 

ん、まあいい事だけどな。ちょっと休暇取れるか頑張ってみる

 

やった!ありがと、パパ!大好き!

 

ああ、俺も大好きだぞ

 

 

 

 

「ねえ、ママ」

 

「どうしたの?」

 

「もしもで楽しい話があるの!」

 

「なにそれ。自分で楽しい話なんていったらハードル上がるよ?」

 

「いいの!」

 

「ふふ。で、なーに?」

 

「もしね、パパと同じ学校で同級生として出会ってたらどうなってたと思う?」

 

「あー、なるほど。八幡とね」

 

「そうそう!きっとすっごく楽しいと思うんだ!」

 

「ははは!どうだろうね。我が子は昔の八幡を知らないからなー」

 

「どういう意味?」

 

「昔の八幡はね、今の何倍もひねくれてたし、もっと暗い人だったんだよ?」

 

「それでもパパはパパだもん!だいたいママはその時のパパを好きになったんでしょ?」

 

「まあね。いつだって根元は変わってないからねー。それと、八幡がママを好きになったんだからねー?」

 

「むう…」

 

「なーにー?」

 

「なんか私の知らないパパのこと知っててずるい!」

 

「へっへーん。当たり前でしょ。悔しいでしょー?」

 

「悔しい!でもドヤ顔ママ可愛い!」

 

「うーん、それにしても高校時代の八幡かー」

 

「楽しいと思うんだー」

 

「どうだろ?八幡はアイドルのママに話しかける事なんてしないと思うなー」

 

「むう、確かに」

 

「ママも自分から話に行かなかったと思うし」

 

「じゃあもし同じ高校に通ってたら出会いはなかったって事?」

 

「んーん。ママは八幡と運命で繋がってると思いたいから。きっとなにかきっかけがあればお互いに惹かれていくと思うんだ」

 

「私だってパパと運命で繋がってるもん!」

 

「そだね。世界が違ってもあなたはママたちの子供に産まれて来てくれるよね」

 

「うん!ねえママ」

 

「なーに」

 

「あーいーしーてーるー!」

 

「ママもあーいーしーてーるー!」

 

 

 

 

「ねえ、八幡」

 

「んあ?」

 

「……プロデューサー」

 

「ぶっ!い、いきなり昔の呼び方するなよ」

 

「にはー。こういったら喜んでくれるかなってね」

 

「…可愛いな、ったく。なんかあったか?」

 

「んーん。ただ娘に旦那が取られるかもーって思っただけ」

 

「あー…。ほら、これでいいか?」

 

「うわぷ。…すー。はぁー、プロデューサーの匂い…」

 

「ん、杏の匂いがする」

 

「変態っぽいよ?」

 

「…いいだろ別に。俺の好きな匂いなんだから」

 

「へへへ。嬉しいよ、プロデューサー」

 

………

 

「今日は杏が獣になっちゃうかも」

 

「あの子が生まれてあんましてないしな」

 

「がおー」

 

「…やっぱ俺の方が獣になっちまうわ」

 

「やさしくしてね?…あ、激しいのもいい…かも?」

 

「馬鹿。愛してる、杏」

 

「うん。愛してるよ、八幡」

 

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