…リアルに大学行って帰ってから書くのはキツイ…。
第02016レイヤー・IS学園
「うぉぉぉ!目を覚ませ箒ーーー‼︎」
白式を纏い、そう叫びながら、雪片弐型を振るいながら、箒に突撃してくる一夏。
瞬間、箒は右手に持った長刀を雪片の峰に叩きつけるように振るい、雪片の軌道をずらされて隙だらけになった一夏の腹部に、
「御断りだ‼︎」
そう叫びながら、蹴りを放つ。
蹴りで吹き飛ぶ一夏に、箒はダウンワーズ方式で脇下を通して背部兵装担架に搭載されている突撃砲を展開。
すかさず40ミリ短距離滑腔砲による砲撃を放つ。
が、さすが世界最強の弟––––––とプログラムされただけあるのか、すぐに体勢を立て直し、雪羅をシールドモードにする事でそれを防ぐ。
「くそっ、なんで抵抗するんだよ箒⁉︎お前は俺のとこにだけ居たらいいじゃねぇか‼︎」
雪羅の荷電粒子砲を箒に放ちながら、叫ぶ。
(なんなんだ?その身勝手にも程があるものは。)
箒は内心呟く。
「––––––いくら言っても、どうせ無駄だろう?」
呆れた声音で言いながら、それを箒はアッサリとロール回避で躱す。
そして、拡張領域からシェルツェンを展開し、シェルツェン表層部の爆発反応装甲で、雪羅をぶん殴る。
衝撃が伝わり、爆発反応装甲が爆発するが、一夏がすかさず雪羅をシールドモードにしたため、爆発で生じたエネルギーは零落白夜を応用した対消滅エネルギーに相殺される。
だが、爆発と重なってシェルツェンから放たれた徹甲散弾が、雪羅の精密部分を破壊する。
さらに、箒は殴りつけるだけでは止まらず、勢いを残したまま跳躍ユニットを吹かし、一回転して移動エネルギーと質量エネルギーを付けて、シェルツェンの先端部にあるスパイクで一夏の顔面を殴りつける。
瞬間、白式の絶対防御が発動するが、衝撃までは防ぎきれず、吹き飛ばされ、校舎だった建物––––––のレイヤーに叩きつけられる。
「うぉぉぉ!なんで抵抗するんだよ⁉︎箒ーーーー‼︎」
だが再度瓦礫をはねのけて雪片弐型を振るいながら突撃してくる一夏。
一夏は、どうやら箒に対して、零落白夜を使えないようにプログラムされているらしい。
まぁ、殺傷すら可能らしい武装なのだから、箒が死ぬ可能性も考慮して、束が使えないようにプログラムしたのだろう。
そしてその箒への思いやりは、こちらに好都合な状況ばかり産んでくれる。
そして一夏…いや正確には白式は、哀れ、としか言いようがない。
真価を発揮出来ないのだから。
たとえ殺傷すら可能だろうが、世界最強が使っていた武装だろうが––––––零落白夜さえなければ、ただの、鈍い一太刀に過ぎない。
さらに、唯一の遠距離装備、防御装備だった雪羅は、さっき潰した。
なら––––––思う存分、近接戦が出来る。
箒は、シェルツェンを拡張領域に収容し、背部兵装担架の長刀を抜刀。
…同時に拡張領域から背部兵装担架に、『とっておき』の武装を展開、マウントさせる。
「うぉぉぉぉぉ‼︎」
ただ、叫びながら突撃してくる一夏。
ワンパターンな戦闘しか出来ないよう、プログラムされているんだろう。
少し、憐れみを感じなくはない。
だが、
「––––––勝手で悪いが…死んでくれ。…一夏。」
箒はただ静かに、そう、言い放った。
「––––––直死。」
『とっておき』、である武装を抜く。
特殊長刀【直死-空(ちょくし-から)】を構え、単一能力、【唯識・空の境界(ゆいしき・からのきょうかい)】を発動した––––––。
■■■■■■
第02016レイヤー・IS学園(変異レイヤー・市街地)
シャルのAICによる時間遅滞空間のなか、飛び交う銃弾に砲弾にレーザー。
それらは全て緩やかなまでに減速する。
その中を、肇とシャルは撃ち合い続けている。
シャルのパンツァーカノニーアを3斉射放つ。
肇はそのお返しと言わんばかりにM6A1の40ミリ短距離滑腔砲を斉射。
当然、シャルも肇も、それを避けるように軌道をずらす。
瞬間、シャルがAICを解除し、パンツァーカノニーアの砲弾は高層ビルの外壁を、40ミリ短距離滑腔砲はアスファルトのレイヤーが張られた道路を爆破、破砕する。
「なかなかやるね。でも、僕に勝てる?」
シャルはジグザグ軌道を描きながら50口径アサルトライフルから銃弾とティアーズからレーザーを放ち、言う。
笑いながら。
「生憎、このくらいではくたばる訳にいかないんでな‼︎」
肇もビルや道路を足場に不規則に着地点や角度を変えながら、オルブライトターンを繰り返して躱しつつ、両手に拡張領域から展開した【30ミリ対戦車機関砲タルコンネル】と背部兵装担架のガンマウントを展開して、M6A1の12.7ミリ機関砲と40ミリ短距離滑腔砲を斉射しながら叫ぶ。
やはりその顔も、生き生きとしている。
さらにシャルがヴォーダン・オージェを発動。
再び肇を含むエリア一帯の時間が遅滞する。
(時空間加速––––––三段加速‼︎)
肇はシャルの動きに合わせて体内時間を加速。
そして弾切れになったタルコンネルを放棄し、代わりに指と指の間に挟んで持つ【黒鍵】という投擲型の短刀を左右両手に3本ずつ持つ。
何故なら、シャルが50口径アサルトライフルを乱射したまま迫って来るから。
肇はそれを跳躍ユニットを吹かして上方に倒れこむようにして回避し、空中で一回転して着地。
そこにシャルはすかさず50口径アサルトライフルを放つ。
だが肇は両手に握っていた黒鍵計6本を流れるような剣捌きで、目にも留まらぬ速さで数回、振るい、50口径アサルトライフルの全弾を切り落とす。
「⁉︎はは…バケモノだね。」
そこにすかさずシャルはアサルトライフルを乱射しつつ突撃。
そのアサルトライフルを肇は左手の黒鍵で弾き飛ばす。
だがシャルはお返しと言わんばかりにティアーズで黒鍵を弾き飛ばす。
だから肇はティアーズを背部兵装担架から抜いたM6A1の銃剣で切り裂く。
さらにシャルは左手のプラズマ手刀でM6A1を切り裂く。
それに肇は背部兵装担架から抜いたもう1丁のM6A1でプラズマ手刀展開機構を撃ち抜き破壊。
しかしシャルは今度は右手のプラズマ手刀でM6A1を切り裂く。
肇はそのシャルの右手を蹴り上げ、マニピュレーター部分に右手に握ったままだった黒鍵を投擲し、マニピュレーターごとプラズマ手刀展開機構を破壊する。
だがそこで肇にパンツァーカノニーアが向けられて––––––砲口から、ゼロ距離で肇に弾着––––––する直前に肇はシェルツェンを拡張領域から展開して防御。
さらにそのままシェルツェンを殴りつける。
瞬間、爆発反応装甲が起爆。
シャルを吹き飛ばす。
だが爆発の直後にシャルは左手にシールドピアスを展開しスパイクを地面に突き立て吹き飛ばされるのを防ぎ、さらに予備のシールドピアスを拡張領域から取り出し、左手に掴み、スパイク部を肇に向けて、吶喊。
肇もそれにすかさず反応し、拡張領域から【BWS-3フォートレス・スレイヤー】という名前の大剣を抜刀し、スパイク部に重量を生かした、叩きつけるような斬撃を放つ。
瞬間、鋼鉄と鋼鉄のぶつかる音が鳴り響き––––––シールドピアスを止める。
その今までの一連の近接戦は、互いにその位置からほとんど動くことなく繰り広げられたもので––––––。
「はぁっ…はぁっ…はぁっ…」
「ぜっ…はっ…はっ…はっ…」
2人共その体勢のまま、荒い息を吐きながら、口角を吊り上げて、互いに至極楽しそうな顔をしていた。
「お互い、こんな世界じゃなきゃ、いい関係になれたかもね。」
「はは…かもな。」
シャルのヴォーダン・オージェが解除される。
瞬間、時間の遅滞が解除され、周りにばら撒かれていた銃弾や砲弾がゲリラ豪雨のように辺りの高層ビルのレイヤーや路面のレイヤーに風穴を、穿っていく。
同時に2人は自分が立っていた場所を蹴り、互いに後方に飛び退く。
そしてシャルはパンツァーカノニーアの威力を最大に設定して肇に照準を合わせる。
だがそれは、肇も同じだった。
肇はフォートレス・スレイヤーを背部兵装担架にマウントさせ、拡張領域から【試製99式電磁投射砲】という、給弾ベルトが銃身に繋がれた、巨大な狙撃銃を取り出す。
当然、照準はシャル––––––。
2人とも、この一撃で終わらせる気だ。
1秒。
僅か1秒。
たった1秒。
けれど永遠に感じられるように長い、1秒。
その1秒の間にシャルは今までの時間を思い返す。
プログラムされた自分。
プログラムされた行動。
プログラムされた恋心。
…すべて、プログラムされたものばかりだった。
何一つとして、自由など存在し得ない世界。
ただプログラムにそって生きて、死ぬ世界。
––––––でも、彼は、肇は、僕に ” 自由 ” をくれた。
そしてそれに僕は応えたいと思った。
…その必要なんてなかったかもしれない。
でも、そうしたいと思えた事が、僕にとっては、堪らなく嬉しかった。
自分で物事を考えられるのが、こんなに素晴らしいものだったなんて––––––…
多分、僕は死ぬ。
肇のあの装備には、パンツァーカノニーアでは勝てない。
…ああ、でも、肇に殺されるなら…それはそれでいいや…。
シャルは微笑んで––––––。
肇が、シャルの心情を察したのか––––––試製99式電磁投射砲の引き金を、引く。
瞬間、プラズマが大気を焼く音と共に1秒間に放たれた14発の40ミリ徹甲弾が、シャルのラファール・リヴァイヴ・オルタを、粘土細工のように粉砕した––––––。
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蜘蛛之糸・束の管制室。
「…まずい…箒ちゃんの為に用意した保護プログラムが障害になってる…?」
束も流石に気付き始める。
瞬間、センサーから楯無の反応が消える。
やられたのだ。
だが、簪の反応も消えている。
…おそらく相打ちとなったのだ。
だが、束はそれどころではなかった。
「箒ちゃんが…出ようとしてる…束さんの作った…世界から?」
束はやはり信じられないまま言う。まだ自分の声に耳を傾けてくれると期待していたから。
「…斯くなる上は…」
束は覚悟を決めた様な顔をして、コンソールを操作。
『箒ちゃん保護プログラム・限定解除』
ウィンドウにそう表示される。
これで、一夏も箒に零落白夜が使えるし、ゴーレムもレーザーを撃てる。
「…こうでもして…箒ちゃんを止めなきゃ…箒ちゃんを怪我させてでも…止めなきゃ…。」
やはり、エゴに歪んだ顔で言う。
「…ちーちゃん。」
ふと、後ろにいた支配下の置いている織斑千冬––––––のプログラムに話しかける。
「ちーちゃんも行って。絶対に箒ちゃんを止めて。そしてあの男を殺して‼︎」
「…わかった。」
千冬は応答するなり、直ぐにそこから出て行った。
「…そうだよ…箒ちゃんは…ここにいなきゃ…それが私に…オリジナルの篠ノ之束から下された命令なんだから…‼︎」
瞳孔は開ききり、口角を吊り上げ、どうしようもなく歪んだ顔で、プログラムの束は、言い放った。
突撃戦闘ばっかだと一夏って突撃バカを通り越して、もう、それしか戦い方知らないのか?と思ったり…。
あ、そういやそうか。
だって雪片とかいう剣だけだったしなぁ…。
そして箒の紅椿の単一能力に直死の魔眼(空の境界を参照)…だんだんネタ的にカオスになってきたなぁ…。
そして肇が使った試製99式電磁投射砲(トータル・イクリプスを参照)…あれ自分が見たレールガンの中では最強な気がする…だって毎分800発だし…。
シャルロットは死んじゃったけど…まぁ、現実世界でまだ生きてますし…。
簪と楯無の死に様は…すみません。
カットします。
なんか簪が死ぬシーンは自分の心折れそうだし、プログラムとはいえ一部ユーザーさんに楯無が死ぬ瞬間はしばかれそうな気がしたので。
(現実世界で2人共生きていますが…)
そして安定と信頼の束アンチです。はい。