一話でお気に入りが10件以上とは驚きましたよ(;・∀・)
「貴様…!獣拳使いだったのか!」
「久しぶりの変身だけど、ちっともワキワキしない!!」
赤い全身タイツの戦士、いやジャンがラファールを纏った女2人に啖呵を切る。今の時代女性に啖呵を切って生き残れる男性っているだろうか。
一夏の経験からすると答えは「No」だが、あの男性から迸る強烈な激気がその結論を思いとどまらせる。
「女に逆らうとどうなるか教えてやるよ、獣拳使い!」
女2人が再びラファールの銃口をジャンに向ける。
「逃げてください!どうせ俺は見捨てられた人間です、俺なんかに構わず…」
「うるさい!」
突如としてジャンが一夏を叱責した。
「お前のホワホワはお前を見捨ててなんかいない!証拠に、お前とそっくりな気配のヤツがここに向かってきている!」
「何だと!?なら、尚のこと死んでもらわんとなぁ!!」
ライフルのトリガーに女の指がかかる。
「獣拳は正義の拳!正しき者は、必ず勝つ!!激獣タイガー拳、ゲキワザ!!」
ジャンが虎を模倣するように構える。そして、そこから漏れだしたオーラで型どられた無機質な赤い虎が現れた。
「
それがジャンの体を離れ、ライフルの弾丸を全て防いだ。更に女の1人に噛み付き、もう1人を押さえつけると時間差で2人を投げ飛ばした。オマケと言わんばかりに男2人もその巨大な前脚で吹き飛ばした。
「す、すげぇ…!」
一夏は一言、そう言うしか出来なかった。
「もうゾワゾワは…いないな!お前、名前は?」
気がつくと元に戻ったジャンの姿があった。
「一夏。織斑一夏です」
「そうか、じゃあお前のホワホワが迎えに来てるかもしれないから俺はここで。また会えるといいな!一夏!」
「はい!!」
短い会話を終えるとジャンはどこかに歩いていってしまった。丁度それと行き違いで暮桜を纏った千冬姉が俺の前に現れた。
「一夏!無事か!!」
「ああ。通りすがりの獣拳使いの人が助けてくれたよ、皮肉にもな」
すると千冬姉が目に見えて焦り始めた。
「…一夏?もしかして、赤い上着を着た獣拳使いだったか?」
「おう、確か激獣タイガー拳使いのジャンとか言ってたけど?」
すると、千冬姉はとんでもな爆弾を投下した。
「まさか私の師匠が助けてくれたとは…」
……。
……は?
え?ちょっと待って、あの人が
「千冬姉の師匠ぉぉぉぉ!?」
千冬姉が言うには元々獣拳も齧っていたらしい。だが、現在の二代目マスタートライアングルのレツとランには勝っているものの何故かジャンには勝てないと言うのだ。本人曰く弟子にはなりたくないそうな。
正直謎の恐怖を覚えてしまった。
「そうだ、一夏。お前も獣拳をやってみるか?」
さらりととんでもないお誘いを受けてる俺。まあ強くなれれば願ったり叶ったりだけど。俺がもっと強くならなきゃ、
千冬姉を守れるくらいに。
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日本某所、スクラッチ社本社。
「今日から新しい仲間が入ります。みんな、この子とも日々これ精進していってね!」
「えっと、マスターランから紹介に預かった織斑一夏です。よろしくお願いします!」
「「「よろしくお願いします!」」」
現在、獣拳使いの弟子は減少傾向にあり、スクラッチ社本社にもその継承者は一夏を除いて3名だけというあまりにも厄介な状態だった。
1人は、ここの重要取締役の真咲美希さんの一人娘の真咲なつめ。もう1人は親友・五段田弾の妹の五段田蘭。最後の1人が青髪で物静かな赤目の少女、更識簪だった。
「さて、一夏。あなたの師匠はそろそろ来る頃だけど、驚かないでね?」
うん?それはどういうことだ?その疑問はすぐに打ち砕かれることになった。
「一夏!久しぶり!!」
聞き覚えのある声。振り返るとそこには見まごう事なき赤い虎のような激気。そして、首に下げている鈍色の玉。
「遅いわよ、ジャン!あなた達は面識があるから師弟関係を許可したってこと忘れないでよね!」
「わかってるよ、ラン。よーし、今日から俺も弟子が出来て超ニキニキだ!!」
俺の人生に波乱が訪れるまで、後2ヶ月。
短かったのはゴメンナサイ、なかなか書く暇が無くて(´・ω・`)
次回予告
早速ジャンの元で獣拳を学び始めた一夏。しかし、そこに臨獣殿の残党の魔の手が迫る。
ジャン達「二代目マスタートライアングル」がいない時を狙ってやってきた下衆ども。その時、誰かを守るという確固たる意志が一夏の力を昇華させる。
次回「修行その弐 ゾワゾワ!?激獣ライガー拳!」
「強きこと虎のごとく、猛きこと獅子のごとく!!」