IB《インフィニット・ビーストアーツ》   作:ネヘモス

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書く暇が無かった。社会人って大変ですね(´・ω・`)


修行その陸 獣拳披露!ジャンvs.レツ

 

「諸君!IS学園初日の授業だが、午後から獣拳基礎が入ってくる。漢堂は授業前に職員室に来るように、以上!」

 

入学式が終わり、昼休みに入る。一人屋上に向かい、ひと眠りするかと思って瞼を閉じようとした。

 

「一夏、少し話さないか?」

 

折角の睡眠を妨害されたと思って振り向いてみると黒髪のロングヘアをポニーテールに纏めた大和撫子、かの大天才「篠ノ之束」の妹にして幼馴染みの篠ノ之箒の姿があった。

 

「箒か。小学4年の時以来だから、6年ぶりだな。やっぱりここにいたか」

 

「それは当然だろう、姉さんがあんな物を作ってしまったのだから…」

 

女性にしか動かせないIS。実は本来なら男でも動かせることを一夏はマスタートライアングルから聞いて知っていた。

 

「要人保護プログラムも面倒だな。それはそうと、全国中学校選抜剣道大会優勝おめでとう」

 

「なっ…!?どうして知っている!?」

 

いや、どうしてと言われても俺だって新聞くらい読む。

 

「箒、お前俺のことどう思ってるんだよ…」

 

「えっ…、それは…その…」

 

途端に口籠もってしまう。何か地雷でも踏んだか?調子狂うな、全く。

 

「それはそうと、一夏。お前は漢堂については何か知っているのか?」

 

ここでいきなり話題転換。まあ、選択肢としては間違ってないか。

 

「知ってるも何も、あの人は俺のマスターだからな」

 

「何!?ならばお前より強いのか!?」

 

「いや、下手すると千冬姉以上だよ…」

 

世にも奇妙な感覚を味わいながらその日の昼休みは箒と一緒に屋上で過ごしていた。

 

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同じ頃職員室。

 

「深見先生、宇崎先生、そして漢堂。今日から獣拳基礎の授業をお願いします」

 

IS学園の制服を着たジャン、スーツ姿のレツとラン、そして千冬が話し合っていた。

 

「でも、今のアイツらにやる気あんのか?」

 

今日の自己紹介の時の女子の反応、ジャンは遠くから聞いてたらしく、このままだとまずマトモに授業受ける生徒がほぼ皆無と言っていいだろう。

ISは世界最強の兵器だ。それを操れる自分ら(女性)は強い、だから獣拳なんかいらないと。

だが、ISがないとなるとどうだろう?生身の状態で、万が一敵に襲われた場合を考えているのだろうか?更に、大抵の女性のIS適合率はせいぜいB~C止まりで思い通りに動かせるのかと言われるとそうでもない。

片や獣拳は激気が出せなくとも普通に護身術から徒手格闘まで幅広く使える。マスタークラスだと激気で獣を出せる程になる。

まあ、獣拳基礎はその護身術を学ぶ為の授業なのだが。

 

「漢堂の言う通り、このままではマトモに授業を受ける生徒は少ないでしょう。そこで、深見先生と漢堂、あなた達二人に模擬戦をしてもらう」

 

「え?俺とジャンがですか?」

 

「おっ!いいなそれ!やろう、レツ!お前と俺でみんなをジュワーンってさせるんだ!」

 

「そうだな。ガッカリさせるなよ?ジャン。手加減はしないからな」

 

「おう!お前こそ、ガッカリさせんなよ!」

 

なんやかんやでジャンとレツの獣拳による模擬戦が決まった。

 

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昼休みが終わり、1年生の全生徒が体育館に集められた。すると、

 

「一夏!」

 

名前を呼ばれて後ろを見ると、黒髪を肩の辺りで切りそろえている女生徒がいた。というか、

 

「なつめ!?」

 

「気が付かなかったの?まあ、私は3組だから仕方ないけどね」

 

美希さんの一人娘、ゲキレンジャーの今のリーダー、真咲なつめがそこにいた。

 

「それより、今日の授業の内容聞いた?」

 

「ああ、聞いている。マスター同士の対決だろ?」

 

「体」のジャンと「技」のレツ、一夏はその二人がどんな次元で戦うのかを想像していた。

 

「それではこれより、獣拳基礎の授業を始めます。講師の宇崎ランです」

 

「同じく、深見レツです」

 

「そして、俺は漢堂ジャンだ!」

 

…うん、一人だけ制服ってかなり浮いてるのな。一夏がそんな事を考えていると、

 

『IS使えるから獣拳なんて意味無いじゃん。受けないで帰ろ…』

 

「私の監視下で授業をサボるとは、いい度胸だな?」

 

ワオ、凄い既視感(デジャヴ)。授業を堂々と抜け出そうとした女生徒の目の前にデカいトカゲ、てか織斑先生のゲキリザードが。しかもそれをチーターとジャガーが相殺した。

 

「なあ、一夏よ」

 

若干震え声の箒が話しかけてくる。

 

「何だ、箒?」

 

「確か、織斑先生のトカゲは漢堂の虎が相殺したよな?」

 

うん、箒が言わんとする事が分かった。

 

「確かに千冬姉のゲキリザードはマスタージャンのゲキタイガーよりも弱い。でも、こればかりは仕方ない」

 

マスタージャンは他の二人のマスターと比べると「心」と「技」の面ででかなり劣る。だが、「体」で彼の右に出る者はいないと一夏は考える。それが例え、自分の実姉(ブリュンヒルデ)であったとしても。

 

「全く、小娘共!獣拳を侮るとどうなるかを教えた方が良さそうだな?深見先生、漢堂。模擬戦を開始してください」

 

「「はい(おう)!!」」

 

ステージに二人の獣拳使いが上がる。

片や研ぎ澄ますような鋭い構えを取るレツ。

そして、荒々しくも隙が見当たらない構えを取るジャン。

 

「制限時間は二分!それでは、始め!!」

 

その声を皮切りに辺りの空気が一変する。ジャンの上に赤い虎、レツの上に青いジャガーが現れる。そして、静寂を破ったのはジャンだった。

正拳突きでレツに先制しようとするもレツはそれをヒラリと躱す。そしてその流れのまま勢いに乗せて裏拳に繋げ、ジャンを攻撃する。その攻撃をジャンが難なく受け止める。

 

「腕を上げたな、ジャン!」

 

「お前もな、レツ!」

 

互いに距離を取ると互いのゲキビーストが雄叫びを上げる。そして、

 

「激獣タイガー拳、ゲキワザ!『咆咆弾』!!」

 

「激獣ジャガー拳、ゲキワザ!『転転弾(てんてんだん)』!!」

 

ゲキタイガーがゲキジャガーに鋭い爪牙を叩きつける。だが、それをゲキジャガーは回転する事で回避する。

 

「凄い…」

 

この一言に限る。流石はマスター同士の戦い、自分達とは次元が違いすぎる。だがそれ以上に、

 

『キレイ…』

 

誰がそう言ったかは分からない。だが、マスターの、特にレツの技を見てここにいる皆の心は一つになった。

 

「何て美しい技の応酬なんだ…」

 

箒でさえもこれには魅入っていた。結局、織斑先生の合図があるまではその場にいた全員がその試合を見続けた。

 

ちなみに後日、深見先生ファンクラブなるものが作られるのは言うまでもない。




さて、そろそろあのお方を出しますかね。でも、黒獅子のスペックを考えると、ヤバいな(;・ω・)
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