幼い頃から双子の居場所は小さな部屋だった。
本とソファー、机、ベット、NHKしか映らないテレビだけがある質素な部屋。
狭い部屋にも関わらず監視カメラは3つあり、窓が無く、ガラス張りの部屋の外にはいつも見張りが居た。
双子はずっとそれが当たり前だと思っていたがあるとき妹が読んだ本には双子が体験したこともないような綺麗な、自由な世界が広がっていた。
「どうして、私たちはここから出れないのかな…」
その本を読んでからというもの、妹はずっと同じことを考え、兄もそれについて悩んでいた。
そして考える度に双子の中で思いは大きくなった。
「ここから出たい…」
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天才科学者 ・ 柳沢誇太郎は国際研究機関で3つの人体実験に取り組んでいた。
簡単に言うと “生命の中で反物質を生成させる”
その実験にはモルモットが必要だった。
選ばれたのは戸籍のない成人男1名と同じ研究機関で二卵性双生児に関する研究をしていた別の研究者から譲り受けた二卵性双生児の兄妹だった。
研究のためには手段を選ばない柳沢誇太郎はその3体のモルモットに肉体改造を行うことにした。
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「おい、出ろ。」
双子が普通に生活していれば中学1年生になる頃。
突然1人の研究者が2人の部屋に来た。
双子は 「やっと “自由” になれる」 そう感じたのだが、研究者……柳沢誇太郎は体中が拘束される台に双子を拘束し、静かに呟いた。
「女の方は脳内改造のがいいな…」
その言葉を聞いたのを最後に双子の記憶は途絶えた────
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双子が気が付くと前にもまして質素な部屋に居た。
壁の1面だけがガラス張りになっていて部屋の中には椅子と机と拘束台のみがあり、台に拘束されていた。
そして 兄と妹、別々の部屋に居た。
「何ここ…」
「あいつはどこいった、?」
そう呟いた2人に答えるようにガラスの向こうのスピーカーを通し、柳沢誇太郎は話し出した。
「3体のモルモット君達、よく聞け。血管の保護の為にも拘束は外してやるが、実験の時には自分から拘束台に乗るように。自分から乗らなかった場合もガスに電流、高温低音 音波や光 言う事を聞かすあらゆる苦痛をそろえてある。君たちに拒否権はない。
双子くんたちは別々の部屋になっているが気にしないように。
言う事をちゃんと聞いてたら好きな本くらいは買ってやる。」
放送が終わると同時くらいに3体のモルモットが横並びになった部屋の前…ただっ広い監視室へとインナーがダサい2人の女が入ってきた。
Next…改造の時間 2時間目