意味など合って
無いがごとし
バトルが終わったからブールの所まで飛んでいく。
バサバサッとブールの頭に着地。ブールがベレー帽の位置を直す。
「はいこれ、ジェットバッチ!」
「ありがとうございます!」
ブールがフウロからバッチを手渡される。
ま、そこそこ危ないバトルだったけど。まだまだね。
「そうだ! ねぇねぇ、ブール君。」
「何ですか、フウロさん。」
「サイン頂戴、サイン! 後ポケエルとポケッター!」
「あ、はい。メイコさんスマホください。」
「はいよー。ほれ。」
他人からは見えていないらしいバッグからスマホを取りだし、ブールに放り投げる。
未だに上手く扱えてないスマホでたどたどしくフウロとポケエル登録しているブールを見る。
……まさに人にしか見えない。
なんとなくベレー帽を脱がそうとしてみる。
「あいたたたっ! め、メイコさん! 頭引っ張らないで!」
「……はんっ! フウロごときに勝った程度で浮かれてるあんたが悪い!」
「理不尽っ!」「『ごとき』っ!?」
ブールとフウロが同時に声をあげる。
あー、しくったかしら。どうかしら。
「『ごとき』って何よ! 失礼なペラップね!」
「知ったこっちゃないわね! 青二才がわめくんじゃ無いわ!」
「青二才なんかじゃないもんっ!」
「それは勝ってから言いなさい!」
「うぐぅ……!」
そこに割り込むように
「あ、え、えっと。ポケエル登録とポケッターの相互フォロー終わりました、よ?」
ブールが声をかけてくる。
「……ブール、あんた、ほんと、間が悪いわね。」
「え?」
「あたしは先に行ってるわ。ポケセンに戻りなさいよ?」
「あ、はい。」
ブールの頭から飛び立つ。
さーて、レナとそういちろうさんはどこまで行ったのかしらねぇ。
~○~○~○~○~○~
「お、居た居た。」
レナはジムの裏、ポケセンとは反対側に居た。
「……ん?」
レナがそういちろうさんに何か喋ってるみたいね。ちょいと盗み聞きさせてもらおうかしら。
「ふむふむ?」
「……が好きなんです!」
「それは俺に言われても……いや、しかし……むむむ。」
おっとぉ? これはこれは。
「どうすれば良いんでしょうか……ブールさん、フウロさんと仲良くなれそうでしたし、それだけなら別に良いんですけど、相性も良さそうで、お似合いで、うぅ……。」
「お似合い? あれはブールには多分合わないと思うが。まぁ、肉付きは良いが。」
親父め! まぁ、フウロはブールに会わないってのは同意だけど。あれは『皆の友達』って性格だし。
「……うちは結構放任主義だからなぁ。俺に言われてもどうにもできないぞ?」
「……慰めてくれてるんですか? 優しいんですね。」
「はぁ?」
あ…。そっか、レナはポケモンの言葉が分からないから……。
「分かりました。私、頑張ります!」
「お、おう。……若い女の子は扱いが難しいなぁ、昔っから。」
うーん……まぁ、結果オーライ、で良いのかしら?
他人の恋まで面倒見切れないからねぇ。
「ハロー。お話は終わったかしら?」
「メイコさん!? き、聞いてたんですか!?」
「んー? 何の話かしらぁ?」
「……メイコ、何でこの子は俺に相談なんてしてきたんだ?」
「はいはい、ブールはポケセンに居るわよ。多分。」
「……そうか。」
流石そういちろうさんね。あたしより長く生きてるだけあるわ。
ま、あたしのが良いポケモンだけど?
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オールメイコさん目線でした。