宮沢賢治っていいよね。どうでもいいけど最終回笑
アル「…………!やべぇ、すっかり寝てたのか…………って、あれ?……ここは?」
俺が目を覚ました時、俺は見知らぬ場所にいた。まるで……列車の中のような……。
アル「でも……この内装、電車じゃないな……どっちかっていうと…………いや、そもそも俺はなんでこんなとこで寝てたんだ?」
とにかく色々調べてみ…………!?
アル「なんだよ……これ……?」
窓から見えた景色は俺の予想を反したものだった。けど……割とごく見慣れてる風景でもあった。
アル「宇宙……だと……!?てことは今俺がいるここって……。……あれ?」
でも考えてみればおかしいのだ。もし俺が本当に銀河鉄道なら、いつも見慣れてる内装のはずだ。けど……この列車の内装は明らかに何時もの銀河鉄道じゃない。どういうことだ……?
アル「本当に999なのか……?」
(ガラガラ
?「お、起きたか。」
アル「?(クルッ」
声のする方に振り返ると、そこに俺の知らない男が立っていた。
?「よっ、初めまして……かな?」
アル「あ、あんたは……?」
?「まーまー、そんなのはどうでもいいだろ?それより大事な事があるんだからな。」
アル「え?大事な事……?」
?「そ。俺がお前をここに呼んだのさ。」
アル「あんたが?……なぁ、一つだけ聞いていいか?」
?「ん?なんだ?」
アル「今俺達がいるここって……銀河鉄道か?」
?「ああ、その通りさ。それがどうした?」
アル「いや……なんか内装がいつもと違うなーってな。」
?「……そうか!『お前の世界線のとは違うのか』!そりゃあ混乱しただろうな。スマンスマン!」(バシバシ
アル「いたたた!!やめて!……って、あれ?」
こいつは……俺と同じで複数の世界線があることを知ってるのか?なんで……。
?「……お前の察する通り、この銀河鉄道はお前の世界線のとはちょっと違う。で、話は戻すが俺が今日お前を呼んだのは、お前に聞きたいことがあったからだ。」
アル「俺に?なにを……?」
?「…………具現化によって生み出された『アルペジオ』……だな。」
アル「っ!」
なんでこいつがそれを……!?こいつ一体……。
アル「…………なあ、話してやってもいいが条件がある。あんた……何者だ?それを教えてくれないか?」
車掌「…………俺は……この鉄道の車掌だよ。」
アル「…………はぁ!?お、おおお前が!?あ、あの車掌だと!?あの黒くて目が怪しく光ってるあの車掌!?」
車掌「そんなに驚くか?汗」
アル「つーか一人称が『俺』だし……しかもなんか普通に人間だし……汗」
車掌「この世界の俺って一体何者だよ!!人間じゃねーのかよ!汗」
アル「えと…………あ、あった。ほら写真……。」
車掌「(ジーッ) !?なんだよこれ!?化け物じゃねーか!!!汗」
アル「いや、お前だよ!!!汗」
車掌「シュールすぎるだろ……汗」
アル「はぁ……まあいいや。で、俺に聞きたいことってなんだよ?」
車掌「あっ、そうだったそうだった。……俺は一応、あんたの事を知ってる。そしてその存在理由もな……。」
アル「…………。」
車掌「アルペジオ、歴史を変えるってのは……相当な罪だ。口では言い表せないぐらいべらぼうな罪だ。けど……お前が存在することは罪じゃない。どんな悪党だろうが、生まれる事や存在する事は罪じゃねぇ。……つまり、お前は……お前達の存在は矛盾なんだ。存在する事は罪じゃない、けど存在理由は紛れもない罪……。今のお前はその矛盾の中を漂い続けてる状態だ。」
アル「…………。」
車掌「だからこそ聞きたいんだ。お前はどうしたい?存在理由を優先し、罪人として生きるか……それとも存在理由を捨てるか……。だが……後者の場合はお前達は…………。」
アル「…………。」
車掌「俺が聞きたいのはその答えだ。」
アル「………………。」
わかってる。俺は……いや俺達は罪を犯した。それはもう、取り返しようがなく、俺達が一生背負っていく罪だ。…………だからこそ……俺達は……。
アル「…………車掌、あんたの言う通りだ。俺達は罪人だ。大罪人だ。…………だから……俺達は……『未来の改変という存在理由を捨てる』。」
車掌「…………それはお前達の存在をひて」
アル「違うね。」
車掌「……?」
アル「…………前までの俺だったら、未来の改変なんて存在理由を捨てれば、それこそ本当に消えちまってたさ。…………だけど、今は違う。俺には……沢山存在理由が出来たんだ。」
車掌「…………。」
アル「色んな人に会って……沢山仲間と笑って……いつしか存在理由が沢山……いや、そんな理由なんて馬鹿らしくなったのさ。今をこいつらと笑って生きていたい。沢山馬鹿なことやって、笑っていたいって。それで俺は十分なんだってな。」
車掌「……もし、お前が『未来の改変という存在理由』を捨てれば、2度と未来を改変する事はおろか、『あらゆる世界線に行き来する能力すら無くなるかもしれない』ぞ。それはつまり…………。」
アル「俺以外の俺が……この世界線からいなくなる……だろ?」
車掌「……ああ。」
アル「…………いや、大丈夫さ。」
車掌「……?」
アル「きっと会える。また……何時か。絶対に。」
車掌「…………そうか。……さっきの、俺がお前を呼んだっていうことなんだが……。」
アル「わかってる。……本当は俺が呼んだんだろ?無意識に。」
車掌「お前……。」
アル「俺自身が、終止符を打つために、お前を呼んだんだ。いわば……最後の未来改変だな。」
車掌「……フッ、お前には全部お見通しってわけか。」
(ガラガラ
アル「っ!?列車が!?」
車掌「お前は答えを出した。もうお前は罪人じゃない。」
アル「列車が……崩れて……。」
車掌「あー、最後に一ついいか?」
アル「……?」
車掌「もし…………この世界の俺にもう一度会えたら……その時は、『もう少しファッションに気を使え』って言ってくれ笑」
アル「……ああ!」
車掌「…………じゃあな、『アルペジオ』。」
そうして俺の意識は、列車と共に光に飲み込まれた。
〜〜〜半年後〜〜〜
アルA「やべぇ!遅刻する〜!!!」
くそっ!新学期早々これかよ!冗談じゃねぇ!
?「おーい!『A』ー!」
アルA「あ?……なんだよ『B』かよ汗」
アルB「早くしないと遅刻するぞー!」
アルA「てめえ!自転車とかずるいぞ!!!俺も後ろに乗せろ!!!」
アルB「えー。」
〜〜〜そして〜〜〜
アルAB「間に合った!」
アルC「ったく〜もう少しで遅刻だったぞお前ら汗」
アルB「大体こいつのせいだわ!!!」
アルA「なんだと!」
アルD「ま、まあまあ汗 落ち着こうよ汗」
車掌「やれやれ、まさか『全くの他人になっただけ』とはな汗 あいつらどんだけ縁が深いんだよ汗 」
機関車「アレデハ前トナンラ変ワラナイノデハ……汗」
車掌「……そだな。ま、それがアイツらのいいところなんだけどよ笑 …………なぁ、機関車さんよぉ。」
機関車「ナンダ?」
車掌「……もし…………色んな世界線があるならよ、俺が……『あいつ』と恋人同士のままだった世界もあんのかな……?」
機関車「……ナンダ?急ニロマンチストニナッタナ笑」
車掌「うるせぇ!…………ま、確かにちょっと女々しかったな。さて、と。仕事に戻るか。頼むぜ機関車さんっ!」
機関車「了解!」
人に繋がりがある限り、人は出会いと別れを繰り返し続ける。それは……アルペジオやこの車掌達だけではない。勿論…………この物語をここまで見てくれた貴方もそう……。ここからのストーリーは貴方の……貴方だけのストーリー。さあ、今度は俺に聞かせてくれ、貴方の物語を……。
今までありがとうございました!また別のシリーズでお会いしましょう!