Phantasy Star Fate    作:ラトヤ

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みなさん久しぶりです。
やっとここまで来ました。

では第11話をどうぞ。


第11話 ~白杓と巨躯~

『テミス』のダーカー襲撃から数日が経過し復興が進む中、俺は任務に出ていた。

 

内容は惑星ナベリウスの古代遺跡の調査、そのためナベリウスに来ていた。

 

「今日はよろしくね。」

「よろしくな。」

「よろしくお願いしますゼノさん、エコーさん。」

ゼノさんとエコーさんが今回に任務の同行者だ。

「いや~シロウがいると安心感が違うぜ。」

「ちょっ!ゼノ私は!」

「はいはい。エコーさんも十二分に役立ってますよ。」

「なんか最近私の扱いが雑になってない。」

エコーさんがむくれながら言う。

「いい加減独り立ちしろってことだよ。お前さぁ俺がいなかったらどうするんだよ。」

「なっ!あんたなんかいなくても別に何も変わらないわよ!……ああもう!こんなバカほっておいて早く行きましょうシロウ君!」

エコーさんが先に歩いて行った。

「たく、なんなんだよ。まぁあんだけ元気があれが大丈夫か。それより」

そこからゼノさんの顔つきが変わった。

「シロウも気づいているかもしれないがなんだか嫌な空気だ。気を付けていこうぜ。」

俺もそれには同意で頷く。

「ちょっと~二人とも速く来なさいよ!」

「はいはいわかりましたよ。」

 

「相変わらず仲が良いですね。」

その声は俺たちの背後から聞こえた。

声のいた方を見ると一人の男性がいた。

「あ、あんたはカスラさん」

「こんにちはゼノさん、エコーさん。君は初めてだね。」

「初めましてエミヤシロウです。」

「あなたがエミヤさんですか。話は聞いてます。新人に新人離れした逸材がいると。私はカスラ。ただのアークスです。」

「おいおい、カスラさん。あんたがただのアークスなら俺たちはどうなるんだよ。なぁ六芒均衡の3カスラさんよぉ」

 

六芒均衡。それはアークス最大戦力。創世器に選ばれた6人。

俺は昔、1の席に座る英雄レギアスを見たことがある。

過去に偉業を成し遂げた様々な英霊と出会ったことのある俺から見て、レギアスがその身から醸し出すその雰囲気は彼らと遜色なかった。

俺の推測だが六芒均衡は英霊になりえる人たちなのだと思う。

 

「いえいえ私なんて。そんな」

「おいおい、カスラさん謙遜するなよ。」

「いえいえ純粋な戦闘ならばみなさんの方が上ですよ」

カスラは苦笑いしながらそう答える。

 

「貴方たちは調査ですか?」

「ああそうだが」

「………そうですか。みなさん気を付けてください。公表はされていませんが六芒均衡に出動命令が出されています。」

 

 

六芒均衡の存在意義はアークスとは違う。アークスの目的が『種の存続』と『ダーカー及びダークファルスの殲滅』なのに対して、六防均衡の目的は『アークスの存続』である。アークスとしても活動は行うが六芒均衡の活動はそれよりも優先される。つまり六芒均衡として出動命令が出るということはアークスの存続が危ぶまれるほどのことが起こり得る可能性があるということだ。

 

「それはあまりいい話じゃないな……」

 

次の瞬間、地鳴りがした。

「きゃっ!い、今のなに?!」

「地震か?!いや地震というか何かが蠢いたような、」

「震源地はあちらのようで……」

カスラが震源地と思われる方向を見て、その先にあるものに気づき固まった。

「カスラさん?」

「すみません。私は今から震源地に向かい調査を行おうと思います。そこでお願いなのですが、協力願えませんか。こういう時は人手は多いに越したことはないんで」

カスラは3人に聞く。

「もちろんだカスラさん。」

「えぇ同行させてもらいます。」

「はぁ私も行くわ。シロウとゼノだけじゃ無茶しそうで心配だし」

ゼノとシロウは即答し、エコーが呆れたように答える。

 

「3人ともありがとうございます。では急いでいきましょう!」

「おう!」

「ああ!」

「ええ!」

カスラの掛け声に3人が答え、震源地の方向に向かう。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

◇ ◇ ◇

 

 

 

 

 

 

 

震源地と思われる地点に到着するとそこには大きな石碑があった。

そしてその前には少女とそれを見守る男がいた。その2二人は知った人物だった。

 

「ゲッテムハルト!お前ここで何をしてんだ!」

 

ゲッテムハルトはゼノの声に反応して振り向く。

「ゼノにカスラに、それにエミヤシロウか。」

「おい!俺の質問に答えろ!」

「お前たちも感じているだろ。このピリピリするような感覚。今から最高に面白いことが始まるんだよ。」

「お前狂ったか!」

「ああん、狂った?あぁ狂ってるよ。俺はとうの昔に狂ってるよ、10年前のあの日からな!」

「ゲッテムハルト、お前…」

ゲッテムハルトが痺れを切らして

「おいシーナ!まだなのか!!」

シーナに怒鳴った。

「すみませんゲッテムハルト様!」

そう言うメルフォンシーナの手には純白の杓が握られていており、フォトンを流し込んでいる。

 

シロウはその杓に見覚えがあった。それはシロウが武器職人のジクに修理を頼んだものそのものだ。数日前のダーカー襲撃の際に無くなったと聞き、ダーカーに持ち去られたものだと思っていたがのだが。

 

「それはクラリッサ!なぜそれをあなたが?!それは10年前に失われたはずです!」

 

クラリッサとは1代目クラリスクレイス、2代目クラリスクレイスが使用していた創世器だ。10年前、2代目クラリスクレイスの戦死とともに失われたとされていた。どうやらバラバラになって各地に散りじりになっていたようだ。

 

「それを使って何を……」

カスラは少し考え、ある答えにたどり着く。

「まさかあなたたち封印を解くつもりなのですか?!」

「ほぉ、さすが六芒均衡様だな。」

「自分たちがなにをしようとしているがわかっているのですか!」

「くく、当然だ。それでなきゃここまでしねぇよ。」

「くっ、3人とも後で説明はいくらでもします。今は時間がありません。今すぐに彼女からクラリッサを取り上げて下さい!」

 

 

カスラの鬼気迫った顔を見て、2人は状況を飲み込み、カスラともに動き出す。エコーだけが状況を理解できずにオロオロしている。

 

駆ける3人の前にゲッテムハルトが立ち塞がる。

 

「邪魔はさせねぇぞ!」

「俺がこのバカを抑える!2人は先に行ってくれ!」

 

しかし3人は進むことができなかった。

 

 

なぜならゼノ、シロウ、カスラの目前には赤い障壁が現れたからだ。

 

 

 

 

 

「くっ!」

「こまりましたね。この時間が惜しい時に」

ゲッテムハルトはスイッチのようなものを取り出し、手の上で遊ばせる。

「アークスから念の為くすねてきておいてよかったぜ。」

どうやらあれがあの障壁の起動スイッチのようだ。

「あの障壁はスイッチか基点となっている機器を破壊すれば消えるはずです。」

その言葉でゼノとシロウはあたりを見渡す。すると赤い障壁の両端に機器があった。

「シロウさんが左側、私が右側、ゼノさんはまっすぐ彼女に向かって下さい。」

「あぁわかった。」

「シロウさんもお願いします。」

「任された。」

 

「時間もねえし、仕方がねぇな」

障壁はすぐに破壊されると判断したゲッテムハルトは踵を返してメルフォンシーナの元に近づく。

「ゲッテムハルト様?」

ゲッテムハルトは無言でメルフォンシーナの後ろに立つと、

 

 

次の瞬間彼女の腹部をその手で貫いた。

「うっ!」

腹部から血垂れ流しながら倒れていく。なんとかクラリッサを杖にように地面につき体を支える。クラリッサはまるで彼女の生命力を吸うが如くさらに輝きを増す。

 

そしてとうとうメルフォンシーナが地面に伏して倒れた。

しかしフォトンの供給量が十分に達したのか。彼女の手から離れても輝きは失われず、回転しながら浮き上がっていく。

 

「おい!大丈夫か!」

障壁が消えてゼノがたどり着き、倒れていたメルフォンシーナを抱き起こす。

メルフォンシーナはか微かな意識が残っていた。

「ゲッテムハルト様……シーナは…お役に…たちましたか…」

「あぁ、よくやったシーナ。」

「そう…ですか。それは良かったで…………」

メルフォンシーナは意識を失った。

 

「ゲッテムハルト!お前自分が何したかわかっているのか!あの人の妹を手にかけたのだぞ!」

「うるせえ!これはあいつの為なんだよ!シーナもそれを望んでた!」

ゲッテムハルトは彼女に見向きもせず上を見上げて柱に吸い込まれていくクラリッサを見ながらそう答える。

「お前!!」

「二人とも!そこは危険です!そこから離れて下さい!!」

ゼノはメルフォンシーナを抱き上げて後退する。しかしゲッテムハルトはその言葉には従わない。

 

柱がどす黒く輝き出し、再び地鳴りがしだす。まるで柱が鼓動しているようだ。

その前に佇むのはゲッテムハルトただ一人。

「さぁ出てこいよ!ダークファルス!お前は強んだろ!最強なんだろ!なら俺と勝負しろ!」

ゲッテムハルトは腕を広げて叫ぶ。

「今まで何もかもを奪ってきたんだろ!次は俺が奪ってやるよ!!!」

 

 

そして柱から黒い靄が噴き出した。

 

靄はゲッテムハルトを覆い出した。

 

「おい?!なんだこれは?!」

ゲッテムハルトは必死に武器を振り回し、靄を振り払おうとするが靄が振り払われていく気配はない。

靄のゲッテムハルトを覆い、纏わりつく。

 

「こんなの聞いてないぞ!くそ!くそ!」

 

靄がゲッテムハルトを取り込んだ。

 

「シ、シーナ……俺は…俺は…我は…我が」

叫び声は止み、靄は晴れていく。

 

中には肌は黒くなり髪の毛は紫に変わり、全身を黒と紫のスーツで身を包んだゲッテムハルト、いやゲッテムハルトだったものぎ項垂れていた。この場にほとんどの人間が理解した。彼が彼でなくなったことに。それほど男の雰囲気が別人に変化したのだ。

 

「ここは…我は…」

「ふっ」

声を漏らす。

「そうかそうか、ふはふははははははははははははははははははははは!!」

高らかな笑い声と共に体を起こす。

「久しいぞ甘美なる大気よ、うれしいぞ旋律なる清玄よ。我が闘争のための万象よ、長く長く待たせてしまったな」

 

「おい!お前は何者だ!!」

ゼノが問いかける。

「アークスか、畏怖せよ。我が名はダークファルス『巨躯(エルダー)』」

 

「ダークファルス…エルダー?!」

 

「滾る滾るぞ!体の底から滾ってくるわ!この身体が闘争を求めている!喜べアークス初の戯れの相手、貴様たちに与えよう。」

 

 

巨躯が殺気をアークスに向けて放つ。

 

 

「エコー」

ゼノがエコーに話しかけるがエコーは状況が呑み込めずに固まっていた。

「おいエコー!」

「はっ!ゼノ?」

ゼノの声で戻ってきた。

「エコーこの子を連れて今すぐ撤退しろ。」

そう言いながらゼノは抱えていた少女をエコーに預ける。

「撤退ってゼノはどうするの?」

「この場に残る。」

「残るって、あんたひとりで?!そんなの無茶だよ!」

「いやエコーさん俺も残るよ。」

シロウが前に出る。

「カスラさん、俺とゼノさんで時間を稼ぎます。なのでその間に二人を頼みます。」

「……わかりました。お二人さん無茶はしないで下さい。さぁエコーさん行きましょう」

カスラがエコーに呼びかけるが動こうとしない。

「ゼノ…」

「何してる!奴さんがいつまででも待ってくれるとは限らない。今のうちに早く行け!」

「でも…ゼノ…」

それでもエコーは逃げようとしない。

カスラが力づくでも連れて行こうかと思い近づこうといた時、怒号が響いた。

「お前がいたら足手まといだって言ってるんだよ!!!!さっさと足手まといは消えろ!!」

「っ!!」

声の発生源はゼノだ。

それを聞いたエコーは少女をを抱えたまま走り去ってしまった。その瞳に涙を浮かべながら。そしてカスラもこちらも一度見てからそれを追いかけていく。

 

「……ゼノさん」

「いいんだシロウ。それよりも今は目の前の敵だぜ。」

ゼノの目はまっすぐと巨軀を見据えている。

 

「準備は整ったか。猛きアークスよ。」

「なんだ待っててくれたのか。」

「逃げるような腰抜けには興味はない。この身が求めるのは強き者との闘争のみだ。」

そういうと黒いフォトンが巨軀の両腕に集まりだす。

それを見てゼノとシロウを臨戦態勢に入る。

「ほ〜、なるほど、自ら殿を買って出るだけの実力はあるようだな。」

臨戦態勢に入ってからの雰囲気を感じ感心している。

「では開戦といこうか!」

そういうと巨軀は地面を蹴り駆け出した。

その先にはゼノがいる。その巨体では考えられない速度で迫る。ゼノの選択は防御。ゼノは大剣を自らの前に構え、巨軀の一撃に備える。

 

 

巨軀が拳を振り上げ、

 

「まずは邪魔な貴様からだ」

 

拳が振り下ろされる。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

そこでゼノに意識が途絶えた。

 

 

 

 

 

 

 

 

◇ ◇ ◇

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「っ!!」

意識が戻ると腹部と背中から腰にかけて激痛が走る。

視界も戻り出し、ぼんやりと周りを見渡す。

自分は岩の前に倒れ込んでいた。

 

ゼノは自分の状況を確認しながら何が起きたかを思い出す。

 

「確か攻撃を剣で受けて……。!!」

ゼノは思い出した。自らに何が起きたかを。

 

ゼノの手に握る剣を見る。名刀などではなくただの無銘の剣ではあるが自分がハンターに転職してから共に戦い抜いてきた相棒が無残にも粉々に砕かられていた。

 

ゼノの身に何が起きたらそれは簡単だ。ただ強大な一撃を受けたのだ。剣はその一撃に耐えることができず、砕け散り、その拳は勢いが緩まることなくゼノを捉え、吹き飛ばし、岩に叩きつけたのだ。

 

 

 

もしあの場でシロウではなくカスラが残っていたならばこの結果は変わっていたかもしれない。しかし今回残ったのはシロウだ。

 

だから巨軀は最初の

一撃で、

最速で、

全力で、

ゼノ(邪魔者)の排除を行った。

 

 

ゼノは身体の痛みに耐えながらを戻った視界でシロウの姿を探すと、それはすぐに見つかった。

 

シロウの巨軀が互いの拳と剣を構えて向かい合っていた。

 

一瞬自分が気を失ってから時間はそれほど経っていないのかと思ったがが二人周りを見るとそれが違うということがわかった。

 

岩に砕かれ、草木切り裂かれ、地面が抉られている。その中心に二人はいるのだ。

 

シロウは目の端でゼノの意識が戻っていることに気づき安堵し、また意識を目の前に集中させる。

 

「はぁぁぁぁぁ!」

「ふっ!」

そしてまた二人は動き出す。

巨軀が拳を繰り出せばシロウはかわし、シロウが剣を繰り出せば巨軀は黒いフォトンを纏った拳で弾く。それの繰り返しである。

 

「なかなか楽しい闘争よな。しかし貴様まだ手の内を隠しているな」

 

「相手に手の内をバラす馬鹿なぞおらん。」

 

「そんか、ならばーー

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

力づくでこじ開けようか。」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

巨軀は拳を地面に向かって放った。纏ったいた黒いフォトンは地面に送り込まれ、地面を伝い、下からシロウに襲いかかった。

 

突然の攻撃にシロウは虚をつかれた。なんとか下からの攻撃は剣で防ぐが目前には巨軀が拳を振り上げている。

 

先ほどからの下からの攻撃でシロウの腰は浮いてしまっているため避けることは出来ない。よって取れる選択は1つだけ剣での防御だ。しかし相手はゼノの大剣を一撃で砕くのだ。小剣で受けたものならばひとたまりもなく砕けるだろう。

 

シロウは自分と巨軀の拳の間に両手の剣を割りこませる。当然一撃の元に破壊された。しかしシロウは双剣を破壊したことで少しズレた拳をうまく身体を捻り紙一重でかわす。

 

そして態勢を立て直す。

 

しかし状況は最悪。

 

武器を失ったシロウに再び巨軀が襲いかかる。

 

「シロウ!!」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「『投影(トレース)ーーーーーーー開始(オン)』」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

シロウの両手に干将莫耶が投影され、巨軀の放った拳を全て弾き返した。

 

 

 

 

 

 

 

◇ ◇ ◇

 

 

 

 

 

 

ゼノは驚愕していた。武器を失い万事休すかと思われた矢先、シロウが何か呟くとその両手に白と黒の双剣が現れて、巨軀の攻撃を防ぎきったのだ。

 

そこからシロウは攻勢に転じた。

 

今までかわすしか許されなかった攻撃を今は弾くことが出来る。それにより相手の体勢を崩すことが可能となった。

 

「はぁ!」

「くっ!」

シロウは少しずつ巨軀は削っていく。直撃は避けているが、巨軀の身体には少しずつ傷が増えていく。

 

 

 

 

 

 

 

巨軀はそんな劣勢な状況を楽しんでいた。しかし1つの心残りがある。

 

それはこれほどの強敵に全力を出せないことだ。今の巨軀は一部が封印から解かれただけなのだ。本当の全力を出すには残りの封印を解かなければならない。

 

しかし目の前の強敵はそれをする隙さえも与えてくれないだろう。

 

巨軀がどうには隙は作れないかと考えていると目の前に黒い霧が発生した。

 

異常事態にシロウも巨軀もそこから離れた。

 

その中からその右手に大きな盾を携えたダーカー、ガウォンドが現れた。ガウォンドは巨軀を守るようにその前に立つ。

 

「やぁ久しぶりだね。」

「久しぶりだね。」

 

空中に2人の幼い子どもが現れた。

 

「お、お前たちは!!」

 

「む、双子(ダブル)か。」

 

「「やあ巨躯(エルダー)」」

 

「なんの邪魔をしに来た」

 

「邪魔なんてしないよ」

「君に協力しにきただけだよ」

 

「協力だと…」

 

「「うん、僕たちがこのアークスを抑えておくから()()をとってきなよ。君も早く全力を取り戻したいだろ」」

 

「ふん、そこのアークスよ!この場は一旦預ける。また会いまみえようぞ」

 

そう言うとエルダーは塔に向かって飛んで行った。

 

「おい、待て!」

 

「おっと」

「行かせないよ~」

 

シロウの追撃は双子によって遮られる。

 

巨躯は塔の中に吸い込まていった。

 

「もうなにをしても無駄だよ。」

「もう巨躯の復活は止められない。」

 

「おい!待てお前ら!」

 

ゼノは砕かれた大剣を握りしめて立ち上がるが双子とガウォンドは消え去った。

 

「くっそ!」

 

「ゼノさんここは撤退しましょう。」

シロウがゼノに駆け寄る。

「……。ああそうだな。」

 

ゼノとシロウはその場を離れていく。シロウはゼノに肩を貸そうとしたがゼノは自分で歩けるとそれを断った。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

撤退しながらゼノの中には今いろんな感情が渦巻いていた。

後悔

怒り

無力

焦燥

ゼノの頭の中はいっぱいだった。

だから気づくことができなかった。

 

 

「ゼノさん!!」

 

 

自分がシロウに引っ張られていることも

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

()()()()()()()ことも

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 




設定・変更点
六芒均衡は英霊になり得る人
カスラではなくシロウが残る
マリアが来る前に巨躯が撤退


今回初の7000字越え

やっぱり思う自分に文才がないこと
しかしそんなことは初めからわかっていたことだ!

投稿始めたころは周1で頑張ろう思っていましたが今や月1に
それでも完結は必ずします。

なのでみなさんこれからもよろしくお願いします。
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