Phantasy Star Fate    作:ラトヤ

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第14話 ~接触~

時はダークファルス巨躯が復活を果たし、シロウたちが立ち去ったあと、宇宙を漂う宇宙船を上に巨躯は人型に戻り立っていた。

「ふははは、やっとこれで全力を出せるぞ。かの惑星で我を押しとどめた者、そしてシロウといったか、あの若き者と。くふふっ……ふはははははっ!楽しいぞアークス!闘争は良い!我をもっと楽しませろ!」

 

「まったく君は」

「僕たちの目的は忘れてないよね」

 

巨躯が振り向くとそこには双子がいた。

 

「忘れてはおらん。だが闘争は我の本能、止めることはできぬ」

 

「忘れてないならいいよ」

「お遊びもほどほどにね」

 

それだけ言い残すと双子は姿を消した。

 

巨躯はそこからはるか遠くに見えるマザーシップを眺める。

 

「楽しませてもらうぞ。せいぜい足掻け、アークスよ。」

 

 

 

 

◇ ◇ ◇

 

 

 

 

病室の扉が開き、シロウとマトイが入っていく。

 

病室にはベットに横たわる少女とそれを見守る女性が1人。

 

「シロウ君!!無事だったのね!じゃゼノも!ゼノも……

ゼノはどこなの?」

エコーさんはゼノを探すがその姿はない。

 

「ゼノさんとは途中で逸れてしまって行方がまだわかってないんだ。」

 

嘘である。ゼノは生きているしどこにいるかも知ってる。しかしそれが知れ渡りばまたゼノの命は危ぶまれる。最悪近しい人間を人質にゼノを誘き出すかもしれない。だからゼノの生存は隠すしかなかった。エコーにさえ。

 

「嘘でしょ。ゼノ……」

 

エコーは項垂れる。

 

「まぁどうせあいつのことだ。どこかでしぶとく生きてるでしょうね。全く人の心配も知らないで。」

すぐに顔を上げて俺たちに笑顔を見せるエコーさん。明らかに作り笑いであることがわかる。

 

「私は疲れたし、そろそろマイルームに戻るね。」

椅子から立ち上がり病室を出て行ってしまった。

 

それと入れ替わりに看護師さんが入って来た。

「エコーさんお辛そうですね。」

 

「私たちにできることはないのですか。」

マトイが看護師に聞くがその首を横に振る。

「今は1人でそっとしてあげておいた方がいいと思います。」

 

そう言いながらベットに横たわる少女の点滴を取り替えている。

 

「………うっ、ここは?」

 

少女が目を覚ました。

 

「良かった、目が覚めたのですね。ちょっと待ってて下さいね。ドクターを呼んできますから。」

 

そいういと看護師さんは病室を後にした。

 

「そうですか。私はまた生き残ってしまったのですね。」

少女は誰にも聞こえないくらいの小さな声で呟いた。

 

「すみません。エミヤさん、ゲッテムハルト様はどうなったのですか。」

 

「彼は……ダークファルスに取り込まれてしまった。」

 

「そうですか。やはりあの情報は嘘だったのですね。」

 

「おい。その情報とはなんだ?誰からーーー」

 

その瞬間部屋に白衣に来た男性が入って来た。後ろには先ほどの看護師が付き添っている。

 

これからいろいろと診察をするらしく、病室を出るように言われたシロウとマトイは後日出直すことにし、マイルームに帰って行った。

 

 

 

しかしシロウはここで聞くべきであったとのちに後悔した。

 

 

彼女が口にした言葉の詳細を聞くために次の日、病室に足を運んだが彼女に会うことはできなかった。

 

彼女は反逆罪で捕縛、軍事裁判に掛けられこととなった。そして人との接触を禁止されたのだ。

 

病室の前には常に誰かが見張っていて近づけない。

 

シロウがあの言葉の詳細に聞く機会を失ってしまったのだ。

 

 

◇ ◇ ◇

 

あれから数日

 

ダークファルス巨軀の復活が嘘のように何もない日々が続いていた。

 

『みんな~ありがとう!』

 

『現在人気急上昇中のアークスのアイドルのクーナさんのライブ会場からでした。次のライブは-----

 

見えているテレビにあるアークスシップのライブ映像が流されている。

 

「さぁそろそろ行かなければ、」

 

「シロウ、今日も任務?」

 

あの日からマトイは俺が任務に行くたびに心配してくる。

 

だから俺は出来るだけ安心されるために優しい声で答える。 

「大丈夫、必ず帰ってくるよ。」

そう言いながらマトイの頭をなでる。

 

「そうだ。渡したいものがあるんだ」

 

「渡したいもの?」

マトイが首を傾げる。

 

少し待っていてくれと言い残し俺は自室から1つの箱を持ってきて、それをマトイに渡した。

 

「開けていい?」

 

「あぁ、いいぞ」

 

マトイが蓋を開けるとそこにはネックレスが入っていた。

革の紐に先に銀の剣の装飾が施されている。その柄のの部分には紅く光る宝石が埋め込まれている。

 

 

それは俺が手作りしたお守りだ。俺の魔力が注ぎ込まれていて、つけている者に危険が及んだ時に防衛機能が働く仕組みになっている。

 

前の世界で遠坂から作り方を習い、ここ数日でやっと完成した。一般の魔術師ならばこんな簡易なものは数時間で完成させるであろう。やはり俺は異端の魔術師であることを再確認させられた。

 

そんな話はさておき、マトイは開けた箱の中身の興味深々に見つめている。

 

俺は箱からネックレスを取り出しマトイに後ろを向くように促す。

そして後ろを向いたマトイの後ろからネックレスを付けてやる。

 

つけ終わるとマトイがこちらを向き、

 

「似合ってる?」

 

「似合っているよ」

 

「そっか、えへへありがとうねシロウ!」

 

 

◇ ◇ ◇

 

 

 

任務先は惑星アムドゥスキアの空に浮かぶ幻想的な浮島、通称『浮遊大陸』。

シロウはある調査のために此処にきている。

 

最近アークスの間で目撃されるようになったエネミーの探索である。

見た目は龍族に似ており、巨大で骨が透けるほどやせこけているそうだ。

神出鬼没でいろんな場所で目撃されている。突如現れては見境なく周辺の生物に襲い掛かる様からアークスは『暴走龍(クロームドラゴン)』と呼んでいる。

 

手がかりはほとんどなくまるで雲をつかむようなものだ。

 

「まったくこれだけの情報でどうやって探せというのだ。」

 

シロウは任務への愚痴をこぼしながら任務を続ける。

 

そうするとどこからか歌声が聞こえてきた。風切り音が混じってはっきりとは聞こえないが誰かがどこかで歌っている。

 

「どこかで聞いたことがあるんだよな………そういえば最近マトイがよく見えいるアイドルの名前はなんていったって。」

 

思い出そうと記憶を探るシロウだったが

 

「___おっとそんなこと考えている場合ではないな」

 

シロウの眼の前に黒い霧が発生し次第に濃くなっていく。

これはダーカーの出現するときの特有な現象である。ダーカーたちはこの霧を出入りして移動を行う。

 

意識の切り替え、新たに新調したツインダガーを構える。投影した夫婦剣を方が使いやすいがどこで誰が見ているかわからない。なのでシロウはアークス規格の武器を使ってる。

 

霧の中から次々とダーカーが現れてくる。

右腕が盾のように発達したガウォンド、それと鏡合わせのように左腕が発達したグウォンドが一体ずつ、空中を泳ぐダガッチャが5体。

 

「全部で7体、いや____」

 

シロウは1振りの剣を逆手に持ち替えて自らの背後の何もあるはずのない空間に突き刺した。

 

しかし剣はには手ごたえがあった。

 

そのにはダーカーの姿があった。ディカーダが瞬間移動で相手の背後に回り込んでいた。

 

ディカーダはその爪を振り上げたまま動きを止め、粒子となって消えていった。

 

「8体だったか」

 

 

シロウはまずはガウォンドに向かって走り、懐に潜り込む。

「はっ!」

 

一撃でコアの外装を砕き、2撃目でコアを破壊する。

 

 

シロウはすぐさまその場から飛びのく。

その場には盾が振り下ろされていた。

 

シロウが跳んだ先には待っていたようにダガッチヤが牙を向けて待っていた。しかしシロウは自分が着地するより先にダガーを投げつけ口の中のコアに突き刺した。体勢の悪い中での投擲はコアを破壊できるほどの威力は生まれなかったのでシロウはその上に着地する。それによりコアは完全に破壊された。

 

着地すると両サイドから2体のダガッチャが襲い掛かってきていた。

 

すぐさま剣を引き抜き同時に左右のダガッチャのコアに剣を刺す。

 

「これで残りは3体……っ!」

シロウが残りの3体を見据えた瞬間、巨大な生物が横から突進してきた。

 

その姿は角に黄色い布がまかれている以外報告にあった暴走龍の特徴と一致している。

 

グウォンドは突進と同時にその強靭な顎で砕かれ、残り2体のダガッチャは1体は踏みつぶされ、もう1体は逃げようとするが捕まり、握りつぶされた。

 

倒されたダーカーは粒子となり暴走龍に吸収されていく。

 

「グオォォォォォォ!!」

 

暴走龍が咆哮を上げる。

 

あまりの音にシロウを耳を塞ぐ。

 

咆哮が止むと暴走龍は黒い霧を発生させてその中に消えていった。

 

「あれが暴走龍、なるほど転移能力を持っているのか。神出鬼没でであることに納得がいく。ダーカーを倒して力に変えているようだが、あれではそのうち自らがダーカーになり果てるだろう。ひとまず少しでも情報が手に入ってよかった。帰還してこれを報告するとするが………君もあれが目的か、それとも俺を殺しに来たのか」

 

シロウを後ろに始末屋の少女が姿を現した。腕に着けた刃はシロウの首にあてられている。

 

「まったく今日はよく後ろに立たれるな」

 

「あなたはやっぱり私が見えているのね。どうしてですか?」

 

「それは教えられないな、企業秘密というやつだ」

 

「命と情報どっちが大事ですか?」

 

「嘘だな、君からはこの前のような殺気が感じられない。」

 

刃を下し、語りだす。

「私は人形です。命令通りに動きます。貴方をここで殺さないのは命令されてないからです。貴方は私のことを報告していないようですね。それは懸命です。報告していればあなたは消されてますよ。今まで何人もそうなってきました。」

 

「俺がそうそう簡単に消されると思うか」

 

「ええ、貴方、腕はたちますが、それだけではどうにもなりません。」

 

「それはそれはご忠告痛み入る。なにかお返しをしないといけないな」

 

「感謝なんてしなくていいです。。私は事実を述べただけです。それに私も収穫はありました。理由はわからないけど貴方は私が見えているということが。これから貴方を近くで仕事するときは見られないように気をつけるとします。」

 

そういうと少女は去っていった。もう姿は見えない。

 

 

 

 

「人形か。」

 

シロウは少女が消えていった方向を見ながらそうつぶやいた。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 




EP1は正直あまり思いつかなかったし、無理やり感がやばくなりそうですwww
ブッ飛ばしていきます。あと3話ほどの予定

頑張っていきます。皆さんお付き合いください。

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