Phantasy Star Fate    作:ラトヤ

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第2話 ~修了任務~

 A.P.238 2/20

 

 

「…おい!おい相棒!起きろよ。そろそろ時間だぜ。」

 

「ん…もうそんな時間か。」

 

 夢を見ていた。

 俺がこの世界にきて初めてダーカーと戦い、シオンと出会ったあの日の……

 

 

 10年前のあの日、意識を失った後、目を覚ますと見知らない病室にいた。アークスに保護されてこの病院に運び込まれてたらしい。アークスが俺の居場所がわかったの は、どうやらあのイオっていう少女が助けを呼んでくれたそうだ。のちに病室に母親とともに現れて、「ありがとうお兄ちゃん」と改めて感謝の言葉を残していった。

 

 

 回復した俺は、記憶喪失としてふるまった。

 その方が今後都合が良いと思ったのだ。

 

 

 そして「僕は魔法使いなんだ」なんていうおじさんは現れず身元もわからない俺はアークス児童施設に預けられることとなった。

 

 そこには親を失って行き場のない子どもたちがたくさんいた。

 

 俺はその中で暮らしていった。

 

 そして俺は図書館などでまずこの世界について調べた。

 

 

 

 

 ここは全長500kmほどの巨大な球状の宇宙船『マザーシップ』を中心として無数のアークスシップによって構成された船団『オラクル船団』である。なんでもはるか昔、自分たちが住んでいた星が住めない状態になったヒューマンたち叡智を結集してこの船団を作ったそうだ。

 エルフのような耳を持つニューマン

 サイボーグのキャスト

 角とオッドアイをもつデューマン

 この3つの種族はヒューマンから遺伝子操作や手術によって生まれた種族である。今、アークスシップにはこの4種族がともに暮らしているのだ。

 マザーシップには一般市民や普通のアークスは許可なく立ち入ることが許されてなく、何があるかは公にはされていない。

 誰かがそこで全アークスシップの管理をしているだとか。

 最強のアークスを作る人体実験が行われてるとか。

 秘密機関があるだとか。

 様々な噂が飛び交っている。

 

 

 

 次に魔術に関して、

 魔術はこの世界では神秘性が薄れてほとんどが失われているようだ。

 しかし失われずに残った一部は科学技術に支えられてフォトンと呼ばれるエネルギーとして俺の知る世界とは違う発展を遂げている。

 

 

 

 そしてこの世界で一番重要な存在『アークス』

 正式名称は『Artificial Relict to Keep Species』。

 その頭文字をとって『ARKS(アークス)』と呼ばれている。

 

 仕事は発見した惑星の調査や各アークスシップの警備で、目的は『種の存続』と『ダーカー及びダークファルスの殲滅』である。

 ダークファルスとはダークフォトンを扱う正体不明の全宇宙を脅かす敵対勢力で、ダーカーはダーカー因子で形成されたダークファルスの眷属である。蟲系、魚系、有翼系、玩具系など様々な存在が確認されている。

 

 

 俺はこの世界で動きやすいようにアークスになることにした。アークスになればいろんな権限を得ることできる。

 運がいいことにここはアークスによって運営されている児童施設だ。アークスは人材を探しているらしくてアークスの適正検査がたびたびおこなわれていた。

 

 アークスになるには条件はただ一つ

 

 フォトンを扱う才能があること

 

 ダーカーはフォトンでしか倒せない。さらにダーカーを倒すとわずかながらダーカー因子を体内に取り込んでしまう。大量に取り込むとダーカー因子に飲み込まれて、ダークファルスの傀儡となってしまう。ミイラ取りがミイラになっていたら意味がないので、ダーカーと戦うアークスにはそれに耐えて体内のダーカー因子を浄化してくれるフォトンを扱う才能が必要なのである。

 

 

 俺には、フォトンを扱う才能があるようだ。フォトンの元となっている魔術を扱えるのだから当然といえば当然である。

 検査の際、俺の力が失われた魔術であることがばれてしまうのではないかと心配だったが、検査はそこまで詳しく調べるものではなく気づかれることは無かった。

 

 

 

 そうして俺はアークスの士官学校に入り、アークスになるための座学や訓練を受けた。そして現在、その修了任務場であるナベリウスへ移動のための小型船キャンプシップの中である。

 

 

 

 

 

 

 *

 

 

 

 

 

 

 

「こんな時に寝てられる気が知れないぜ。」

 

「こんなこと緊張する必要もない。」

 

「さすが首席。言うことが違うね。」

 

「そういう言い方はやめてくれ。ただ単に俺はみんなより少し多くの場数を経験してきて、こういうことに慣れているだけだ。」

 

「お前、俺とあまり年変わらないよな。どんな人生送ってきたんだよ。」

 

「想像に任せるよ。それよりもお前は気張りすぎじゃないか?」

 

「当然だぜ。このこの試験が終われば念願のアークスになれる。そうすればその権限を使って今までより広い範囲でユク姉を探すことができる。気張るなって方が無理ってものだぜ!」

 

「そういえば、お前のお姉さんは10年前の事件で…」

 

 

 

 

 

 

 俺の姉ちゃん、ユク姉は10年前のダーカー襲撃のときに行方不明になった。気が強くていつも優しい姉ちゃんだった。

 

 あの日、家には俺とユク姉の2人だけだった。いつものように一緒に遊んでた。

 

 そのなかダーカーの襲撃が始まった。

 

 爆発音が聞こえてユク姉は俺に「外の様子を見て来るからアフィンはここで隠れてなさい。姉ちゃんが迎えに来るから大人しく待ってるのよ。」と言い、家を出て行った。

 俺は隠れながらユク姉が迎えに来るのを待った。しかしユク姉は帰ってこない。

 

 10分…20分…と時間だけが過ぎていく。

 

 1時間が過ぎたころに足音が聞こえてきた。

 

 ユク姉が帰ってきたと思ったが足音は逃げ遅れた住民を捜索に来たアークスのものだった。そして俺はアークスに連れられて避難所へ行った。そこには両親の姿があった。

 

 

 しかしそこにもユク姉の姿は無い。

 

 

 

 アークスに捜索願を出して探してもらった。しかし見つからずユク姉はあの日、行方不明となった。

 

 

 

 

 

 

「ユク姉は必ずどっかで生きている。世間では行方不明者はダーカーに連れ去られもうこの世にはいないなんて言われてるが、俺はそんなこと信じない。ユク姉は生きてる。そしてどこかにいるユク姉を俺が必ず救い出すんだ。」

 

「…そうか。少しでも手が掛かりが見つかるといいな。」

 

 ピピッ

 

 通信が入る。

 

「準備いいですかお二人さん。修了任務の説明を始めさしてもらいます。今日、お二人のオペレーターを担当するメリッタです。修了任務はナベリウスの森林の調査になります。最近、森林でダーカー因子に侵食され凶暴化した原生種が確認されてます。お二人にはナベリウスに降りてもらい、その捜索と対処をしてもらいます。抵抗してきた場合仕方がありませんが、出来るだけ対象を傷つけずにダーカー因子の浄化を行ってください。ではお気をつけて。」ピッ

 

「よし!行くぜ相棒!」

 

「おう!」

 

 そう言って俺たちは転送装置に飛び込んだ。

 

 

   ◇  ◇  ◇

 

 

 転送された俺たちはダーカー因子に侵食された原生種の捜索を始めた。

 

 ……20分後

 

「このエリアにもいない。あーー!本当にいるのかよ!」

 

「文句言ってないで次のエリアに行くぞ。」

 

 

 その時

 

 

「おうおう。ルーキーども、もう任務への愚痴か。随分と生意気じゃねえか。」

 

 声のした方を見ると赤い髪で顔に傷のある男が立っていた。

 士官学校で講師として何度か来ていたゼノ先輩だ。

 

「うわぁ!ゼノ先輩!そういうことじゃ……」

 

「こら!ゼノ。あまり新人をからかうんじゃないの。あんただってよく愚痴ってるじゃない。」

 

 ゼノの後ろから一人の女性が現れた。

 

 いつもゼノ先輩と一緒にいるエコー先輩だ。

 

「なんだよエコーちょっとからかうぐらいいいじゃねえか。」

 

「だめ!」

 

「ちっ!まぁいいや。お前たちこんなところにいるということはもうアークスなれたのか?」

 

「いや、まだアークス研修生です。」

 

「俺と相棒は今、修了任務の最中なんですよ。先輩たちは任務ですか?」

 

「うん、そうだよ。」

 

「懐かしいな、修了任務か〜。思い出すぜ。あの時はエコーが緊張しまくりでな。キャンプシップでは、何度もトイレに行ったりしてシップの片隅で生まれたての子鹿みたいに震えてるんだよ。それに通信が来るたびに驚いて変な声出して、一番傑作だったのが任務の最中にーー「ゼノ〜。彼らの任務の邪魔しちゃ悪いわ。早く行くわよ。二人とも修了任務頑張ってね。」」

 

「「……はい。」」

 エコー先輩、笑顔だけど目が笑ってない。

 ものすごく怖い。

 

 

「おい、引っ張るなよエコー。じゃあな2人ともーー!」

 

 エコー先輩とゼノ先輩が去っていく。

 

「なぁエコー急にどうしたんだよ?そんか!修了任務のときの話されて恥ずかしいのか?ん?どうなんだエコー?………もしもしエコーさん〜」

 

 あ……エコー先輩がロッドを持った。

 

「おい、ロッドなんてもって何をするつもりだ!!ちょっ待て!?」

 

 ぎゃあああああああ!!!!

 

 

 

「………」

 

 

「………」

 

 

「……女って怒らせたら怖いな。」

 

「…………あぁ。」

 

 相棒の顔色が悪い。昔、女の人と何かあったのか?

 もしかしてその時のせいで白髪に…

 

「おい。今失礼なこと考えているだろ。」

 

「イイエ、ナニモカンガエテイマセン。」

 

 

 なぜわかった!?

 

 

 

 

   ◇  ◇  ◇

 

 

 

 

 ゼノ先輩とエコー先輩と出会ってからさらに20分後

 

 俺たちは草の繁みの中にいた。

 

「あれが報告にあったダーカー因子に侵食された原生種だな。」

 

「目標は3体のウーダン。ダーカー因子の場所は頭、背中、腕に確認。」

 

 ダーカー因子は本格的に侵食を始めると体のどこかに蕾のようなものとして現れる。そして侵食の進行度によりその蕾が開花する。

 蕾が開花して完全に闇の傀儡に変わる前に、このダーカー因子をフォトンをまとった武器で攻撃し浄化してやれば体内のダーカー因子も同時に浄化される。

 

 

「よし。俺が突撃するからアフィンはバックアップを頼む。」

 

 そういうと相棒は両腰にぶら下げていたツインダガーを引き抜き、フォトンを巡らせていく。

 

 

 アークス武器は大きく分けて3つある。

 フォトンを巡らせることで切れ味や威力を上昇させる近接武器

 フォトンを弾丸として撃ち出す射撃武器

 フォトンを流し込み武器に登録されたテクニックに変換して放つ法撃武器

 

 俺の武器は射撃武器のアサルトライフル

 相棒の武器は近接武器のツインダガー

 

 

 俺は片手で腰のアサルトライフルを引き抜き、もう片方の手で腰のポーチからスタングレネードを取り出した。

 

「準備完了。相棒いつでもいいぜ。」

 

「よし。行くぞ 3…2…1…行くぞ!」

 

 その合図とともに俺はスタングレネードを3体のウーダンの真ん中に投げ、目をつぶる。

 

 3体の真ん中でスタングレネードが弾けて光を放つ。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 閃光がおさまり目を開き、アサルトライフルを構える。

 すでに相棒が1体目のウーダンのダーカー因子を切裂いて、2体目にむかっていた。まだ2体とも閃光により目が見えていない。

 

 そして2体目の腕のダーカー因子も切り裂いた。

 

 

 

 

 

 …その時

 

 

 

 3体目が近くの岩を持ち上げて、投げようとしていた。

 

 嗅覚か聴覚で捉えたのか。それとも野生の直観か。

 正確に相棒を狙っている。

 そんなのはお構いなしに相棒は突っ込む。

 

 俺は狙いをすまし……引き金を引いた。

 

 弾丸は一直線に飛んでいき、岩の中心を貫き、砕いた。

 そして相棒が頭のダーカー因子を切り払った。

 

「よし。任務完了っと。」

 

「お疲れ、アフィン。」

 

「お疲れ相棒、というか俺のバックアップいらなかったじゃないか。お前なら1人で余裕だっただろ。」

 

 相棒の戦闘技術は群を抜いている。士官学校でアークス研修生どころか講師の先生でもそうそう勝てる人はいなかった。

 

「そんなことはないぞ。最後の射撃は助かったよ。」

 

「そうか。それならいいや。よし任務も終わったし任務達成の報告してさっさと帰ろうぜ。」

 

 すでにウーダン達は正気を取り戻しこの場を去っていた。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「ん?アフィン、今何か声が聞こえなかったか?」

 

「いや、何も聞こえてないぜ。」

 

 ピピッ

 

 通信が入る。

 

『管制よりアークス各員に緊急連絡!惑星ナベリウスにてコードD発生!空間侵食を観測。警戒してください!』

 

「な、なんだこれは⁉︎」

 

 俺たちの周りの空間に黒い霧が発生し、

 

 

 

 

 そこから大量のダーカーが現れた。

 

 

 




PSO2のストーリーをやってたのは1年以上前
fateの知識はアニメのみ

fateの設定ってどうやった? PSO2の設定どうやった?このキャラこんなしゃべり方やった?
想い出しながら悩みながら書いてます。

ざっくりとした説明となってしまいました。すみません。

フォトンの原作と違う点
・魔術がもとになっている←だからシロウの投影の武器でダメージをあたえれました。
・人にもダメージは与える

矛盾が生まれてきたらどうにか頑張ります。

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