鈴木悟分30%増量中   作:官兵衛

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アルベド日記③「はじまりの あるべど」

 

 

 

 

 

 

 

◯月☓日

 

 今はすっかりシャルティアのペットと化した「クレマンティーヌ」から手に入れた情報を基に、デミウルゴスが漆黒聖典襲撃計画を立案。

 提出し、無事に認可されました。

 モモンガ様も以前に仰っていたとおりに、スレイン法国の持つマジックアイテムの脅威を考えると慎重であるに越したことはないでしょう。モモンガ様は作戦の要となるシズに、この世界でのスナイピング練習を命じられました。シズはようやくの出番に、あの子にしては随分嬉しそうにしていました。

 

……シズ……あなたは大丈夫よね? プレアデスがモモンガハーレム化しつつあって怖いの……このままだと私、守護者統括の権限を活かして、プレアデスに無理矢理、加入してしまいそうです。

 

 

 

 

 

 

〇月×日

 

 漆黒聖典襲撃の作戦を徹底するために、シャルティア率いる実働部隊と顔合わせをいたしました。

 

 ……クレマンティーヌの鎧の膝あてや腰のあたりの部分が削れたままなのだれども。

 これって、アレよね? シャルティアが引きずっていた名残よね?

 クレマンティーヌが私の視線に気づいたのか、恥ずかしそうに損傷部を隠す。それを見たシャルティアが「うはっ」と下卑たニヤニヤ笑いを見せる。今日もシャルティアはシャルティアだった。

 私はバカの頭を叩くと、クレマンティーヌに「直してあげるから後で私室に来なさい」と告げた。彼女は嬉しそうにしていたが、外観が怪しすぎて作戦に支障が出ると思ったからでございます。

 

 

 

 

 

 

◯月☓日

 

 デミウルゴスの漆黒聖典襲撃作戦を実行。

 かの、敵を魅了し操るアイテムはワールドアイテムだったようで、無事確保致しました。この世界での初めてのワールドアイテムの獲得にモモンガ様が大層お喜びになられて、守護者一同もご満悦。くふふ。我々守護者がお役に立つところをお見せできて良ろしゅうございました。

 特にデミウルゴスはかなり気負っていたようで、作戦成功後は捕縛した漆黒聖典の隊員たちを自ら取り扱うこともせず、BARでグッタリしておりました。

 お疲れ様でした。デミウルゴス。

 

 

 

 

 

 

◯月☓日

 

 『トモダチ作戦』の最初の交渉相手として竜王国を選択致しました。程良く小国であり、僻地で周囲の国と隔離されており、そして我々が解決し易い国難を背負っている。条件的にピッタリでしたので、これからビーストマンを活発化させる餌を撒く予定です。

 クレマンティーヌ情報ではスレイン法国の残存戦力で、気をつけねばならないのは門外不出の番外席次くらいのようです。彼女という切り札を使わねばならないほどの情報をスレイン法国に与えないように動けば、まずは大丈夫かと。

 そんな訳で、ナザリックが今、気を使わねばならないのはツァインドルクスの動向です。彼の竜にどう見られているかを計算しながらの行動になりますが、だからこその『トモダチ作戦』。つまりモモンガ様はここまで先を見越して……さすがモモンガ様で御座います。サスモモ!サスモモ!

 

 

 

 

 

 

◯月×日

 

 セバスが竜王国へと向かいました。セバスは真っ直ぐな性格ゆえ、本来は外交交渉向きではありませんが、見た目は人族でありながらドラウディロン女王と同じ竜族。誠実な人柄と、交渉決裂時に無手での単独脱出が可能、などの理由からモモンガ様が御考慮されての決定でございます。本当は私が赴こうと考えていたのですが、当然私どもに不服など御座りません。

 ……もしやモモンガ様は私を傍に置いておきたいがために、セバスを遣わせた可能性も? くふう。

 ただ、セバスを送り出した後で、モモンガ様が御心配のせいか、玉座の周りをウロウロと歩かれる様に少し萌える。くふー。

 

 

 

 

 

◯月☓日

 

 疑い深い人間たちによって、議論は停滞気味になっているというセバスからの報告が有りました。うふふ、全てはモモンガ様の想定内に事態は進んでいるようです。

 予定通り、今夜のうちにデミウルゴスの指揮の下、アウラの魔獣軍団と、第四階層守護者ガルガンチュアが出動し、ビーストマン達を竜王国の東の砦への追い込みが始まるはずです。

 

 ……ビーストマンが頑張り過ぎて王都を墜としてしまった場合は……ああ、王都にはセバスが居るから大丈夫ですわね。

 

 

 

 

 

○月×日

 

 モモンガ様がアウラの使い魔で二人乗りをされていた……。羨ましい。私もバイコーンで二人乗りをしたい! でも処女である私はバイコーンに乗れない……これはモモンガ様に私を女へとしていただく絶対の機会ではないでしょうか! むしろバイコーンではなく私に乗るべき。バイコーンとか、もうどうでも良いです。

 

 まあ、でも今回アウラはとても頑張ったからモモンガ様からの御褒美ですわね。仕方ありません。

 そして記念すべき初めてのギルド・アインズ・ウール・ゴウン共栄圏の協定がまとまりました。これがモモンガ様がこの星の支配者となる偉大なる第一歩で御座います。竜王国は誇りにすべきですわね。

 帰途についたアウラが終始ニマニマしているのが気になり、何をモモンガ様と話していたのかを尋ねるとアウラが女の顔で「……内緒」と言った。とても嬉しそうに言った。 もにょる。すごく、もにょる。

 

 

 

 

 

◯月×日

 

 モモンガ様と執務室でいちゃいちゃしていると、ラナー姫が逃避行したのをデミウルゴスが嬉しそうに報告に来た。むう。邪魔。

 デミウルゴスの部下が手を貸して、ラナー姫が城を出やすいように手引きした甲斐があったというものです。

 竜王国へと逃がすことは決定済み。セバスを通じて下準備は済んでおります。

 それにより、竜王国と最も近い都市であり、ラナー姫が逃げ出した街「エ・ランテル」がモモンガ様の舞台となることも計算済み。……恐らくモモンガ様は初めからここまでを考えた上で「黒騎士モモン」をエ・ランテルで活躍させたのでしょう。あのころの私どもではそこまで計ることができずに「御自ら出向かれなくとも……」と考えていたことが恥ずかしいわ。本当に、なんて素晴らしい御方で御座いましょうか。ああ、お慕い申し上げます。

 

 

 

 

 

○月×日

 

 予定通りにラナー姫を竜王国へと逃がし終えました……後に働いてもらう蒼の薔薇も一緒に。

 ただしイビルアイという小娘がモモンガ様に怪しい行動を……。近い近い近い近い近い近い近い近い 近い近い近い近い近い近い近い近いです!モモンガ様!

 

 

 

 

 

◯月☓日

 

 予定通りにエ・ランテルで反乱が起きました。ニニャという娘が書いた民権主義の本が効いたようです。モモンガ様は初めから計算の上で、権力者に恨みを持つ彼女を蘇生したのでありましょう。あのときは「人間をワンドで蘇生なんて! ま、まさかモモンガ様! その娘のことが?!」と叫んでいた夜が恥ずかしゅうございます。

 ソリュシャンを指揮官としたエイトエッジアサシンの隠密部隊により、両勢力の使者を処理し疑心暗鬼を高めたのも地味に効果がありましたわね。

 しかし……本当に人とは憐れな物でございます。

 

 

 

 

 

◯月×日

 

 エ・ランテルを種火にリ・エスティーゼを調理するためにモモンガ様が御自らの御出陣となります。今回ばかりは護衛と補佐で私も御一緒することを力説し許可を頂けました。くふー。

 着いてみて感じたのはモモンガ様がモモンとして行動しておられるときの人間共への寛容さで御座います。ナザリックの王であらせられるモモンガ様であるというのに人間達は自らの頼もしい英雄だとでも言わんばかりの馴れ馴れしい態度……いえ、これは当初の予定通りのことで御座いました。

そして夜にモモンガ様によるエ・ランテル市民への演説。モモンガ様の玉音に触れるなど……ここの者達はこの慶福を持って死んでも良いくらいですわね。

 モモンガ様の演説で城内は大盛り上がりで御座いました。……モモンガ様の手の上で転がされているとも知らず……くふふ。あ、モモンガ様の御手の上で転がされる……良いかも知れません。私も転がされたいです。

 

 

 

 

 

◯月☓日

 

 モモンガ様がボウロロープ軍相手に大暴れされました。私やナーベラルが活躍しすぎないように気をつけつつ「黒騎士モモン」の名声を高めに高めることに成功。

 そして既定路線通り「エ・ランテル」は共和国として独立。ふふ、順調ですわね。

 

 ……ここで共和政治を広める。それに何の意味があるのかは分かりません。私ごときにモモンガ様の深遠たるお考えを見渡せる訳が無いからで御座います。ただ、我々にとって一見、不可思議な行動とお考え。これを理解することこそモモンガ様の妻たる者のすべきことだと思うのです。

 

 

 

 

 

◯月☓日

 

 予定通りモモンに扮したパンドラズアクターが、ヤルダバオトの勢力を順調に駆逐しているようです。

 モモンガ様の指示で大統領の第一候補であるガゼフとラキュースを帯同し、彼らの名声も高めているという心憎い演出。気になるのはパンドラズアクターのモモンがラキュースやイビルアイと妙に仲が睦まじいところです。……いえ、中身が埴輪であることは知っているのですが、あの二人がモモンガ様との誼を深めていると勘違いされるのも……なんか、こう……もにょる。

 

 

 

 

 

○月×日

 

 私の仕事休みの日にシャルティアの住処に向かう。シャルティア(馬鹿)が、元・漆黒聖典の二人を伴ってお風呂に入っていたので私も御相伴に与る。たまには「ガ○」の体も洗っておこうと変身して、ブラシで口や体を洗っていると「その体の手入れも大変でありんすねえ~」と同情される。まあタブラ様に頂いた能力ですから不満はありませんが……。

 

 シャルティアが「第一夫人の座は譲らないでありんすえ」と小さい胸を張って宣言したので『第116回・どっちがモモンガ様の好きなところを沢山言えるかゲーム』を急遽開催した。シャルティアはシャルティア(馬鹿)なので語彙も少なく圧勝した。これが妻たる者の威厳というもので御座います。くふー。

 

 シャルティアは途中から目をグルグルさせながら設定もかなぐり捨てて「モモンガ様、マジヤバイ……」「モモンガ様、かわたん……」とか言い出した。よく分かりませんが恐らく自分の全てを出しているのだと思います。敗北後「……ガチしょんぼり沈殿丸」とか言っていた。いや、本当にアナタなにを言ってるの? 

 

 

 

 

 

 

○月×日

 

 バハルス帝国が予定通りにカッツェ平野に現れたので、モモンガ様が出向かれた。我々守護者で殲滅するのも良いかと考えたのですが「私が背負うべき業だ」と意志はお固い様子でした。……モモンガ様は人間ごときにお優しすぎます。あの魔法を使用されたのも……。

 でも、それ以上に私達を思ってくださっていることも解っておりますので、どうか御心の赴くままに、存分にワガママをおっしゃってくださいませ。たとえそれがナザリックの崩壊に繋がろうとも、私は一向に構いません。モモンガ様さえいらっしゃってくださるのでしたら、他に望むものなどなにも御座いませんのに。

 

 

 

 

 

◯月☓日

 

 予定通りに、パンドラズアクター扮する黒騎士モモンが、デミウルゴス扮するヤルダバオトと相討ちになる。ええい、ややこしいわね。

 その後、デミウルゴスが自ら持ってきた報告書を読み終えたモモンガ様が「うはああああ」と変な悲鳴を上げつつ、輝きながら床をゴロゴロと転がられる。……どうされたのかしら?

 

 

 

 

 

◯月☓日

 

 デミウルゴスの「モモンガ様がこの星の神になられる論」を考察。

「強大な力と智慧を持ち、不老不死であり、人間に対する愛憎は無く、ただ慈悲と知恵を与えられる。不老不死であるが故に永遠に君臨される。しかも間接的に。これはもう神と言っても過言ではない。この星まるごとがモモンガ様にとっての実験対象(おもちゃ)でありラボなんだ。世界征服も神の手遊びに過ぎないのです」

 なるほど。納得できる。シャルティアはチンプンカンプンという顔をしているけれど、アウラはうんうんと頷いていた。

 否。モモンガ様はすでに神であります。デミウルゴスともあろう者が今更何を言っているのでございましょう?

 

 

  

 

 

◯月☓日

 

 ツァインドルクスへの対応策として、知覚能力の精度を調べるために、セバスにドラウ女王で実験を繰り返す。良い被験体が居て本当に助かるわ。きっとモモンガ様はここまでのことを見越しておられたのね……。どうやら、ある程度のアイテムを持っていると「圧力」を感じるらしい。しかしその精度は高くないことも解りました。武器や防具でなくとも、モモンガ様の仰るところの「データ量が多いアイテム」を所持していることにより、ドラゴンを欺くことは可能なようです。……まあ、バレたらバレたで殺せば良いだけで御座いますが。うふふふ。

 ……ただモモンガ様は、この星の我々の感知しえない何らかのバランスを大きく動かすことになるかも知れないからと、あえて生かすつもりのようで御座いました。まずはパンドラズアクターを撒き餌として、「黒騎士モモン」に変身させた上で、ツァインドルクスと、ついでにスレイン法国に分かりやすく動いてもらいます。といっても誘い出すのは2ndナザリックの方なので、ここは安全は保たれております。

 

 

 

 

 

◯月☓日

 

モモンガ様 モモンガ様 モモンガ様 モモンガ様 モモンガ様 モモンガ様 モモンガ様 モモンガ様 モモンガ様 モモンガ様 モモンガ様 モモンガ様 モモンガ様 モモンガ様 モモンガ様 モモンガ様 モモンガ様 モモンガ様 モモンガ様 モモンガ様 モモンガ様 モモンガ様 モモンガ様 モモンガ様 モモンガ様 モモンガ様 モモンガ様 モモンガ様 モモンガ様 モモンガ様 モモンガ様 モモンガ様 モモンガ様 モモンガ様 モモンガ様 モモンガ様 モモンガ様 モモンガ様 モモンガ様 モモンガ様 モモンガ様 モモンガ様 モモンガ様 モモンガ様 モモンガ様 モモンガ様 モモンガ様 モモンガ様 モモンガ様 モモンガ様 モモンガ様 モモンガ様 モモンガ様 モモンガ様 モモンガ様 モモンガ様 モモンガ様 モモンガ様 モモンガ様 モモンガ様 モモンガ様 モモンガ様 モモンガ様 ハアハア モモンガさまあん

 

 

 

 

 

 

◯月☓日

 

 ようやくツァインドルクスを釣り上げられました。同時にスレイン法国も釣れたようです。

 まずは予定通りにモモンガ様と共にワールドアイテムやゴッズアイテムに身を包んだ上で、扉の罠に引っかかって本体の位置が判明したツァインドルクスのもとへ乗り込みました。我々の演出された威圧感でツァィンドルクスは事実上の降参。とくに、モモンガ様と私の夫婦息のあったプレーがトドメとなったようです。この星の守り神を屈服させたことにより、もうアインズ・ウール・ゴウンを止める者はおりません。モモンガ様がナーベラルに語った「宝箱」を献上することができそうです。

 

 ……まあ、前置きはこの辺にしておきます。くふふ。

 

 モモンガ様が遂に私と結婚について明言されました! 皆の前で約束されたのです。なぜかシャルティアやアウラ、そしてマーレも手を挙げようとしていましたが(モモンガ様に阻止された)偉大なる御方ですもの。第二第三夫人が居ようが居まいが、贅沢は言いません。

 独り占めにしたい気持ちはもちろん御座いますとも! 私だけのものにしたい……閉じこめて私だけが視認できるようにしたい……縛って私にだけしか触れられないようにしたい……私だけがモモンガ様に触れることができない……でも、それよりもなによりも、私がモモンガ様のモノになりたい! 成りたいのです……。

 それが100年後、現れるかもしれないユグドラシルのプレイヤーを滅殺すれば叶うのです。今のところ、この星に他の至高の御方やプレイヤーは見あたりません。私と姉さんとパンドラズアクターにより、モモンガ様が望んだ以上の警戒網&情報網を構築しているのですが、未だに存在するプレイヤーは掴めておりません。100年の時間を掛けて、完璧な統治と支配。なによりもナザリック戦力の増強を図り万全の態勢で迎え撃つ。「良き統治というものは、被支配者に統治されるを気づかせないことである」という言葉が御座います。モモンガ様が目指しているのはこのことであると今の我々なら分かります。

 

嗚呼……100年。たった100年で永遠が始まるのです。う、う、う、うおおおおおおおおおおお、よっしゃあああああああ!!! ももんがさまああああああああ!!!! 大好きいいいいいい!!!!

 

 

 

 

 

 

◯月☓日

 

 さて、ツァインドルクスの件は片づきましたので、一緒に釣れたスレイン法国についての攻略会議が行われました。

 我々の住処(偽)を発見したスレイン法国は、なんらかの対処をとってくるでしょう。蘇生に成功した何人かの漆黒聖典の者共からの聴取と、恐怖公からの情報を纏めて考察した結果、生き残った漆黒聖典による強襲か、番外席次の投入が考えられるという結論に達しました。

 ……愚かな。前の参謀総長の男でしたら、慎重論を唱えたかも知れませんが、彼の者は更迭されましたからね。そうなるように持っていったのは我々ですが。

 以前より、彼らの番外席次の運用についての対処法は想定済みで御座います。デミウルゴスと供に、我々の想定内で事態が動いているということは、当然モモンガ様の想定内で動いているということで御座います。ですので「では、モモンガ様。例の案の準備をいたしますね」と進言すると「……ふむ? れ、例の案とはどの案のことかな? アルベド」と仰られました。ああ、モモンガ様は何パターンもの案を考えられていたので御座いますね! デミウルゴスが私をフォローするように「モモンガ様に以前提案させていただいた作戦『ルクルット』で御座います」と補足してくれた。

 モモンガ様は懐かしそうな顔をして「ああ……その作戦名を名付けたのは私だったな……ふふ、作戦内容を聞いたときに彼の『亀の首を引っ張り出して叩き落とすぜ!』という台詞を思い出してな。……では『ルクルット』を実行せよ。私が餌となり、亀の首を刎ねる。デミウルゴスは甲羅の破壊の指揮を執るように」というやり取りがありました。

 ……もう随分昔ですのに、モモンガ様はやはり生粋の冒険者なのか、ユグドラシル時代のことだけではなく、こちらでモモンとして体験されたことを話されるとき、我々には触れることのできない領域におられるようで少しの寂しさを感じてしまうのは贅沢というものでありましょう。でも、もにょるぅ。

 

 

 

 

 

 

◯月☓日

 

 スレイン法国が、「陽光聖典と強襲部隊がカルネ村を襲い、同時に2ndナザリックを番外席次が襲う」という『双頭の竜作戦』を仕掛けてきましたが……正直呆れて物も言えません。その作戦は我々のように格が違いすぎる相手に実行する作戦ではありません。戦力の分散の愚により、タダでさえ低い勝率が「0」になるだけでございます。まあ、そうなるようにし向けた我々が言うことではありませんが。

『ルクルット』により、陽光聖典と強襲部隊はプレアデスにより殲滅。番外席次はモモンガ様により屈服。そして亀の胴体である法国と、法国防衛の任に着いていた漆黒聖典はデミウルゴス率いる襲撃部隊により甲羅が叩き割られて、中身(市民)はパンドラズアクター扮する「スルシャーナ」により屈服。1日。たった1日で国が塗り変わりました! 古より、このような鮮やかな国盗りがありましたでしょうか? さすがはモモンガ様……サスモモ!サスモモ!

 

 ……問題は番外席次で御座います。あの者、モモンガ様の偉大さ格好良さに触れて、モモンガ様に懸想するとは許せません。そしてモモンガ様の浮気ものぉほほほほほほ!? もう!? もう! もおおおおおお!

 

 

 

 

 

 

 




 
 

 
 


ぺり様 (ΦωΦ)様 244様 誤字脱字修正ありがとうございます

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