【ラブライブ μ's物語 Vol.1】Can't stop lovin'you! ~花陽ちゃんへの愛が止まらない~   作:スターダイヤモンド

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先輩禁止! その12 ~ゴブンノニ~

 

 

 

 

 

休憩室から再び外に集められた67人に、アナウンスが流れる。

 

 

《それでは、大変お待たせ致しました。見事全問正解した…決勝進出者を発表致します》

 

 

参加者、観覧者からワァーと歓声が上がった。

 

 

《番号を呼ばれた方は、ステージまでお越し願います》

 

 

「いきなり?」

「正解発表はないんやね」

「ドキドキしちゃうね」

「たぶん『呼ばれない』…ってわかってても『もしかしたら』…って期待したゃうよね」

「穂乃果ちゃんはないにゃ」

「決めつけないでよう」

「シーッ…また注意されるわよ」

「それは、にこちゃん、自分にゃん」

 

 

《では発表します!決勝進出者、ひとり目は…整理番号…5番!》

 

 

「英玲奈さんだ!!」

μ'sの5人が同時に叫ぶ。

すると、どこからか英玲奈が現れた。

「あっ!」

その姿を見て、一同は再び同時に声をあげた。

英玲奈はA-RISEのステージ衣装を纏っていた。

「そういえば、サプライズライブやるって言ってたっけ」

穂乃果がヒソヒソ声で囁いた。

サプライズ…というからには、周りには知られちゃいけないんだろう…と穂乃果なりに気を使ったようだ。

「姿が見なかったのは、着替えていた…ってことなのね」

「しかし、あの格好はインパクトあるわね。アタシたちも衣装でくれば良かったんじゃない?」

「にこちゃん、凛にはそんな勇気ないにゃ~」

「わたしも…」

 

 

《最後…146番!以上、5名です》

 

 

「ん?今、146番って言ったよね?」

「言いましたね…あっ!」

「かよちん通過にゃ!」

「花陽ちゃん、おめでとう。ほら、ステージに早くいかないと」

「は、はい。でわ…行ってきます」

「行ってらっしゃ~い」

希ほか3名、にこやかに手を振り、花陽を見送った。

「やっぱりダメだったねぇ」

「まぁ、ウチらにサプライズは起きなかった…ってことやね」

「お疲れさま」

「あ、絵里ちゃん!」

花陽の通過…というか、ほか4名の落選を受けて、応援組が合流してきた。

「しかし、花陽は大したものですね。本当に残るとは」

海未が、なかば呆れたような口調で呟いた。

「好きこそ、ものの上手なれ…っていうからね。まぁ、当然じゃない」

「なんで、にこちゃんが威張ってるにゃ?」

「花陽にこのイベントを教えたのは、このアタシよ。当然でしょ!」

「それより、あそこにいるの…」

にこの言葉をスルーして、真姫が希に訊いた。

「そう、A-RISEの統堂英玲奈。このイベントには、個人的に参加したんやって」

「なかなかの強敵よ」

と再びにこ。

「へぇ…アキバ枠じゃなかっんだ」

「それなら、どうして、A-RISEの衣装を着ているの?」

「ことりちゃん、それはね…」

と穂乃果が応援組に、これまでの事情を説明した…。

 

しばらくして、花陽が戻ってきた。

応援組から「おめでとう」の言葉を掛けられ、照れる花陽。

「かよちん、格好いいにゃ~」

「期待してるわよ」

「うん…」

「どうしたの?元気ないじゃない」

「それがね…決勝の様子は…インターネットで生中継されちゃうんだって…」

「えぇ!?」

声を揃えて驚くメンバー一同。

「それはちょっと、緊張しちゃうというか、なんていうか…」

「なに言ってるの!?花陽はμ'sとして何回ステージに立ってるのよ。言ったでしょ?これはA-RISEとの前哨戦なんだって。向こうの代表が統堂英玲奈なら、こっちの代表は小泉花陽。アタシたちの代わりに戦ってもらうんだから…そんなことでビビって負けるなんて、このアタシが許さないんだから」

「に、にこちゃん…」

「にこちゃんの言う通りだよ。花陽ちゃんは、もう半年前の花陽ちゃんじゃないんだよ。みんなの前で歌って、踊って…プレッシャーも楽しんできたじゃない!もっと自分に自信を持っていいんだよ」

「そうね。A-RISEとの前哨戦はひとまず置いておいて…花陽の得意ジャンルなんだから、思いきり暴れてきなさいよ」

「穂乃果ちゃん…絵里ちゃん…みんな…。う、うん、頑張るよ」

「じゃあ、みんなでやりますか…。せ~の!」

 

 

「ファイトだよ!!」

 

 

掛け声に合わせて、発声したのは…言い出しっぺの自分…穂乃果だけだった…。

 

 

「う、裏切り者…」

「あ、いや…ごめんね、穂乃果ちゃん。その、心の準備が出来てなかったから…」

「そうです。こんな公衆の面前で、いきなりそれは…」

「わたしも急で…」

「海未ちゃんもことりちゃんも、何年の付き合いになるのさ!酷いよ!酷いよ!」

駄々っ子のように、手足をバタつかせる穂乃果。

 

 

「あそこにいるのは…μ'sか?」

穂乃果たちの様子に気付き、それをステージ袖から眺めている人物がいた。

 

綺羅ツバサと優木あんじゅだ。

 

「さすが、μ'sのセンター。私服でもその存在感は圧倒的。私のライバルになりうるだけのことはある」

ツバサの呟きに、あんじゅは思った。

 

ただ騒がしいだけじゃないのかしら…。

 

 

 

 

 

~つづく~

 

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