ピーマンはないんや…
今回も要素たっぷりです ごめんなさいです
「
おかまことクインヴェール女学園『スイーツ学科』の首席、蓮華・ピエール・アルフォンゾはフランス語でにこやかに感謝しながらケーキを配っていた。
「…いや、なぜに女学園におかまがいるんだ?」
「い、所謂『見た目は男、でも心は乙女』っていうやつじゃないのかな?」
ユリスと綾斗は苦笑いをして彼、いや彼女(?)を眺めていた。
「ちょっと、そこの学生さん!師匠に失礼デス!」
そんな綾斗達を見ていたのか蓮華の傍にいたクインヴェールの学生である明星恋歌がプンスカとして近づいてきた。
「し、師匠?」
「そのとーりデス!師匠は、『ビューティー学科』の人と、『アイドル学科』のシルヴィアさんと並ぶ『クインヴェールの三美花』と呼ばれるほど強くて、たくましい、
「なあ、今『乙女』じゃなくて『漢』がある方で『オトメ』っていわなかった?」
「いやいや、だからと言ってよくクインヴェールに入学できたな!?」
亨介とユリスのツッコミには全く聞かないで恋歌はエッヘンと胸を張っていた
「師匠は、スイーツには厳しく、優しく指導してくれるデス!私もいつか師匠のように歌って踊れて戦いながら美味しいスイーツを作れるような『オトメ』になるんデス!」
「すっごいなー!なら、私も戦艦になりたいから負けるわけにはいかないぞー!」
「わ、私も色々と負けないです!」
「むむむ、だったら私だって負けないデスよー!」
\センカンー!/ \ハワワワー/ \デスデスデース!/
なぜか清霜と綺凛までもが張り合い、辺りが注目してしまうほどにまで至ってしまっていた。亨介はそんな様を見て止めるべきか考えていた。
「うん、色々とツッコんでやりたいんだけどなー、微笑ましいからいいや!」
「「いや、止めろよ!?」」
逆に亨介に綾斗とユリスがツッコンだ。
「あらあら、恋歌。なにお客様に迷惑をおかけしているの」
そんな中、蓮華が華麗なステップを踏みながら亨介達のところへやってきた。
「あ!師匠!だって、この人たちが師匠のことをおかまって言うんデスよ!師匠はおかまじゃなくて『漢女』デス!」
いや、どう見てもおかま、もしくはオネエ系の人にしか見えないのだがと亨介と綾斗、ユリスはそう思ったがあえて口にしなかった。蓮華はにこやかに恋歌を撫でる。
「恋歌、ありがとう。でも、私は気にしてないから大丈夫よ。私の大事なものはこのスイーツと女学園の生徒たちの笑顔とあなたなのだから!」
「し、シショーッ!」
恋歌は涙目になって蓮華に抱き着いた蓮華の方が背が高くたくましい体形の為か親子に見えてしまう。そんな蓮華をユリスはじとーっと見ていた
「…どうやって男のお前がクインヴェールに入学できた?」
「あら?どなたかと思えば星導館学園の美しき桃色の花のプリンセスじゃないの?貴女の隣にいる黒髪のボーイは貴女の王子様かしら?」
「うっ、は、話を逸らすな!」
「ウフフ、もう顔を赤らめちゃってー。まだまだウブね♪」
「くぁwせdrftgyふじこlp!!」
一瞬で蓮華のペースに乗せられてしまったユリス。顔を赤らめて声にならない声を上げて否定をしているが無駄のようであるので代わりにに綾斗が聞いた
「なんていうか…女学園に入学できたのか不思議に思いまして…」
「ああ、そういうことね。答えは簡単よ。私はこの学園に『強さ』を示しただけ」
「そう!この学園に必要なのは!『パワー』と!『逞しさ』と!」
「そして『美しさ』デス!」
蓮華と恋歌はドヤ顔で荒ぶる鷹のポーズで表現をした。そのパフォーマンスには綾斗とユリスはさすがに引いた。
「なんかかっこいいな。よし、俺たちもやるか!」
「「え!?」」
「ほほう?なら聞くけどあなた達星導館にはなにがあるのかしら?」
「そうだな…サボリと!」
「恋するパワーと」
「戦艦と!」
「え、えっと…げ、元気と!」
「そして、この帝王である!」
亨介、紗夜、清霜、綺凛とサザンが〇ニュー特戦隊のスペシャルファイティングポーズで決めた。それを見てユリスと綾斗は頭を抱えた。紗夜とサザンに至っては口にクリームが付いている。あの後あちこちのスイーツを食べてしかもお持ち帰りも購入していたようだ。
「…刀藤なら、刀藤ならなんとかしてくれると思っていた時期がありました…」
「ごめん、俺もそう思ってた…というか紗夜とサザンはいつの間に沢山お菓子を買ってるの‥」
蓮華は納得したかのように大きくうなずく。
「Très bien!素晴らしいわ!あなた達のハート、確かに侮れないものわね!もし鳳凰星武祭で会えるならいい勝負にしましょう!」
「なっ!?お前たちも出場するのか!?」
それを聞いたユリスは青ざめる。このような色物も出場するならなるべく相手にしたくない。
「もちろんデス!クインヴェールに新しい旋風を巻き起こすデスよー!」
「では、また会いましょう。これは友情の印よ、受け取ってちょうだい!」
蓮華と恋歌は亨介たちにケーキを渡して去っていった。蓮華は華麗な(?)ステップを踏みながら、その後を追うように恋歌がトテトテと走っていた。
「なかなかの強敵だ。刀藤、私たちも負けてはいられないな」
「はいです!」
「いや、沙々宮。色々な意味で違うと思うぞ?」
**************
「フハハハハ!!実に美味であった!!」
イベントの帰り、サザンは口につたクリームをとらないままドヤ顔で高笑いしていた。ユリスはため息をつく
「まったく、変わったやつに絡まれる毎日だな…」
「とか言いながらあの後もらったケーキを食べて『うますぎるっ!』ってニンマリしていたのはどこの誰かなー?」
「う、うるさい!確かに美味しかったが…」
「綾斗、そんなユリスの貴重なお写真を今なら500円でいかが?」
「え、いつの間にそんなの撮ってたんだい?」
「言い値で買おう」
「お、おい!綾斗、沙々宮!のるんじゃない!」
ギャーギャーと喚いていた時であった。すぐ近くにあったファミレスの窓と壁が勢いよく爆音を立てて壊れた。何事かと思いきや土煙からボロボロになったモヒカンの男やずたずたにされたガラの悪い男たちが倒れた。
「ひ、ひいいぃっ!!」
「つ、強すぎるぅ…っ!!」
ぼろぼろにされたガラの悪い男たちは土煙の向こうを見て怯えていた。土煙から黒いロングコートを羽織りレヴォルフの制服を着た茶髪の男が野郎共を睨み付けながら出てきた。その男の右手には打ち刀(約70㎝ぐらい)ほどの長さの円錐型のランスを持っていた。モヒカンの男が震えて乞う。
「た、助けてくれ!お、俺達が悪かった!もう二度とあんたらに絡まねえから見逃してくれ!」
「それはできない話だな。貴様らは弱かった。ただそれだけだ」
「ひ、ひいっ!!」
茶髪の男は無慈悲にランスをモヒカンの男共に振り下ろした。しかし、その刃はモヒカン共に当たることなく、亨介の翡翠色の30㎝物差しで受け止められた。
「よくねーなぁ。外道であろうと人前で惨殺ショーするのはよろしくねえぜ?」
「…邪魔をするな!」
その男は一目散に逃げるモヒカン共から亨介に狙いを変えた。物差しが打ち払われ亨介は一歩下がる。しかし、気づけはランスの切っ先が亨介の目の前まで迫っていた。亨介はその切っ先に突き刺さる寸前に綾斗が星辰力のオーラでそれを防いだ。
「理由はともかく、俺の友達まで危害を加えるのは見過ごせないよ」
「助かったぜ、綾斗。ちょっと焦った。」
茶髪の男は亨介と綾斗、彼らの後ろで臨戦態勢をとっている紗夜や綺凛と清霜をみてため息をつく。
「今日は邪魔をする奴らが多いな…」
「思い出した!亨介、綾斗、気を付けろ!こいつは茨木斐人、レヴォルフで
ユリスは斐人を警戒しながら二人に伝える。
「ほお?誰かと思えば星導館の『華焔の魔女(グリューエンローゼ)』リースフェルトと『黒炉の魔剣(セル=ベレスタ)』を持つ天霧綾斗かあと…」
「同じく!千利亨介!詳しい事は気にしないで!」
「そして、星導館の帝王、サザンだ!」
ドヤ顔で斐人を見る二人だが斐人は「知らん!」と一蹴した。しょんぼりするサザンに綺凛と清霜が励ます。斐人はにやりとにらみながら笑う。
「ちょうどいい、ここでお前たちを潰して『黒炉の魔剣(セル=ベレスタ)』を手に入れれば、あの暴君より俺が有利になる…」
「ずいぶんと余裕だな。今の私たちに挑むつもりか?」
「ふん、そのつもりだが?」
斐人はランスを構え赤い星辰力のオーラを放つ。じりじりと対峙する亨介達。このままでは本当にどちらかが大怪我を負いかねない状況に陥っている。
「まったく…一か月ぶりのアスタリスクでざる蕎麦を食べようと思っていたのに、大暴れするのはよろしくないですよ?」
斐人は背後にぞくりと気配を感じたのですぐさま振り向いた。気が付けば喉元に小刀の煌式武装が突きつけられていた。その小刀を鉢金のと一体化した大きなリボンを頭部に巻いた長い黒髪の星導館の夏服を着た少女が静かに微笑んでいた。
「これ以上の戦闘は控えてください」
「貴様っ…!」
斐人はその少女を憎しみを込めて睨み付ける。
「神通先輩!!」
清霜が目を輝かせて神通先輩と呼んだ少女を見てにっこりと笑った。
「あ、七海。ちゃんと訓練はしてた?」
「はい!バリバリに頑張りました!」
「あれが『明鏡止水』の二水神通さん…?」
「ああ、彼女がそうだ。目にも止まらぬ剣閃を繰り出す小刀の使い手と言われている」
のど元に突き付けられ動けないでいた斐人はしびれを切らした。赤いオーラを放ちながら神通をにらむ。彼女も突き付けている小太刀を退かず斐人をじっと見る。その眼は尋常ではないほどの威圧を放っていた。
「どうしても、暴れるのでしたら…容赦はしませんよ?」
「面白い!今ここでお前たちをぶちのめしてくれる!!」
一触触発。このまま戦闘が始まる寸前だった。
「フハハハハ!実に良き晩餐であった!!」
どっかのアホの帝王のような高笑いが聞こえた。その声を聴くや否や殺気を撒き散らしていた斐人の赤いオーラが消え、斐人は嫌そうな顔をして声のほうを見た。亨介達もそのほうを見ると、灰色のツインテールで赤と青のオッドアイをした黒いゴシック服を着た少女がいた。
「む?どうした従者よ。まさかまた我の呪縛が弱まっている隙に地の民に負のオーラをまき散らしていたのか?」
「うるさい黙れ。お前がお茶を濁したおかげで興がそがれた」
「ねえユリス、あの子今なんて言ったの?」
「わ、私に聞くな!」
「きょーすけ、あれが巷で噂の厨二病っていうやつだ」
オッドアイの少女は頭を抱えてため息をついている斐人にトテトテと近づき、亨介たちに頭を下げる
「地の民達よ、我の従者が凶事を撒き散らしたことを詫びよう」
「ねえ、つまりどういうことだってばよ」
「い、一応周りに迷惑をかけたから謝っているんだと思うよ?」
「こら!従者も地の民達に詫びを入れるのだ!」
「ふん…」
オッドアイの少女が謝らずそっぽをむいている斐人に怒る。それでも相手にしてくれていないようだ
「と、ところで君は…?」
「フフフ!よくぞ聞いてくれた、黒髪の剣士よ!我こそが黒き覇道の双剣に仕えし、黒夜天の冥王!『冥道柚葉』であるぞ!わが畏怖に跪くがいい!」
「…紗夜、いったいどういうことだってばよ」
「要約すると、レヴォルフの生徒で冥道柚葉っていう人」
もう綺凛と清霜に至っては何を言っているのかと頭にハテナをたくさん浮かばせながら首をかしげている。冥道は斐人を引っ張った
「さあ行くぞ我が従者よ!これ以上カルマを乱してしまうと黒き覇道の双剣の長の悪辣の王に裁きが下されてしまうぞ!では、地の民たちよ、いずれまた会おう!フハハハハハ!」
「…邪魔したな。いずれぶっ潰してやるからな」
冥道は高笑いをしながら、斐人は彼女に引っ張られながら亨介達をにらみながら去っていった。緊張が解けたのか亨介は一息ついた。
「はあ…めちゃんこくたびれた。」
「まったく。本当に今日は変わった奴らに絡まれる日だ。…『バロン』に『黒夜天の冥王』か、相手にはしたくないな」
「それより、神通先輩!今日がお帰りの日だったんですね!」
清霜が嬉しそうに彼女に近づく。神通は清霜を撫でながら微笑む。
「ええ、ひと月ほど山で修行をして戻ってきたの。久しぶりのざる蕎麦を食べようと思ったんだけど…また今度ね」
「山で修行…アリかも」
「やめておけ沙々宮。修行内容は彼女しかできない芸当だからやめておけ」
「…?そういえばサザン。ずっと黙っていたけどどうしたの?」
綾斗はさっきから黙っているサザンを見た。サザンは頭に衝撃が走ったかのようなポカンとした状態で突っ立っていたがすぐさまにやりとした
「あの女のしゃべり方‥‥この帝王にふさわしい…!!」
「お願いやめて」
亨介はサザンを必死に止めた。なんとかサザンが厨二病になるのを防ぐことはできた
~*~
「いやー、これで準備万全!星導館の皆さま、『超人派≪テノーリオ≫』皆さま、私のためにご尽力ありがとうございましたー!」
アルルカントにてラボでエルネスタは喜び舞っていた。そんなエルネスタをじとりとカミラは睨んでいた。
「なにが準備万全だ。懸念事項の『黒炉の魔剣(セル=ベレスタ)』の少年のデータも取れたのか?」
「まあねー、一応?星導館のおかげで色々データもとれたし負ける気はしないしね」
ニシシとエルネスタは笑って後ろにいる『あるもの』を見つめた。大きな身長と小柄の二体の機械が立っていた。
「ところで、カミラ。あっちの方はどうだった?」
「…あまり良くないな。『思想派≪メトセラ≫』のあの男が動いた。どうやら鳳凰星武祭に出場するそうだ」
エルネスタはため息をついて上の方を睨み、うんざりするように顔をあげた
「もー、これまで動きがなかったから今度こそ仕留めたと思ったのにー!あいつ、人のウルム=マナダイトを奪うわ、開発費用をくすねるわ、ラボを占領するわでほんっとに私の邪魔をしてくれるねー!」
「仕方あるまい、人を捨て駒のように扱う男だからな。今回も水面下で機会を伺っていたようだ」
「老害のくせにー。こうなったら二度と表にでられないようにぎったんぎったんにしてやるんだから!」
~*~
強者に絶対的な服従のルールが根付き、力こそ正義と掲げているレヴォルフ黒学院の中にある暗い懲罰教室の廊下を小太りの青年とその青年に慌てながらも後をついてきている少女が歩いている。その青年こそ、レヴォルフ黒学院の生徒会長で自らの手を汚すことなく、陰謀を張り巡らせると悪評され『悪辣の王≪タイラント≫』と恐れられているディルク・エーベルヴァインである。ちなみにそのディクルの後ろからついてきている少女は彼の秘書であるころなという名である。ディクルは不機嫌そうににらみながらずかずかと懲罰教室の廊下を通る。
「…あの阿婆擦れ女だけじゃ不足かもしれねーな…」
ディクルはつぶやく。先ほど、レヴォルフの生徒、イレーネ・ウルサイスに星導館の天霧綾斗を再起不能にさせ『黒炉の魔剣(セル=ベレスタ)』を回収をしろと『依頼』という名の命令をしたがいくつか憂いがあった。
「まず一つは茨木斐人…あの野郎は俺の寝首を狙っている。野郎は間違いなくイレーネの、俺の邪魔をするだろうな…」
「そ、そうですか?斐人さんはああ見えて優しい人だと思うんですが…」
「そして…千利亨介。」
「?誰ですか?」
ころなは首をかしげて聞いた。天霧綾斗は『黒炉の魔剣(セル=ベレスタ)』を持っていることで有名であったが序列一位になった亨介はすぐに身を隠していたためあまり知られてはいなかったようだ。
「唯一このアスタリスクに現れたあの『該当不明』の純星煌式武装を持つ野郎で、『あのお方』とよばれる野郎に関係する人物だ」
『あのお方』と聞いてころなはぴくりとした。
「『あのお方』が関わっているとしたら…い、イレーネさんは負けてしまいますよ!」
「だからこそ、もう一手用意するんだろうが」
ディクルはある壁の前で歩みを止めた。その壁は何重にも厚くできているがあちこちにヒビが割れていた。ディクルは『厳重』と書かれたナンバープレートに手をかざすと光学ディスプレイが現れた。それを操作すると大きな音を立てながら壁が開き、暗闇が広がる大きな部屋が現れる。ゆっくりとその部屋に入りディクルは睨む
「いるんだろ?さっさと出て来い戦バカ」
すると暗闇からゆらりと赤い陣羽織と赤い甲冑を纏うぼさぼさの黒髪の男がディクルの方へ歩み寄り睨んでいた
「…なんじゃい?こん俺にまた用事か?」
「なに、てめえにちょいといい話がある」
それを聞いた男は大きな声で笑う。あまりにも大きな声なのでころなはびくりと怯えてディクルの後ろに隠れていた。
「おまんがおいを呼ぶたあ、また戦か!よかよか!くわしゅう話せや!」
「話が早え。星導館の生徒を二人、再起不能にしてほしい。ちょうど『鳳凰星武祭』が始まるからな、これに出場して叩き潰せ」
ディクルは天霧綾斗と千利亨介のデータをその男に見せた。男は何度もうなずき、まじまじと見ている
「こげんひょろっちい男とゆうとわからん男を叩けっちゅうのか?」
「油断はするな一人は『黒炉の魔剣(セル=ベレスタ)』を持ち、もう一人は星導館の序列一位の男だ」
それを聞いた男は納得したかのようにうなずき大きな声で笑った。
「そーかそーか!そんなら楽しか、楽しか!!」
「鳳凰星武祭ではすでにてめえとてめえの伴侶でエントリーしてある。」
「そうか。じゃあおいは久々に暴れてるぞ、ディルク」
「戦バカは話が早くて助かる。十分に暴れろ、剛鬼義弘」
ディルクは光学のボードを操作し義弘の腕と足についている枷を外す。体が自由になった義弘はコキコキと背骨を拳を鳴らす。
「それじゃあおいはさっそく飯をば食うど!」
一言言うや否やものすごい速さで外へ出て行った。ひとまず静かになったと確認したころなは恐る恐る顔を覗かせる。
「そ、そういえば義弘さんもかなりの大食漢でしたね…」
「おい、≪猫≫を呼ぶ用意をしろ」
突然のことでコロナは驚いた。イレーネに話した時には≪猫≫を呼ぶには餌代がかかりすぎるとディクルは言っていたのだ。
「え!?呼ばないはずでは?」
「金目や銀目じゃなくて下の者でもいい。千利亨介とその周辺を調べておけ。」
「ど、どうしてですか?」
「てめえが知る必要はねえ。…まあ一言いえば『あのお方』の傍にいた『梟』の足取りが分かるからな…」
ディクルはそう言って再び不機嫌そうな顔をして懲罰教室の廊下を歩きだした。
次の日、自分の中に秘めた願いを叶えるために、喝さいを得るために、自身の企みを遂行するために、水上都市アスタリスクの中央、『メインステージ』に集い、鳳凰星武祭が始まった
ご愛読ありがとうございます。
本日の要素
茨木斐人 バナナに変身しません。
冥道柚葉 中二病語って難しい
剛鬼義弘 ドリフは好きです
さて、いよいよ鳳凰星武祭スタートです!
戦闘描写はあまりうまくないです(;^ω^) ごめんなさい
感想もご自由にどうぞ