ラブライブ!~化け物と呼ばれた少年と9人の女神の物語~ 作:そらなり
今回は詳しくこの物語内のD.C.の設定が強く出てきます。かなり独自解釈がありますが楽しんでいただければ幸いです。
悩みを持ってるにこに送る空也の言葉をお楽しみに!
空也side
雨の中少しでも今後に生かそうということでファーストフード店に来ていた。
空也「そんなに爆食いしてると太るぞ穂乃果」
空也は隣にいる不機嫌な穂乃果に注意をする。
穂乃果は空也に体重のことを言われても今回は怒らず、
穂乃果「雨、なんでやまないの」
ただただ空也に愚痴をこぼしていた。
穂乃果に言われた空也は少し冷や汗をかきながら、
空也「いや、俺に聞かれても……」
っと答えていた。一般人である空也には何もできないはずである。
しかし穂乃果も空也がどうにかできるとは思っていないようで、
穂乃果「練習する気満々だったのに、天気ももう少し空気呼んでよ……」
ただ本当にひたすら愚痴をこぼしていた。ここまで意欲のある人がそれを邪魔されると不機嫌になるのはしょうがない。
穂乃果が愚痴をこぼしていると仕切りの向こうから少年の声が聞こえた。
男の子「あ! うんちうんち」
ファーストフード店にいる状況でかなり周りのお客さんからにらまれそうなことを無邪気に言う少年がいた。
そしてその少年が言った前にいる女性が顔を赤くして、
にこ「うるさい!」
その少年に少しきつめに注意するにこ。
穂乃果は自分の席の近くでそんなやり取りが行われていたので、
穂乃果「ん?」
興味本位に覗いてみるとタイミングよくことりと花陽が会計を終えこちら側へやってきた。
席に着く前にことりは穂乃果に先ほど調べたことを口にする。
ことり「穂乃果ちゃん。さっき予報見たら、明日も雨だって~」
ことりが言ったことは穂乃果をさらに落ち込ませる。
ことりの報告に衝撃を受ける穂乃果のテンションはガタ落ちになっていた。
穂乃果「えぇ~⁉ はぁ~……。あれ? なくなった。海未ちゃん食べたでしょ」
落ち込みポテトを食べようとする穂乃果だが、そのプレートにはもうポテトは1本もなかった。そして自分の前に座っていた海未を疑う。
しかし海未はそんなことをするような人間ではない。
海未「自分で食べた分も忘れたのですか。全く、穂乃果こそ」
穂乃果に注意をしながら食べているといつの間にか海未のポテトもなくなる。そして海未も目の前にいた穂乃果を疑う。
しかし穂乃果はポテトの入った箱を不思議に見ていたので穂乃果はとってはいない。
穂乃果「私は食べてないよ」
このまま喧嘩になりそうな雰囲気でいたので空也は即行動に移す。
空也は自分のポテトをすべて海未と穂乃果にあげた。
空也「はいはいそこまで、俺の分やるから落ち着け」
そう言って2人にポテトを配り終える空也。食べ物の恨みは怖いが、たぶん一番簡単に解決できる恨みなのだろう。
ポテトをもらった穂乃果と海未は、
穂乃果「ありがと~。空也君!」
海未「ありがとうございます。空也」
喧嘩することなく空也は、その場を収めることができた。
ポテトのやり取りをしていると真姫が本題に乗り出す。
真姫「それで練習場所はどうするの。空き教室とか借りられないの」
雨の日は全く練習ができないのはどうにかしなければならない。この言葉から真姫がどれだけ本気なのかがわかる。
しかし真姫の言ったことは活動当初に出た案で、
ことり「うん。前に先生に頼んだんだけど、ちゃんとした部活じゃないと許可できないって」
前回はこう返ってきた。
そして穂乃果が現状の問題点を挙げる。
穂乃果「そうなんだよね~。部員が5人いればちゃんとした部の申請をして部活にできるんだけど…」
活動当初はそうであった。が、現状はどうだろうか?
穂乃果の言葉で空也は思い出す。
空也「5人……」
花陽「5人なら」
空也と花陽が言った通りもうすでに人数はそろっている。
穂乃果もそのことに気がつき
穂乃果「あ! そうだ! 忘れてた! 部活申請すればいいんじゃん」
そう口にする。ほかの初期メンバーも穂乃果同様に思い出す。
聞き耳を立てていたにこは、
にこ「忘れてたんかーい!」
っと思わずツッコミを入れてしまった。
急に大きな声が隣から聞こえた穂乃果は
穂乃果「ん? 今のは?」
少し隣を覗きながら口にする。
そんな穂乃果に真姫は気になったことを聞いてみる。
真姫「それより忘れてたってどういうこと?」
真姫にそう聞かれた穂乃果が正直に答える。
穂乃果「いや~、メンバー集まったら安心しちゃってー」
穂乃果の性格から1つのことに集中したら少々周りが見えなくなるのは仕方がない。
しかしそれは幼馴染であるから知っていること。よって……、
真姫「はぁ~。この人たちだめかも」
真姫は少し呆れるようにして溜息をついた。
それでも悔やんでいるだけではもうしようもない。
空也「なら、明日。早速部活申請しよっか。そうすれば部室もらえるし」
空也はさっそく明日行動することをほかのメンバーに伝えた。
空也の意見は現状の最優先事項であるため、
穂乃果「そうだね! はぁ、ほっとしたらおなかすいてきちゃった~。さぁて」
穂乃果は賛成し、言葉の通り食事を勧めようとするが……
そこには穂乃果のハンバーガーをつかんでいる手があった。その手は気づかれたことを察知し、ハンバーガーを置いてすぐ席を立った。
こっそりと歩く犯人に急いで近づいた穂乃果は、
穂乃果「ちょっと」
にこの手を取り、少々無理やり引っ張った。
ぴっぱられたことによりかけていたサングラスがずれたのでかけなおすと、
にこ「解散しろって言ったでしょ!」
今朝言われた事と全くおんなじことを穂乃果に向かって言う。
その様子を見ていた花陽は、
花陽「解散!?」
解散という言葉をメンバー以外から聞かされるのは初めてなのでかなり驚く。
しかしそんなことは今の穂乃果には関係ない。
穂乃果「そんなことより食べたポテト返して」
いくら空也が分けてくれたからといって、犯人をそう簡単に許すことはできない。
花陽は穂乃果の見当違いの会話の返しに
花陽「そっち!?」
またもや驚愕する。
穂乃果にそう言われたにこは、
にこ「あ~ん」
穂乃果をおちょくるようにいて口を開けて穂乃果のほうへと向ける。
イライラしている穂乃果はにこの両頬をつねり、
穂乃果「買って返してよ!」
やはり食べ物の恨みはそう簡単になくならないらしい。
にこはつねられながらも自分の言いたいことを言う。
にこ「あんたたち歌もダンスも全然なってないプロ意識が足りないわ」
つねられている分釣り目になりながらにこはμ'sに向かって注意をする。
急にアイドルの話になった穂乃果は少々戸惑い、
穂乃果「え?」
穂乃果の頬をつかむ強さが弱くなる。
その一瞬のすきに穂乃果の手をほどき
にこ「いい。あんたたちがやってることは、アイドルへの冒涜。恥よ。とっととやめることね」
続けて穂乃果に追加で忠告をする。そしてすべてを言い終わったにこは駆け足で外に走って行った。
あまりに突然すぎたので穂乃果は、
穂乃果「あ!」
言われたことに集中しすぎて思わず逃げていくにこのことを見ていることしかできなかった。
次の日の放課後。空也たちは代表で生徒会室に部活動申請の書類をもってやってきた。するとそこで聞かされたのはアイドル関係の部活が既に存在しているということだった。
空也「アイドル研究部?」
空也がその部活の名前を復唱する。
そして生徒会長は淡々とその続きを話す。
絵里「そう。すでにこの学校にはアイドル研究部というアイドルに関する部が存在します」
なぜか少しアイドルを強調していたが今の空也たちにそれに気が付く余裕はなかった。
生徒会長に言ったことに少し補足しようと希が口を開く。
希「まぁ部員は1人やけど」
希の言葉で空也は状況がなんとなくだが理解した。
空也「そうですか」
今は1人。そういうことは最初に来た時にはっきりと説明されていた。”設立時は5人以上いないといけないがその後は何人になってもよい”と。つまりその人は設立を一緒にした人に裏切られたのだ。これ以上悲しいことはない。
そんな考えにふけっている空也をよそに生徒会長が言葉を綴る。
絵里「生徒の数が限られている中、イタズラに部を増やすことはしたくないんです。アイドル研究部がある以上あなた達の申請を受けることはできません」
生徒会としては正しい言葉。それだけに強く反発できないでいた。
自信満々に来た穂乃果たちは少し落ち込む。
穂乃果「そうですか……」
やはり穂乃果はかなり残念な様子だった。
そして生徒会長は話を切り上げるべく口をひらくが、
絵里「これで話は終わり……」
希「になりたくなければ、アイドル研究部とちゃんと話を付けてくることやな」
その後を希が続け穂乃果たちの背中を押す。
希の突然の行動に驚いた生徒会長は、
絵里「希!?」
その行動を目で希に訊ねた。
希は自分の親友が何と言いたいのか察して、
希「2つの部が1つになるなら問題はないやろ。部室に行ってみれば」
自分の考えたことを生徒会長に告げる。そして空也たちに次の行動のきっかけを作る。
希の言葉を聞いた空也は、
空也「そうですね。ありがとうございます。失礼しました」
生徒会室を出ながら3人を連れて残りのメンバーがいるところへと向かった。
そして希が言った通りアイドル研究部の部室前に来ていた。そしてタイミングが良く部屋に入ろうとしているにこを見つけメンバー全員が驚いていた。
メンバー全員の聞きたいことを穂乃果が代表して聞く。
穂乃果「じゃあもしかしてあなたが……、あなたがアイドル研究部部長!?」
穂乃果にそう聞かれたにこは扉の前にいる穂乃果を遠ざけるため右手を上下に振り回す。
にこ「うにゃぁぁぁぁぁぁ」
そして穂乃果がどいたすきをついて部室の入り込む。部室に入ったにこは急いで鍵を閉める。
鍵のしまった部室を何とか開けてもらおうとドアをノックする穂乃果。
穂乃果「部長さん。開けてください。あかない~」
いっこうにドアを開けてもらえないのでドアノブを引っ張る穂乃果だが当然ドアは開かない。
どうしようもないと思った空也は凛に話しかける。
空也「しょうがない。凛!」
空也に呼ばれた凛は何をすればいいのかを察し
凛「はい。外から回り込むにゃー」
凛と空也は大急ぎで外へと向かった。
雨の中夢中で走る凛の顔は、
凛「待つにゃー」
とても楽しそうだった。しかし、凛が走っていくとにこも窓から外に出ようとしていた。
凛に見つかり大急ぎで外に出て走るにこだが、
凛「待て待て待て待て~」
体力はμ'sで一番の凛がすぐに距離を詰める。
にこの体力がきれてころ
凛「捕まえた~」
その瞬間を逃さずににこを凛が拘束する。
が、にこも少しのすきをついてすぐに逃げ出そうとするのだが、
空也「逃がしませんよ。先輩」
そこを空也が完全に腕をつかみにこは逃げるのをあきらめた。
そして一時的ににこに部室へと案内された。
その内装にμ'sの面々が驚く。
7人「「「「「「「わぁ~」」」」」」」
その理由は壁に棚にアイドルに関係しているグッツが所狭しと保管されているからだ。
部室の中を始めてみた凛は、
凛「A-RISEのポスター」
アイドルにさほど詳しくはないがあれでもわかるものがたくさんあった。
凛に続き真姫も壁に貼ってあるポスターを見て、
真姫「こっちは福岡のスクールアイドルね」
凛と同じような感想を口にした。
その間に空也は気になるものを見つけた。
空也「あれ? 今度はななかのCDまであんのか」
白川ななかのCDを見つけた空也はそれを手に取り口にする。
空也の言葉に驚きを隠せないにこは、
にこ「え!? あんた白川ななかを知ってるの⁉」
空也に詳細を聞くことにした。
にこに聞かれた質問を空也は正直に答える。
空也「えぇ、知ってるというより知り合いです」
空也の言葉はここにいる人のほとんどが驚くことだった。
空也と真姫以外「「「「「「「えぇ~⁉」」」」」」」
かろうじて真姫だけがそのことを知ることのできた人物だったためさほど驚かない。
穂乃果は自分の幼馴染がアイドルと知り合いなことに驚き、
穂乃果「どういうことなの空也君⁉」
目を回しながら空也に訊ねる。
空也はまたしても隠すつもりはないようで、
空也「穂乃果とことりそして海未は知ってると思うけど、俺は中2の時に初音島の風見学園に交換編入したんだ。そこで学園長の家に泊まってたんだけどそこに一緒に住んでた人にななかの知り合いだったから。それで知り合ったんだ」
ここにいる人では穂乃果たち3人しか知りえないことを初めて空也は言った。
空也の言葉に興奮したにこは、アイドル誌をもってきて、
にこ「じゃあ白川ななかの専属バンドのこと知ってる!?」
空也にそう訊ねた。
空也は専属バンドがあることなんて知らなかった。
空也「いや、知らないですけど。見せてくれますか?」
もしかしたら知らないだけかもしれないのでにこにそのアイドル誌を見せてもらうことにした。
にこ「これだけど」
にこは空也に持っていたアイドル誌を渡す。
それを見た空也は驚愕する。
空也「え!? 義之に小恋、渉までいんじゃん」
初音島でお世話になった人たちがデビューしていたんだ驚かないわけがない。
専属バンドのメンバーすら知っていた空也ににこは興奮が冷めない。
にこ「え!? 今連絡できる」
熱くなってしまったにこは少し常識はずれなことを聞いてしまう。
空也もそう簡単に個人情報等を口にするほどマナーが悪いわけではない。
空也「いいえ。まだできませんね。今はこっちの要件が先なので。ってことり、どうしたんだ?」
だから断る。その最中にことりが棚の上を凝視していたのが気になりことりに聞く。
空也に突然話を振られたことりは焦り、
ことり「ううん何でもない!」
両手をあたふたと振ってこたえる。
ことりが見ているものについて理解してにこは、
にこ「あぁそれ。秋葉のカリスマメイド、ミナリンスキーさんのサインよ」
空也の時とは裏腹にコレクションについて胸を張っていた。
ことりはアイドル関係のグッツのことを知っていることに疑問を感じた海未は、
海未「ことり。知ってるのですか」
ことりに直接聞くことにした。
海未にも聞かれてしまったこの状況でことりはさらに焦る。
ことり「あっあっ、いや~?」
しかしその焦りは次のにこの言葉で解消される。
にこ「まっ。ネットで手に入れたものだから、本人の姿は見たことないけど」
にこが姿は見ていないと答えた瞬間ことりはほっと息を吐く。
ことり「ふぅ~、とにかく。この人すごい!」
そしてことりは今自分が感じたことを素直に言った。
髪を少しいじりながらにこは今回この部室に来た理由を聞くことにした。
にこ「それで何しに来たの」
さきほどとはテンションが下がって聞こえる声に空也たちは身を引き締める。
話し合いが長引く可能性があったため椅子に座らせてもらい大事な話をする。
穂乃果「アイドル研究部さん」
こちらのメンバーを代表して穂乃果がにこに話しかける。
部長の名前が知らなかったことを今になって気が付いたにこは、
にこ「にこよ……」
短く自分の名前だけを7人へと伝えた。
にこの名前を知った穂乃果は改めて、
穂乃果「にこ先輩。実は私たちスクールアイドルをやっておりまして」
本題へと会話を持って行った。
アイドルのことならほとんど知らないことはないにこは穂乃果の言葉にさほど興味を示さず、
にこ「知ってる……。どうせ希に部にしたいなら話付けてこいとか言われたんでしょ」
これから話そうとしていたことを簡単に言い当てた。
ここまで話の流れがつかめる人だとは思わなかった空也は、
空也「お~、話が早い」
素直に感心した。
空也の言葉を聞いたにこは、
にこ「まっ、いずれそうなるんじゃないかと思ってたからね」
少し目を細め暗い表情でそう言った。
ここに来ることが予想されていたということで希望を持った穂乃果は、
穂乃果「なら!」
次を話そうとするがそれはにこによってさえぎられる。
にこ「お断りよ」
急に言われた拒絶。にこは声の抑揚もつけずに淡々とそう言った。
にこに言われたことにすぐに頭が追い付かない穂乃果は、
穂乃果「え!?」
もう一度にこに聞きなおす。
いくら聞き返したところで答えが変わるなんてことはない。
にこ「お断りって言ってるの」
むしろ今度ははっきりと真剣な目で拒絶をされてしまう。
あまりに速攻で拒否されたことに何か勘違いしてるんじゃないかと思った空也が
空也「俺たちはここを廃部にしろって言ってるわけではないんです」
穂乃果の言葉の先を補足する。
そしてそれは海未も同じだった。
海未「そうです。私たちはμ'sとして活動できる場が必要なだけです」
空也と海未の言葉を聞いても答えが変わることはなかった。
にこ「お断りって言ってるの。言ったでしょ。あなた達はアイドルをけがしてるの」
昨日も言われた言葉。でもそれだけでは空也たちはその言葉の本当の意味に気が付けない。
空也は気になりにこに問い返す。
空也「どういうことですか」
頑張っている人を否定するのは、空也が最も許せないことだった。なので少しトーンが低くなってはいるがそれほど気にならない程度に抑えている。
しかしにこから言われたのは空也の予想している言葉ではなかった。
にこ「あんたたち、ちゃんとキャラ作りしてるの」
はたから見ればふざけているように感じられてもおかしくはないがそれを言っている本人は真剣そのものだった。
それでも空也は言っていることがすぐには呑み込めなかった。
空也「キャラ……ですか?」
空也の問いかけにすぐに反応するにこは、その場で立ち上がる。
にこ「そう、お客さんがアイドルに求めるものは楽しい夢のような時間でしょ。だったらそれにふさわしいキャラってものがあるの。たく、しょうがないわね」
最後に後ろに振り返りそこで一呼吸置き……、
一気に空也たちのいる方へ振り返ったと思えば、
にこ「にっこにっこに~。あなたのハートににこにこに~。笑顔届ける矢澤にこにこ~。にこにーって覚えてラブにこ!」
さきほどとは全く違う甘く媚びるような声で独特のポーズをしているにこの姿があった。
初見でそれを見た穂乃果たちは絶句した。
7人「「「「「「「うゎ」」」」」」」
穂乃果「ヴっ」
穂乃果は予想していなかったことを見たことに対する驚きで声が出ない。
海未「これは!」
海未はにこの本気を見て素直に感心し、
ことり「キャラというか……」
ことりは自分の考えるものとは違ったことを口に漏らす。
真姫「私無理~」
にこの姿を見て真姫は呆れて、
凛「ちょっと寒くないかにゃー」
凛は最上級生相手に何も臆することなく呟く。
花陽「ふむふむ。メモメモ」
花陽は真剣に自分のメモ帳にメモを取っていた。
空也「…………」
そして空也は真剣なまなざしでにこのことを見ていた。空也は理解したのだ。彼女がどれだけ本気なのか、そしてどれだけお客のことを考えているのかを。その努力の結果を笑うことなんて空也にはできなかった。
空也が考えているうちに、にこがさきほどの凛の言葉に反応する。
にこ「そこのあんた。今寒いって」
凛に話すときにはもう先ほどのにこではなく最初のにこだった。
反応された凛は、
凛「いや、すっごいかわいかったです。さいこ~です」
さきほどの度胸はどこに言ったのかと思うくらいにその場に立ち上がりにこのことを絶賛した。
凛に倣い今度はことりが、
ことり「あ! こういうのもいいかも」
今思いついたように口にする。
海未「そうですね。お客様を楽しませる努力は大事です」
海未も少々大げさにほめる。
花陽「素晴らしい。さすがにこ先輩」
花陽はメモを取り終わったと思ったらすぐに自分の考えつかないことを考えるにこを尊敬した。
穂乃果「よーしそのくらい私にだ……」
穂乃果はようやく思考が戻り立ち上がりにこの真似をしようとするが、
それはまたしてもにこによってさえぎられる。
にこ「出てって」
にこは今まで以上にはっきりとそしてしっかりと口にする。
急なこととさえぎられたことにより穂乃果がもう一度繰り返す。
穂乃果「え?」
それでも今回も言い出したことが変わるわけではない。
にこ「とにかく話は終わりよ。とっとと出てって!」
穂乃果の背中を押してμ'sのメンバーを全員外に出す。
そうメンバーだけを。
取り残された空也はにこに今思っている疑問をぶつける。
空也「なんで俺は追い出さないんですか」
にこのアピールを笑わなかったからか、それとも白川ななかの知り合いだからかは定かではないがそれでも気になるものはあった。
しかし声をかけられたにこは驚く。
にこ「え!? なんであんたまだいるの!?」
どうやら意識して空也を残したわけではないようだ。
空也はそのことを悟り自分の伝えたいことを伝える。
空也「無意識だったんですね。まぁいいでしょう。俺としても話がありましたし。先輩、何おびえてんですか」
少ない時間だけどこれだけはわかった。にこは何かに恐れている。
急に言われたことに頭が付いていかないにこは、
にこ「おびえてるって何によ」
空也にもう一度訪ね返す。
空也もその真意が気にあるのでにこの質問に答える。
空也「俺たち……。いや、あなたに関わろうとする人たちにですかね」
空也は言っているうちに気が付いた。この人は一度裏切られている。そしていつもさっきのやつをやってはひかれ続けたのだろう。ほかの人たちも少し驚いただけかもしれないがそれでもにこの心を壊すのには十分すぎた。
にこも空也が何かを言いたいことを察するが
にこ「…………」
口には出さない。
最後に空也はドアノブに触れ、
空也「それとたぶん明日ぐらいにもう一度来ます。その時はもう少し俺たちを信用してくださいよ。それだけです」
にこにそう伝えて部屋から出て行った。
これだけで信用されるなんて空也は思っていない。だけどかかわる人みんなが穂乃果のことを甘く見ている。穂乃果はそんなに聞き分けのいい奴じゃない。
きっと今回も穂乃果が穂乃果たちが何とかしてくれる。これはにこ本人だけの問題だが、知ってしまった以上黙って見守るなんてことは空也にはできない。だったら行動しよう自分たちで。それがきっとにこの氷を解かすことのできる唯一の方法なのだから。
にこに言葉を残した空也。きっとにこのことも助けてくれるでしょう。
そして次回はなんと今回以上にD.C.要素が強くなってきます。
新しくお気に入り登録をしてくださったネギさん、神上海斗さんありがとうございます!
次回『プロとの交渉』
それでは、次回もお楽しみに!
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