ラブライブ!~化け物と呼ばれた少年と9人の女神の物語~   作:そらなり

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どうも、そらなりです。

今回はアニメでは基本やられっぱなしだった掛け合いに、空也が関わりやり返すような回になってます。

それでは、女神たちのために行動している彼をしっかりと見てやってください!


μ'sとA-RISE

 綺羅ツバサに強制的に穂乃果と空也がUTX高校に連れ込まれ、何をすることもできずにそのまま室内に入ることになってしまった。

空也「それで、綺羅ツバサが俺たちに何の用なんだ」

 一番気になることを空也が話す。そう、なんで空也と穂乃果がこのUTX高校に連れてこられた理由が分からない。相手がどう思っていようと、μ'sとA-RISEは予選で競い合う相手なのだから。

 

 しかしそんな様子を全く感じさせないような雰囲気をまとっているツバサは、そのまま挨拶を始める。

ツバサ「う~んっと。まずは、初めまして」

 挨拶といっても短く出会ったときにするようなもので、詳しいことは何も話さなかった。

 

 人として、挨拶をされたら返すのが筋だ。それをしっかりと理解している穂乃果は目の前の大物相手に挨拶を始める。

穂乃果「はっ初めまして」

 連れてこられる前に落ち着きを取り戻していた穂乃果だが、ここまで走ってきたため少し息も切れているし、まだ緊張は抜けていないみたいだった。

 

 穂乃果が挨拶をはじめ、次に空也が挨拶を始める。

空也「初めまして。時坂空也だ」

 ただ、いつもは優しく自己紹介をするのだが、今回に限ってはかなり高圧的で短く済ませていた。

 

 そんな自己紹介もツバサは簡単に受け流す。μ'sだってネット上に名前を出している。

ツバサ「知ってるわ。それに、ほかの人たちも来たみたいだし、カフェに行きましょう そこでゆっくり話をしたいから」

 そしてそんな話をしていると後ろから花陽とにこを先頭にした8人がやってくる。ツバサはそれを見て、やってきていることを空也たちに教え、場所を入れ替えて話をすることを提案した。

 

 そのことについて不満は出なかった。納得をしていないものは少なからずいるが、今はこの提案に乗ったほうが適切であると判断し、みんなでツバサの案内するカフェスペースへと向かった。

 

 

 

 

 

 案内されてμ's一行とツバサはカフェスペースにやってきた。そこには他のA-RISEのメンバーである‎優木あんじゅ(ゆうきあんじゅ)統堂英玲奈(とうどうえれな)がいた。

ツバサ「ゆっくりくつろいで、ここはこの学校のカフェスペースになってるから、遠慮なく」

 そしてツバサの案内で空也たちはそこにあるソファーに座ることを誘導される。その後、話を始める他校の生徒が心配しているであろうことを先に解決しようとしている。

 

 しかし、空也にとってはそれ以外に問題になる場所が存在していた。

空也「っていうか俺はここにいていいのか、ここ女子高だろ」

 それはこのUTX高校が完全な女子高であるということ。そこに男である空也が出入りしているということが一番の不安部分だった。

 

 空也の疑問に関してツバサはすぐに答える。あたかもその質問が来るのを待っていたかのように。

ツバサ「それに関しても問題ないわ。あなたたちを外で見つけた時に、話は通してあるし」

 だからそのことを最初に言わなかったのだろう。まさか見つけてまでの行動が早すぎるが、ここまでの行動を見ているとそれが嘘ではないことがなんとなくわかってくる。

 

 返ってきた答えには空也は納得するしかできなかった。それ以上の受け答えがその場にはなかったから。

空也「そうか……」

 ここまでの流れは本題には全くないことだ。そのことが分かったからこそ、今はとりあえずこの話題を終わらせることが先決だった。

 

 その後、今まで目の前にA-RISEがいることで興奮しっぱなしだった花陽が冷静さを取り戻し、今までのことを謝罪する。

花陽「あのぅ、さっきはうるさくてすいません……」

 アイドルのことになると周りが見えなくなることがあるが、今回も例外ではなく握手やサインについて熱心にお願いをしていた。しかし、そのことをいうタイミングは素晴らしく、必ず動き出す前と止まった瞬間にはお願いをしないで、エスカレーターなどで止まっている時にこっそりとお願いをしていた。

 

 今までの流れを自身が体験していたためツバサは言ってくる花陽に今までどうだったかを素直に教える。

ツバサ「いいのよ。気にしないで」

 アイドルをやっている彼女だが、花陽に向けて言っている言葉は、まったくの偽りがなく何も着飾っていない本心からの言葉だった。

 

 花陽が話題を作って話していたのだが、今までの彼女の行動が話題を広げるまでの者ではなくなっていた。つい話題にあげることを忘れてしまうぐらい流れるようにやっていたことだったから。

絵里「素敵な学校ですね」

 そして話題がなくなったため絵里は話をするため、とにかく何かを探した結果、学校内を見たものは誰もが言うであろう話題を出した。

 

 UTX高校は見た目がもうすでにビルのような構造で入り口付近は外でも見えたが、改札があるということが可愛く見えるきらいの学校だった。大学の付属校だったら可能性があるかもしれないがなかなかエスカレーターやエレベーターがある高校はないだろう。

 

 ただ、それが気に入らなかったのか、その話題に入った瞬間に真姫はそっぽを向く。

真姫「フン」

 自分の関係するものすべてに基本的なプライドが存在するため、自分たちの学校より機能性が優れていることがあまりよく思えなかったらしい。

 

 そんな真姫を見てこの状況ではいい対応ではなかったことを注意するためかにこが真姫に向かって話し始める。

にこ「ちょっと、なに偉そうにしてるのよ」

 今はUTX高校に来ている状況であるためあくまでも相手が優位に立っている。だからあまり高圧的な対応をするわけにはいかない。

 

 真姫にとって学校のことがあまり広まらない話題であることを理解したのか、あんじゅが一番話したかったであろう話題に入ることにした。

あんじゅ「あなた達もスクールアイドルでしょ。しかも同じ地区」

 そう。ここにいる2グループは東京地区のスクールアイドル。だからラブライブの予選で当たることになる。

 

 あんじゅの続きにA-RISEのリーダーのツバサが話す。そしてそれはある種の宣戦布告だった。

ツバサ「一度、挨拶したいと思ってたの。高坂穂乃果さん。それに、作詞家の時坂空也君」

 相手はμ'sの情報を調べ上げていた。そのことをしっかりと伝わるようにμ'sのリーダー、穂乃果と作詞を担当している空也に語りかけた。

 

 自分たちからしたら雲の上のような存在であると考えていた穂乃果は、急に名前を呼ばれたことに驚く。そしてμ'sのことを見ていたと思えるような言葉にも。

穂乃果「えぇ!?」

 スクールアイドルとしては一番上の存在にそう言ってもらえたことに穂乃果だけじゃなくみんなも驚いていた。

 

 しかし、驚いている穂乃果たちを気にせずに話を続ける。

ツバサ「下で見かけたときすぐに2人だとわかったわ。高坂さんは、映像で見るより本物のほうがはるかに魅力的ね」

 明らかにA-RISEはμ'sのことを見ている。そのことがこの言葉ではっきりとわかった。しかもそれは偽りが全くない正直な感想。

 

 また、ツバサではなく今度は英玲奈が穂乃果に対しての印象を口にする。

英玲奈「人を惹きつける魅力、カリスマ性とでもいえばいいのだろうか9人いても、なお輝いている」

 関わったことのないものがそう思えるほど、しっかりと穂乃果の魅力は伝わっていたみたいだ。

 

 ただ、当人はしっくり来ていない。思っていないのだ。

穂乃果「はぁ」

 だってそれは考えてできるようなものではなく、本心での行動が結果としてそういうことを起こしているだけなのだから。

 

 ここまで言ってツバサはようやくこちらを伺いながら話し始めた。

ツバサ「私たちね。あなた達の事、ずっと注目していたの」

 しかもそれはこちらをある意味挑発するような言い方で。真っ直ぐにμ'sを見つめて。

 

 トップスクールアイドルに注目していると言われたμ'sは驚くことになる。

μ's『え!?』

 空也以外のメンバーは、穂乃果でさえもA-RISEには大きな壁を感じていた。そんな相手に目をつけられていたということを言われればさすがに平静ではいられない。

 

 そんな中話している側のA-RISEは余裕を持っているため、話すことをやめない。

あんじゅ「実は前のラブライブでも、一番のライバルになるんじゃないかって思っていたのよ」

 もう終わった第一回ラブライブは、μ'sはとある理由で辞退したが、その時から見られていたということは、今も可能性が残っているということなのだろう。

 

 でも、いくらトップだったからといって言ってきた言葉をそのまま信じるわけにはいかない。

絵里「そっそんな」

 恥じらいを感じてすぐにその言葉を否定しかかる絵里だが、その表情からはうれしさが見て取れた。

 

 そんな絵里のほうを見て穂乃果に向けて言った言葉と同じようなことを話し始める。

ツバサ「あなたもよ」

 今度は絵里のことを真っ直ぐに見つめる。

 

 またしてもその続きを英玲奈が話す。もうμ'sに対してのイメージはA-RISEの中では固まっているもののようだ。

英玲奈「絢瀬絵里。ロシアでは常にバレエコンクールで上位だったと聞いている」

 μ'sも最初は知らなかった絵里の過去を、調べ上げていた。確かに絵里はバレエをしていた。さらには上位であったことも絵里本人から聞いたぐらいで、そのことを知っていることに驚きを隠せない。

 

 そしてそのあとの反応を待たずに、今度はあんじゅが話し始める。

あんじゅ「そして西木野真姫は、作曲の才能が素晴らしく、時坂君の詩をより引き立ててる」

 その相手は真姫だった。アイドル活動を始める前から作曲をしていた彼女にとっては、そのことを褒められるのは悪くないものだった。

 

 もうすでに話のペースはA-RISEが握っていた。次々にμ'sについて話していく。

英玲奈「園田海未は、時坂君のサポートやグループの中での一番の落ち着きを持っている」

 確かに海未はメンバーの中で1,2を争うくらいに落ち着きを持っている。さらには練習で空也が動けないときは決まって海未が動いてくれている。そのことまで知っているということに少しの恐怖を感じる。

 

 しかし、そんな気持ちを知らないままにツバサは話を進める。

ツバサ「星空凛のばねと運動神経は、スクールアイドルとしては全国レベルだし。小泉花陽の歌声は個性が強いメンバーの歌に見事な調和を与えている」

 今度は花陽と凛についての言葉だった。確かに凛の運動神経は目を見張るものがあるのはわかっていたが、まさか、ばねの部分まで言ってくるとは思わなかった。そして、花陽のことについて。確かに個性の強いメンバーたちではある。練習場面ではことりがいい具合に保ってるが歌っている時はA-RISEが言うには花陽が調整をしているみたいだった。情報だけでなく自分たちで分析までしている。彼女たちの本気が見えた。

 

 まだまだ話は続いていった。これは全員分やるような感じになるだろう。

英玲奈「牽引する穂乃果のついになる存在として9人を包む包容力を持った、東條希」

 次に話されたのは希。彼女は確かに穂乃果と対極の存在であるといえる。ただ、希がいるから道を間違えないようになっているという部分も少なからずある。道を照らすのが穂乃果だとしたら、希はその道をナビゲートする存在のようなものだ。

 

 穂乃果から始まり、絵里、真姫、海未、凛、花陽、希の7人について話してきた。

ツバサ「それに、秋葉のカリスマメイドさんまでいるしね」

 次に標的にされたのはことりだった。店の中ではミナリンスキーという名前でやっていた期間も3か月とそこまで長いわけではない。それなのに人物の顔と名前を一致させていた。写真撮影が禁止だったのにもかかわらず。

 

 そのことを告げられた瞬間ことりは顔を赤くして下を向く。

ことり「あ……」

 どうしてもそのことを知られるのは恥じらいがあるものだった。それはステージに立つよりもずっと。

 

 ただ、先ほどの情報は少し間違っているものがあった。それは今もことりがメイドをしているということを連想させる言葉だったから起きたものだった。

ツバサ「いや、元といったほうがいいのかしら」

 そう。今はことりはあそこでバイトをしていない。一番の働く理由がなくなったためだ。あの一件で、ことりは自分というものに向き合えた。

 

 そしてメンバーとしては最後のにこを今までと比べ物にならないほどの真剣な視線で見つめる。

ツバサ「そして矢澤にこ。いつもお花ありがとう。昔から応援してくれてるよね。すごくうれしいよ」

 にこの名前を呼んだあと一瞬のタメを作ってから話し始めた。それはアイドルとしてファンに感謝するのと同じことだった。

 

 花を贈るのはある程度資金がかかるものなのだがにこは頻繁に送っていたみたいだ。そんなことをしているということを知った空也とにこ以外のメンバーがにこを睨む。その間、空也は真っ直ぐとツバサのことを見つめていた。真剣な視線で。

絵里「にこ、そうなの?」

 そして花の件が伝わり、絵里はにこにそのことが本当なのかを尋ねる。

 

 今まで何も聞かされていなかったからか、みんながにこのことをジト目で見つめる。

希「知らなかったんやけど」

 話していない人も早く説明してほしいといった感じでにこのことを見ていた。

 

 みんなの期待を受けてにこがツバサの話したことについて詳しく話し始める。

にこ「いや~、μ's始める前からファンだったから……。ってそんなことはどうでもよくて、私のいいところは!」

 ファンであるからにはそういう行動をしてもおかしくはない。ただ、メンバーからしたらライバルとなる相手のため少し話をしてほしかったという気持ちがあるが、今はとりあえずにこのことを許すことにした。

 そして、今までの流れを崩してお礼をしてきたため、にこはツバサたちから見た印象を聞こうとしていた。

 

 にこの一件があった後になるとどことなく緊張感が消えてしまっていたため、簡単に微笑みツバサは続ける。

ツバサ「フフッ。グループにはなくてはならない小悪魔ってところかしら。それに、時坂君は作詞の才能もすごいけど、プロデューサーの才能もあるみたいだし」

 簡単に言っているが、客を魅了するのが小悪魔的なポジションのすることだ。それを意識している人は多いが、にこに関していえばそれは素に近い部分も存在する。

 続いて今度は空也のことまでも話し始めた。確かに空也は作詩をしているが、それと同時にライブのスケジュールまでいろいろな裏方部分もこなしていた。このことはあまり知られているはずはないのだが、そこの部分まで調べ上げているようだった。

 

 そこまでしている彼女たちを絵里は不思議に思っていた。

絵里「なぜそこまで……」

 A-RISEからしたらμ'sは出来たばかりの新人スクールアイドルにあたる。しかし、しっかりと調べ上げている状況に何かの理由が欲しかった。

 

 絵里の問いかけにツバサが代表して答えた。μ'sのことを調べ上げた理由を。

ツバサ「これだけのメンバーがそろってるチームは、そうはいない。だから注目もしてたし、応援もしていた。そして何より、負けたくないと思ってる」

 自分たちからしたら、できることをやっているだけ。でも他から見て気にしているところは多い。それはA-RISEにも通用することだった。

 

 しかし、相手はあのA-RISE。気にするようなチームがあるとは思えなかった海未はそのことを告げる。

海未「でも、あななたちは全国一位で私たちは」

 自分たちはまだまだ駆け出し同然のスクールアイドル。だからトップスクールアイドルに注目されることなんてないと思っていた。

 

 海未のような考えを持っているのはA-RISE以外のスクールアイドルだけだった。

あんじゅ「それはもう過去の事」

 前回大会で優勝したことはもうすでに過去のこと。確かにそうなのだがそう当人たちが割り切れることが純粋にすごい。

 

 そしてトップスクールアイドルだからこそ持っている信念に似たあるものを持っていた。

英玲奈「私たちはただ純粋に、今このとき、一番お客さんを喜ばせる存在でありたい。ただそれだけ」

 アイドルは客を楽しませるために活動しているようなものだ。そこに人気を出したいという目標は出てもそれは変わらない。しかし目標がぶれてしまう中でしっかりと客のことを考えた活動をしていた。

 

 そのことを知って、今までツバサたちのことを睨んでいた空也は、少しホッとしていた。一番気にしていたことがなくなったから。

空也「ふぅ~、良かった。もし自分たちが一番の存在であると勘違いしてたなら、ライバルなんて思えなかったぜ。それに、さっきのお返しとして」

 基本的に一度トップをとった者は、自身の能力に慢心して自分たちが上にいるべき存在と勘違いするものが多い。もしかしたらA-RISEもそんな考えなんじゃないかと思っていた空也にとってその言葉はとても安心する言葉だった。目標とするに値するかどうかが知れたのだから。

 

 そしてここから空也の反撃が始まる。

ツバサ「何かしら」

 だが、今やろうとしていることはツバサたちにはわからない。

 

 何も情報を仕入れてきて、分析していたのはA-RISEだけじゃない。むしろ倒すべき相手だとわかっているからこそやるものだ。

空也「綺羅ツバサ。穂乃果と同等のカリスマ性を持ち、人を魅了する小悪魔的な存在で、優木あんじゅはことりや花陽のような、人を落ち着かせる歌声を持ち、統堂英玲奈は絵里のようなクールさと、希のようなミステリアスさを持っている。確かに強力なチームだが」

 μ'sは9人いてやっとグループとして成り立っている。希の占いの結果とかは関係なく、それぞれが独自の役割を持っているから。しかし、A-RISEは少ない人数でそれぞれが複数の役割を持っていた。少ない人数でより多くの客を魅了するために。

 

 空也の言葉を聞いたツバサは、それが予想から離れたものではなかったみたいだった。

ツバサ「私たちの事よく見てるのね」

 確実に余裕を残しているツバサ。それが分かるかのように真っ直ぐに空也のことを見つめていた。

 

 ただし、余裕があるのは何もツバサだけじゃない。この雰囲気を作った空也も余裕の表情を見せていた。

空也「まぁ、情報は大事だしな。有名だから調べやすかったぜ」

 A-RISEは有名だからこそ、いろいろと調べ上げることができた。このことは、相手がやってきた事と同じ。宣戦布告のようなもの。だから弱い部分を相手に見せるわけにはいかない。

 

 空也の言ったことを聞いたツバサは、あくまでの冷静のままでいる。

ツバサ「まぁいいわ。μ'sの皆さん、お互い頑張りましょう。そして、私たちは負けません」

 ただ、ずっとここにいては両者がただで済まないということを理解していたため、話を切ることにした。

 

 ツバサたちはそのままカフェスペースを後にしようとするが、それは穂乃果によって止められる。

穂乃果「あの!」

 立ち去っていくツバサたちを穂乃果の真っ直ぐな声が呼び止めた。

 

 そしてツバサたちのほうを見つめ、言葉を紡ぐ準備をする。

穂乃果「A-RISEのみなさん」

 他のメンバーは、その言葉とともにμ'sは立上がり、穂乃果同様にA-RISEのほうをしっかりと見ていた。

 

 みんなが立ち上がったのを確認して穂乃果は考えていたことをツバサたちに向けて話す。

穂乃果「私たちも負けません。今日はありがとうございました」

 μ'sの目標はラブライブで優勝すること。そのために倒さないといけない。そしてここまでやられて、言われて何にも感じない穂乃果たちじゃない。

 

 ただ、普通ならA-RISEに向けってそういう言葉を言うことができない人が多い。スクールアイドルからしたらあこがれの存在の彼女たちだから。

ツバサ「あなたって面白いわね。ねぇ、もし歌う場所が決まっていないんなら、うちの学校でライブやらない?」

 そんな状況で真っ直ぐに自分たちの目標としていることのために宣戦布告ができるμ'sのことを面白く思ったツバサは次のライブのばしょを提案してくれた。

 

 そのことと場所にμ'sは驚く。

μ's『え!?』

 一応相手である自分たちに話を持ち掛けてくることに驚きを感じるが、今一番驚いているのはその場所。普通ならほかの学校のスクールアイドルに自分たちの学校でライブをすることを提案するグループはないだろう。

 

 それが冗談のように聞こえていたことを正すかのように話を続けるツバサ。

ツバサ「屋上にライブステージを作る予定なの。もしよかったらぜひ、1日考えてみて?」

 今すぐに決断することができると思っていないツバサは穂乃果にそう言い、猶予を与えてくる。

 

 しかし、その行為自体に意味はない。穂乃果は自分のやりたいこと、楽しそうなことにおける決断はすさまじい速さでできる。

空也(穂乃果にとっちゃ、それは愚問だぞ)

 もう、このことを提案した時点で穂乃果の答えは決まっていた。相手の考えている裏を読んで断るか、それとも……。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 次の瞬間、穂乃果の口からその答えが飛び出した。

穂乃果「やります!」

 すぐにツバサに向け、参加の意を表明した。そのことを言っている穂乃果の顔は本当に楽しそうな笑顔だった。

 

 答えた本人である穂乃果と、その答えの内容を予想していた空也以外のメンバーがあまりの即答ぶりに驚く。

穂乃果と空也以外『えぇ~!?』

 しかし、これで今日必死になって考えていた予選当日にライブをする場所が決まった。もう後には引けない。このまま時の流れに身を任せ、そこまでにどれだけ完成度を高められるのかが重要になってくる。

 

 

 

 

 

 予選当日に、一体どんなパフォーマンスができるのかは、今はまだわからない。

 

 




何かのアニメに影響されたことには、何の否定もしません。むしろその主人公たちの動きをイメージして作った掛け合いがあります。

いろいろ調べ上げているA-RISEには驚かされましたね。一体どんな情報網を持っているのか……。

次回『予選ライブ!』

それでは、次回もお楽しみに!



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