超次元偶像遊戯『アイドルマスター』   作:ペロP

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まぁ、順当にいけばこの子でしょう。


蒼い薔薇をくださいな

新しい時代を作りにきて早一週間。なかなかティンと来る女の子に会えずに公園のベンチで無為な時間を過ごしている。

てかティンと来るってなんだよ。社長のいうティンと来るなんて一度も来たことねーぞ。

早く見つけねーとあの守銭奴になんて言われるか...ん?なんか寒気が...気のせいかな?

 

 

「もうそろそろ日も暮れるし、事務所に帰るとするかぁ...ってなんだあの野次馬は」

 

全然気づいていなかったがいつの間にかちょっと離れたところに野次馬集団が出来たいた。

 

「ちょっくら野次馬してきますかぁ」

 

ば、バーロー!そこにティンと来る女の子がいるかもしれないだろ?別に野次馬根性丸出しなんかじゃないんだかんね!!

 

「...うって......ってんのわか......の?」

 

「...がうって...言っても...」

 

「うわぁぁぁあああああん!!」

 

なんだ?女子高生が取り締まられてんじゃねーか。子供大泣きしちゃってるし...子供にアイス付けられてキレちゃったのかぁ?テンプレかよ。

「どうしたんだろうね?」

「さぁ?」

 

「だから!何もしてないって言ってるじゃん!」

 

「何もしてないってことはないだろ!?」

 

「うわぁぁぁあああああん!!」

 

あーあ。女子高生も冷静じゃなけりゃ警官も女子高生の態度に頭きちゃってるじゃん。全くもー。

 

「一旦署にきてもらえるかな?」

 

「え?ちょっと!?」

 

「すみませーん」

 

「ん?なんですか、あなたは?」

 

「いや、一部始終見てたんだけど(嘘だけど)、もう少し女子高生の話聞いてあげてもいいんじゃないですか?」

 

 

 

 

 

 

 

「いやー、ごめんね!こっちの勘違いだったみたいだし」

 

「あ、いや、別に。もう終わったならもう行くね?」

 

「おねーちゃんじゃーねー!!」

 

 

 

 

 

 

「良かったな。誤解が解けて」

 

「それはそうなんだけど。...その、ありがとう」

 

「どういたしましてっと。...あ、そうだ、俺、こういうものなんだけど、アイドルに興味ないか?」

 

すっかり忘れてた俺の職務を果たすとしようか...って女子高生の目つきめっちゃ悪くなってるやないか

 

「興味なんかない。」

 

「ちょっと話しだけで「興味ない」も...はい。」

 

「なんだ勧誘の人だったんだ。助けてくれたのもそれが狙いだったわけ?」

 

「いや、そーいうわけじゃ」

 

「いい人だと思ったのにがっかり。それにアイドルなんてわけわかんないの興味ないから。じゃーね。」

 

え?嘘でしょ?取り付く島もなかったじゃん...

 

こうして俺の記念すべき初スカウトは大きな空振りで終わった

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「完じゃないでしょうがぁああああ!!」

 

「.........」

 

「今の事務所の状態知ってますよね?アイドルなし、仕事なし、会社に入るお金もなし。」

 

「そりゃ所属アイドルがいないんじゃ当たりまe」

 

「あ?」

 

「すみません」

 

「まぁ当たり前なのはそうなんですが。何故それをわかっていながらアイドルの卵を逃してきたんですか?」

 

「だってバッサリ断られちゃったしぃ心が折れてしまって...」

 

「はぁ、あなたがそんな豆腐メンタルの持ち主だとは思いませんでしたが、しょーがないですね。ではこうしましょう。」

 

「はい?」

 

「あなたはこれから毎日その子のスカウトに行ってください。」

 

「はぁ。まぁそのつもりでしたよ。はい。そのつもり「それから!」で...ん?」

 

「もしその子をスカウト出来なかったら...」

 

「出来なかったら?」

 

「クビです♪」

 

「......へ?」

 

こうして俺のクビがかかったスカウト生活が始まったのであった。...嘘だろ...

 

 

 

 

 

 

 

「ねぇ?興味ないって言わなかったっけ?」

 

「せめて名刺だけでも貰ってくんない?」

 

「ふん」

 

クビ宣告の次の日。早速女子高生のスカウトに向かったがこのあしらわれ方である。これじゃ女子高生につきまとうストーカーにしか見えないよなぁ。

 

次の日

「いらない」

 

また次の日

「.........」

 

そのまた次の日

 

「ふん」

 

「またつきまとってるよ」

「いい加減諦めたらいいのに...」

 

はたまた次の日

「何度来ても同じだって。アイドルに興味なんてないから。」

 

ふぅ。今日のところはこれで勘弁してやるか。あれ、目から涙が......

 

 

 

 

 

ーー女子高生sideーー

 

「部活かぁ...」

 

なにかやりたいわけではない。

何かに熱中出来るタイプではないって自分では思ってるし。なんでもそつなくこなせちゃうから、すぐに冷めちゃって部活に熱が入らない。

 

「ねぇねぇ部活決めた?」

 

「いや、まだだけど...」

 

「良かったぁ!じゃあさ、吹奏楽部入ろうよ!音感いいんだし!」

 

吹奏楽かぁ.....

 

「迷ってるなら考えといてね!...てか聞いた?最近近くで不審者出てるんだって!スーツ姿で女の子に声かけてるらしいよぉ」

 

まさか......あいつ?

 

「ん?なんか様子がおかしいけど、なにか知ってるの?」

 

「え、いや、知らないから!ハハハ...」

 

 

 

 

 

 

 

 

「もうアンタ来ないほうがいいよ?」

 

「え?アイドルになってくれるの?」

 

「違う。アンタの変な噂たってるから。」

 

「ハハ!ご冗談を。」

 

こいつはなにをもって冗談だと思ってるんだろ...

 

 

「ほれ、名刺だけ貰ってくん「ちょっと君!」

 

「「え?」」

 

「君何してるの?署まで来てもらえる?」

 

「え?いや、俺は何も」

 

「なにも?この子になにかしようとしてたでしょ?」

 

「え、まぁそりゃスカウトを」

 

「最近女の子に声かける不審者がいるってそれ君でしょ?」

 

あ、連れてかれちゃう......

 

「あ、あの...」

 

「とりあえず署まで来てもら「あの!!」

 

「違うんです!この人は不審者じゃないから!」

 

 

 

 

 

 

「いやー、助かった。悪いな」

 

「別に、この間助けてもらったのに、助けないのは不義理だし...」

 

「ま、とりあえずこうやって話す機会が出来たからいいんだけどさ。」

 

「はぁ...あのさぁ、そもそも私のなにを見てアイドルになれって言ってるわけ?」

 

「......笑わないから」

 

「どういう意味?」

 

「お前の顔が、物事を斜に構えてつまらなそうに生きてた時の俺と同じ顔してる。」

「夢中になれるなにかを待ってるんじゃないのか?心動かされるなにかを探してるじゃないのか?」

 

「.........」

 

「もしかしたらここにあるかもしれないぜ?夢中になれるなにかってヤツがさ。」

「連絡待ってるから、この名刺の番号にいつでも連絡してくれ。」

 

 

 

 

 

 

 

 

「ちょっとーハナコの散歩行ってきてくれないー?」

 

「んー!わかったー」

 

あれから数日が過ぎた。あの日からあいつは来てないけど...

 

「来てないならいいじゃん。アイドルとかならないし...」

 

あの日、自分の心の中を見られた気がして、それからずっとあいつの言葉が私の心の中でこだまする。

『心動かされるなにかを探してるじゃないのか?』

『ここにあるかもしれないぜ?夢中になれるなにかってヤツがさ』

くそっ。ハナコの散歩がてらランニングして気持ちを落ち着かそう。

 

 

 

「ハッハッ...ハッハッ」

 

ここの公園はいい。人も少なく静かだし。自然も多いからハナコも喜んでるきがするし。

 

「ハッハッ...ハッハッ...」

 

「キャンキャン!」

 

「え!?っちょっと!ハナコ!?」

 

ハナコが突然走り出すからリードを離しちゃった!

ってそっちには人が!

 

「ハナコ!ダメだって!危ない!」

 

「キャン!」

 

「え?わぁ!」

ドシーン!

 

 

 

「ごめんね、うちのハナコが」

 

「へへ、大丈夫ですよ!それより可愛いワンちゃんですね!お散歩ですか?」

 

「うん。散歩がてらにランニングをね。そっちは?」

 

「ダンスの自主トレです!」

 

「ダンス?ダンス部なんだ。見えないけど...」

 

「いえ、アイドル候補生なんで、自主トレなんです!」

 

「......アイドル」

 

「はい♪といっても4年目なんで...才能ないのかなぁ...なんて」

 

「なんでそう思うのに続けるの?」

 

「...夢、だから」

 

「夢?」

 

「はい!綺麗な衣装来て、キラキラしたステージに立ってお姫様みたいに...小さい頃からの夢だったんです。」

「だからどんなに練習が辛くても、同期の子がどんどん辞めちゃってもキラキラしたなにかになれたらなってずっと思ってきたんです。今更諦めきれません」

 

初めてだった...夢に向かって走る人がこんなにも眩しく見えるなんて...

 

「......私にも見つけられるかな?キラキラしたなにか」

 

「え?」

 

「今までつまらなさそうに生きてた私でもキラキラしたなにか見つけられるかな?」

 

「大丈夫ですよ!きっと見つけられます!」

 

「そっか...見つけて、みたいな、キラキラしたなにか。」

 

「はい!お互い頑張りましょう!!」

 

 

 

 

 

 

 

「よし」

 

 

ガチャ

 

 

「おぉ、久しぶりだな!心動かされるなにか、探す気になったのか?」

 

「うん。これから頑張っていこうって思う。だから私をアイドルにしてください」

「渋谷凛、15歳よろしくお願いします。」

 

「あぁ、こちらこそよろしく頼む。渋谷」

 

「凛でいいよ。でアンタが私のプロデューサーでいいんだよね?」

 

「あぁ」

 

「ま、悪くないかな。で他のアイドルは?」

 

「いないぞ?」

 

「へ?」

 

「この事務所には今、凛しかいないぞ」

 

「ええええぇぇぇぇぇ「おはようごさぃまーす」ぇぇ!!」

 

「な、なんですか!って、あ!この子が浦沢さんが言ってた子ですねー!」

 

「えぇ、そうですよ、この子が新しい時代を作るホープですよ!」

 

「ちょっと!私を無視しないで!」

 

「よし!これから3人(社長はいないようなもんだし)で頑張っていこうぜ!」

 

「「おーー!」」

 

「ちょっと!」

 

こうして二つの紐が交わったのであった

 

「私の話聞いてよ!」




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