「ハァ...ハァ...」
『キラキラしたステージに立ってお姫様みたいに...小さい頃からの夢だったんです。』
「ハァ...ハァ...」
『キラキラしたなにかになれたらなって』
「ハァ...ハァ...」
...............いつになったら私はキラキラしたなにかになれるんでしょうか......
「第一回346プロ緊急会議を始めたいと思います。」
「「はーい」」
「では早速議題についてですが......なんでわたし以外にアイドルがいないの!?」
「はい。議長。それはおよそ一ヶ月前に最後のアイドルに逃げられたからであります!」
「その後ずっと浦沢君がスカウトしてくれてたんだけどねぇ...やっとそれに応じてくれたのが凛ちゃんってわけ」
「ホント感謝してるぜ!凛!.........も、もしかしてひとりなら辞めるとか言っちゃうの!?」
「え!?凛ちゃん辞めちゃうの!?」(浦沢君に乗っとこ)
「や、辞めないよ!私のこと見つけてくれて感謝はしてるし......ただひとりだけだなんて思わなかっただけ」
「凛〜〜」
「あー、そのことなんですけど、近々オーディションでも開こうかと思ってるんです」(凛ちゃん意外とチョロいわね)
「それはいいですね!...来てくれるかは置いといて」
「いいじゃん!やろうよ!新しい仲間が出来るのは嬉しいし!......来てくれるかは置いといて」
「じゃあオーディション開催に異論はないという事で!......来てくれるかは置いといて」
「じゃあ俺はまたスカウトに行ってきますね〜。凛はレッスンしといてくれー。」
「わかったよ。...っと、そうだ!プロデューサー時間あるなら〇〇公園行ってみて!」
「あー、それはいいけどなんで?」
「私がアイドルになる後押ししてくれた女の子がそこで自主トレしてたから...アイドル候補生らしくてさ、よかったら見てみて」
「りょーかい」
ってわけで〇〇公園に来たわけだけど......
バドミントンするカップルとピクニックしてるカップルとお散歩してるカップルしかいませんね。けっ。
「凛曰く、アイドル候補生がいるらしいんだけど...」
やっぱりカップルしかいませんね。爆発しろ。
...っといけないいけない。そんな邪心は振り払って...
「少し待ってみるかぁ」
〜〜よ、大志を〜〜♪
ん?この曲って確か765プロの......
ちょっと行ってみるか。
んー?こっちの方で音が聞こえた気がしたんだけど...
〜〜廊下で、コイバ〜〜♪
やっぱりこっちで合ってる......っとあの子か?
やま〜となで〜しこ〜かが〜やけ〜じぶん〜ば〜んざ〜い♪
この子が凛の言ってたアイドル候補生か?
わ〜た〜し〜いつも〜あり〜がと〜♪
パチパチパチ
「ひゃぅ!?」
「あー。ごめんね。驚かせちゃって。」
「えっと...どちら様でしょうか?」
「あー凛の知り合いなんだけど...」
「凛...ですか...?」
「あれ?ここで会ったって聞いたんだけど?」
「んー?もしかして、黒髪の?」
「そうそう?あいつ名前教えなかったの?」
「えぇっと、たまたまここで会っただったんで...それで凛ちゃんの知り合いがどうされたんですか?」
「俺、346プロダクションのPっていうんだけど、凛にアイドル候補生がいるっていうから見に来たんだ」
「......凛ちゃんってアイドルだったんですか?」
「いや、多分そん時は違うけど、君に後押しされてアイドルになるって決められたって言っていたよ」
「そ、そうだったんですか!自分のおかげだなんて嬉しいです!」
「それでさ、もし君がアイドルになりたいなら今度行うオーディションに受けてみてくれないか?」
「......オーディションですか」
「君がよければ、だけど」
「い、いえ!受けます!受けさせてください!」
「ん、わかった。名前だけ教えてもらっていいかな?」
「卯月!島村卯月です!」
「卯月ちゃんね。じゃあ待ってるから!」
「はい!」
ーー卯月sideーー
ザァーー
オーディションかあ...久しぶりだなぁ...
アイドル目指したての頃はたくさん受けてたんだけど、どこも受からなくって...同期もどんどん辞めちゃって、ちょうど半年前に残った3人にスカウトが来たけど企画がオジャンになって...2人とも辞めちゃって、残りは私だけになって...
やっと巡ってきたチャンス...最後かもしれないチャンス...
凛ちゃんのおかげで巡ってきたチャンス...凛ちゃんのおかげで...
私はこんなに努力してやっと立てるスタートラインに凛ちゃんは簡単に立っちゃうんだね...
......こんな考え方私らしくないのに...こんな考えが浮かんできちゃう...
......私の顔ってこんな顔だったっけ?
ーーPsideーー
「明日のオーディションは2人って事でいいんですか?」
「はい♪実質1人は浦沢君が受けるように言ったから受けてるようなものなので純粋なオーディション参加者はこの本田未央って子だけですね」
「まぁ来ない可能性が大いにあったんですから1人でもいるのはいいことですね!」
「それでどーだったんですか?卯月ちゃんって子。踊ってるところ見たんですよね?」
「まぁホントに少しだけですけど、アイドル候補生を4年やってるらしいんでまぁ歌も踊りもそこそこ出来てましたけど」
「なんだろ、話してる途中から雰囲気が暗くなっちゃって、アイドルとしての素質があるのかって言われるとわからないですねー。歌ってる時は普通だったんですけど」
「まぁ、明日のオーディションで全部わかるでしょう。鍵閉めるんで早く出てください!」
「はいはーい」
「じゃあNo.1の方から自己紹介お願いします」
(2人しかいないのにNo.1っていうのも少し面白いが...)
(浦沢君マジメにやってください)
(こ、こいつ直接脳内に!?)
オーディション当日となり、面接が始まったが...
「はい!本田未央です!よろしくお願いします!」
この子は元気がいいな、第一印象は好印象だ
「なんでアイドルになりたいのか教えてもらっていい?」
「ずっと探してたの!楽しくて、いつまでも消えない夢ってやつを!アイドルならそれが叶うかなって!」
......みんな探してるんだな。夢ってやつを。俺はそのサポートを全力でおこなっていかなくちゃいけないのか...
最初の1年はほとんど社長のプロデュースのサポートがてらプロデュース業を学ぶことが主だったけど、これからは社長の立ち位置に俺がいるってことになるんだよなぁ...なかなかプレッシャーだな...
「〜〜〜〜」
「〜〜〜〜」
...サポートだけじゃダメだ。俺も夢ってやつを見つけなきゃダメだ。じゃなきゃつまらんあの時と逆戻りだ...
「ありがとうございました。席に座ってください」
「ありがとうございました!」
あ、考え事してたら終わってた......どうしよ?
「じゃあ...次はNo.2の方お願いします」
「......」
「No.2の方?」
「う、卯月ちゃん?」
「え、あ、はい!島村卯月です!よろしくお願いします!」
「えーっとでは、なんでアイドルになりたいのか教えてもらっていいかな?」
「はい、私は...ずっと...キラキラ...キラキラ.........ずっと......」
「私は......私は......」
ダッ!
「え?ちょ!卯月ちゃん!?」
「じゃあNo.1の本田未央君は合格。No.2の島村卯月君は不合格ということでいいかね?」
「えーっと...浦沢君聞いてるの?」
「あっ、すみません。社長何か言いました?」
「本田君は合格。島村君は不合格でいいねって聞いたんだけど。」
「あーそのことですか...本田さんのことはいいですけど、卯月ちゃんは...」
ガチャ
「こんにちわー。オーディションどうだった?卯月よかったでしょ?」
「あーそのことなんだがね、卯月くんは、「あの!」」
「ちょっと俺、卯月ちゃんに会ってきます。」
「「「え?」」」
「あの時なんか様子おかしかったし、それに凛に卯月ちゃんの魅力は笑顔だって聞いてるし、ちゃんと確かめなきゃ不合格は俺は出せないです。」
「君の言うことはわかるんだが...」
「というわけで行ってきます!」
「あ、プロデューサー待ってよ!私も行く!」
「ちょっと2人とも勝手に...」
「早くしろー置いてくぞー」
ーー卯月sideーー
はぁ...最悪だ、私。
せっかくいただいたチャンスをふいにしちゃうだけじゃなくて、凛ちゃんの好意も踏みにじったんだ...
......もう無理だ。私にアイドルなんか向いてなかった
もう、終わりに...
ピンポーン
...誰だろ?宅配便かな?お母さんがいるし別に出なくても...
「卯月ーー!あなたにお客様よー?」
私?私に会いに来る人って誰だろ
ーーPsideーー
「よ!」「久しぶり」
「あ...」
「オーディション抜け出しちゃうからどうしようってなってさ、会いに来た。結果も伝えなきゃいけないし。」
「結果って...不合格ですよね?」
「うん。不合格。」
「やっぱ「あのままじゃね。」」
「まだ俺は君からアイドルになりたい理由を聞いてないから、凛が自慢気に話す君の笑顔を見てないから、君を不合格にしようとは思ってない」
「そうだよ!どうして途中で抜けだすなんて...」
「......っ!わ、私にアイドルの才能がないってわかったから...」
「才能って、卯月の笑顔!あの笑顔は「凛ちゃんにはわからないよ!」...え?」
「笑顔、笑顔って!オーディション受けてもいい笑顔だねって、スクールの先生もいい笑顔だねって、同期のみんなも卯月の笑顔は最高だって!それでもまだ私はアイドル候補生なの!笑顔が才能って...なによぉ...」
「どうしてそんなこと...」
「凛ちゃんにはわからないよ...スカウトされて、アイドルになるか選べる人間は、私みたいなオーディションで選ばれる人間の気持ちなんて...」
「それだけか?」
「「え?」」
「もっと言いたいことがあるなら言った方がいいぞ。」
「言わなかった言葉は自分の中で腐ってくからな。もっと言え、受け止めてやるから」
「......才能に負けて悔しい!」
「私は人一倍努力してるのに!」
「なんでなんでなんで!」
「私をもっとみて!」
「笑顔だけじゃない私を!」
「もっともっともっと!!!」
「う...うぅ...うぅぁ...うぅぁぁあ...」
「それでお前はアイドルになりたいのか?なりたくないのか?」
「なりだぃぃいい...アイドルにな"りだいですぅう...キラキラしたアイドルになりたいですぅうああ」
「ぐすっ..凛ちゃん...ごめんね...凛ちゃんに当たっちゃったりして」
「うん...少し驚いたけど、卯月のホントの気持ち聞けてよかった...」
「人ってのは夢を持っててもふとした拍子に見えなくなっちまうからな。そして見えなくなっちまうとどうしても1人じゃ探せなくなっちまう。」
「でもこれからは俺と凛がいるから。俺はお前にキラキラしたものを見せてやる。だから凛。お前は卯月と一緒にキラキラしたものを目指せ。」
「そんなこと言われなくてもわかってるよ。よろしくね卯月」
「えへへ...ありがとう凛ちゃん!」
「「!」」
「「卯月(ちゃん)はやっぱり笑ってる方がいいな(ね)」」
「えぇ!?そうですか?」
「うん、やっぱり卯月は笑顔がすごい眩しいくて、私の憧れだな。」
「笑顔がコンプレックスみたいだっけど、だからこそ、これからはその笑顔を武器にこのアイドル界で戦っていくんだ。そして卯月ちゃんを取らなかった事務所はこう思うんだ」
「卯月ちゃんの笑顔に私たちは負けたんだってね。」
「えへへ...そう言ってもらえると嬉しいです!」
「えぇっと、それで、その、私、346プロダクションに所属できるってことでいいんですか?」
「あぁ、それなら一応もう一度オーディション受けてもらうことになると思うけど、俺が絶対に通して見せるから。」
「「というわけでよろしく卯月」ちゃん」
「はい、よろしくお願いします!」
「じゃあNo.1の方自己紹介をどうぞ」
「はい!島村卯月!よろしくお願いします!チャームポイントは笑顔です!...ぶい!!」
2人と言いつつ卯月がメインでしたね。
かといって本田のメインがあるかというと......そんなもんはねぇ!!!
卯月が毒吐くシーンがここさけのパクリみたいになっちゃって少し遺憾の意を表したい。表したいだけだが。
というわけで次回もよろしくお願いしますー
感想待ってまーす