百花繚乱クロニクルセブン-僕らのセカイとキミのミライ-   作:白鷺 葵

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エストレア

 何故だ。何が起きた。何がどうしてこうなってしまったんだ。ナユタは愕然として、目の前に広がる光景を見つめる。

 何かによってえぐり取られたように陥没した大地。意識が飛ぶ数分前まで、研究施設が合った場所だ。

 施設は海に面しており、敷地ごと海の下へ崩れたと考えるのが妥当だろう。――それが何を意味しているのか、ナユタは理解する。

 

 

「……コール、コール! ミコト二佐、聞こえるか!? 返事をしてくれ!!」

 

 

 ナユタは叫びながら、ウィンドウとキーボードを展開する。生体反応を探るが、画面には何も映し出されなかった。

 

 ミコトも、ヨシノも、センバも、カガワも、ミヤも、ヒムロも、フジタも、彼女たちが交戦していた検体――竜因子を組み込まれたマモノの生体反応も消失している。結果だけを見て言うならば、“実質的な相打ち”だと言えるだろう。

 何の前触れもなかった。何の連絡もなかった。対マモノ陸戦術部隊の面々は、まだ研究所でマモノと交戦していたのに。彼らがまだ脱出していないのに、何故()()()()()()()()()()()()()()()()()()

 

 ナユタが愕然とする中で、ウィンドウに連絡が入る。それは、後付けで出てきた極東支部上層部からのものだった。

 奴らは大義名分を書き連ねていたけれど、実際は対マモノ陸戦部隊の命ごと、ISDFの機密をすべてを葬り去ったようなものだ。

 名誉の犠牲という単語が躍る。奴らは、ミコトたちの命をなんとも思っていない。自分たちのために、消耗品のように使い潰したのだ。

 

 

(――ふざけるな)

 

 

 ぎりぎりと歯を食いしばる。

 

 

(――ふざけるなよ……!!)

 

 

 理不尽に刈り取られた命への悼みが、命を消耗品のように使い潰しても平然としている奴らへの怒りが、じわじわと溢れていく。

 それ以上に許せなかったのは――この現状を、見ていることしかできなかった、明星ナユタ自身だ。耐えきれなくて、ナユタは地面を殴りつけた。

 

 組織の腐敗――あるいは、歪んだ正義の犠牲者となったのは、対マモノ陸戦部隊の面々だけではない。カレンも、シロウも、サクラコも、奴によって命を落としたも同義なのだ。

 フミカズの父親は秘匿された研究を悪用された上に、そのせいで発生した負の部分を組織によって黙殺された。そのせいで、フミカズ親子は奴らの尻拭いのために奮闘している。

 奴が掲げた正義のために、友人たちや恩師たちが辛い目に合った。そうしてそれは、現在進行形で悲劇をまき散らしているのだ。――許せるはずがない。許していいはずがない。

 

 

(何が『ニセン世代の終焉』だ! 何が『これからは、自分たちが新たな時代を築いていかなければならない』だ!! そんな大義名分を並べ立てて、本音はただ単に『自分が英雄になって世界を牛耳りたい』だけじゃないか!!)

 

「ナユタ!」

 

 

 背後から声が響いた。振り返った先にいたのは、愛用の得物を片手に現場へ乗り込んできたミカゲだった。軍を率いる将校になった後も前線で刀を振るっていた、珍しい現場主義者である。現在は戦闘訓練校の教官だが、当時の貫禄は未だに健在であった。

 ミカゲは施設があった崖のギリギリまで身を乗り出す。血走った紫水晶の瞳は、娘であるミコトを探しているようだった。いや、娘だけではない。娘の部下たちも、ミカゲにとっては大切な教え子だ。娘想いの父親の背中に、教え子の無事を願う教官の背中に、ナユタは言葉を詰まらせた。

 

 言えるわけがない。彼の必死な横顔を、眼差しに込められた祈りを、木端微塵に砕くような現実。どこまでも惨たらしいだけの真実を。

 

 確かにミカゲは、竜戦役を駆け抜けた英雄だ。数多の犠牲が生まれる瞬間を間近で見続けた生き証人だ。積み上げられた屍を踏み越えて、勝利を掴んだ男だ。

 でも、だからといって、彼が人の死に慣れている訳ではない。発生する犠牲を必要経費と割り切ってきた訳ではない。英雄だからといって、強い訳ではないのだ。

 途方に暮れたように佇む背中。今にも泣きだしてしまいそうなのに、泣いてはならぬと己を律するその横顔に、ナユタはもう何も言えなくなる。

 

 

「総員、生存者の捜索と救出に全力を注げ!」

 

 

 ミカゲの指示を受けた士官たちが、慌てた様子で動き始めた。ナユタも、もう一度ウィンドウを展開して生体反応を探す。

 悪あがきだとは分かっていた。それでも、仲間たちには――対マモノ陸戦部隊の面々には、無事でいてほしかったのだ。

 

 

 

***

 

 

 

 目が覚めたら、そこは真っ白な空間だった。しかも、この場は無重力のようで、ナユタの体はふわふわと漂っている。

 

 はて、何故自分はここにいるのだろう。ナユタは冷静に考え、記憶を手繰り寄せる。脳裏に浮かんだのは、災害救助を行っていた自分の元に、大量の土砂が押し寄せる光景だった。

 土砂崩れに巻き込まれてしまうと直感した慌ててナユタは、近くにいた部下を突き飛ばしたのだ。刹那、殺到した土砂によって体を飲み込まれ、視界が暗転した。

 

 ――それが、明星ナユタの()()()()()

 

 

「――僕は、死んだのか?」

 

 

 誰に問うわけでもなかった。イマイチ実感がわかなくて、それでも何か確かめねばならぬようで、思わず呟いたことだった。

 だから、誰かの返事が返ってくるはずもないし、誰かの返事を期待していた訳ではない。この場には自分しかいないと、ナユタは思っていた。

 

 だから。

 

 

「――うん。()()()()()()()()()、明星ナユタ」

 

 

 眠そうな声が帰ってきたとき、明星ナユタは大層驚いたのだ。

 

 何事かと声の方向――下を向けば、おぼろげながら、何かがいることが分かる。()()は人の胎児と同じように身を丸めながら、白い空間の中を漂っていた。

 外見は人間――成人男性ではあるけれど、漂ってくる膨大なマナは明らかに人間離れしていた。しかも、ナユタには、彼の纏う空気や声色には覚えがある。

 まどろんでいた()()は、緩慢な動作でナユタの方を見た。長く無造作に伸びた白銀の髪、どこか気だるげで無精な紫水晶の瞳、間の抜けた声。

 

 ナユタが土砂崩れに巻き込まれる数か月前に亡くなった、ナユタの恩師その人と、よく似ている。――いや、()だけではない。ナユタが恩師と仰ぐ7人全員とよく似た気配を宿している。

 人類の祈りを集めたような、人が持ちうる可能性の多くを凝縮したような、膨大なエントロピーの塊。因果も常識もすべてをひっくり返すことができる、規格外の意志集合体だと言えるだろう。

 

 

「貴方は……?」

 

「俺かい? ……()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()にして、因果と宿命を断ち切った()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()かな」

 

 

 規格外の意志集合体はそう言って、大きなあくびをした。

 

 

「……流石に()()()()()かな。正直、もうちょっと種蒔きしたかったんだけど」

 

「何を食べたんだ?」

 

「真竜」

 

 

 意志集合体の言葉に、ナユタは目を見張った。自分の聞き間違いかと思ったが、彼はのんびりと「第7真竜が腹にクるんだよな」とぼやく。聞き間違えたという線は消えた。

 眠そうな青年――意志集合体曰く、彼は、様々な次元を渡り歩く中で大量の真竜を()()()()()()極点の捕食者らしい。一通り食べ尽くしため、睡魔と戦っていたという。

 そんなときに偶然、彼は明星ナユタという生命(いのち)に気づいたらしい。その境遇と意志の強さに目を付けて、魂となったナユタに接触してきたと言うのだ。

 

 ……本当に眠そうである。少し話す度にうとうとと目を細め、首がかくんと傾く。意識を保つのでやっとのようだ。

 それでも、彼は睡魔と激しい戦いを繰り広げていた。眠ってしまったら、暫く何もできなくなると危惧しているのかもしれない。

 

 

「星という畑に種を蒔き、育て、やがてそれを刈り取る者。ある者はそれを農業といい、ある者はそれを放牧と呼び、そしてある者は――殺戮と言った」

 

「……殺戮、か。最後のは、ドラゴン――真竜たちの尺度だな」

 

「正解。……奴らは星という畑に種を蒔き、育て、喰い尽くす捕食者だ。本来なら俺も、それにカテゴライズされるはずだったんだけど……真竜という存在自体を否定したからなあ」

 

 

 青年は唸り、ごしごしと目をこすった。

 

 

「その結果、俺は真竜とは違う存在に至った。人の世という畑に、可能性という名の種を蒔く。それがどんな未来――つまりは花を咲かせるのかを見守り続けるだけの存在。……以前は、自分の身ひとつで、……種を蒔いて、いたんだが、なぁ……」

 

 

 かくん、と、首が傾いた。気を抜けば、彼はすぐに寝入ってしまうだろう。食べ過ぎた弊害なのかもしれない。

 

 青年の様子からして、彼はもう、可能性の種を蒔きに行けるような状況ではなかった。種を蒔きたいという願いよりも、体が睡眠を求める比率の方が高いのだろう。生理的欲求の方が優先順位は上である。

 生理的欲求に屈しかけながらも、青年は種を蒔きたいと思っている。だから、彼は()()()()()()()()()()()()()()()としているのだ。――()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()

 つまりは、間接的な意味での()()()なのだ。明星ナユタは、彼にとっての“種蒔く人”の条件に合致したから、ここに連れてこられた。ああ、と、ナユタは独り納得する。脳裏に浮かんだのは、ナユタに託して去って行った先人の背中だった。

 

 自分を殺した犯人の行く末を憂いた那雲ヨツミ、自分に致命傷を与えた犯人と自身の希望――後継者たちを庇って自ら死を選んだ渡来ミカゲ。

 彼らが残した種は、このままだと除草剤をばら撒かれて芽吹くことはないだろう。除草剤を蒔く男の陰湿さを、明星ナユタはよく知っている。

 

 だから。

 

 

「あの人たちが残した種が、心無い連中に刈り取られる……。僕は、それを許容することなんてできない」

 

 

 そう宣言し、ナユタは青年を見返した。ナユタの宣言を聞いた青年は、嬉しそうに目を細める。その笑い方は、ナユタが一番憧れた恩師――渡来ミカゲとよく似ていた。

 早速可能性(たね)を蒔く人の説明を始めようとした青年を、ナユタは引き留めた。彼にそれを訊ねるのは野暮な気もするが、ナユタにとっては大事なことだった。

 

 

「……僕は貴方の名前を知らない。名前を教えてくれないか?」

 

 

 ナユタの問いを聞いた青年は、ぱちぱちと目を瞬かせた。んー、と、間延びしたような声を漏らす。

 何かを悩んでいるような、躊躇っているかのような唸り声が僅かに響いた後。

 落としどころを見つけて妥協したように苦笑しながら、己の名を告げた。

 

 

「――キミの知り合いの名をもじって、■■(■■■■)とでも呼んでくれ」

 

 

 

■■■

 

 

 

(現状は最悪の極み、か)

 

 

 シズクは咳き込みながら、ウィンドウを展開して現状を確認する。画面に映し出されたのは、生体反応が僅かに残る程度のハワイ艦隊旗本空母――ジャック=ミュラー。ガイドナー提督以下、司令部要員は命を落としていた。

 それでも、ハワイ艦隊の面々は意地で食い下がっていた。マモノの群れを倒し、どうにかして戦線を維持している。だが、必要最低限の自衛しかない彼らでは、維持されている戦線が崩壊するのも時間の問題であろう。

 

 艦隊はもう、組織的に戦える状況ではないのだ。これより先にあるのは、組織的戦闘という名の皮を被った個別的な抵抗である。故に、ISDFという軍事機構は何の役にも立たない。竜との戦いにおける真髄は、()()()()()なのだから。

 ISDF設立を主導した官僚連中は、その事実に気づいていたのだろうか。……いや、気づいていたとしても、黙殺するだろう。何故なら、それを体現すれば、『ISDFの統治による治安維持』の体裁が成り立たなくなってしまうためである。

 旧ムラクモ機関に情報提供したエメルは、S級能力者――即ち、星に見いだされた“狩る者”でなければ竜を狩れないことを知っていた。勿論、旧ムラクモ機関に所属していた面々――特に13班も、そのことは熟知している。それはナユタにも言えることだった。

 

 目の前で唸るユマも、そのことに行きついたらしい。むむむ、と呟いた彼女の耳が、小刻みに動いていた。

 

 

「……なぜかしら」

 

「どうした、ユマ一尉」

 

()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()のかと思ったのよ。戦わなくて済むなら、誰だってその方がいいに決まってるでしょう?」

 

 

 彼女の疑問に眉をひそめたのは、シズクだけではなかった。ユマの疑問を受けたユウマも、「貴女は何を言っているんだ」と言いたげにユマを見返す。――ああ、彼もまた、()()()()()()()()()()()()()()()()()()ことを知っているのだ。

 

 

「ユマ一尉。今、僕がキミのために『おろしポン酢たっぷりの牛丼(キミの大好物)』を出したら、キミは()()()()()()()()()よな?」

 

「え? ……そりゃあ、食べない道理がないでしょう。私のために用意された、私の大好物なんだから」

 

「その理論を、フォーマルハウト……および、他の真竜が人類に襲い掛かってくる理由に当てはめれば説明がつく」

 

 

 シズクの言葉に、ユマはハッとしたように目を見開いた。そして、シズクの例えがあんまりな表現であることに気づいて渋い表情を浮かべる。それはユウマも同じだった。

 真竜にしてみれば、人類や地球は「自分のために用意された、自分の大好物」でしかない。真竜はどこまでいっても捕食者であり、人類は奴らにとっての被捕食者でしかない。

 人間が家畜を殺すことに抵抗を抱かないのと同じだ。自分が生きていくために他の生き物を食べる――食物連鎖のピラミッドが、人類に適応されてしまっただけである。

 

 人類は長きにわたって食物連鎖の頂点にいた。故に、被捕食者側のことなんて考えたこともなかったはずだ。

 それと同じなのだ。真竜もまた、食物連鎖の頂点に君臨する存在である。……要は、頂点同士の喧嘩であった。

 

 

「例えはアレですが、雪待一尉の仰る通りです。ユマ、()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()?」

 

 

 教え子がニヤリと笑う様子に対し、教育係は不満そうに口元を尖らせた。対竜戦闘に関する戦術・能力的なノウハウは、ユウマの方が上らしい。……()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()のだから。

 

 勿論、ISDFの馬鹿どものことだ。自分たちにとって都合のいい部分だけを刷り込んだに違いない。上層部に衛星兵器の100発や200発ほどぶち込んでやりたいのだが、残念なことに、()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()

 ユマがユウマに「第三者的観点から見たルシェ族について」を聞きこんでいるのを横目に、ナユタは口元を抑えて咳き込む。フォーマルハウトの瘴気の影響と、雪待シズクの“選択の(とき)”が近いためであろう。

 

 

「……成程。フォーマルハウトにとって、私たちは“食べ損ねたエサ”ってことね」

 

 

 ユマはようやく答えにたどり着いたようだ。旧ムラクモの遺産を使わず、現状だけでここまで推論できるとは。

 シズクが見込んだとおり、伊倉ユマは聡い子だった。教え子の活躍が嬉しくて、シズクはゆるりと目を細めた。

 

 

「自力でここまでたどり着いたか。見事だよ、ユマ一尉」

 

 

 そう紡いだシズクの声は、これでもかと言わんばかりにうっとりとしていた。大量の角砂糖や蜂蜜を入れて黒々と焦げさせてしまったかのような、粘りついた響き。

 シズクの様子から何かを察したのか、ユマとユウマが凍り付いた。彼らの瞳に映るのは――口元を歪ませ、狂気に満ちた眼差しを向ける1人の男。

 まだだ。まだ、()()()()()()()()()()には早すぎる。シズクは咳ばらいしようとし、盛大に咳き込んだ。時間がないというのは恨めしい限りであった。

 

 心配そうな2人を制し、シズクは話を続けた。

 

 

「真竜フォーマルハウトは、真竜ニアラの襲撃後に地球を襲った。奴は()()()()()()()()()()()、わざわざ人類を襲撃したんだ」

 

「そして現在も、“食べ損ねたエサ”ということで、私やシズク一尉を狙ってるわけね。フォーマルハウトったら、とんだ悪食じゃない」

 

「それだけじゃないぞ。奴の悪食を証明する発言は多数ある」

 

「……例えば、どんなものですか?」

 

「“腐りかけこそが至高”、“死と絶望は最高のスパイス”」

 

 

 ユウマの問いに、シズクは吐き捨てるように呟いた。奴の趣味趣向のせいで、人類は数多の辛酸を舐めさせられた。……いや、六本木大瀑布(酸性雨を浴びた)的な意味で言えば、全身強酸漬けにされたようなものであろう。火傷どころでは済まない。

 奴の趣向が反映された結果が、2021年竜戦役における帝竜のラインナップと議事堂襲撃だ。酸性雨や地震による環境の変化、嘗て倒したはずの帝竜どもの復活、人類の希望とされた13班を追いつめておいて()()()逃がす――ああ、()()()()()()()()()()()()()()()()()

 

 フォーマルハウトはその趣向と驕りによって人類に狩られたが、今回はどうだろうか。趣味趣向とそれを貫く姿勢は前回と変わらない。前回の轍を踏みかけているという意味では、こちらにも攻め込むチャンスはあった。

 展開していたウィンドウには微々たる生命反応や竜、マモノ反応が表示されている。しかし、真竜フォーマルハウトの反応はない。また欺瞞ノイズを使って誤魔化しているのだろう。幻影からの闇討ちはお手の物、と言ったところか。

 奴の欺瞞ノイズを打ち消すには、Bデータイレイザーでは範囲不足だ。シズクが視認できる範囲でなければ効果はない。“規格外とであること”と“万能であること”はイコールではないのである。

 

 

「さて。ユマ一尉、如月准尉」

 

 

 それを踏まえたうえで、と付け加え、シズクは不敵に笑う。残念ながら、2人の双瞼に映った青年は、歪んだ笑みを浮かべていた。

 

 

「そんな悪食真竜が好みそうなエサは、キミたちの目の前にあるんだが」

 

「雪待一尉! まさか、貴方が囮になろうって言うんですか!?」

 

「仲間を囮に使う趣味は無いわよ! それに貴方、明らかに本調子じゃないでしょう!? 足手まといに――」

 

「――黙れ」

 

 

 ユマの腕を掴んだのは反射だった。渾身の力を込めて握り締めたのも、彼女を睨みつけたのも、思わず感情をむき出しにしたのも、すべてが反射だった。

 

 

()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()

 

 

 “選択”するのは、伊倉ユマでもなければ如月ユウマでもない。他の誰でもない、雪待シズクなのだ。

 選ぶべきものは決まっている。己が下した判断に、一抹の後悔もない。あとは、ただひたすらに貫くのみ。

 誰にも邪魔なんてさせない。たとえそれが、雪待シズクが愛した女性――伊倉ユマであろうとも。

 

 「反論は認めない」と付け加えれば、ユマはびくりと肩をすくませた。隣にいたユウマも凍り付いている。恩師が見たら、「恐怖政治もいいところだ」と嘆くであろう。

 

 首振り人形のようにがくがくと頷き返したあたり、2人はシズクを置いて決戦に赴こうなんて考えないはずだ。

 それを実行しようものなら、ハッキングで無理矢理操ってでも連れて行ってもらわなくてはなるまい。

 

 

(ああ、これでいい。――……これで、僕の役目は終わる)

 

 

 フォーマルハウトとの決戦こそ、雪待シズクにとっての“選択の(とき)”だ。答えは既に出した。あとはそれを、選択の場で示すだけである。

 

 自分が蒔き、恩師によって蒔かれた種は芽吹いた。なら、最後の仕事は若芽に水を注ぐことだ。いつか咲き誇るであろう、美しい花のために。

 花が咲く瞬間を見ることができないことは残念である。……最初から分かっていたことだったが、やはり寂しい。シズクは心の中で苦笑した。

 

 

「さて、方針も決まったことだし、任務へ戻ろうか。提督にも作戦を提案しなければならないからな」

 

 

 無言の2人を促し――シズクはふと思い至る。フォーマルハウトを屠るために必要な下準備が、まだ済んでいない。

 75年前の真竜の強さがいか程のものか、雪待シズクは()()()()()()()。そして、英雄たちが神話に至った理由もだ。

 目を閉じて思い浮かべる。星と人の祈りを具現化した、青く透き通った輝きを。この場でアレを再現できるのは、自分なのだから。

 

 先程湧いてきた帝竜のモノと()()()()()()()()()()()を足せば、充分。姉や姪たちの足元にはおよばないけれど、運命に挑むことくらいはできるはずだ。

 

 

「ああ、そうだ。ユマ一尉、キミの小猫丸と、ロッカーの中にぶち込んだままの対竜用の試作刀があっただろう。アレ、少しばかり貸してくれ」

 

 

 勝算があるんだと付け加えれば、断る理由がなくなったのだろう。

 ユマは納得いかないと言う顔をしながらも、頷いてくれた。

 

 

 

***

 

 

 

 奴と対峙するのは初めてであるが、姿を目の当たりにしたのは2度目だ。

 

 暗闇の底から現れたフォーマルハウトの体躯は、奴が結晶化して消え去る寸前の姿を連想させた。()()()()は、恩師の背中を見て応援することしかできなかったが、今ではシズクがフォーマルハウトと対峙している。

 先程から出ていた咳は悪化するばかりだ。だが、だからといって、ナビゲートおよび戦闘に支障を出すような真似は絶対にしない。シズクは口元を拭いながらキーボードを具現化させた。戦う準備は万全である。

 

 

「絶望のフロワロっていうけど、なんていうか、滅ぼされた竜が言うと恐怖半減どころじゃないわね」

 

 

 ユマの軽口は今日も鋭利な刃のようにさえわたっている。真竜という生き物はプライドが高い。そのプライドこそが、奴らの弱点でもある。

 恩師たちが真竜を煽り倒したという情報は、残念ながら現代に残されていなかった。まあ、戦闘に影響がないというのも理由だったのかもしれない。

 

 

「知っているか、ユマ一尉。嘗てのネットスラングに、嘲笑の意を込めた“ワロス”という単語があったんだが」

 

「……まさかとは思いますけど、2つ合わせて“フロワロス”ですか?」

 

「おや、如月准尉。今日はノリがいいな」

 

「茶化さないでください」

 

 

 いつもは軽口を叩くと表情を歪めるくせに、今回はユウマも軽口に参加している。しかも、口元には不敵な笑みを湛えているではないか。

 彼の眼差しは、フォーマルハウトを捕食するのだと語って憚らない。――心なしか、彼の笑い方が恩師に重なって見えた。

 如月ユウマもまた、恩師が守り抜いた希望の1人だった。恩師の系譜を受け継ぐ資格がある男だった。その事実に、自然と口元が緩む。

 

 支払われた犠牲の意味を問い詰めたくて仕方がない夜があった。何も知らないでいた()()()に、すべての罪を突きつけてやりたいと思った日々があった。罰を下してやりたいと思ったことも、命の価値を疑問視したことだってある。

 

 でも、これでよかった。この“選択”で、よかったのだ。

 表情筋が仕事していたら、きっと、シズクは笑っていたであろう。

 

 

「エサとか下等種とか見下す対象の言葉で激怒する自称捕食者なんて実在したのね。おいでー、新聞紙じゃないけどペシャって潰してやるわよー」

 

「ついでに、お前の好きな調味料で味付けしてやろう。確か、“腐りかけこそが至高”、“死と絶望は最高のスパイス”だったかな?」

 

「随分と不味そうな味付けですよね、それ。ゲテモノは遠慮しておきますが、狩ることに関しては別ですから。ユマの真似じゃありませんけど、ぷちっと潰してやりますよ」

 

 

 ユマが小猫丸をぶんぶん振り、ナユタがウィンドウいっぱいに“フロワロス”という文字を表示し、ユウマが拳を打ち付ける。こちらの闘志は充分だ。勿論、プライドを甚く傷つけられたフォーマルハウトが黙っているはずもなく。

 

 

「囀ルカ……。絶望ヲ叩キコミ、悲鳴ト共ニ喰ラッテヤルゾ……!!」

 

 

 地の底から轟くような怨嗟の声を上げ、奴は羽ばたいた。禍々しい瘴気が吹き荒れ、シズクたちに襲い掛かってくる。嘗て恩師たちを追いつめた、黒いフロワロ。

 だが、それが何だって言うのだ。シズクには、未来を託すべき希望がある。奴のばら撒く絶望程度で枯れるようなものではないし、決して枯らせはしない。

 

 シズクはキーボードを使って周囲の空間を書き変える。アタックゲイン、ディフェンスゲイン、Bデータイレイザー――使いなれた援護技だ。「フォーマルハウト対策の要」と言われたハッカーの背中が脳裏をよぎった。

 シズクの援護を受けたユマとユウマが飛び出す。息の合った連携プレイは、容赦なくフォーマルハウトに襲い掛かった。仲間に向けられた攻撃をユウマが弾き、ユマが切り込む。時にはユマが牽制し、ユウマが重い一撃を繰り出した。

 しかし、フォーマルハウトの悪あがきも負けてはいない。中途半端な復活であろうと、奴は真竜である。ブレスや爪攻撃だけでなく、周囲に瘴気をばら撒いてこちらの動きを封じようとしてきた。足元に黒いフロワロが咲き始める。

 

 

(……流石に、僕では中和しきれないか……!)

 

 

 僅かではあるが、黒いフロワロの毒が蓄積されつつある。Bデータイレイザーによる正常値化が追い付かないのだ。S級能力者と言っても、ピンからキリまである。

 

 英雄のように戦えない。英雄のような力がない。

 当たり前のことなのに、それが酷く悔しかった。

 

 ――でも。

 

 何者にもなれなくても、きっと、何者かになろうとする人々のために、“何か”できるはずなのだ。何物にもなれないと嘆く人々に、“何か”を示すことができるはずなのだ。

 シズクは知っている。記録にすら残されなかった人々が、未来を守るために戦った姿を。伝説の13班のために、道を切り開こうとしたことを。命さえも懸けたことを。

 それが、13班にとっての希望だった。名すら残されなかった人々の想いを受けて、恩師は竜殺剣を振るったのだ。青く輝く祈りの光で、絶望を断ち切ってみせた。

 

 

「小賢シイ!」

 

「ぬおっ!?」

 

 

 咄嗟の判断で、ユウマがフォーマルハウトから距離を取る。次の瞬間、フォーマルハウトから吐き出されたブレスが甲板に直撃した。ダイアモンドダストを連想させるような輝きが炸裂し、視界を染め上げる。ゾッとするような寒気に肩が震えた。

 フォーマルハウトのブレスが着弾した甲板が結晶化していた。データ上はフロワロの瘴気濃度と同じ毒素で構成されているのに、こちらの方が荘厳で神々しいとさえ思える。見る者を魅了するかのような輝きであるが、有毒であることには変わりない。

 

 

「ちょっ!? なんて無茶苦茶!?」

 

「そうだなユマ一尉。如月准尉も、これを機に先人の素晴らしさについて理解してもらえたら幸いかな!」

 

 

 理解していたとしても、その心意気を体現できるかどうかは別問題である。実際、英雄の生き様を間近で見てきたシズクでさえ、彼らの力には及ばなかった。

 古の13班、ハッカーの■■リョウスケやミカゲたちなら――マリナが作ったワクチンという下地があったとはいえ――フロワロの毒素を完全に相殺できるだろう。

 瘴気を中和しきれないのは、地味にダメージが蓄積されていく。実際ユマの動きも鈍くなってきたし、シズクも陸にいるのに溺れそうになることがあった。

 

 どうやらフォーマルハウトは、シズクたちが瘴気のダメージと攻撃の回避で体力を奪われつつあることに気づいたようだ。奴は楽しそうに笑いながら、こちらに猛攻を繰り出してくる。弱った得物を嬲るのが趣味だから、奴はまだ決定打を与えようとしないだろう。腹立たしいことである。

 

 

「逃サンゾ……!」

 

 

 奴はユマをいなした後、執拗にシズクを狙ってきた。色とりどりのブレスがこちらに向かって襲い掛かる。シズクはそれを寸でのところで回避した。残念ながら、回避するので手一杯だ。リョウスケやミカゲなら、回避後に策を仕込むくらいできるだろうに。

 次に迫ってきたのは尻尾攻撃である。間髪入れずの攻撃だったため、回避も防御も絶望的だ。だが、シズクには勝算があった。個別的抵抗――孤独な戦いとはいえど、シズクは独りで戦っている訳ではない。連帯は、孤独に勝る。

 

 

「忘れてもらっては困るな!」

 

「アンタが私と同じステージに立とうとするのが気に喰わないのよ!」

 

 

 爆発的な一撃と、素早く煌めく銀の軌跡が攻撃を弾き飛ばす。当然、威力に熨斗を付けて倍返しにすることも忘れない。

 攻撃を叩きこんだのは、ユウマとユマの前衛役だ。前者はまだ余裕、後者は空咳をしながらも闘志は折れていない。

 その瞳の奥に恩師たちの姿を見たような気がして、嗚呼、とシズクは感嘆の息を吐く。――()()()()()()のだ。

 

 

「邪魔ヲスルナ、雑種ドモガ!」

 

 

 フォーマルハウトの周囲にマナが収束する。万華鏡のような輝きが、奴の体躯を包み込んだ。高く高く空へ登っていく竜は、前傾姿勢を取る。その様はまるで槍のようだ。

 

 否、槍だ。魔槍フォーマルハウト――それが奴の最大必殺技。虹色に輝く毒の光が、裁きを告げる神の鉄槌が如く、神聖な輝きとなって降り注ぐ!!

 普通の人間であれば、成す術もなく吹き飛ばされるだろう。そんなチート技に対抗できる術技なんて、()()()()()()()()()()()()()()()()だ。

 

 もしも今、シズクの表情筋が仕事をすれば、自分は不敵な笑みを浮かべていたであろう。シズクは即座に、自分のマナを解き放った。S級能力者の中でも限られた者だけが使える戦闘技術の1つ、エグゾースト。

 魔槍フォーマルハウトが直撃するよりも先に、シズクは奥義を展開する。構成要素の書き換えが終わり、外部から与えられる要因すべてがシャットアウトされる。要は、チートを駆使した無敵モードだ。文字通り、すべての攻撃を無効化する。

 光が晴れた先でピンピンしているシズクたちの姿を視認し、フォーマルハウトは怒りの咆哮を上げた。雑種のくせに、家畜のくせにと喚いている。……真竜はみな、自分が一番でなければ気が済まない奴らなのだろうか。呆れてしまう。

 

 

「ひゅう! シズク一尉、貴方のチートって素敵よね!」

 

「恐悦至極、っ……!」

 

 

 シズクはユマに笑いかけようとして――表情筋は仕事をしていないため、きっと意味のない行為だった――、派手に咳き込んだ。

 このままだと、本格的に陸で溺れてしまうかもしれない。ウィンドウに表示されたフロワロの瘴気濃度も、常人では即死するレベルにまで跳ね上がっている。

 

 堪えきれずに膝をついたシズク目がけて、フォーマルハウトが攻撃を仕掛けてきた。当然、奴の攻撃はユマとユウマによって受け流された上、2人からのカウンターを喰らう。

 

 

「群レルカ!」

 

 

 フォーマルハウトは忌々しげに舌打した。ユマとユウマは不敵に笑う。

 笑い方がそっくりだ。教え子はきちんと教育係から学んだらしい。

 

 

「チームワークって言葉、知らないのかしら!?」

 

「人間の英知を知るわけがないでしょう!?」

 

「それもそうね、ユウマ! ゴキブリや爬虫類、トカゲに人間と同じルールを守れと要求できるはずがないわ!」

 

「自分が一番だと本気で信じて疑わないんだ。チームプレイという概念があるかどうかも怪しいな……!」

 

 

 軽口に参加しつつ、シズクは即座に罠を仕掛けた。炎属性攻撃を喰らうことで発動する、ファイアTROY。

 ユマもユウマも炎属性の攻撃を使わないため、傍から見れば無意味な仕掛けであろう。

 だが、TROYにはもう1つの使い道がある。一部運が絡んでいることもあるが、使わないよりは効果があった。

 

 フォーマルハウトはこの罠――布石に気づいた様子はない。奴は相変わらずシズクを狙ってくる。即座にユマとユウマがフォローに回ってくれるが、前者の動きはより一層鈍くなってきた。

 普段は不敵な笑みを湛えている横顔は、瘴気の影響か、苦悶に歪んでいる。シズクにとって、これ程辛いことはない。彼女にこんな辛さを味合わせているのは、ひとえにシズクの技量不足である。

 

 

――ユマには、そんな顔は似合わない。苦しんでほしくないし、笑っていて欲しい。できることなら、ユマを笑顔にできるのは、他でもない自分でありたかった。

 

――ざまあみろ。苦しめ、苦しめ。()()()はもっと苦しかったし辛かったんだ。憎い、憎い、憎い。ずっとずっと、お前のその顔が見たかった!!

 

 

 どろり、と。蓋をしていたはずのものが溢れ始める。シズクは思わず舌打ちし、キーボードを叩く手を速めた。もう、自分には、そんなモノは必要ないのだから。

 

 

「死ニ損ナイメ! 貴様ヲ絶望ニ落トシ、喰ラッテヤル……喰ラッテヤルゾ!!」

 

 

 そう叫んだフォーマルハウトは、突如向きを変えた。シズクを襲うとばかり思っていたカギ爪の一撃が、あろうことかユマに迫る。ユマは舌打ちして回避行動に移ろうとしたが、突如、がくんと体勢を崩した。

 彼女は自分の体のことに気づいていたのだと思う。でなければ、「しまった」と言わんばかりに海色の瞳を見開くことはない。普段は俊敏に戦場を駆け回るはずのユマの脚は、重石でもつけられたかのように緩慢だ。

 

 

「ユマ!!」

 

 

 ユウマの金切り声が木霊する。ユマが衝撃に備えて目をつむった。

 シズクは予め打っていた布石を発動する。そこには、一切の迷いはない。

 

 

「仕込みは上々!」

 

 

 シズクはキーボードのエンターキーを叩いた。ハッキングが成功する。

 

 

「――()()()()!」

 

 

 そして、即座に命令を下した。

 その時間、コンマ0.00秒。

 

 

『――成程。それが、キミの下した“選択”なんだな』

 

 

 どこからか、()がした。懐かしく、優しい響き。聲の主が眼前で微笑んだ気配を察する。()()に褒められたような気がして、シズクは思わず口元を綻ばせた。

 

 ――次の瞬間、シズクの胸に、フォーマルハウトの爪が突き刺さった。

 

 勢いよく引き裂かれ、弾き飛ばされる。受け身を取る間も、衝撃が痛みに変換される間もなく、シズクの体は甲板に叩き付けられた。遅れて、凄まじい痛みが体中を襲う。

 ユマとユウマの悲鳴がやけに遠い。フォーマルハウトの笑い声が煩かった。自分が狩ったと思いこんで憚らない、馬鹿の高笑い。獲物を追いつめた真竜は嬉しそうだ。

 虹色の光が収束する。呪真竜の瘴気と純粋な力によって構成された、ブレスによる一撃が、ユマとユウマすら射程範囲に収めて、暗闇の空から降り注ぐ!!

 

 絶体絶命、万事休す――誰もが、そう絶望したであろう。

 だが。シズクは、違った。口元に笑みを浮かべる。

 

 

「――()()()()()()()()()()()()()()?」

 

 

 その言葉をスイッチにして、シズクの胸元から()()()が爆ぜる。

 数多の祈りを体現する光が、真竜によって齎された絶望を吹き払った。

 

 

 




【参考および参照】
『セブンスドラゴンⅢ U.E.72 未完のユウマ』(カルロ・ゼン著)
『bokemaru.up.seesaa.net(http://bokemaru.up.seesaa.net/image/NNBBB2B9CD.txt)』より、『エストレア(流星)』

―――
現在、『未完のユウマ』第5章前半~後半まで。結局1話で収まりませんでした。次回で第5章が完結し、第6章へと移行します。膨大なネタバレだらけですが、まだ氷山の一角でしかありません。詳しいことは、もう少しだけお待ちいただければ幸いです。
今回もかなり端折りました。そして、後半からは本編の流れをわずかに残し、怒涛のオリジナル展開です。ナユタパートでは“明らかに「お前、今出てきちゃダメな奴だよね!?」と怒鳴られそうなヤツ”が顔を出してますが、笑って流してください。
第6章では、隠れた部分が白日に晒され、最終的な人間関係が大炎上する予定。ユマに対する“怒涛のSANチェック”が近づいてきました。勿論、“怒涛のSANチェック”はこれだけでは終わらない予定。因みに、SANチェック要因はユマだけではない模様。

魔槍フォーマルハウトの演出は凄いのですが、技のモーションがカットできなかったのは面倒くさかったですね。転職マラソンをしているときは特に。でも、フォーマルハウトを倒した後のEDは、何度見るのも、何度モブに話しかけるのも、全然苦じゃなかったんですよね。不思議なものです。
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