Fate/Grand Order 二人目の生存者(仮称)   作:biwanosin

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どうしよう・・・・・・


第十一話

砦の中の人に気付かれないようにとか考えながら移動していたら結構時間がかかってしまったのだが、なんとか目撃されたという場所周辺の森まで来ることが出来た。で、それからサーヴァントの気配を探しつつ移動するつもりだったんだけど……

 

「そりゃ、『サーヴァントならだれでもできる』って言うんなら、向こう側にもできるよね……」

『ですね。申し訳ないのですが、ここからは見つかる覚悟で進むか、主殿が勘に頼って進むしかありません』

『で、薫ちゃんとしては』

「もちろん、見つかる覚悟とかないです。だって敵なんでしょ、そのジャンヌさん」

 

というわけで、二人には霊体化してもらって一人で歩いています。とはいえ、何かあれば二人ともすぐに実体化してもらうことになってるんだけど。基準としては『梓さん、マシュさん以外の誰かがいたら』です。兵士に見つかったら間違いなく殺されるだろうし、下手をすれば農民さんとかであっても負ける。自信あるよ、俺。

 

「あ、足跡見つけた」

『数は……三人分ですね』

『梓ちゃん、マシュちゃん、そして件のジャンヌ・ダルク。ぴったり三人だね』

 

ということは、可能性はあるわけだ。ふむ……

 

「このままカルデアと通信できないのは非常に困るし、マジでそのジャンヌさんが敵だったら梓さんが殺される……俺の責任が一気に増えるし、行ってみましょうかね」

『悲報、我がマスターがクズい件について』

「チキンなんですって」

『どちらであっても私は気にしません!』

 

クズくはない……と、思う。臆病が過ぎるだけだって、きっと。

と、少しショックを受けた心を癒しつつ、牛若丸が否定はしてくれなかったという現実を受け入れながら進んでいくと、聞き覚えのある声が二つに、初めて聞く声が一つ。あ、当たり引いた。

 

『……え、どうしようこれ』

『ここから見たところ、これといって険悪な雰囲気は見られませんね』

『と言うか、結構仲よさそうにしてるよね』

「うーむ……」

 

念話で自分のサーヴァントたちにも聞いてみたのだが、意見は同じなようだ。となると、俺の勘違いってわけでもなくて……うーむ……

 

『よし、ライダー。考えても仕方ないし、接触するから実体化してもらってもいいか?』

『かしこまりました!危険があれば首を落とすのですね!』

『うん、落とさないからね?最優先は俺を連れての離脱、可能ならあの二人も回収ね。もちろん、話してみた結果だよ?判断は牛若丸に任せるけど、“疑わしいのは斬り捨てて疑わしくなくても斬り捨てる”とかダメだからね?と言うかそもそも梓さんとマシュさんに攻撃禁止ね?』

『かしこまりました!』

 

今いち不安なんだけど、そこには目をつむることにして合図を出して実体化してもらう。当然のように気付かれたので、牛若丸の陰に隠れる形で三人の前に出る。

 

「あ、薫くんじゃん。やっほー、今回はお互いなんともなく合流出来た感じ?」

「あ、うん。そうですね。予想通りというか一切通信できなかったんだけど、それに目をつむりさえすれば」

 

こっちとしては一番困った要素なんだけど。ついでにこの場に姿を出すかを考えるうえで結構問題だったわけなんだけど、そこは気にしてもらえないのでしょうか。

 

「ああ、貴方が梓の話していた。はじめまして、私はジャンヌ・ダルクと」

「あ、それ以上近づかないでください」

 

名乗ってくれたためはっきりとジャンヌさんであるとわかった。その為警戒も込みではっきりとそう言うと……あれ、なんでだろ。ちょっと涙目になってる。

 

「あ、あの……もしかして私、あれなんですかね?生理的に無理、という。だとしたらかなりショックなのですが……」

「あ、いえ。そうじゃないんです。ただちょっと、警戒度MAXなだけで」

 

さらに涙目になってきた。うーむ……と、さすがに罪悪感が生まれてきてどうしたものかと考えていたら、目の前に誰かの……というか梓さんの平手が。

 

「って、ちょ!?」

「避けるな、人非人!」

「こっちにも事情があるんですけど!?」

 

二発目をどうにかつかんで止めつつそう言うと、こっちを睨んでくる梓さんの目つきがほんの少しだけ和らいだ。

 

「……事情とは?」

「あ、ひっこめてくれないんですね……いや、こっちはこっちで情報収集したらさ、ジャンヌ・ダルクが蘇って龍操って蹂躙してる、って言われたので、警戒の意味も込めて」

「………………あ、そうか。知らないのか」

 

……おや?あれ、何かありそうだぞ?

そう思いながら手を離し、互いに一歩ずつ後ろに下がって、視線で説明を求める。

 

「いやー、うん。そのことを知ってたら警戒して当然だね。実はさ、ジャンヌ二人いるらしいんだよ」

「…………はい?」

 

ちょっと、意味が分からない。

 

 

 

 ▽▲▽▲

 

 

 

「と、言うわけでございます」

「え、えー……」

 

ザックリ要約すると、黒いジャンヌが現れて、シャルル七世(誰?)を殺して、オルレアンで大虐殺をして、占拠した、と。

で、それに対してこちらの白いジャンヌさん。ルーラーってクラスで召喚されたそうですが、そのクラスとしてもらえる特権的なものは全部ない。なので普通のサーヴァントと変わりません、と。

うん、あれだね。

 

「ぶっちゃけ胡散臭い」

「いうと思ったー」

 

とは梓さんの談。段々と俺の思考が読まれるようになってきている気がします。

 

「でもさ、薫ちゃん」

「何、芝姉?」

「や、砦の中で聞いたジャンヌさんの話――竜の魔女の方ね?――黒かったって聞いたよ」

「その情報はもう少し早くほしかった。隠れてみてた時とかに」

 

となると、少なくとも服装は違うわけだ。で、サーヴァントとしての服装はその零基とか言うのに合わせて作られてるって聞いた。牛若丸の宝具みたいな例外はあるだろうけど、ああいうものは珍しいらしいから気にしなくてもよさそう。

 

「あー……とりあえず、失礼な態度とってスイマセンでした、ジャンヌさん」

「あ、いえ……その、少しショックではありましたが、仕方のない事情だったと思います」

「そういってもらえると助かります」

 

ここで攻められたとしたら性別的な問題もあって圧倒的不利だったと思う。

 

「それで、結局薫さんはどうするのですか?」

「うーん、そこなんだよなぁ……」

 

警戒度は下げたけど、十割警戒してないかと言われるとそうでもない。正直いまだに警戒してるし、牛若丸の少し後ろで芝姉が化けた指輪をしているのだ。大変申し訳ないけど、六割くらい警戒態勢。けど、梓さんたちが受け入れてるとなるとこのまま警戒しているわけにもいかないんだよなぁ……うん、よし。

 

「ジャンヌさん、ぶっちゃけて言いますと、まだ警戒してます」

「……はい、そうだとは思います。貴方からは臆病なまでの慎重さを感じる」

 

うーん、短時間でしっかり見抜かれた感じがする。何だろう、この感じは。

 

「その上で、になりますが。ひとまずお互いの目的としては一致してるらしいですし、梓さんたちも協力する流れのようですから、一反協力体制を取らせてください」

「……よいのですか?」

「はい。変な様子を見せればまず間違いなくウチのライダーが何とかしてくれますし」

 

そう言いながら本人の方を見ると、刀に手をかけたままうなづいてくれた。このままだと空気が緊迫しすぎて辛いので力を抜くように念話で伝えつつ、再びジャンヌさんの方を見る。

 

「で、その……黒ジャンヌ?に直接会って、その場にジャンヌさんもいたら改めて警戒なくいく、と言う感じでお願いします」

「分かりました。では、それまでは仮の協力体制、ということで」

 

ふぅ、どうにか話がまとまった。と、ぶっちゃけキレられる覚悟も込みでしていた緊張が一気に解けてその場に座り込む。

 

「さて、話がまとまったところでいいでしょうか。主に梓さんとマシュさん」

「ん、何?」

『と言うか、僕に対しては何もないんだね……わりとどうなることやらとハラハラしてたんだけど』

 

あ、ロマンのことすっかり忘れてた。……ま、いいか。

 

「えっと、ですね。疲れたので寝ます」

「……合流してすぐにそれかい」

「仕方ないじゃん、これでも逆側から馬に乗ってきたところだし、その前にサーヴァントにも遭遇したし……」

 

後ろで引っ付いてただけ、後ろで隠れてただけ、と言うのは言わない方針にした。わざわざ言うことでもないよね、うん。

 

「というわけで、休ませていただきたいです」

「あ、であれば私は主殿のおそばで寝ずの番をしますね!」

「よっちゃん、寝ずの番って言うのはね、寝ないでずっと薫ちゃんの顔を眺めてることをさすんじゃないからね?」

 

牛若丸ならやりかねないのが怖い。

 

「それとさ、ジャンヌさん。一つ質問いいかな?」

「あ、はい。なんでしょうか?」

「召喚される時にカルデアがくれた知識の中に『ルーラーはサーヴァント探知機になる』ってあったんだけど」

「た、探知機……はい。それは間違っていませんが」

「じゃあさ、その黒ジャンヌさんのクラスって、何になるのかな?」

 

一瞬で目が覚めた。というか、冷や汗かいた。え、待って。それってつまり、まさか、え。

 

「……!うかつでした。その黒ジャンヌがサーヴァントであるのなら……私であるのなら、クラスはルーラーです」

「えっと、つまりさ。もしかしなくても私たちのことって」

「はい。人間である貴女や薫さんはともかくとして、サーヴァントである我々は気付かれている可能性があります」

 

居場所バレバレじゃん。しかもその黒ジャンヌさんの立場にしてみればジャンヌさんとか真っ先に殺したいくらいにはイラッとしてる相手じゃないの?

……あ、場所が分かるだけで正体までは分からないのか、その段階だと。

 

「出来ることなら情報収集も最低限にしたいところですが、情報がない今ではそう言うわけにもいきませんね……」

「ある程度はこっちで稼いできたけど、正直攻め込むには心もとないんだよなー。も一回行ってくる?」

「……や、効果的ではあるけど極力一人で行くのは避けたい、かな。結局お願いするかもしれないけど、その時は昼間で、何かあったらすぐに念話。令呪使うから」

「はいは~い」

 

今いち緊張感に欠ける芝姉の声。そんなものを聞いているとこっちも大丈夫かなー、って気になるんだけど、そんなわけがなかった。

 

「では、人目を避ける意味も込めて明日の早朝に出発しましょう。お二人は人間ですし、眠ってください」

「うーん……皆が警戒してくれてるのに寝るって言うのも少し申し訳ないなぁ」

 

梓さんがそう言っているのを聞いたが、俺の回答は決まっていた。

 

「じゃあ寝るので、警戒とかお願いします」

「お任せください、主殿!」

「やー、うん。薫ちゃんはホント、ぶれないよねー」

「やることは確かに正しいけど、私の方があってるって自信ある」

 

何か言われた気がするけど、全力で気にしないことにして目をつむった。おやすみなさい。

 




前書きで書いた言葉には、二つの意味があります。

一つ目は、本編。このダメすぎる主人公どうしよう、というものです。あ、ジャンヌに対して警戒心MAXな件とは別で、ですよ?先に『ジャンヌが敵』的なことを聞いていてそれからジャンヌに会えば、それはあの主人公ですからね。警戒もします。順序が逆だったらそんなこともなかったのに・・・
なので、言っているのはその他の行動です。本当にどうしようもないよね、コイツ。うん。

で、二つ目。こっちの方が重要なのですが・・・FGOマテリアルで出てきた牛若丸の宝具についてです。牛若丸の宝具全部明かされたぞー、って友人に言われて慌てて買いに行って、絶句してしまいました。あ、ここから下、FGOマテリアルで明かされた牛若丸の宝具についてのネタバレあるんで。どうぞお気を付けください。
あと、結構くだらないかもなんで、読み飛ばしても大丈夫です。牛若丸の宝具が公式の設定と違ってきていることが気にならない人は。
























伝説の具象化の中に、五条大橋のあれないの!?そして崖ぱーって下るやつもないの!?何ゆえに!?
と言うかそもそも個人解釈全くあってなかった!ゲーム演出で船出てくる理由考えてああしたのに、舟いらないのね!もうどうしろってんだい!
と言うかこの子も剣からビーム出しそうな予感!セイバーだったら間違いなくビームですねそうだ水着イベのやつかくことがもしもあったらビームセイバーにしようそうしようってそうじゃなくて。
とにかく!本格的に困った!あと一個オリジナルで考えてたものがもうどこでどうやって使うのかまで構成が頭の中にあるだけに困る!これ使わない展開もう思いつかないよ!?しかしだからと言って明かされた設定を無視していくわけにもいかない。や、そもそも矛盾するかもだけどその時はこっち使うね?とは言ってたけどそれだってさすがにこれはあるだろう、って意味合いも込めていれてたからねうん。ってだからそうではなく!
この状況どうしよう、って言う!

で、考えました駄作者biwanoshin!考えに考えて、至った結論!それが、こちらです!

befor
牛若丸が死ぬまでに成した伝説五つの具現化

after
牛若丸が死ぬまでに成した伝説七つの具現化


……うん、ダメなやつだこれは。
というわけで、何か考えます・・・どうにか頑張って考えます・・・ただ、考えて思いつかなかったらその時は、これまでにも何度も使っている便利な回避技こと五条橋と一個オリジナルで考えているといったものについては、某鬼ヶ島で繰り出された技と同じ扱い、つまり外伝扱いにしようかなー、と。
あの外伝、ってのの意味がはっきりしないと怖いんだけど。そもそも氷柱割りって、あれ伝説的には何なんだろう?
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