Fate/Grand Order 二人目の生存者(仮称)   作:biwanosin

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FGOの二次創作を原作に沿った流れで書いてみて、今回こうして詰まりまくった原因。
戦闘シーンが、全て自分の妄想で作らないといけないのが、この上なくメンドクサイ……!

と言うわけで、全力でごまかすことにしましたとさ。まる


第十三話

「……さて、この状況どうしたものかなぁ」

 

この状況から背中を向けて逃げるのは、流石にヤバイってわかる。あの時木をぶっ飛ばしてきたサーヴァントもいるから間違いない。だからこのまま立ち向かうかなにかするしかないわけなんだけど、うん……

 

「ねえ。お願い、誰か私の頭に水をかけてちょうだい。まずいの。やばいの。本気でおかしくなりそうなの。だってそれくらいしないと、滑稽で笑い死んでしまいそう!ほら、見てよジル!あの哀れな小娘を!なに、あれ羽虫?ネズミ?ミミズ?どうあれ同じことね!ちっぽけすぎて道場すら浮かばないああ、本当――こんな小娘(わたし)にすがるしかなかった国とか、ネズミの国にも劣っていたのね!ねえジル、貴方もそう――って、そっか。ジルは連れてきていなかったわ」

 

一人で百面相しながら騒ぐだけ騒いで最終的になんだか落胆したような表情になった。表情豊かというか、感情豊かというか、豊かすぎて引くというか……というか、あれだ。この人ルーラーじゃなくてバーサーカーなんじゃないの?

 

『主殿、いかがいたしましょう。一人であれば不意打ちで首を落とせそうですが』

『なんかシリアスな場面らしいから、少しこのまま見てようね。ほら、聖杯の場所とかも知らないとだし、相手についてまだ何もわかってないから危ないし』

『かしこまりました』

 

正直に言えば無理なんじゃないのかなぁ、って思っての発言だったんだけど、牛若丸が落ち着いてくれたようなのでこれはこれでよしとする。

さて、と。やっぱりどう見ても危なそうなのとか複数人いるし、方針は逃げの一手だろう。というか怖いから逃げたい。逃げて、追ってこられたら各個撃破できない限り逃げ続けて、とか理想的。

 

「一応言っておくけど、」

「一人で逃げる予定はありませんよ……あの戦力の前ですよ?」

「よろしい」

 

さて、太夫黒に乗っていける人数は早さも考えると二人が限界。変化した芝姉を込みで考えるなら三人。素で走る牛若丸を込みで四人。マシュさんか梓さんを置いていくことになるので意味がない。芝姉に頼んで化かしてもらって三人と一個乗りで逃げるにしても、向こうに一人でも足速いサーヴァントかライダーがいれば破綻する。あとビーム撃たれても終わりそう。

……それにしても、全く同じ姿の、というか全く同じ人物が真逆の思考を持って口論をはじめると、傍から見てる分には結構面白いもんなんだな。現実逃避には大変優れてる。

 

「バーサーク・ランサー、バーサーク・アサシン。その田舎娘を始末しなさい。ついでに周りのも」

「あ、呑気に見てられなくなった」

 

と、なんだか矛先が向けられていないからとのんきに見ていたらおもいっきり矛先を向けられてしまった。

 

「雑魚ばかりで飽きたことでしょう?喜びなさい、彼らは強敵です。一人腑抜けらしいですが」

 

あれかな。あの時戦った人向こう側に一人いるし、真っ先に逃げの一手を打ったことでそういう評価になってる感じなのかな?だとしたらこのまま見逃して欲しいところなんですけども……

ほら、腑抜けだよ。僕腑抜け。絶対戦っても楽しくないですk……はい梓さん腹くくったので背中つねらないでください。

 

「よろしい。では、私は血を戴こう」

「いけませんわ王様。私は彼女の血と肉、そして臓をいただきたいのだもの」

「強欲だな。では魂は?魂はどちらが戴く?」

「魂なんてなんの益にもなりませんわ。そんなものでこの美貌が保てると思っていて?」

「よろしい!では魂を私が戴こう!」

 

目の前でちょっと引くような、大変恐ろしい会話が続く。何この会話怖い。というか血をいただくってのが真っ先に出てくるとか、吸血鬼かなにかなのでしょうか。そう言われてみると確かに吸血鬼っぽいですね。

うーん、吸血鬼の英雄かぁ……超有名な一人くらいしかわからないけど正解かな?

 

「さて、どう出るのが正解だと思う?」

「真面目な話として、どうにか逃げる道を探るべきだと思う」

「だったらあの二人を抑えて、逃亡?」

「他にも相手がいる以上、あと俺達を守るって役目を押し付けると難しいかな、って」

 

そうでなければ、少なくとも一対一で牛若丸が負けるとは考えられない。そしていざとなったら逃げる、並びに俺達では反応できない速度で来たときに全部任せることを考えて太夫黒に乗ったままだ。的になりやすい可能性すらある。

……よし。

 

「素人が考えてもどうにもならないよね」

「それを言ったらだめだと思うんだけどなぁ」

『そう言うわけで牛若丸、何か策などは?』

『……ジャンヌ殿とマシュ殿で一人、私がもう一人を。芝姉殿に主殿の守護を任せる形になるかと』

『私にできることとかないんだから、色々とうまくやってね?』

 

ダメだこのキャスター、役に立たない。それに比べると念話の最中もずっと相手から視線を逸らさなかった牛若丸は頼りになるけど、こういう場以外での暴走思考を考えるとどっちもどっちなのかもしれないなぁ。

よし、現実逃避終了。牛若丸は作戦結構の指示を出すのと同時にランサーへ飛びかかった。同時にアサシン対策の指示をと思ったのだが。

 

「マシュとジャンヌはアサシンを!」

 

その前に、梓さんが指示を出していた。牛若丸の戦闘能力は知っているのだから、当然といえば当然か。アサシンという戦闘向きではないクラス、明らかに武器としてはいびつなそれ。マシュさん一人だと心配だけど、ジャンヌさんがいれば何とかなるだろう。そう考えて、自分のサーヴァントの方を見る。

 

そこで行われているのは、一見して圧倒的有利な戦いだった。ランサー……仮称ヴラド三世はこちらも槍としてはいびつな形をしているそれを振るうが、牛若丸にはかすりもしない。あまりにも、速度が違いすぎる。しかし狂化スキルの分でどうとでもなるのだろうから、この後が怖い。

念話で伝えられた宝具のことを考えると、一瞬だ。何か一瞬の隙が出来れば、離脱できるはず……

 




ヴラド三世について。
ステータスはFGOの、つまりはバーサーカーのものを参照にしました。その過程でアポの、つまりはランサーのものも見ましたがBでしたので、速度面で牛若丸のあれに勝ることはないかな、と
そして地面から杭杭杭!ってのも領地にすることが必要だった気がしたので、今回の位置、つまりはサーヴァント反応があったから戻ってきた場所を領地にしているとは思えなかったので杭の作成はできないものとして考えています

……出来たとしても地面からランダムに勢いよく生えてきた槍くらい、平然とした顔で足場にする牛若丸、って図しか頭に浮かばなかったともいいます。「どれほど足場が悪くとも、足を乗せる箇所がわずかでもあれば跳躍による移動が可能」とかいうふざけた奥義がありますし、なんかこう、それくらいできそうだなぁ、って・・・


次回、「バトルシーン?やつなら死んだよ」!
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