乱世を駆ける男   作:黄粋

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荀彧の親である荀緄についてですがコンの漢字が携帯で見ると文字化けするようです。
本来は『糸』に『毘』なのですがこの作品では『昆』で統一させていただきます。



第二十八話

 出会いがあれば別れがある。

 

 望んだ出会いがあれば、望まない出会いがあるだろう。

 望んだ別れがあれば、望まない別れがあるだろう。

 

 生きていれば当たり前の事。

 一期一会を繰り返し、和を広げていくと言う事は生きているならばきっと切っても切り離せない事。

 

 かつての世で一度、自分の和を全て失った俺。

 陽菜との出会いをきっかけに広げられていった縁と言う名のかけがえのない物。

 今の俺にとってそれは忘れられない大切な物だ。

 

 

 そして今世で祭や慎たち、二人の華陀や建業の皆と作り上げていった和も。

 かつての和と比較する事の出来ないほどに大切な物だ。

 

 もちろん、その中には。

 お前との出会いや共に過ごしてきたこれまでの生活も含まれている。

 

 たとえ未来で敵対するとしても。

 殺し殺される関係になるのだとしても。

 

 俺はお前と出会った事を後悔する事はないだろう。

 

 だからそんな泣きそうな顔をするな、文若。

 いや……『桂花(けいふぁ)』。

 

 

 

「荀家の現当主から書簡が届いた」

 

 建業城の玉座の間。

 集まった武官文官たちの前で蘭雪様は手に持っている書簡を指し示しながら告げる。

 

 ついに来たかと俺は心中で呟く。

 

 以前、文若を引き取りたいと言う書簡が届いたのを切っ掛けに俺達は遠征を中断して帰還した。

 

 しかしその後、彼らから前言を撤回する書簡が届いた。

 内容は『彼女が落ち着くまではそちらに置いておいてやってほしい』と言う物。

 

 あちらでどのような方針変更があったかは想像するしかないが、しかしこれは文若にとっては都合の良い事だった。

 未だ彼女の『人間不信』は根強く残っているのだ。

 実の家族相手ならいざ知らず正直な所、あちらにいる大多数の人間には拒否反応を示すと簡単に予想がつく。

 少しずつ慣らしていく意味でも俺達の傍にいた方が都合が良かった。

 

 荀家の方針に逆らうのも蘭雪様の立場を考えれば良くない事。

 だからこの提案は彼女の事を慮れば正に渡りに船と言えた。

 

 しかし落ち着くまでの期限はあちらに一任していた。

 何を持って頃合いと判断したかは不明だが、俺たちに預けておく必要がなくなったと判断したのだろう。

 

「文若を迎えに彼女の母親が来るそうだ」

「母親……と言うと確か荀昆と言う名でしたかな?」

 

 こちらに来てから文若の世話役をしていた老婆が主に問う。

 

「ああ、その通りだ。この書簡とは別にそいつが書いたらしい感謝状が届いている。成り上がりの私たちに随分と丁寧な文言だったな」

 

 蘭雪様の目配せを受けて美命が持っていた書簡を老婆に差し出す。

 恐らくそれが文若の母親からの物なのだろう。

 一礼して受け取った老婆は素早く目を通すと「確かに」と呟き、隣の文官に書簡を回した。

 

 普通なら君主が話している場面で他の事を並行して実施するのは不敬に当たる行為だろう。

 しかしそこは礼儀など最低限で済ませてしまう蘭雪様だ。

 それが必要な事であれば、特に咎められる事はない。

 

「荀家からは迎えを送るのに関連して呉の領地に入る為の許可と護衛を派遣してほしいと要請があった」

 

 美命の言葉を聞いていると書簡が俺の手に回されてくる。

 俺は蘭雪様や美命たちの言葉に耳を傾けながら書簡に目を通し始めた。

 

 確かに娘を助けた事への感謝が丁寧な文面で記載されている。

 実際に助け出した俺とその部下への感謝が特に多いように見受けられた。

 直接、会ってお礼を言いたいとまで書かれているのには正直驚いたが果たしてこの文面を素直に受け取っていい物か。

 

 こちらは一領主に仕える武官、あちらは由緒ある歴史を持つ貴族。

 この時代の常識で考えればこの差は余りも大きい物のはずだ。

 見下すのが正しいとも思わない。

 しかしこれほどの感謝は過分だ。

 疑惑の目で書簡を読み直せば、その文面は些か大袈裟でわざとらしいとも取れる。

 杞憂であればいいとも思うのだが、そうも言っていられない。

 

「許可については当然、出すとして。護衛についてだが」

 

 読み終わった書簡を隣の祭に渡して蘭雪様に目を向ける。

 

 護衛か。

 順当に行くならば遠征経験のある俺になると思うが。

 相手が貴族である以上、慎重に事を運ぶ必要がある。

 それを含めての人選となると……貴族と接した事のある文官が必要だろう。

 

「……今回は美命と慎、激に行ってもらう。塁と祭、駆狼には二人が空いた穴埋めを任せる」

 

 なるほど。

 武官であると同時に文官としての心得も持っている慎と激なら確かに適任かもしれない。

 荀毘様との直接的なやり取りは美命に任せるのだろうが、生来の気性から人を立てるのが上手い慎と文官としての姿勢を身につけた激なら下手な事にはならないだろう。

 

「え、俺ぇ!?」

 

 本人は何故、自分が選ばれたかわかっていないようだが。

 意外と謙虚な激だから、貴族を相手にするのに自分で良いのかとかそんな事を考えているんだろうな。

 

「僕、ですか」

 

 慎の方は選ばれた事には驚いているが、落ち着いている。

 あの試合を経て、どことなく風格のような物を身に付けた慎はこの短期間で今まで以上に頼れる男に成長した。

 今までが頼りなかったわけでは断じてないが、それでも地に根を張った巨木のような落ち着きを感じさせる。

 

「ああ、お前たち二人なら護衛としての腕も申し分ないし、文官としてあちらさんを不快にさせる可能性も低いだろうからな。祭や塁だと実力は兎も角その辺りには不安が残る」

 

 美命のきっぱりとした物言いに塁と祭が面白くなさそうな表情をする。

 だが自分たちがそういう相手に対する礼儀に疎い事も理解しているのだろう。

 特に反論する事はなかった。

 

「駆狼はついこの間に遠征を行ったばかりだからな。あまり重要な仕事を一人に任せても他が育たないし、今回は外させてもらった」

 

 蘭雪様の言う通りだろう。

 俺ばかりが重要な仕事をしていては他が育たない。

 そして重要な仕事を一人が行っていてはいらん不満が募る可能性もある。

 

 なぜあいつばかりが重用されるのかと。

 

 そう言う不満が出ないようにと言う意味も含めて考えた結果が今回の仕事の割り振りなのだろう。

 

「納得しました。お役目、しっかりと果たして見せます」

「うへぇ~、今から緊張してきた。けど俺もやらせていただきますよ。任せてください」

 

 苦い顔で愚痴をこぼすのは一瞬。

 素早く意思を表明した慎に続き、真剣に応える激。

 

 なんだかんだで責任のある立場が板に付いてきているようだ。

 

「うむ。なら美命と慎、激は早速準備に入ってくれ。先方を待たせるわけにはいかんからな」

「御意」

「「御意です」」

 

 

 三人の応えが玉座の間に響く。

 そして三人はそのまま足早に広間を出ていった。

 

 それを見送りながら蘭雪様は話を続ける。

 

「さて三人が抜けた穴を埋める為の人員配置だが……」

 

 それから一刻ほど朝議が続き、俺たちはそれぞれの役割を果たすべく城中に散って行った。

 

 

 今回の荀毘来訪に際して俺達、建業側が気をつける事項は大きく分けて三つ。

 

 一つ目は彼らの機嫌を損ねぬように礼節を持った態度で応対する事。

 二つ目は荀毘他、文若を迎えに来る者たちの身の安全。

 三つ目は文若の身の安全。

 

 一つ目は正直、気をつける以上の対策が取れるわけではない。

 せいぜいそういう礼節に不勉強な連中を彼らから遠ざけるくらいの事しか出来ないだろう。

 これについては既に取りうる対策は取ったのでこれ以上、どうこうと言う話ではない。

 最も多く彼らと応対せねばならない蘭雪様、美命、陽菜の健闘を期待する他ないのだ。

 

 

 二つ目、三つ目の身の安全と言うのは山賊などの賊徒たちからと言う意味は勿論、建業の発展を妬んでいる、あるいは危険視している者たちから守ると言う意味合いも含まれている。

 

 建業は領主が交代してから目覚ましい発展を遂げてきた。

 それこそ周りの太守から見れば異常と取られかねない程に。

 

 出る杭は打たれると言う諺がある。

 今、まさに建業という場所は出る杭と言えるのだ。

 

 周辺諸侯は俺たちの成果の秘密を探ろうと密偵の類を派遣し、隙あらばと粗探しをさせている。

 城下までならともかく城内への侵入はさせていないが、それも俺達が認識している限りの範囲だ。

 恐ろしく腕の立つ者がいるのなら俺達に気付かせずに侵入する事も可能なのだろう。

 

 静かに、しかし確実に俺たちを陥れようとする策は見えない場所で蠢いているのだ。

 

 そして文若を保護してから策謀の影は加速度的に濃くなっている。

 貴族の娘を建業が保護したと言う話その物が彼らには面白くないのだろう。

 この事実を足がかりに荀家と友好関係を築き上げれば、今の地位よりもさらに上を目指す事も可能だからだ。

 

 こちらに地位向上を望むような野心が無いと伝えた所で意味がない。

 彼らは僅かでもある可能性を危険視しているのだから。

 

 そして厄介な事に。

 連中の中にはかなりの強硬派もいる。

 

 文若を殺す事で俺達の力量不足を触れまわり、弱体化あるいは建業自体の略奪を狙う者たち。

 そういう考えのやつらが差し向けてきたと思われる暗殺者の数は密偵の総数のおよそ三分の一と言った所か。

 

 その時々で標的は異なるが、もっとも多いのはやはり文若を狙ったものだ。

 他にも蘭雪様や陽菜と言う建業の旗印とも言うべき者を狙った物、美命などの力のある筆頭文官を狙った物もある。

 

 悉くを未遂で捕らえてきたが、全ての者は尋問をするよりも先に自ら舌を噛み千切って自害している。

 お蔭でどこからの差し金なのかが未だに確定出来ないでいる。

 

 候補として挙がるのは隣の領地である会稽(かいけい)、新都(しんと)、丹陽(たにゃん)、廣陵(こうりょう)、淮南(わいなん)の太守の一派だ。

 

 大陸でも異例の勢いで領地を発展させている事から他の州からも密偵の類が来ているらしいと言う事は美命から聞いている。

 だが強硬手段に出るほど危機感を持っているとすればそれは近くにいる者たちである可能性が高い。

 とはいえ、それも所詮は推測の域を出ない物だ。

 

 見せしめの意味も兼ねて徹底的な報復を行う事も議論されたが、どこからの刺客なのか確定出来ていない状況では報復した郡の民に余計な混乱を招くだけと言う結論で保留されている。

 

 

 まったくもって厄介な話だ。

 そして今回の荀家から文若を引き取りに来るという話。

 この話に置いて俺達は刺客から守る対象が増える事になる。

 今回の引き渡し(言い方が良くないが)を成功させれば、蘭雪様はより明確に荀家との接点を得る事になるだろう。

 蘭雪様自身はそれほど貴族との接点に固執している訳ではない(せいぜい無いよりもあった方が良いだろうという程度だ)がそれは他の諸侯にとって見逃せない事柄だ。

 

 同時に蘭雪様を陥れる絶好の機会でもある。

 

 もしも荀家からの迎え、あるいは文若を守れず死なせてしまったとする。

 貴族を守れなかったとして諸侯は周囲に吹聴し、俺達の落ち度を囃し立てるように広めるはずだ。

 荀家の覚えは当然悪くなり、そこから悪評が広がれば、最悪は建業太守の立場の剥奪に繋がる。

 

 先の強硬派ならばやりかねない。

 この時代では前世であったような科学捜査は無い。

 何もかもが人の言葉に左右されてしまうのだ。

 

 荀家への暗殺指令がどこから出されたのかがわからなければ、暗殺が諸侯の画策である事を証明出来なければ事の非は全て建業側が被る事になる。

 

 権力に通じる者ほど発言力は大きく、身内を守れなかったとすれば今の所は友好的な荀家も手の平を返すだろう。

 所持している権力を用いて俺達に報復をしてくる可能性もある。

 故に今回の護衛では失敗する事は許されない。

 

 

 個人としても文若の身内を守る事に否などない。

 あの子は苦しんできたのだから。

 

 俺が見える範囲、手の届く範囲にいつ間は守るつもりだ。

 それが彼女を助けた俺の責任なのだから。

 

 

 

「お母様が……」

「ああ、これから公共たちが迎えに行く事になっている」

 

 彼女は今、部屋で椅子に座りながら俺の言葉を聞いていた。

 

 以前は舌っ足らずの言葉で呼んでいた母の事を今でははっきりとした口調で呼ぶほどに文若は成長した。

 同年代の子供たち、蓮華や冥琳たちと勉強した事がお互いに良い刺激になったのだろう。

 彼女たちは真綿が水を吸い込むように、すさまじい勢いで言葉を、そして知識を身につけていた。

 

「心配、かけてしまいました」

「素直に謝ればいい。ごめんなさい、とな。そして会いたかったと抱きつけばいい」

「う、……はい」

 

 俺の言葉を実行している自分を想像したのか彼女は恥ずかしそうに俯いた。

 それでもようやく親と再会出来る事への喜びは隠し切れていないが。

 

「もうすぐお別れ、なんですね」

 

 全身から発散されていた喜びの気配がその言葉で消えてしまった。

 

「寂しいか?」

 

 愚問だろうと思う。

 貴族と言う民草と一線を画した出生の為に同年代の友人に恵まれずに過ごしてきたのだ。

 初めて出来た友達だと言う戯志才は文若と共に賊に攫われ、先に船を降ろされて以降、行方が知れない。

 そういう意味で彼女は同年代の友人に、気兼ねなく会話できる存在に餓えていたのだろうと思う。

 

 雪蓮嬢のように身体を動かす事が得意ではないこの子は同じ傾向にあるの冥琳嬢や蓮華嬢と一緒にいる事が多くなった。

 蓮華嬢とは出会った当初は険悪だったが、今はお互いがお互いを好敵手と見ている節がある。

 

 冥琳嬢とはいわゆる知恵比べをする仲で、俺が教えた将棋を睨みあいながら行っている姿をよく見かける。

 偶に雪蓮嬢に引っ張り出されて、外で走り回っている姿も見られるがその時も終始、笑顔が絶えなかったように思える。

 

 同年代の子供たちと同じようにはしゃぎ回る。

 貴族だ民草だという線引きが所詮、大人の都合でしかないと言う事を証明するかのような穏やかな光景だった。

 

「はい……」

 

 蓮華嬢たちと肩を並べて勉強をしている内に、彼女は自分の立場をより明確に理解するようになった。

 今、こうして立場も年齢も無視して友と呼べる者たちが出来る事自体が偶然に偶然を重ねた極めて確率の低い事だと言う事を。

 

 本当ならもっとここにいたいだろうに。

 せっかく出来た友達と離れ離れになどなりたくないだろうに。

 けれど同時に無理やり引き離された家族と共にいたいとも思っているはずだ。

 

「恐らくお母上殿がここに到着するのに最低でも二週間程度はかかる」

 

 頴川郡から呉までは片道で二週間の行程だ。

 その中で廣陵郡の端から呉領内での護衛を引き継ぎ、建業に到着するのに通常の行軍でおよそ三日になるだろう。

 

 刺客が現れるとすれば引き継ぎ後から建業に到着するまでが最も可能性が高い。

 今まで文若を、あるいは蘭雪様たちを暗殺しようと送られた刺客は全て捕らえている。

 

 その事から隙のない建業の敷地内で事が成るとは連中も考えていないだろう。

 となれば行軍中の最中、なんらかの混乱のどさくさに紛れる方が成功率は上がると考えるだろう。

 

 護衛を引き継ぎ、貴族相手に浮足立っている状況ならば確かに隙は生じるだろう。

 さらに率を引き上げるなら賊に情報を流し、連中が襲撃すると同時に仕掛ける事を考える。

 

 とはいえ既にその可能性は美命や深冬たちの手によって検討されており、万全を期すための布陣を敷いている。

 万全だからと油断すると言う事もない。

 

 慎も激も誰かを守る事に全力を尽くす事の出来る人間だ。

 熱くなって目的を履き違える事はない。

 

 心に定めた一本の芯がぶれる事はない。

 塁や祭も勿論そうだ。

 それだけの強さを持っていると信頼している。

 

 だから護衛はあいつらに任せておけばいい。

 こちらはこちらの出来る事に全力を尽くすだけだ。

 可能性の話で言えば建業に刺客が送られる事も十分にあり得るのだから。

 

 ようやく家族に会えると喜び、友人と別れる事を寂しがる目の前の子供に。

 これ以上の悲劇など味合わせてたまるものか。

 ずっと傍で守る事は出来ない。

 ならばせめて建業にいる間くらいは、守らなければならないだろう。

 その為に軍人になったのだから。

 

「それまでやり残す事がないように、悔いのないように過ごしなさい。桂花(けいふぁ)」

 

 はっと俯いていた文若改め桂花が顔を上げる。

 

「駆狼様……はい」

 

 建業での桂花の暮らしが落ち着いた頃、俺は彼女と真名を交換している。

 俺以外にも建業で知り合った同年代の子供たちや陽菜、祭や慎たちとも真名を交換したと聞いていた。

 

 真名交換はこの世界に置いて信頼を最も確かな形で示す手段と言ってもいいだろう。

 

 預けてもらえる程に慕ってくれている事が嬉しかった。

 そして誰かに真名を預けようと思えるほどに、自分自身で信頼を形に出来るほどに回復した事が自分の事のように嬉しかった。

 

「お母上殿御一行が到着するまでの間、桂花の護衛を蘭雪様から仰せつかった」

「えっ?」

 

 ニヤニヤと笑いながら命令を出した蘭雪様の顔が頭に浮かぶ。

 思わず苦笑いしながらぽかんとした顔をしている桂花を見つめた。

 隙だらけの頭を慈しみながら優しく撫でる。

 

「お前が胸を張って帰る事が出来るように俺も出来る限りの事をしよう」

「あ……はい。ありがとうございます」

 

 ふわりと子供らしくはにかむ桂花の笑顔を俺は眼を細めて見つめた。

 


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