今回はオリジナル! 頑張って考えました。
おお! まさかまた会うとは思わなかったよ!
如何だね? また勝負しないかい? そうか、そう言ってもらえるとこれ幸いだ。
では、勝負といこう。
これは私が若いころ、海外へ研修していた時の事だ。
え? 海外へ研修って、鑑識だろう? まあ、そうなんだけどね。自慢のようになってしまうが、私はその当時、これでなかなか評価が高かったんだ。だから、外国の最先端の技術を取り入れるために、派遣されたんだ。
まあ、私の話は如何でも良い。事件の話をしよう。
その国は冬になるととても寒くてね。暖房器具が無いと凍死は確定なんだ。何もそんな冬の季節に送り込まずとも良かったじゃないか。ああ、すまん。愚痴を聞いても楽しくはないだろう。
まあ、そんな訳である時殺人事件が起きた。
私はその当時、その国の警察で働いていてね。一緒に現場へ行ったのさ。そこは炭鉱でね。かなりの量の石炭を採掘してたよ。まあ、事件はそんな炭鉱の事務所で起きていた。
私たちが最初に入ると、ゴウゴウと石炭で暖を取るタイプのストーブが燃え盛っていてね。かなり熱かったよ。まあ、一旦コートを脱いでから現場検証を開始したよ。
仏は男。背は高く、ムキムキのいわゆるマッチョっていう奴だ。いやはや、どんな鍛え方をしたらああなるのやら。いやでも、一課の彼奴なら平気で投げ飛ばしそうだな。ああ、すまないすまない。横道にずれてしまったな。まあ、そんな遺体だが、死因は頭部の裂傷。傷口はナイフなどの鋭利なものではなく、一部が妙にとがったもので殴られたような傷跡だったよ。その傷痕に、皆してこれは一体どんな凶器を使ったのかと頭を働かせていたよ。
部屋の中にはいろいろなものが置かれていた。ツルハシ、ヘルメット、パイプイス。ほかにも、コーヒーメーカー、さらにおそらくはストーブの燃料だろうね。石炭も置かれていたよ。
はてさて、まあ、事件の概要は少々話したところだ。そろそろ現場の詳しい話をしよう。
現場は先ほども言った通り、炭鉱の発掘現場の事務所。厳密に言うと、詰所だね、休憩所として使っていたようだ。被害者は、仕事の休憩としてこの場所に来ていたらしい。そして、何者かに殺害されたという訳さ。
建物はプレハブで、二階建て。二階は泊まるための部屋らしく、しかしその当時の季節では泊まる事は許可されていないようだ。まあ、こんな寒さだ。暖房が無い二階では凍死するものも出てくるだろう。
一階の詰所では、多くの物が乱雑に置かれていた。
先ほども言った物たちを上げるが、もう少し詳しく話すとしよう。
最初はツルハシ。これはどうやら、先が刃毀れし始めているのだろう。刃先がボロボロになっていたよ。柄の部分には血液が付着していた。まあ、これは被害者の血液ではなく、単純に使っていた人の血豆か何かかな? 軍手を通じて柄の部分についてしまったのだろう。
次はヘルメット。君たちも良く見るようなヘルメットを想定してほしい。アレと殆ど変らない。ただし、唯一違うのが、あの十字の部分が少しだけ出っ歯ていたという事だ。
次はパイプイス。もうこれは完全に壊れていてね。他の物は特におかしいところはないのだが、一つだけ奇妙に壊れていてね。赤さびが浮いてパイプの中身が見える中、脚の部分が完全にひしゃげていた。まるで何かを殴ったかのように。とはいえ、私は科学者じゃない。科学者に近いかもしれないが。パイプイスの破損原因なんてわからない。
まあ、コーヒーメーカーは事件に関係ないだろう。被害者が用意したと思われる、コーヒーが二つあるだけ。流石にコーヒーカップでこんな殺人は犯せないし、コーヒーメーカーでも同じこと。
最後には燃料の石炭だ、これはもうすぐそこにある炭鉱から採掘されたものを、一部流用しているみたいだね。真っ黒な石が幾つもゴロゴロと箱の中を転がっていたよ。
そして、例のごとくまた凶器が何だか分からない。一体どれが凶器なんだ!? そう、現場で刑事たちが大騒ぎしていたさ。まあ、最終的には見つける事が出来、証拠隠滅も免れたがね。
さて、君たちに問題だ。この事件、犯人は何を凶器にして、如何いう風に証拠を隠滅使用したか。これを推理して頂きたい。
もちろんヒントは出そう。ただし、今回は余りヒントは出さないよ。君たちは優秀なようだから。
第一ヒント。犯人はある道具を使い、凶器を処分しようとしていた。
第二ヒント。犯人のもくろみはあと少しで達成されそうになった。実際、私たちが駆け付けたときには、凶器は消えかけていたのだから。
さあ、これが今回出せるヒントだよ。では、また君たちが正解することを祈らせてもらおう。
それでは次回正解編は4月20日に投稿いたします。
それまで、感想などで答えを言うのはおやめください。