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ほんの少し前まで談笑していた存在がガラスを砕いた様な音と共にポリゴン片になって飛んで行く其の光景、僕は只…
綺麗だと思った
此のゲームオーバーが本当の死を意味するSAOに於いて好き好んでPK行為を繰り返す異常者、其れが【
プレイヤーを殺したのは茅場明彦であり我々ではないと宣っているが現実で死ぬと分かっていてPK行為を行っている要は只の人殺し集団だ。
そして僕は其の集団の中の一人、プレイヤーネームは《
「だから、君の咲き誇る様を見せてよ」
ーー《
「随分な挨拶じゃないか、カエデ。攻略組への情報提供に加えオレ達の足止めまでとは…随分仕事熱心じゃないか」
そう答えるのは黒ポンチョの男、右手に握る肉切り包丁の様な見た目の血の様に赤黒い肉厚の大型ダガーの背で肩をとんとんと叩く様は、そのユーモラスなプレイヤーネームに反して氷の様な冷酷さを醸し出して来る。
殺人ギルド《
《デスゲームならば殺して当然》と言う思想を持ち、結成前までソロあるいは少人数のプレイヤーを大人数で取り囲みコルやアイテムを強奪するだけだった犯罪者プレイヤーの一部が、より過激に先鋭化した集団だ。
そして其の大元、激毒じみたアジテーションによって少なからぬ数の犯罪者プレイヤーを誘惑、洗脳し、狂気的なPKに走らせた男、其れこそがPoH。
「足止め?真逆僕が其の程度で止まると思っているんですか、此れはデスゲーム、殺し合いでしょう?」
デスゲームーーならば殺そう。ゲームを愉しもう。それは全プレイヤーに与えられた権利なのだから。
PoHが、貴方自身がそう言ったんだそう言って【あいつ等】を殺したんだ。其処に怒りは有りませんよ?私も其れを肯定した一人だ。
だから此れは【あいつ等】の仇だとかそんなんじゃ無い、只の僕のーー八つ当たりだ。」
手加減なんて元からする気もする必要も、する余裕も無い。
敏捷力寄りのステータスに物を言わせた高速接敵、此方の動きに反応しPoHの前に何人かのギルドメンバーが出て来るが遅い、左腰の愛刀を握り居合い系ソードスキル《ツジカゼ》を放ち横一線に薙ぐ。
元々殆どが攻略組からの撤退中に少なからぬダメージを受けていたギルドメンバーも多く其の殆どがHPゲージを1ドットも残らず刈り取られる。
多数のアバターが連続した硝子の砕ける様な音とポリゴン片に姿を変え辺り一面に咲き誇る、やっぱり綺麗だなとその光景に極僅かな硬直時間中に浸りながら視界の端から迫る赤黒い刃を滑らせる様に流す。
其のまま相手の脇から斬り裂いて仕舞おうと己の”牙”を振り抜くも、腹に鈍い衝撃を喰らい剣筋をズラされる。
「Ha、相変わらず鋭いな。危うく腕が持ってかれる所だったぜ」
軽い口調でそう宣うPoH、見れば先程の一撃でか僅かながら奴のHPゲージが減少している。
「あんたもやっぱり強いよ、だからと言って諦める積りも無い」
「Wow…随分と熱烈だ、其処まで言うなら答ーーー」
「
古典を教える教師の声で引き戻される、小さな笑い声と此方を伺う様な視線が多数。
さっきまで居たSAO内の洞窟でも無ければPoHやラフコフのギルドメンバーの姿も無い…。
「夢?…」
「ほお、夢を見る程熟睡していたとはな…覚悟しておけ」
其の宣言と共に授業終了を知らせるチャイムが鳴る、そうだ今居るのはもう
ガシッと頭を掴まれる、ボーとしている内に古典の教師が近づいて来ていたらしい。
「説教をくれてやる、さっさと職員室に来い」
古典教師だというのにガッシリとした其の風貌は体育教師とよく見間違えられるその教師に連れられ教室を出る、去り際に何人かの顔見知りに合掌されたのに腹が立つ、こんな事も穏やかな日常の一コマ何だろう…多分。