博麗の神主?夢だろただの   作:ぬんちゃくティッシュ

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神主と上海&蓬莱トーク


屋外にてお花見中…

神「春だねぇ…桜咲いてるねぇ…」
上「シャンハーイ(ポカポカ気持ちいいですねぇ…)」
蓬「ホーライ(良い具合に天日干しされます…)」
幽「お団子も美味しいわねぇ…」
神「そうだねぇ…団子はみたらしが…って!ここで何やってんだ幽々子!」
幽「いやぁ、桜って言ったら私じゃない?だから特別ゲストってことで呼ばれたの」
神「ぇ?俺呼んでないぞ?誰に呼ばれたの?」
幽「そこで黙ってる人形二人に…」
上&蓬「シャンハーイ&ホーライ(な…なんの事かなぁ…)」
神「まぁ、別に呼んだことは良いんだけどね。花見は人が多い方が楽しいし。…しかし、面倒くさがりの幽々子がよく花見なんかに来たね?」
幽「だって、来てくれたら神主さんの奢りで食べ放題って言われてね」
神「ゑ?」
幽「妖夢ちゃんも喜んで行ってらっしゃいって送り出してくれたわ」
神「ちょ…!上海!蓬莱!俺何も聞いてないんだけど!?このブラックホールの財布になるっていくら必要だと…」
上「シャンハーイ(今桜見てるんですから黙ってください)」
蓬「ホーライ(騒ぐなんて花見マナーが悪いですよ)」
神「あ…すみません。…何で俺が謝らなくちゃならないの?(泣)」
幽「お団子無くなったから、次は桜餅ね!」
神「お前も少しは遠慮しろよ!」
幽「えぇ~無理☆d(^-^)」
神「あああああぁぁぁぁぁぁぁ(自重)」


はぁ…俺のお金が…翼生えて飛んで行っちゃったお…。
ちなみに花見の総合費用の98.6%が食費で130万円になって、後日請求書がしっかり神主の名前で届きました。本当にありがとうございました!

それではつまらない不可避の春とはまったく関係ない本編どうぞ♪


策士、策に裏切られる?

───紅魔館裏(気配は消している)───

 

 

一応、門番に気付かれないように気配を殺して、紅魔館の真裏までやって来た。ここまではトントン拍子で事が進んでいる。まぁ、この時点で事が進んでいないのであれば、プランなど捨てるのだが、恐らく大丈夫だろう。隣にいる魔理沙も、館に侵入することなど慣れているだろうから依頼は滑らかに終わらせそうだ。その後は知らん。

 

さて、気配を消し続けて、バレないうちに全てを終わらそうぜって言うプランAの実行に入ろうか。門番には気付かれてはいない。入るなら今だろう。

 

「行くぞ。準備は良いか?魔理沙」

 

「あぁ!私の八卦炉もいつでも撃てるぜ!」

 

「プランぶち壊すつもりか?お前…」

 

こいつは冗談で言っているのか本気で言っているのか本当に分からない喋り方をするから、肝っ玉が冷えるってやつだぜ…。穏便に済まそうってときにマスパぶっ放されても困るし、もしそんなことしたら…まぁ俺だけ逃げて魔理沙は…知らね。

とにかく、魔理沙も形はどうであれ準備は万端のようだ。これなら行ける!

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

同時刻にて…

 

 

 

───紅魔館、地下図書館───

 

 

まったく、パチェったらこんなところに呼び出して何なのかしら?私を含め、皆はこの図書館に関して一切手を触れないとあれほど言ったと思うんだけど。

なんにせよ、玉間でゆったりとくつろいでいたってのに急に呼び出すほどの用なのだろうから、よほど大きい事情なんでしょう。もしこれでどうでも良い事、あるいは図書館の本に関することだったら、明日でも紅魔館10周マラソンでもやってもらおうそうしよう。

 

「あ、レミィ。ありがとう来てくれて」

 

「別に良いわよ、どうせ暇だったんだし。んで?用って何?」

 

そう聞くと、パチェは表情を曇らせた。何やら紅魔館10周マラソンとか言ってる場合では無いかもしれない重大な事が…。

 

「おととい辺りだったかしら。私がグランの所に依頼したのを知ってるわね?」

 

「え?えぇ、知ってるわよ。それがどうしたの?」

 

…さっき表情を曇らせたのは何だったの?何か紅魔館の存亡がかかった事象なのか、はたまた表情を曇らせるほど恋愛に悩んでいるのか…と考えた私がバカだったっての?

落ち着くのよ…落ち着くのよレミリア…。

確かに、本に関してグランに依頼をしていたのは私も知ってるわ。それを、本の相談と結び付けるのはさすがに早いかもしれない。カリスマたるもの、人の話をきちんと聞かねばならないのよ。平常心平常心…。

 

「うん。もしかしたら…の話なんだけどね。グランが魔理沙に寝返ったんじゃないかって思うの」

 

「はぁ?」

 

グランが魔理沙に寝返った?つまりは、この前は協力してくれてたけど、もしかしたら今は敵かもって事か。でもそれが何だって言うのかしら?

 

「まぁ聞いてね。確かに、この事に関しては触れないって言ったのはレミィだけど、これだけは言っておかないとって思ったから」

 

「ふぅん…。まぁ良いわ。長い付き合いの親友だもの。続けてちょうだい」

 

私もまだまだお人好しね。←満更でもない

まぁ、どれだけ意地汚い魔理沙の相手をするのが嫌だとしても、図書館の本は紅魔館の予算で賄ってるわけだし、これ以上盗まれても買い足すための費用もバカにならないわ。ここは真剣に聞いた方がいいかもね。

 

「ありがとうレミィ。先日、魔理沙がウチに来たときはグランが立ち憚り失敗に終わった。でも、付き合いも長い魔理沙の事は私も知ってるつもりよ。それ故、絶対に彼女は諦めない事が脳裏を過ったの」

 

確かに…。人のものをよく盗んだり、他人の不幸は蜜の味♪みたいな事言ってるけれど、彼女自身はかなりの努力家で、絶対にやり遂げるまで手段を変えてでも諦めない。それを考慮すると、そのまま事なきを終えたとは考えにくい…。

 

「そんな魔理沙がグランに追われたとあって、グランの依頼は達成した瞬間から抹消される。つまり、魔理沙が報酬の約束をしたらグランは魔理沙に付く…そう言うことになるわ」

 

パチェが言ってることは筋が通っている。狡猾な考えを持つならば、敵を友にすることだって簡単な事。それで敵を落城させる事だって可能だ。それも今回は友に付いたのがグランと言う状況的に最悪な人物。ここの本が全て無くなりそうね…。

 

「分かってきた顔してきたわねレミィ。無理と約束事を破棄する上でお願いするわ。私たちに力を貸して…?これ以上紅魔館の図書館の本がなくなって、もしかしたら今回で本が全て無くなる事だって有り得るわ。そんなことされたら…私…何して生きていけと言うのよ!」

 

「いや運動しなさいよ!」

 

「………。魔法使いにフィジカルなんて…」

 

「赤の他人を例に出すけど、魔理沙だって運動神経抜群だし、アリスも人並みには運動できるわよ?」

 

「…………」

 

……突っ込みが痛すぎたのかしら?黙っちゃって沈黙が訪れちゃった。

まぁ、さすがにこの図書館の本全てが無くなってしまったら可愛そうだし、パチェの生き甲斐でもある本だからねぇ。親友として守ってやりたい気持ちもある。だけど…。

 

「ねぇパチェ?あなたの気持ちも分かるし、助けたいと思うわ。でもね、たった1つの事に対して紅魔館の仲間を戦の民にしたくないの!私の気持ちも分かっt…」

 

「助けてくれたら『吸血鬼専用の能力増強剤 効き目永遠』って薬の研究して、すぐ出来るんだけどな…」

 

「よーし!咲夜ぁ!戦争の準備よ!紅魔館の名に懸けて、盗賊二人を八つ裂きにしてくれるわ!」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「能力増強剤の話をしたらレミィの性格変わるから使いたくなかったんだけど…仕方がないよね♪」

 

         

 

               続く

 

 

 

 

 


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