ソードアート・オンライン 剣鬼の物語   作:クラウソラス2

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「やっとこれたな」

 

俺.....ルフトが今いる場所は、《はじまりの街》。

ソードアート・オンラインのスタート地点である。

 

「あ、でもここからどうしようか....。何も考えてなかったや」

 

アハハ、と苦笑いをしながらとりあえず周りを見回す。

 

「んー、まだ開始直後だってのにやっぱり結構人いるんだな。まぁ、それだけ皆楽しみにしてたってことか」

 

そんな事を考えながら周りを見ていると、1人走りだした人がいた。

 

「おお!とりあえずあの人追っかけてみよう!」

 

目についたから、ただそれだけの理由でその人物を追いかける。

 

「あ、武器屋か。確かに武器がないと駄目だしな。俺はどれにしようかな~」

 

追いかけた先にあった武器屋で使う武器に迷う。

 

「ん〜、と曲刀でいいか」

 

とりあえず武器を決めてさっきの人を見つけようとまた周りを見回す。

 

「あれ?どこ行ったんだろ.....。あ!いたいた。て、速いなもうあんなとこまで。とりあえず追っかけよう」

 

さっき人を見つけ再び追いかける。

一度見失いかけたが誰かと話していたようで、なんとか見失わずに済んだ。

1人だったのが2人に増えていたけど。

話しかけないのかって?

やだよ、めんどくさい。

 

__________

 

「おっと、危ない危ない。ホラよっと」

 

2人を追いかけてフィールドまで出てきた俺は青いイノシシと戦っていた。

 

「んー、こうじゃないな。どうやるんだろ....」

 

戦っている最中に少し他の場所を見る。

 

「.......うひぇぇっ!」

 

さっきからずっと追いかけていた二人の内の一人がイノシシに吹っ飛ばされる。

 

「アハハ、吹っ飛ばされてやんの!って、うわぁっ‼」

 

人が吹っ飛ばされたのを見て笑っていると、自分もイノシシに吹っ飛ばされた。

 

「イテテ、人の事笑えないな~」

 

そう言いながらイノシシの突進を避ける。

 

「うーん、こうでもないとすると....。こうかっ!」

 

すると先程までとは、打って変わったように滑らかな動きになる。

しゅぎゅーん!と心地良い効果音が響き、曲刀基本技《リーバー》がイノシシに命中する。

だが、イノシシのHPが余り減っていなかった為か、あと少しHPが残る。

 

「ほれ、止めだ」

 

剣をもう一振りして、そのHPを吹き飛ばす。

 

「ん~、もう少し威力上げる方法ないかな?まぁ、いっか。それはおいおい調べていこう!とりあえず今はソードスキルが使えた事を喜ぼうか」

 

少し神妙な顔をした後、すぐに切り替えたのか少し嬉しそうな顔になる。

 

「さて、この感覚を忘れない内にもう一度もう一度!」

 

かと思えばノリノリで次の獲物を探しに行く。

さっきの2人?

んなの知るか、ソードスキルのやり方でも盗めたらいいなーって思ってただけだから!

途中まで、後ろを追っかけてたからストーカーみたい?

そんなことはない!........と思いたい...。

いや思わないでください.......。

 

しかし、物事とはそう簡単にはいかないもので.......。

何匹目かのイノシシを狩り終えると、突然。

リンゴーン、リンゴーンという鐘のような、もしくは警報音のようなとても大きなサウンドが鳴り響き、俺は一瞬飛び上がった。

 

「おわっ!なんだなんだ?」

 

すると、驚き叫ぶ俺の体を鮮やかなブルーの光が、いや光の柱が包み込んだ。

青い光の膜の向こうでは、先程までいた筈の草原の風景がどんどん薄れていく。

青い光が、薄れるとそこはもう草原ではなかった。

広大な石畳、周囲を囲む街路樹、正面遠くに見える巨大な宮殿。

そこはログインした時、最初にいた場所だ。

つまりゲームのスタート地点《はじまりの街》の中央広場だった。

 

「どうなってる?」

 

周囲ひしめく人波を見回す。

色とりどりの装備、髪色の男女の群れ。

俺と同じSAOプレイヤー達だと思われる。

多すぎて何人いるかなんて分かりゃしないが.......。

ざわざわという声がそこかしこで発生し、どんどん大きくなっていく。

と、不意にそれらの声を押しのけ、誰かが叫んだ。

 

「あっ...上を見ろ‼」

 

上空を真紅の市松模様が染め上げていく。

真っ赤なフォントで綴られた単語は[Warning]、そして[System Announcement]と書いてある。

 

「2個目はギリギリ、1個目は読めん!」

 

そんな事を呟く。

まぁ、とりあえず何かしらのアナウンスがあるということだろう。

すると、真紅のパターンが空中で形を変えた。

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