ソードアート・オンライン 剣鬼の物語   作:クラウソラス2

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久しぶりの投稿です。
つまらなかったらすいませんm(_ _)m


迷子

俺は人影を追いかけてはじまりの街の北西ゲートから飛び出した。

そこには広い平原が広がっており、少し遠くにその人影も見えていた。

だから俺は、その人影を追いかけて平原を突っ切っていたのだが、少し先の草むらに青イノシシが一匹POPしたのだ。

その場所が運悪く俺と人影を結ぶ直線のど真ん中だった。

この青イノシシは非攻撃的(ノンアクティブ)モンスターなので別に無視しとけばそれでよかったのだが。

進路上邪魔くさかったのと、ぶつけようのない茅場への憤りをこめて俺はその青イノシシを撃破することに決め、武器を抜き放った。

ターゲットされた事に反応して、青イノシシが俺を睨む。

そして、前足で激しく地面を掻いたかと思うと、突進攻撃をしてきた。

それを横に避けることでかわし、すれ違いざまに青イノシシを斬る。

そしてすぐに反転し、突進攻撃を終えて立ち止まった青イノシシをもう一度斬る。

そして、そのまま単発ソードスキル《リーバー》に繋げる。

それは、青イノシシにしっかりと命中し、後方に大きく弾き飛ばす。

「ギイィィィィッ!」

悲鳴を上げながら地面をバウンドしていた青イノシシは、空中で不自然に停止し、ポリゴン片となって爆散する。

すぐにイノシシを片付け、人影の方を振り返る。

しかし、そこにもう人影は見えず草原が広がるだけだった。

 

「やっべ見失っちまった……。どうしよう…」

 

小さくそう呟き、少し考え込む。

 

「まぁ、いいか!ある程度の方向は分かってるからそっち行ってみよう!」

 

なんともまぁ、楽観的である。

死ねば自らの命も失われるであろうというのにこの楽観思考である。

一言で断ずるならただの馬鹿である。

もしくは、ただその事実を未だに内心否定してしまっているのか。

それは本人にしかわかりはしない。

 

その結果――――――

 

 

 

 

「ここ………どこ……」

少年は森の中で迷子になった。

その上……。

「あ…モンスターだ…。さてと戦うとしますか!」

迷子になった森の中でルフトは戦闘を始める。

 

 

 

 

「こ…なくそぉ!」

バシァアッ!と激しいサウンドとライト・エフェクトが散る。

その中で名前も知らないモンスターがポリゴン片となって爆散した。

なんで戦ってたモンスターの名前知らないのかって?

読めなかったんだよこの野郎!

分かるのはなんか気持ち悪い植物だってことだけだよ!

 

「ハァ……ハァ……。ったくこれでいったい何体目だよ……いや…何十体か……」

倒しても倒してもそこまで間も開けずにモンスターとの戦闘が始まる。

倒した数は20を越えてからはもう数えてはいない。

倒しては移動し、移動しては戦い。

しかも相手のカーソルは真っ赤を通りこしているのだ。

1度でも気を抜けば死亡一直線である。

 

「…ったく……。2個目のスキルに索敵とっててよかった……。これがなかったら死んでてもおかしくないぞこんにゃろう………」

息をきらせながらそう呟く。

 

「そういやさっきなんか音なってたよな……。あれ何の音だったんだ……」

戦闘も一区切りついた為、メインメニューからウインドウを出す。

 

「お!レベルが2つ上がってらぁ!」

やったぁ!と喜びつつ、更にウインドウを操作しステータスタブに移動する。

 

「というかほんとに英語弱いからこれキツいんだよなぁ……。慣れでどうにかなるといいんだけど……」

喜びも束の間、ウインドウを操作しながらブツブツと文句を言う。

まぁ、ちゃんと勉強しなかった自分がいけないのだが。

 

「……っとさて、どれにこのポイントをどっちに振るかはもう決まってる!全部敏捷だ!とりあえず生きてここ出るのに必要なのは逃げ足だ!」

もう逃げることは前提なのであった。

 

「さてさて、いい加減ここから出られるといいんですがね…と」

パアァァン!

いきなり凄まじい程の破裂音が聞こえた。

 

「うるっせぇ!何の音だ?」

森の中でいきなりこんな音がなるなんてことはないはず…。

誰か人がいるのか?

とりあえず行ってみるしかないか…。

そう思い音が鳴った方へと走る。

すると……。

 

さっきの植物モンスターに誰かが囲まれていた。

植物の数は数えるのも馬鹿らしい程多く、そこに突っ込めば死は免れないだろう。

だが…。

 

「よし、いっちょ死ぬか。死の淵の方が……面白い!」

軽かった。

死ぬかもしれないのに、彼は簡単に言った。

その方が面白いから。

だから行くのだと。

 

「ヒャッホー!助太刀するぜぇ!」

囲まれた少年に群がる植物に後ろから攻撃を加えていった。

それをすれば勿論相手にも気付かれる訳で……。

彼も囲まれる。

次から次へと敵の攻撃が繰り出される。

全てとは言わずともある程度の数は回避する。

敵が多すぎる為、被弾ゼロとはいかないが直撃は避ける。

それでもジリジリとHPのゲージが削られる。

仮想の、だが現実である《死》が近付く。

しかし彼は……。

 

「アハハ…アハハハハ!面白い!面白いぞ!だが!死ぬ気はない!」

死の淵にいながら笑っていた。

 

 

 

―――――――――――

 

 

戦闘が終わり、囲まれていた少年が恐らく誰かがいたのであろう場所にアイテムを置いていた。

その後こちらを向き。

 

「ありがとう。助かった。」

そう言った。

 

「別にいい。そんなことより」

 

「そんなことより?」

 

「道に迷ったからどっか村に連れてってくれ」

少年がこけた。

解せぬ、何故だ……。

 

その後、幾度かの戦闘はあったものの、少年に、村まで案内して貰った。

村に着き、行くところがあるらしい少年と村の入口で別れた俺は、入口の脇によった。

そして仰向けにぶっ倒れた。

 

「ハァ……死ぬかと....思った……」

 

夜九時過ぎのホルンカの村。

そのHPは半分に満たない。

迷子になり、死闘をし、やっと村に辿り着いた。




改めて考えると主人公が随分と馬鹿に見える……
というかもはやただの馬鹿になってる気が!?(笑)
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