白と黒の境目   作:Αιγόκερως

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第1話✴︎「街の仲間たち」

テュレンが登校のために、家を出るとロークが猛ダッシュしてきたので、路地裏に引きずり込んだ。

テュレン「どうしたんだ、ローク?」

ローク「モーガン先生を怒らしちゃったんだ」

ありえなかった、あの、先生を怒らせるなんて。きっとまた、悪戯をしたにちがいない。

テュレン「なんで!学校一怖い先生にまた、今回どんな悪戯したんだ?」

そう、モーガン先生は、教頭先生で、巨大な体と三つ編みにした顎鬚を生やしている。この先生を見て恐れないのは、ロークだけだと皆がいう

ローク「モーガン先生のパンツに電気ミミズを突っ込んだ。すごい反応だったよ、尻に矢が刺さった野獣みたいな声で叫んでたよ(笑)」

電気ミミズは高圧電気を流すミミズに手足の生えた様な小さなドラゴンである、これがパンツに入ると超痛い。きっと、モーガン先生の巨大なお尻がさらに大きく腫れ上がっていることだろう。

テュレン「あの朝の野獣みたいな声はモーガン先生の声だったんだ。でも、そんなことを仕出かしたら鞭打ちの罰だよ。絶対!!」

ローク「平気だって、分身作ってしまえば、ほうら、来た、来た」

フードとスカーフな間から見える目が笑う、皆、ロークの目の動きで感情を読む。

モーガン先生「どこ行った!隠れやがって出て来い!ローク・ソルシエール!」

地面が揺れるかと想うほどの大声でモーガン先生が叫んでる。テュレンは腰を抜かしそうになった、ロークは平然とした表情で魔法で分身を作る。

そして、外に出した。

モーガン先生「見つけたぞ!あれ?」

モーガン先生が分身を捕まえた瞬間、それは、消えてしまった、状況が読めない様子だ。

ローク「早く、学校に行こう」

そして、混乱するモーガン先生をおいてテュレンとロークは学校に向かう

カルドブック学校

昼休み、皆で中庭にある3階建ての噴水に集まって昼食を食べていた。2階部分の獅子の装飾に座るローク。夏だからって、水に足をつけてバタバタしているリッター。水飛沫がかかってリッターを睨みつけていても水辺にいると水の妖精のように見えるシュナ

リッター「嘘だろ、モーガン先生の尻に電気ミミズを、あはは、そりゃ傑作だ」

ドボン‼︎ 笑い転げて、水に落ちるリッターを無視して、シュナは驚いた顔して、

シュナ「ねえ、ローク。これで、4回目じゃないの?」

ローク「うん、1回目は教頭先生専用の部屋の鍵を火の魔法で溶かして閉じ込めて、2回目は反省した真似をして爆発魔法入りのケーキをプレゼント。あと、先生を魔法で操って自分でズボンを脱いだように見せて笑い者にしたことと、今日のこと」

ロークはマスクのようにつけているスカーフに隙間をつくって、パンを入れて食べている。

アステル「どうして、スカーフをとらないの?食べにくいだろ」

ロークは慌ててパンを飲み込むがすぐに2個目を食べ始める。

そういえば、大人達がロークは巨人族だと噂していた ロークは北の街外れのオーディン教会に住んでいる愛の白魔女アムールさんに育てられた。アムールさんは河でロークとと書かれた紙をつけた赤子が流れてきたので拾って育てたと言っていた。

そして、図書館の本で読んだことのある話だが、巨人族は体格の小さい子は一族の恥になるので、名前だけ決めて捨てるか監禁、もしくは殺すという、捨てられた子は成長して帰ってきたら小さな巨人と認められる伝承があるそうだ。テュレンはまさかと思った。目の色は巨人みたいに真っ赤だが、歯は尖ってなさそうだったから(ずっと、スカーフをしているのではっきり分からないが・・・)

ローク「どうしたんだ?」

テュレン「べつに」

あっちではアステル シュナ リッターがこそこそ何か話し合ってる。

リッター「なあ、テュレン。今日は満月だから・・・」

テュレン「なに、にやにやしてるんだ。リッター」

リッター「今日の夜、勇者達の共同墓地に肝試しに行こうぜ」

勇者達の共同墓地は聖戦で亡くなった勇者達を葬った戦士だけの墓地

ケンタウロスのアステルの馬脚がガタガタ震えてるのに気付きロークが

ローク「怖いのか?半馬人。止めるなら今のうちだぞ」

アステルはちらっとシュナを見てから

アステル「ぼ 僕がシュナを守らなきゃ、誰が守るの?」

シュナ「弱い仔馬に言われたくないわ!!」

その言葉は痛い!と、テュレン ローク リッターの3人は顔を見合わせた。

リッター「じゃあ、今夜9時に勇者達の共同墓地に集合だ!」

皆「おー!」キーンコーンカーンコーン

ローク「チャイムが鳴った。次の授業何だった?アステル」

涙を拭ったアステルは

アステル「天文ですよ」

皆でワイワイ、お喋りしながら、教室に向かっていると

「見つけたぞー!!ローク・ソルシエール!!」

でっかい怒鳴り声が!後ろを振り返って、モーガン先生を見たロークが

ローク「皆 逃げろー!」

教室まで、走りきることにした。後ろから、ドタバタと恐ろしい足音が聞こえてきたが最終的には彼らは捕まらないですんだ

 

次回

真夜中、勇者達の共同墓地に行くことのなった5人組。しかし、そこで待っていたのは戦士のゾンビだった。そして、英雄の丘に立つ謎の影

次回 「勇者達の共同墓地での恐怖の肝試し」 をお楽しみに

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