俺は今リノンに頼んで、街の案内をしてもらっていた。
「目の前のお城が、1層目の黒月城。この都市カルヴァンを中心とした国 ドラグニア の王族である、天宮家が住んでいます。で、今私達が居るのが2層目の星鍵。武器・防具の店やギルドがあります。
次に3層目の 陸海。ここには、主に住宅が立ち並びます。そして、食品関係の店や工場はここにあります。最後に4層目の陽壁。ここには、軍事関連の施設があり2重の防壁があります。まあ、こんなところでしょう。」
そういうと笑みを浮かべ、歩きだした。
「さあ、ギルドへ向かいましょう!」
「あ、うん。そうだね。」
そう言ったその時、近くで何かが落ちる音が聞こえた。
「遥・・・様?」
その声はとても可愛らしいものだった。振り向くとそこには、着物を着た1人の獣人の女の子が立っていた。
「?・・・僕の事?」
はっきりいってその少女に見覚えは無いし、様付けされる覚えも無い。
「当たり前じゃないですか!一体今までどこにいらしていたのですか!?」
そんな怒ったような喜んでいるような彼女の声に何故か懐かしさを感じる。
「いや、人違いじゃない?僕はそんな様付けされるような人じゃないよ?」
「何を言っているんですか!?フユが遥様を見間違えるわけないじゃないですか!」
そうかこの少女は フユ というのか。元字はどうかくんだろう?冬かな?
「取り敢えず、ギルドに登録をしにいってもいいかな?」
「ああ、すまない。遥と共にパーティーを組んでいてな。」
いきなり会話に参加したリノンに驚いた。
「どうかしましたか?」
いや別に今までリノンの事を忘れていた訳じゃないよ!リノンそんなじと目で、みないでくれないか?
まあ、それはいいとして。
「なら、僕達はギルドへ向かうが、フユさんも行くかい?」
「遥様の誘いを断るなど恐れ多い。それに、私は遥様の従者ですので、さん付けは無用です。
「そっか。なら行こうじゃないか!」
「うん!はやく行こうよ!」
僕だけではなく、リノンもよっぽど楽しみなのかさっきよりテンションが高い。
「あ、お待ち下さい!遥様~!」
後ろで叫んでいるフユを置いて僕達は、ギルドへ向かうのだった。
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「おお!ここがギルドか。」
まるで、酒場のようなギルドホールについ驚きの声を上げる。
「ここは 白星の奏 ですね。かなり有名なギルドでなかなか入るのは難しいと聞きますが、遥様なら大丈夫でしょう。」
おいおい、その自信は一体どこから来ているんだ。
「そういえば、遥様は剣士をなさるおつもりなのですか?折角遥様は魔法が使えますのに。」
「そうかな?僕はどっちでもいいと思うんだけど。」
などと言ったが、確かに魔法使いのほうが格好いい。どうしようか?
「なら、魔法剣士はどうかな?」
「なるほど、その手がありましたか!」
と頷いたり、どや顔をしていたりする2人をよそに1人ついていけないものがいた。もちろん遥である。
え、なに魔法剣士ってていうか魔法って魔導書がないと出来ないんじゃないの?
「そういえば遥様は魔導書を持っていらっしゃるのですか?」
今頃か!とツッコミたくなるが、置いといて
「僕は今これからいしかないんだけど。」
そう言いリュックから物を取り出す。そして最後に古い本を取り出したとき明らかにフユの目に驚きと感動の色がこみあがってくるのが、分かった。そんなにすごいものなのかな?そう思っているとフユが口を開いた。
「やはり、遥様は自分に合う魔導書を探しに旅にでていたのですね!」
そうなの?いや、これが魔導書だったんだ!ってそんな場合じゃないよ。
「とりあえず、住まいを探さないと。」
そう僕が言ったとき2人が同時にいった。
「私の家に来ない?」
「城まで案内させていただきます。」
2人は、目からバチバチ火花を散らしていた。
「そ、そっか。なら城に行かせてもらえないかな?」
「えっ!」
「っはい!」
2人の声色は正反対だった。
リノンは驚きそして落ち込んでいた。
フユは当たり前といった表情でリノンを見ていた。
「ごめんな、リノン。さすがに女の子の部屋にお邪魔させていただくのはちょっとね。」
もっともなことをいったと自分ではおもったのだが、
「・・・そ、そうですか///」
そう言ったリノンの表情はなぜか嬉しそうで、フユは苦虫をつぶしたような表情をしていた。なぜだろうか?やはり、鈍感な遥には分からないのであった。
どうもまた会いましたね。作者のスカイだZOI!今回は人族類獣人科の娘 従者のフユちゃんが出て来ましたね。フユちゃんは獣人の中でも珍しい狐の獣人なのです。
可愛い女の子が自分のことを考えてお世話してくれるっていいですよね。
でわ次回は、お城のなかで家族達に出会います。楽しみですね。さようなら。