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人間の可能性を試すためアジ=ダカーハは自身の体を爪で傷つけ地を垂らす。そして眷族が生まれ十六夜に襲い掛かる。
「コレを冥土の土産に貰って逝くといい。」
「・・・!?」
その眷族の速度は異常であった。
間に合わないと諦める藍楓と絶句する飛鳥と耀。
そのを十六夜は笑って真正面から―――
「ハッ、しゃらくせえ!!」
殴りつけて粉砕した。
「は!?」
「え!?」
「な!?」
「ほう。」
驚愕の声を上げる三人。そして感心するアジ=ダカーハ。アジ=ダカーハは人間姿であり今のは眷族に過ぎないが。
「なあ、この程度じゃないな。お前の眷族か何かだろう。はっ、行きなりこれかよ。お前に一生追い付けないと断言できる。」
十六夜に此処まで言わせる程の実力。
第三宇宙速度で移動さえ出来るがアジ=ダカーハの前では無力に等しく星も砕けぬ一撃ではアジ=ダカーハに傷は付けられない。十六夜の拳には血が付いてある。其ほどまでに差があると十六夜は言うものの。
「そう断言するな。貴様なら何時の日か必ずや我の前..⁉」
アジ=ダカーハは自信のもつ恩恵。千の魔術を使い逆廻十六夜の情報を集めようとするものの逆廻十六夜の情報を多く得ることが出来ない。千の魔術... 千の魔術それは医学、錬金術、魔術等の人から生まれた知識を理解習得できる。人間は進化の過程に神秘を生み出す。それが魔術。魔術は一人の魔術師が一生と言う時間を費やし形にしたもの。すなわち魔術とは、その者の叡知の結晶であり生きざま。生きた証である。得れた情報の1つが原典候補者の単語。もう1つが箱庭でも危険視される第三永久機関の単語。前者が正しければ時間次第で絶悪を含む人類最終試練が打ち砕かれる。後者が正しければアジ=ダカーハと逆廻十六夜は永久機関の関係性があると仮定して良いだろう。
「どうかしたか?」
「いや、何でも無いが。」
アジ=ダカーハの千の魔術でさえ習得できない情報。
得れた情報でさえ千の魔術ではなくもう1つの恩恵を使ってだ。
「大丈夫だった?えっと、十六夜君.... !?」
此処で藍楓も気づく十六夜の異常さに。
「(これは!?....成る程そう言うことか。だから彼はこれ程の恩恵を得ることが出来たのか。 過去を救い手にいれた恩恵では無く未来を救うことを約束されたからこそ手にいれた恩恵。ハハ、これは... これは面白いよ逆廻十六夜。我らを打倒する者に相応しい存在。)」
当然発生した退廃の風。箱庭の退廃の風とは違うが彼女もまた人類最終試練の1つ。人類に希望を抱き人類の可能性を信じた彼女は何時しか絶望へと変わって行った。
だがその考えは今打ち砕かれる。やはり存在する人類の原典候補者。それは希望の光...希望の月。我らを打倒する英傑が。
こうして藍楓とアジ=ダカーハは人類の可能性に再度賭けるようになった。主に逆廻十六夜に。