今回から永夜抄編となります!
タイトルから分かる通り、ついにあのMSが・・。
では、どうぞ。
第二十三話「偽りの満月、自由の翼」
初秋のある日、幻想郷の夜空では満月が光り輝いていた。
平和な夜であった。
博麗神社の巫女である霊夢は、少量の団子を用意して縁側で満月を眺めていた。
定期的に団子を口に持っていきながら、お月見を楽しんでいた。
目的は満月の鑑賞ではなく、団子を食す事なのかもしれなかった。
最後の団子に手を伸ばそうとしたその時、目の前に見覚えのあるスキマが出現。
中からいつも通り、傘を差した八雲紫が現れた。
霊夢「何の用。」
紫「やっぱり、気づいていないようね。」
縁側の前に立ち尽くす霊夢には、紫の言う事が分からない様だった。
そんな霊夢に対して紫は語り始めた。
紫「いま、幻想郷では異変が起こっているわ。」
霊夢「異変?」
頭を傾げる霊夢を他所に紫は顔を上げて月を見つめた。
それに反応して霊夢の顔も月を向いた。
太陽の光を反射して輝くその球体は変わりなくそこに在った。
紫「月の様子がおかしいわ、よく見てみなさい。」
霊夢「変わりないでしょ・・ただの満月よ。」
紫「そう、満月の筈よ、でも少しかけているわ。」
そう、本来満月である筈の月が少し欠けていたのだ。
それは人間たちにとってはまったく問題の無い事であった。
しかし、月の光に依存する妖怪たちにとっては死活問題であった。
紫「これはれっきとした異変よ。」
霊夢「それで調査に行くわよ、って事?」
紫「そういう事。」
いつも通り嫌そうな霊夢の表情が紫に返ってくる。
霊夢は頼みごとをすると大体この様な反応をする。
しばらくして霊夢が閉ざしていた口を開いた。
霊夢「分かったわよ、異変解決は私の仕事だもんね。」
打って変わって、明るく自信に満ちた表情で霊夢は答えた。
紫「そうと決まれば行くわよ。」
軽く微笑んだ紫はスキマを開き、霊夢と共にその中へ消えて行った。
時を同じくして、月に違和感を覚えた者が二人いた。
レミリア・スカーレットと西行寺幽々子である。
紅魔館
レミリア「私はエピオンで出るわ、館の事は任せるわよ。」
咲夜「はい・・しかし。」
エピオンのコックピット前で二人は話し合っていた。
どうやら、レミリアも異変解決の為に動こうとしている様だ。
レミリア「じゃあ、出るわ。」
咲夜はエピオンのコックピットから離れた。
数十秒後エピオンは出撃した。
咲夜は新たな搭乗機GN-0000RE+GNR-010「ダブルオーライザー(粒子貯蔵タンク型)」へ向かった。
妖精メイド「出るんですか?でもさっきお嬢様が・・。」
咲夜「いいの、出るわ。」
ダブルオーライザーもエピオンと同じく出撃した。
空中でダブルオーライザーは飛行するエピオンに追いついた。
レミリア「咲夜!?」
咲夜「私も付いて行きます。」
レミリア「・・・しょうが無いわね。」
エピオンとダブルオーライザーは異変解決に向かっていった。
白玉楼
幽々子「行くわよ、妖夢。」
妖夢「はい。」
白玉楼ではキュベレイとアストレイレッドフレームが出撃しようとしていた。
この二人も月の異変に気が付いていた。
この後、二機はフラフラと異変解決に出発した。
河童のアジト
にとり「やあ、遅かったね。」
霊夢「ん?」
にとり「魔理紗達はもう出たよ。」
「そうなの。」と紫は二人の元を去っていった。
それに霊夢は続いた。
霊夢「ルージュは?」
紫「霊夢には新型を使って貰うわ。」
霊夢「新型?」
会話をする間に二人は二機の新型の元へ着いた。
それは白いMSと灰色のMSだった。
ZGMF-X10A「フリーダム」とZGMF-X13A「プロヴィデンス」だ。
紫「フリーダムよ。」
霊夢「フリーダム・・。」
フリーダムを見つめる霊夢の瞳は輝いていた。
紫「出るわよ。」
霊夢「うん。」
決意に満ちた表情を見せた霊夢はフリーダムのコックピットに入った。
モニターが光りバクロニムが表示された。
「ZGMF-X10A
FREEDOM
G.eneral
U.nilateral
N.euro-Link
D.ispersive
A.utonomic
M aneuver
Complex」
その文字が消えるや否や、メインモニターにカタパルトが見えた。
フリーダムはカタパルトに乗り、発射姿勢を取った。
霊夢は一回深呼吸をした。
霊夢「博麗霊夢、フリーダム行きます。」
フリーダムはカタパルトから発射された。
大空に展開前の翼がなびいていた。
紫「八雲紫、プロヴィデンス出るわよ。」
続いて紫のプロヴィデンスがカタパルトから発射された。
大空に二機は並んでいた。
その姿は限りなく勇ましい物だった。
フリーダムは背部に装備された左右5対の「能動性空力弾性翼」を広域展開し、「高機動空戦(ハイマット)モード」形態に移行。
そのままフリーダムは前へと突き進んだ。プロヴィデンスもそれに続く。
二機は夜を終わらせる為、いつもの幻想郷を取り戻す為、月が輝く夜空を翔んでいった。
こうして「永夜異変」は始まった。この先には難題が待っている。
果たして人間と妖怪達によってこの異変を解決できるのだろうか。
幻想郷に平和を取り戻す事が出来るのか。
はい、第二十三話でした。どうだったでしょうか?
遂にフリーダム登場です!紫はプロヴィデンスです。
永夜抄編、文章は進歩していませんが、今まで以上に気合を入れて執筆を頑張っていきます!!
では、また次回。