東方機動戦士~幻想の少女とガンダム ~   作:蒼窮

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どうも、蒼窮です!
またも更新遅れてスイマセンm(_ _)m
では、どうぞ。


第二十五話「歴史に消えた人里」

レミリアのガンダムエピオンと、咲夜のダブルオーライザーは、人里へ到着しようとしていた。

MA形態のエピオンにダブルオーライザーが乗って移動している。

 

咲夜「そろそろ人里が見える筈です。」

レミリア「人里ね・・・。」

 

コックピットで地図を見ながら、咲夜はレミリアにそう教えた。

レミリアはそれを聞いて何か考えている様だ。

 

咲夜「どうされますか。」

レミリア「人里に降りるわ。」

 

地図をしまった咲夜は顔を上げて、モニターで人里の位置を確認する。

しかし、付近にある筈の人里のは見えなかった。

人も家も何も無かった。

 

レミリア「その人里は何処なの?」

咲夜「え~と、何故降りるのですか?」

レミリア「エピオンの補給の為に決まってるでしょ。」

 

恐らくエピオンのスラスターの容量が気になるのだろう。レミリアはそう言った。

今では、人里には護身用にMSを数機配備しているという事も、珍しくはないのだ。

主に河童が制作、比較的安く販売しているMBF-M1「M1 アストレイ」を配備している事が多い。

それに対して河童は妖怪にZGMF-1017「ジン」を提供しているんだとか。

 

とにかくエピオンは、咲夜の導きで地図に人里と示されている地点に、降下、着地した。

 

レミリア「人里なんてないじゃない。」

咲夜「ある筈なんですが・・・。」

 

二人はMSから降りて外を見回した。

しかし、小屋などの建造物は一切見当たらず、人もいなかった。

ただ広い空間がそこにあるだけである。

 

すると、突如として足音が二人の耳に入って来た。

音の聞こえて来る方を向くと、白髮の一人の女性が歩いて来ていた。

 

その女性は二人の前で立ち止まった。

 

慧音「お前達だな、里を襲おうとしていた奴は。」

 

その女性、「上白沢慧音」はエピオンとダブルオーライザーを、里を襲撃しようとしているMS、レミリアと咲夜をそのパイロットと考えている様だ。

 

勿論、二人は顔を見合わせ、困惑する。

 

慧音「ここには何もない様に見えるだろ?」

咲夜「ええ、ここは人里の筈なのに。」

レミリア「そうなの?」

 

立ち尽くすレミリアを置いて、二人は会話を始めていた。

 

慧音「私がこの里を保護した。」

咲夜「保護?」

慧音「ああ、侵略者から護るために。」

咲夜「聞き捨てならないわね。」

 

咲夜の慧音への眼差しが険しくなった。

それと同時に慧音は鼻で笑った。

 

慧音「何か違う事でもあったか?」

咲夜「お嬢様、お時間を頂いてもよろしいですか?」

レミリア「速く済ませてね。」

 

レミリアはエピオンのコックピットに戻り、観戦する事にした。

咲夜も同じくダブルオーライザーの元へ移動した。

 

慧音「結局、こうなるのか。」

 

遠くの森林に慧音が消えていった。

数秒後、MSの起動音が聞こえた事は言うまでもない。

 

 

幻想の結界チーム

 

フリーダムとプロヴィデンスは異変解決の足を止めていた。

それは、先程河童のアジトから発信した、藍のデュエルとサブフライトシステム「グゥル」を待つためだ。

フリーダムはいいとして、プロヴィデンスは推力に心配があった。

その為、藍を待つことは戦力の増強になるし、サブフライトシステムの獲得にもなるので、一石二鳥だった。

 

フリーダムとプロヴィデンスが地上に降りて、待つ事数十分。

 

藍「紫様、お待たせしました。」

 

上空にグゥルに搭乗するアサルトシュラウドを装着したデュエル、後を追ってきたグウル二機が到着した。

 

紫「ご苦労。さあ、行くわよ。」

霊夢「はいはい。」

 

フリーダムが飛び上がると同時に、「はい。は一回。」という紫の返答が霊夢に返って来た。

 

プロヴィデンス、フリーダムも念のためにグゥルに搭乗、三機は行くべき場所を目指して飛んでいった。

 

 

夢幻の妖魔チーム

 

森の奥から慧音の搭乗するMSが、立ち上がったダブルオーライザーの元へ向かって来た。

そのMSの基本色は白かった。人里の所有物だと思われる。それを考えると信じられない程、良い出来栄えだった。

明らかに量産機とは違うその姿。

人里に置くには勿体無い程だ。「人里を保護するのがこいつの役割だからかな?」と咲夜が慧音のMSに疑問を抱き始めた。

 

それと同時に慧音が語り始めた。

 

慧音「この機体は河童が極秘で開発したんだ、知っている筈がない。性能を見て今後の開発に活かす為に安く作って貰ったんだ。」

咲夜「なるほど。」

慧音「妖怪からこの里を護るためにも、この機体の事を内密にしているんだ。壊す訳にはいかない。」

 

独り言の様に咲夜にそう言葉を投げかけると、慧音は機体を一気に前進させた。

 

慧音「あと、この機体の特殊システムはお前のソレに似ているな。」

咲夜「あら、そうなの。」

 

咲夜も機体を前進させた。

ダブルオーライザーに向かってくるMSの名はCB-0000G/C「リボーンズガンダム」だ。

 

リボーンズガンダムは背部に2基を装備された「大型GNビームサーベル」を、一本取りだし、前に掲げた。

 

ダブルオーライザーはそれに反応し、GNソードⅢを構える。

 

今、二つの刃が交わろうとしていた。




はい、第二十五話でした。どうだったでしょうか?
やはり、ユニコーンでは強すぎるので、慧音先生の機体はリボーンズです。
色々とご了承ください。
さて、妹紅はどうなるかな?

では、また次回。

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