レイ・クローリーは今、高等部校舎の廊下で道に迷っていた。この世界に来てから1日が過ぎた。今日からこの星導館学園に特待転入生として編入することとなり、今はクローディアに生徒会室に来いと言われたので、向かっていたのだが、
(どんだけ広いんだよ・・・)
一応クローディアに校舎の説明はされたものの、敷地が広く全て把握したわけではない。そんなことを考えながら歩いていると、
「おい、そこのお前、見ない顔だが・・ああお前が例の転入生か。」
「あー、はいそうです。」
教師?に声をかけられた。一瞬その教師が持つ、使い込まれた釘バッドに目がいってしまったが・・・・
「こんなところでなにしてんだ?お前クラスは?もうすぐ授業始まるぞ。」
「えーと、これから生徒会室に行かな「あら、レイに谷津崎先生、おはようございます。」・・ああおはよう、クローディア。」
「ちょうどいい、クローディアに連れてってもらえ、あたしは行くからな。」
「あ、ありがとうございました。」
ん、とだけ言って谷津崎先生は去っていった。
「えー、このような意味で前世紀はまさしく災害の世紀であったと言われるわけであります。なかでも<落星雨>と呼ばれる隕石群の襲来は______」
今、クローディアとレイは生徒会室に向かって歩いている。
通りすっがた教室からは年配の教師が授業をしている声が聞こえてきた。
「朝早くから授業をやっているんですね。」
「ええ、といっても今こちらでやっているのは補修ですけれど」
「朝一から・・・たいへんだな」
「我が学園のモットーは文武両道なので、レイも気をつけてくださいね。」
「ああ、それは気をつけないとですね・・・」
いかにもクラシックな外観だった女子寮と違って、星導館学園の校舎は近代的で開放的な高層建築だった。
大学部校舎・高等部校舎・中等部校舎の三つの三棟が広大な中庭を囲むように立っており、中でも学生数が多い高等部校舎が最も大きい造りになっている。
(こんなに大きい必要あるのか?)
「そうそう。それと私とレイは同じ学年ですから、もっと砕けたしゃべり方でも結構ですよ。」
「えっ、そうだったのか年上だと思ってた。あぁ、あとその敬語、なくていいよ」
「いえ、こちらはただの習慣ですのでお気になさらず」
「習慣?」
「はい、わたしはとても腹黒いので、せめて外面や人当たりはよくしておかないといけないのです」
(人は見かけによらないんだな・・)
「腹黒いのか?」
「えぇ、それはもう。わたしのお腹ときたら、暗黒物質を煮立てて焦げ付かせたものをブラックホールにぶちこんで黒蜜をかけたくらいにはまっ黒ですから」
「そこまで言うんだ・・・」
「なんでしたらご覧になりますか?」
「えっ?(そんなことできるのか?)」
言うが早いかクローディアは上着の裾をまくりあげた。
「なっ!ちょ、なにしてるんだよ!?」
レイは顔を手で隠し、慌てて後ろを向く。
「ふふっ、冗談です。かわいらしい反応をされますね。中将という立場だったと聞いたので、そういう経験も豊富なのかと思いまして。」
「そ、そんな経験ないよ、てか俺もまだ16歳だぞ!」
ころころと笑いながら、クローディアは口元をおさえた。
「それは申し訳ありませんでした。さ、つきましたよ」
そうこうしているうちに生徒会室についた。生徒会室は高等部校舎の最上階にあった。
生徒会関連の部屋はこの階にあるようだ。
クローディアが中に入ったのを見て、レイもつづいて中に入る。
「・・・ここホントに生徒会室?」
レイが驚くのもむりはない、この部屋はどこかの社長が使うようなものばかりそろえてあり、部屋の広さもかなり広い。
「ええ、さてレイ・・・・星導館学園へようこそ、歓迎いたします」
そして、くるりといすを回転させて窓の外へ視線を向け
「そしてようこそ⦅アスタリスク⦆へ」
「我が星導館学園の特待転入生はあなた以外にもう一人ます。名前は天霧綾斗。あなた達に期待することは、勝つことです。本来ならば特待転入生の特権として、純星煌式武装の優先権があるんですが・・・・」
「わかってるよ、俺は星脈世代じゃないから、煌式武装や純星煌式武装は使えないんだろう?いいよそんなのなくても勝てるから」
煌式武装や純星煌式武装は、星脈世代でないと使うことができない。
「しかし、さすがに素手というのは・・・」
「だれも素手でやるなんて言ってないだろ?俺はこれを使うのさ」
そういうとレイの手元が歪み、そこに手をつこっむ。引き抜かれた手には普通より少しばかり長いまっ白な刀が握られていた。
「今のは・・・?」
「前に俺のいた世界について話したろ、そのときに話した悪魔の実ってのが今見せたやつだ」
「じゃあ、この世界に来たときのも、レイの悪魔の実の能力なんですか?」
「あれは俺も想定外だったんだよ。本来ならちゃんと指定した場所にとぶこともできるんだけど・・・まああの時は体ももう限界だったし、逃げるのに必死だったから・・・・」
(そういえば、ガープさん達は大丈夫だろうか?ドフラミンゴはあの後どうなったんだ?)
「・・・ィ・・・イ!・・レイ!」
「ッ!あ、ああ、悪い。ちょっと考え事してた。」
「・・・・・・」
そう言うとクローディアは黙ってしまった。
「クローディア?」
「レイはこの世界に来たことを後悔してますか?元の世界に戻りたいと思いますか?」
正直に言うとレイはもとの世界に戻りたいと思っていた。いや戻らなければならないのと思っていた。まだあちらの世界でやるべきことがあるからだ。しかし
「まあ、できるのなら戻りたいと思うよ。だけど後悔はしてないよ、俺は小さい頃から海賊と戦っていたからこういう生活も新鮮でいいしね。」
そういうと少し悲しそうな顔をするクローディア。そんなクローディアをからかうレイ
「あと、この世界に来なかったらクローディアにも会えなかったしね」
「えっ・・そうですか。そういってもらえると嬉しいです。」
だが、どうやら真に受けてしまったようだ。
「では、レイのクラスに案内しますのでついてきてください」
さっきの言葉のせいか、嬉しそうに笑うクローディアと生徒会室を出る。
しばらく歩くとクラスについた。クローディアは自分のクラスへ行くと言って去っていった。
「ここが俺のクラスか」
そう言って中を見ると、どうやらホームルーム中らしい。こちらから覗きこんでいたためあちらも気づいたようで、見覚えのある女教師が近づいてきた。
「よう、お前うちのクラスだったんだな。お前ら!こいつが今日からこのクラスに入った、特待転入生のレイ・クローリーだ。まあ、仲良くしてやれ。えーと、席は・・夜吹の隣だ。」
そう言われたものの、その夜吹という人が誰か分からないのでどうしたらいいか迷っていると。奥のほうに座る生徒が手を挙げた。
「俺が夜吹だ。ここだよお前の席」
そして言われた席に座ると、隣の生徒の夜吹が声をかけてきた。ちなみにレイの席は窓際の一番後ろの席なので、隣の席は夜吹しかいない。
「俺は夜吹英士郎。よろしくな」
「ああ、俺はレイ・クローリーだレイでいいぞ」
そして今度は斜め前の席のやつが、
「俺は、天霧綾斗。俺も昨日来たばかりなんだ、よろしくね。あと俺も綾斗でいいよ」
「ああ、よろしくな。」
綾斗が今度は綾斗の隣の席にいるやつを紹介しようとするが、
「お前には借りがあるが、そっちのやつは関わる必要がない」
そういいそっぽをむいてしまった。
「はは、まあこの人はユリス=アレクシア・フォン・リースフェルト。仲良くしなくていいってさ。」
「ああ、わかったよ。」
「なあ、ところでよ、お前って昨日いきなり出てきたやつだよな?ケガはもう大丈夫なのか?」
そう夜吹が聞いてきた。
実際レイは気絶していたため分からないが、クローディアに聞いた話だと、大きな音ともにレイが血だらけで現れたという。
「ああそうだ。まあケガはもうほとんど治ってるよ」
それからたわいもない話をしながら放課後になり。寮への帰り道、
レイは先ほどから気になっていたことを聞いた。
「みんな、リースフェルトのことお姫様って呼ぶけど、なんで?」
「あーそれね、俺も昨日おんなじこと思った。ユリスは本物のお姫様なんだって。」
レイはユリスの国リーゼルタニアという国について聞いた。
「へー、そうなのか、ならあの態度も納得だな」
そして寮の前で別れた、どうやらあの二人は同じ部屋らしい。
自分の部屋につき中に入る。十畳程度の広さで一人部屋らしい。
(まあ、海軍本部の中将の部屋より小さいが、一人で住むには十分だろ)
さっさと飯喰って寝ようと考え、食堂へ行こうとするが肝心な場所が分からない。
「別に、一食くらい食べなくてもいいか」
そしてレイはベッドに入った。明日の朝ごはんはどうしようとも思ったが、やはり疲れのほうが大きく、寝た。
悪魔の実についてちょっとだしました。
なんかいい感じの悪魔の実の名前が浮かばなかったので、名前のほうはまだです。
ちなみにオリ主は
青い目に、髪は緋色の髪の毛で、オールバックです
今は余裕があるのですが、これからは更新遅くなると思います。
ではまた次回。