ようこそ!ダヴィンチちゃんの素敵な聖杯戦争へ!   作:はむらび

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「聖杯戦争はこうしたら勝てる」みたいな必勝法ってちょくちょくネットでは言われるけど、必勝法を使ったやつは負けるのが型月なんだよな





第一話 「必勝!聖杯戦争!」

マンガやアニメの世界に転生する。そんなことを考えたことがある人も多いだろう。

「インフィニット・ストラトス」でハーレムを作る?「ダンジョンに出会いを求めるのは間違っているだろうか」で英雄になる?はたまた、「東方Project」などで原作に馴染んで生きていく?

その世界の人々に過度の迷惑をかけないのであれば、全ては君の自由だ。

 

仮にどんなクソ能力が手に入っても、使い道がないわけではないだろうし、考える時間そのものはいくらでも残っている。もし能力が手に入らなかったとしても、少なからず「抜け道」は原作で示唆されているだろうし、そうでなかったとしても「とんでもない悲劇」を予知、回避して生きていけるぶん、ある程度は有意義に人生が過ごせるだろう。

 

転生というものはそうまでにご都合主義で、そうまでに有用なのだ。

 

 

 

 

 

 

 

 

と思っていた時が僕にもありました。

 

 

 

遅ればせながら、自己紹介を始めよう。

僕の名前は『ロマニ・アーキマン』。スマホアプリFate GrandOrderの登場人物であり、ネットでは「ソロモンの子孫かマーリンの子孫、もしくはそれに近いナニカ」と噂される、腹に一物も二物も抱えているであろう三十路のおっさんだ。ロードの一族、アニムスフィア家の当主であるオルガマリーから「非常に優秀」と称される魔術師で、現代科学の粋を集めた機関カルデアで医療部門のトップすら務める優秀な医者。通称Dr.ロマン。

 

 

経歴は一切不明だがこの世界において優秀な魔術師=歴史ある一族。そしておそらくは英霊級の魔術師から連なる超古参の一族。

 

そして魔術師の一門に生まれた限り、魔術からは逃れられない。魔術とはすなわち魔の術。人の道に反することをあくまで前提に置く禁忌の術である。

 

 

それだけならばまだ、まあ良いんだよ。

逆に言えばその超常的な能力を平然と使えることが確定しているともいえるわけだしね。

 

だがここで問題だ。

 

俺は転生前、にわか型月厨ともいえるレベルの存在だった。だからこそ知っている。この世界はもうすぐ滅亡を迎えることを。

 

まず「FATE/Grand Order」。2016年。何者かによって人類が滅亡。そもそもロマンはそこの重要登場人物だ。関わらなければ人類は滅ぶ。

それを回避したとて「FATE/EXTRA」。確か2030年。神秘が枯渇。魔術が使用不可になる。資源も枯渇し始め、人類は衰退の一途をたどる。

まあそれまでには死んでいるだろうが、最後に「鋼の大地」。おそらく数万年以上後。下手したら億単位。地球の死亡。大地からは真エーテルという猛毒の魔力が放出され、地球の断末魔を聞きつけて地球滅亡級の脅威が大量に襲来。もう滅亡してるけど。

 

しかもEXTRAの続編の続編、FATE/EXTELLAが開発中。最悪の場合もう一度世界が滅ぶ。

 

 

それはマズい。鋼の大地はまあ兎も角、GrandOrderとEXTRAだけは回避しておかないと。

この世界で知り合った人達も居るし、「自分だけ根源に到達して世界から脱出」という訳にもいかないだろう。

それに根源への到達とは解脱のような者だ。「死の先にあるモノ」。一度死んだ身としてはごめん被る。

 

 

となるとやはり、万能の願望器たる聖杯を手に入れ、なんとかして世界を適度に救済するほか無いだろう。

 

しかし、時計塔で調べた結果、第4次聖杯戦争はきちんと行われ、参加したケイネス・エルメロイ・アーチボルトは死亡、聖杯は「この世すべての悪(アンリマユ)」に汚染されている可能性が極めて高い。

この「この世すべての悪(アンリマユ)」により汚染された聖杯というのはとても厄介な代物で、本来の願いを破滅的な方向に曲解して叶える代物だ。これは普通の魔術師に扱える代物では無い。

しかし、叶える方法も無いではないのだ。

 

そして直近の聖杯戦争は第5次聖杯戦争。Fate/staynight。もっとも有名な聖杯戦争。主に「Fate」とだけ言えばこの作品のことを指すだろう。

しかしこの第5次聖杯戦争は、最悪の聖杯戦争の一つでもある。「アーサー王」「クーフーリン」「ヘラクレス」「ギルガメッシュ」に加え、Fateの「僕の考えた最強の主人公」たるアーチャーを擁するのだ。メディアさんと小次郎、ハサンはまあ…

 

しかも「ルート分岐」が難易度を更に上げる。複雑に分岐するルートの存在のせいで、原作知識はここに至ってはさほど意味をなさないだろう。

 

まあ、つまることは簡単だ。「丹念な準備の上で各個撃破するしかない」ということ。

 

まあ、こればかりは仕方ない。

なるようになれだ。

 

 

 

 

それでも最悪の場合死ぬような場所に行くのだ。挨拶位しておくべき人はいる。

 

 

「というわけでこれから一か月ほど授業休みます」

「ちょっと待て!聖杯戦争?お前それが何を意味するか分かっているのか?」

そう、先生は答えた。

この方こそ時計塔で今抱かれたい男ナンバーワン、教えた生徒は軒並み急成長を遂げる講師、ロード・エルメロイ二世(ウェイバー・ベルベット)その人だ。

魔術師として言えば、恋人ならともかく抱かれる分には家柄は気にした方がいいと思うが。

ほら、魔術回路は遺伝するし。

「今何を考えた」

「いえ、別に。」

「ロマニ。わかっているとは思うが、聖杯戦争とはそんな甘い覚悟で勝ち残れる代物ではないぞ?」

彼は前回の聖杯戦争の参加者であり、そして、「勝ち残れなかった者」である。

それゆえ、聖杯戦争の危険性については人一倍理解しているはずだ。

実際fakeではフラット君が聖杯戦争に参加するのを止めてたしね。

 

 

「経験者の言葉はさすがに重いですね」

そう笑いながら返した。

 

「おい」

「どうしました?先生。」

「お前令呪はどうした?手の甲にないだけだよな?」

 

 

「いえ

 

 

丁度今から『獲りに行く』ところですよ。」

 

ろーど えるめろい は たおれた!

 

 

 

 

 

 

 

 

 

龍之介みたいに英霊を呼び込むだけの意思があればサーヴァントは呼び出せるだろうし、事実僕でもそれくらいのことは余裕でこなせる。ただ、それは「聖杯が十分に機能した」状態で「冬木市周辺」であったからこそできた芸当だ。なにより今は準備時間が欲しい。聖杯戦争のもっとも多い脱落要因はマスターとサーヴァントの不和だ。

できるだけ早め早めを狙ってサーヴァントを呼び出すべきともいえる。

 

 

さらに、原作知識がほとんど役に立たないといっても、原作はできるだけ壊さないのが吉だ。

特に、僕が令呪を使わずにサーヴァントの召喚に成功したとすると、本来の主人公である衛宮士郎に令呪が渡らない。彼の存在は色々なところで潤滑油になってくれるし、何より安全牌だ。対処が楽というのも大きい。

 

では令呪というものはどこで手に入れればいいのか。

極めて簡単だ。

 

「石油王」アトラム・ガリアスタが令呪を購入するところに乱入。聖杯を手に入れた暁にはその研究成果の一部を渡すように自己強制証明(セルフギアススクロール)をかけてしまえばいい。

魔術協会の奴らなら、金なんかよりそっちを欲しがる。だってほら、魔術師って基本金持ちだしね。

できなかったら?アトラム君の腕ごと回収するしかないよね☆

 

 

 

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回収完了




Dr.ロマンの『2016年に30代』って士郎や凛の『2002年に高2』ってのと合致するんだよなあ
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