ようこそ!ダヴィンチちゃんの素敵な聖杯戦争へ! 作:はむらび
第五次聖杯戦争において『学校』では多数のイベントが起きる。無断で侵入してもそこまで問題ではないのだが、どうせなら入学してしまおうと考えた。衛宮・遠坂陣営とは手を組んでおいて損は無いからね。
それが… どうしてこうなった
転校生として、今ボクは黒板の前に居る。自己紹介的なね。そこからは生徒が見渡せるわけだ。衛宮士郎と間桐慎二、柳洞一成が見える。ここまではいい。遠坂凛が見える。お前このクラスだったっけ?
まあここまではいい。むしろ好都合な位だ。
沙条綾香が見える。 ここはPrototypeな世界線じゃありませんので、お帰りください。最悪"こいつが"セイバークラスを引きかねない。だがまあ、それくらいならイレギュラーとしては許せる。許せるんだよ。
ただしザビ子、てめえはダメだ。
なんでそこにいるんだ岸波白野!お前はEXTRA世界にしか居ないはずだろ!居たとしてもアーチャー√後で目覚めた時に生前の『エミヤ』に会ってるってことは今中学生位のはずだろ!
エエッナンデ!ハクノンナンデ!
まあ、なってしまったものは仕方がない。アルクェイドや『両儀式』に出張ってこられなかっただけマシなんだ!そうに違いない!
しかもボクや遠坂凛と違って手袋とかをしてるわけでも無いし、令呪を持っているとかいう事は無いだろう。
ちなみに僕が着けているのは原作でロマニがつけていた白い手袋。令呪を隠すのには丁度いいから着けてきたけど、これは逆に令呪を持っていると言っているようなものじゃないかな。
まあ、そんな事は後で考えるしかない。「たった1枠」に気を取られるより、まずは目先のことをしようじゃないか。
「ボクはロマニ・アーキマン。イギリスのロンドンから短期留学で来たんだ。僕のことは気軽に『ロマン』とでも呼んでくれ!」
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授業が終わり、とりあえず校内を散策する。戦場の地理を把握するのは吉だし、他の聖杯戦争の参加者が接触してくるとしても、人の目が無い方が良い。
接触してくるとしても、聖杯戦争の参加者である慎二か凛だと思っていたんだけど。
「ねえ。ロマン君、聖杯戦争に参加するの、止めた方が良いと思うよ。」
今
話は数分前に遡る。
誰か魔術師が接触してくる事を予期し、歩いていた僕に話しかけてきたのは彼女、沙条綾香。
どうやら、彼女もエルメロイ教室に籍を置いており、「通信教育」で授業を受け、才能が開花したと。
聖杯戦争に参加するつもりは無いが、その危険性を知って1人だけ逃げるほど図太くもないので、戦闘地域などから人を遠ざけ、とりあえず自分ができるだけは死人を減らすよう努力するつもりだという。
「それは危険だから?」
聖杯戦争への参加を取りやめる気は更々無いボクは、聖杯戦争を止めた方がいいというその理由を聞いた。
「ううん」
彼女は首を振った。
「だって、私とあなたに関わりは無いじゃない。それだったら、『友達』の遠坂さんに伝えないのはおかしいよ。」
それもそうか。
「これは私からの忠告なんかじゃない。『先生』からの伝言。詳しくは本人に聞いて。」
ありがとう、と一言返し、工房へと帰る。
もし「あのロード・エルメロイが」聖杯戦争への警告をしたとなれば、それは実際大変だ。弟子であり生徒である僕らが危険地帯に赴くのはもちろん反対だろう。だが、彼はその行動によって
するだろうが・・・
それも、「時計塔の中」での話だ。「もう出発して、サーヴァントも召喚した弟子」に「今更」かける言葉ではないだろう。
どうせ「弟子のために聖杯戦争について調べなおして」『聖杯の泥』に勘づいたあたりだとは思うが、逆に言えば、そうでなかったとき、『聖杯の泥レベル』の案件が増えるということでもある。
工房に一時戻り、本人に電話するほかないだろう。魔術を使うか、公衆電話でいいだろうって?魔術による連絡がいかに簡単といえ、「結界の張られた時計塔内部に」「国際電話の再現」なんて無理だ・・・とはいかないが、工房まで戻った方が早い。公衆電話の方も、「教師の電話番号なんて知らない。覚えてるはずがない。」
「よう、ロマニ。」
そう、そんな時、僕に声をかける奴がいたんだ。
間桐慎二。ワカメである。
桜や臓硯などの問題があるとはいえ、EXTRAの八歳児にも負ける精神年齢の慎二である。精神も歪にねじ曲がってしまっているし、なにより「間桐の外法の恐ろしさを知ってしまっている」が故に「外法を使ってでも魔術回路を外付けしよう」という覚悟すらないのが呆れる。
逆に言うなら、「マキリの聖杯」が桜でなければならない理由などなかったとも考えられる。仮に慎二に聖杯の欠片を埋め込んだとしても、聖杯を魔術回路として運用することにより、『聖杯を魔術師に埋め込んだ』レベルの機能は確保されるはずだ。そうしなかったのは臓硯にも孫を愛する心があったからだろうか。
つまり要約するとあれだ。
「ボクは急いでるんだ。明日にしてくれ。」
「おい!」
そう言う声も無視し、僕は学校を後にした。
「おいライダー!さっさと追え!」
「ですが人の目が…」
「どうでもいい!さっさと追え!」
念話すらしないのは理性が飛んでいるからかそもそもできないのか…
だがしかし、この状態で下す決断としては実はそこまで間違ってはいない。サーヴァントの反応が慎二にわかるのかは不明だが、ボクには今日
ボクはサーヴァントと戦えるほど強くはない。
エルメロイ教室には数人、弱いサーヴァントなら相手に出来るやつが居るんだけどね。
つまり、残された選択肢は一つだけ。
「令呪を以てm「ロマニ氏、師匠から伝言です。」ええっ?」
来た。強いサーヴァントでも相手に出来かねない奴が。
ある意味では
「
軽度の念話魔術で彼女に協力を要請する。誰が来ても、誰も来なくても良かっただろうに、
彼女は首を縦に振り、右手に持ったキューブを振る。そこに呼び出したのは大鎌。封印された
「なっ!ランサーだと?」
まるごしシンジ君は一時撤退を選択する。
武装偵察だけで怖気付いて逃げさるその弱さ、流石にワカメ。実際普通のマスターであれば逃すことはないだろうが、今ココに居るのはサーヴァントでは無い。
防衛戦ならともかく追って勝てるとは思えない。
つまりその選択は間違いだ。
だが彼は実際魔力反応を感知していて、ボクがサーヴァントを連れていないことに気づいていた。それなのに
話を変えよう。「ねえグレイちゃん、なんでココに来たの?」
「師匠からの伝言です。『フラットがそっちに向かった。』」
不味いね確かに。
ランサー:グレイは実質デミサーヴァントと言っていいのでは無いか