BIOHAZARD CODE:M.A.G.I.C.A. 作:B.O.A.
悪夢。
それは、あの街で始まった、人の悪意の具現。
絶望。
それは、人類の起源に遡る、大義の元の悲劇。
交わる事のない、世界の裏の二つの「闇」。
だが、もし、交わったとしたら?
人類の「闇」が、宇宙の「闇」に追い付いていたとしたら?
この物語は、そんな話。
「闇」と「闇」が交わる、あり得ない筈の物語。
その中心に立つのは、二人の役者。
狂った世界に囚われた、たった一人の「親友」を救う為、時を越えた
そんな
~1967年~
「いいかい、アシュフォード。これは世界的発見なのだよ。全人類が夢見て果たす事のなかった領域の研究だ」
「気持ちは分かるがね、夜中に起こされる気持ちも分かって欲しい物だ」
「そんな事じゃないんだ。そんな問題じゃないんだよ。これは奇跡だ。奇跡の発見なんだ!」
これは、その「闇」を巡る物語。
「見たまえ、大腸菌だ」
「そうだね。知っているよ」
「これは全て塩素処理で死滅している」
「なるほど、君は私に死んだ大腸菌を見せたかったのか」
「結論を早まってはいけない。さあ、奇跡の瞬間だ」
これは、彼の「過去」を遡る物語。
「博士。これは悪ふざけかね?」
「私がそんな事をするとでも?」
「なら聞こう。今私の前で君が大腸菌に“アレ”を加えた所、見事に分裂し出した訳だが、仮死状態の生き物が蘇る事例なんざ、うんざりする程ありふれている筈だ。その上で、君はコレを私に見せるのに悪ふざけ以外の理由があると言うのか?」
「違う、違うよ。前提が違う」
これは、「正史」を外れた「異端」。
「仮死じゃない。核が完全に破壊されていた。細胞壁に穴が空いていた。本当に死んでいたのだ。それを“アレ”が、“始祖ウィルス”が植え付けられた途端、ご覧の通りだ」
「……本当に死んでいたのだね?」
「嘘はついていない。ここに論文もある。」
これは、たった一つの「狂い」が生んだ「混沌」。
「……馬鹿な、あり得ない」
「嘘はつかないと言った筈だが」
「君は、38億年前の生物誕生を再現したと言うのか!?」
「論文の通りだ。何なら、追試をしてくれても良い。私は、百回やっても全て同じ結論に至る方に、今年の給料を全てかけるよ」
そこから、彼の「過去」が浮かびあがる時、
「今すぐスペンサーに報告しよう」
「分かってくれたか」
「さあ、今から……ん?」
「CODE:M.A.G.I.C.A.」は、世界を終わらせる。
「“君”も起きたのか。夜遅くに済まないな」
「何かあったの?」
「今からスペンサー卿の元に行くのだ。君も来てくれ。世紀の大発見だ」
B I O H A Z A R D
CODE - M. A. G. I. C. A. -