A市に災害レベル「竜」の怪人が何の前触れもなく出現。ヒーローが駆けつけるも圧倒的なパワーに返り討ち、戦闘不能に陥る。その容赦のない力で街を蹂躙、建物を破壊していく。その力は泣き叫ぶ女の子にも向けられる。巨大な手で握り潰される瞬間――――
「HEY! ボーズ♪ そこにいると危ねぇぜ?」
「ぐっはぁぁぁぁぁ!?」
黄色いアフロ頭の長身の男が「ハッハッハ♪」と陽気に笑いながら怪人をブルドーザーで撥ね飛ばして、瓦礫の山に頭から突っ込ませる。
怪人を轢いたあとブルドーザーから降りて傍らに立っているヒーローに問い掛ける。
「この街をメチャクチャにしたのはあの怪人なのか、ヘッポコ丸?」
「ボーボボさん、俺にはイナズマックスってヒーロー名があるんですが…」
イナズマックスが名前の訂正を指摘してると、瓦礫の山が崩れて中から怪人が姿を現す。
ブルドーザーで撥ね飛ばされたにも関わらず怪我らしい怪我を負っていない。
「――不意打ちとはいえ、私に一撃を与えるとは……何者だ、お前は?」
質問を投げかける怪人にボーボボは仮面を被ったテロリストがしてそうなポーズを取りつつ…
「俺の名はボボボーボ・ボーボボだ。そういうお前は何者だ?」
「私はきさまら人間どもが環境汚染を繰り返すことによって生まれた、ワクチンマンだ」
「お前、話長すぎぃぃ――――っ!!!!」
「ぐぉぉ――――っ!?」
突然キレたボーボボが怪人――ワクチンマンを殴り、地面に叩きつける。
イナズマックスがボーボボの突然の奇行に「ええ――!?」と思わず叫ぶ。
「今ので大体わかった。お前は救いようのない野郎だな、ワクチンマン」
「あの怪人、自分の名前と誕生した理由しか言ってませんでしたけど!?」
「身内の敵討ちのために罪のない人々を傷つけるとは…」
「んなこと一言も言ってませんでしたよね!?」
ワクチンマンは体を震わせながら起き上がり、血走った目でボーボボたちを睨み付ける。
「あいにく私は地球の意思によって生まれた者。身内なんてものはいないハズなんだが…?」
「とぼけるな! これを見ろ!」
どこからともなくパネルを取り出すと…
「お前、コイツの身内かなんかだろ!?」
そのパネルには緑色の肌をしており、頭髪が一本もなく、額に二本の触手が生えた怪人の姿が描かれていた。どことなくワクチンマンに似ていないこともない。
「知らんわ! そんなヤツ!」
「それじゃコッチの方か!?」
別のパネルを取り出す。今度はUFOに乗った三等身の黒い怪人。
「私は地球の意思によって生まれた、といっとるだろうが!?」
周囲に丸い光弾を十数個作り出してボーボボに向けて放つ。
ボーボボは向かってくる光弾をジグザグに動きつつ分身を残しながら躱わしていく。
「残像を残すほどに速い! さすがボーボボさんだ!」
イナズマックスがボーボボの動きに驚嘆し称賛の声を上げる。
「「パネルの角アタック!!!! ×4」」
「ぐはぁっ!?」
四体のボーボボがワクチンマンの肋骨と肋骨の隙間にパネルの角、尖った部分を突き刺す。
「比喩なしに殖えてる!? 技がショボい! でも地味に痛そう!」
技を喰らったワクチンマンは上へと飛んでいき、遥か上空で頭を下にして落下。その体勢のまま地面と激突、砂塵を巻き起こす。
やがて煙が晴れると白目を剥いて口から紫色の泡を吹いた状態のワクチンマンが姿を現す。
「自分の生まれた星に帰るんだな、ワクチンマン」
倒れたワクチンマンにそう言い放つとその場から去っていく。それを無言で見送るイナズマックス。
「あれ? 怪人が出たっていうから来たんだけど? うわ、死んでる…」
いつの間にかヒーロースーツを着たハゲが来ていた。
「ああ、その怪人はボーボボさんが倒したんだよ」
「え、マジかよ…せっかく来たのに…」
「ヒーロー名簿に見ない顔だけど、もしかして未登録のヒーローか?」
「ヒーロー名簿って何?」
「そんなことも知らなかったのかお前。ヒーロー名簿に登録しないと変な目で見られるから登録しといた方がいいぞ?」
「え、マジで!? じゃあ俺登録するぜ」
こうしてA市を襲った怪人はボーボボの手によって倒され、イナズマックスは新たなヒーローを勧誘した。
(´・ω・)にゃもし。
時系列からいって、ここが妥当かと…
サブタイ変更した。