初音島の悪虐皇帝   作:帰ってきた

14 / 27
新年一発目の投稿です、一月に投稿する予定だったんですけどダンロンV3やSAOの蒼空の闘士やセブンやレインのレベリングなどで中々書く意欲が湧きませんでした。


悪虐皇帝と小ハプニング

卒パの前半が滞りなく終了する、妨害らしい妨害もなく一先ず各クラス共に様子見といったところか。

 

 

前半終了時の売り上げトップスリーは俺たち付属二年が4位以下と大差をつけていた。

 

 

かと言ってそんなに差があるわけでもなく僅差で並んでいる状態である。しかし、俺が注視すべきなのは下の4位〜6位のクラスである。

 

 

見た限りでは概ね予想通りの順位となっているが売上金の方が予想を下回っていた、そのせいで下位クラスとの差が殆ど無かった。

 

 

このままでは少しまずい、これをどうにか出来るかも知れない手はあるがこれを使うのはまだ早い、それに下手に動けば生徒会に察知されてしまう恐れもある。

 

 

やはりここはまだ静観に徹するしか無い、不安要素が浮き出てしまったが元々運任せな部分もあった計画な為こうなることは覚悟はしていた。

 

 

まあ、考えてもどうにもならないことをずっと考えていても仕方が無い。

 

 

後半が開始され俺は休憩時間をもらい活気溢れる廊下を歩いていた。前半ではずっと厨房で働き詰めだった為厨房担当だった何名かは休憩時間をもらっていた。

 

 

休憩に出る際に呼び込みをしていた茜にサービスすると言って店に連れ込まれそうになったがなんとか逃げることが出来た。

 

 

あの呼び込みは最早何処かの風俗店を彷彿させるものだった、あの店のアイディアを出したのは確か杏のはずだった。

 

 

異性のツボを的確に突いてくるの流石だと言うしかない、それに過度なスキンシップをしようとしていた客に対しても対策マニュアルはしっかりと練られているそうだ。

 

 

そして杉並と義之たちの焼きおにぎり屋もかなりの健闘を見せている、最初はどうかと思ったが目の前で女子生徒が作る、という点が受けたのか大盛況のようだ。

 

 

何故か付属一年生の朝倉 由夢【あさくら ゆめ】がおにぎりを握っているそうだ、非公式新聞部が仕入れた情報によると確か彼女は料理が苦手な筈だが。

 

 

文句を言う客が現れるのではと危惧したが何やら変なファンが付き始めたらしく、文句を言う客はいなかったそうだ。

 

 

俺個人の感想としては焼きおにぎり屋がここまで売れるとは予想だにしなかった、これは俗に言う女子の手作りに魅力を感じた。というものなのだろうか、俺には理解し難いものだ。

 

 

「さて、流石に何か食べるか。朝から何も食べてないことだしな」

 

 

白河と渉のトークショーが口コミで話題を呼び他校の生徒も大勢やって来て教室の前に長蛇の列を作った、その整理や準備していた軽食や飲み物などが底をつき補充に走ったりと慌しくしていたせいで碌に休憩時間が取れなかった。

 

 

入れなかった客は隣の杏のクラスに持っていかれたりもしたが、今はこの空腹を満たすことにしよう。

 

 

そうして俺は手元にあるパンフレットに視線を移し、飲食店が立ち並ぶ入口付近のコーナーに目を移し、何かめぼしいものがないかパンフレットを見ていると。

 

 

「はぅ!」

 

 

背後から女性の短い悲鳴が聞こえたと思うと次の瞬間には俺は頭から冷たい液体を被っていた。

 

 

唇まで垂れてきたそれを舐めると甘酸っぱかったので恐らくはオレンジジュースであろう、俺はゆっくりと後ろを振り向くと。

 

 

「うっ〜痛いです」

 

 

「まひる大丈夫?君は・・・あんまり大丈夫じゃないみたいね」

 

 

転んでジュースを俺にかけた女性の連れの女性がまひろと呼ばれた女性を気遣いながら俺の方を見て苦笑いを浮かべていた。まあ、ハタから見れば今の俺は中々に滑稽な姿をしているだろう。

 

 

「ええ、まあ。ですが制服は濡れていないのが幸いです」

 

 

「はうぅ〜すみません」

 

 

「もぅ〜、まひるったら、そんなに慌てなくても大丈夫って言ったのに。」

 

 

「うぅ〜、久しぶり振りの学校に思わずテンションが上がってしまいまして。例えば・・・。」

 

 

「連日連夜雨ばかりでまたかぁ〜となってるところに唐突な晴れ模様、久々の晴れに気分も晴れやかにいざ外に飛び出すと玄関先のアスファルトで四葉のクローバーを見つけた。って時ぐらいテンションが上がっていました。」

 

 

うん、彼女は中々独特なセンスをお持ちのようだ。伝わりそうで伝わりづらい例えだ。

 

 

「あはは、ゴメンねこれはまひるの癖のようなものだから」

 

 

「えっ、ええ。まあ。人には個性というのが有りますし。いいのではないでしょうか」

 

 

「あっははは、って。談笑してる場合じゃないね。早くその頭洗わないとね」

 

 

言われて気がつくが、被っていたオレンジジュースは既に乾き始めていた。確かにこのまま乾いてしまうとベタベタして気持ちも悪い、早く流したいところだ。

 

 

「あれ?もしかしてそこに居るのはまひるちゃんとミキちゃんかな?」

 

 

「あっ。さくらさん!」

 

 

「あーっ、さくらさん!!お久し振りです!」

 

 

「にゃはは、二人とも元気そうで何よりだよ。」

 

 

二人の女性の後ろからやって来たのはこの風見学園の学園長にしていくつもの博士号を有している芳乃 さくら【よしの】学園長であった。

 

 

見た目が若々しすぎて初めての人は必ずと言っていい程に学園長を学園長だと信じてもらえないことが多々あるらしい。

 

 

そんな芳乃学園長は義之の保護者らしい、義之曰く一人でいたところを芳乃学園長に保護されたそうだ。義之も義之で中々にヘビーな過去を持っているようだ。

 

 

「所で二人はこんな廊下のど真ん中で何してるの?」

 

 

「ああ、実は・・・」

 

 

ミキちゃんと呼ばれた女性が芳乃学園長に事のあらましを説明する。

 

 

説明が終わると学園長が俺の方にやって来た。

 

 

「にゃはは、ルルーシュ君も災難だったね。」

 

 

「ええ、まあ。ですが、濡れたのが頭だけで助かりました。」

 

 

「うん、でも。やっぱりそのままは気持ちも悪いしね。僕の部屋のシャワールーム使っていいから早く流すんだよ。」

 

 

「学園長の部屋?ああ、学園長室ですか・・・。何故学園長室にシャワールームが?」

 

 

「いや〜、僕の仕事柄泊まりで仕事する事も良くあるからね。だから寝泊まりに不便がないようにしたんだ」

 

 

「そうなんですか・・・なら有り難く使わせていただきます」

 

 

「うん、身も心もさっぱりさせてこの後の卒パも頑張ってね。それじゃミキちゃんとまひるちゃんも卒パ楽しんで行ってね、チャオ〜。」

 

 

学園長はそう言うと鼻唄を歌いながらその場を後にした、ミレイ会長がそのまま大人になったかの様な人だ。

 

 

だが、確か学園長はこの風見学園のかつて生徒で朝倉姉妹の祖父の朝倉純一と幼馴染だった筈だ。

 

 

歳の差はほんの2、3歳だった筈。それがあれ程に若々しい、もしや学園長は・・・。いや、憶測でものを語るのは止めておこう。無闇矢鱈に他者の事情などに踏み込むのはマナー違反だ、誰にだって踏み込まれたくない領域は存在するのだから。

 

 

何はともかく学園長のご好意に甘えるとしよう、ここで二人と別れることとなったのだが。

 

 

「いや〜、まひるが迷惑かけたし迷惑料として何かお詫びしたいな」

 

 

との申し出を受けたのでご好意に甘える事にした、昼食代が浮くのは有り難い。

 

 

学園長室のシャワールームで頭を洗い終わり、学園長室を出ると二人が待っていた。二人と色々話をした。

 

 

この二人はこの風見学園の卒業生で今は水越病院に勤務する看護婦らしく、二人は付属の頃からの付き合いでその当時まひるさんに色々あったらしく、その出来事がきっかけで二人とも医療関係の仕事に就くことを目指す事になったそうだ。

 

 

屋台が立ち並ぶ区画まで来ると目ぼしいものをある程度購入すると飲食可能な区画までやって来る、ミキさんが気前よく色々と買ってくれた。

 

 

そこそこ量はあったがなんとか食べきれた、食べ終えた後は二人と談笑して過ごしていた。二人とも俺が非公式新聞部に所属していると言うととても驚いていた。

 

 

二人と他愛無い話をしていると。

 

 

「おぉーいルルーシュ!!」

 

 

「んっ、渉か。どうした?」

 

 

血相を変えて渉が俺の元に走ってきた、どうやら何かあった様だ。

 

 

「おう、ルルーシュ・・・って、お前こんな美人二人もゲットしやがったのか!う、羨ましいぃーー!!」

 

 

ミキさんとまひるさんの存在に気付いた渉がまた騒ぎ出した、その様子を見た二人は驚いた表情を見せた後苦笑いを浮かべていた。まあ、唐突にこんなのを見せられてはな。

 

 

「おい、話が脱線してるぞ。何があったんだ?」

 

 

俺の言葉を聞いてハッとしたのか渉の表情が引き締まった。

 

 

「そ、そうだった!大変だぜルルーシュ、白河がいなくなっちまった!!」

 

 

俺は渉の言葉を聞き、内心ほくそ笑む。予定通りだ、後は悟られない様に上手くやるだけだ。

 

 

俺は席を立つと二人の方を見る。

 

 

「すみません、トラブルの様なのでこれで失礼します」

 

 

「いいよいいよ、そんなに私たちに気を使わなくって。クラスが大変なんでしょ?早く行ってあげて」

 

 

「ミキちゃんの言う通りです、トラブルのせいで楽しめるものが楽しめなくなってしまっては苦労が無駄になってしまいます、例えば・・・。」

 

 

「はいはい、まひる今はそれいいから。ほら早く行ったげなさい」

 

 

「はい、では失礼します。」

 

 

「お、おい待てよルルーシュ!」

 

 

そう言って俺は校舎へと駆け出した。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「ああゆう姿を見ると昔を思い出すよねまひる」

 

 

「そうですね、準備の時私が失敗した時はよくミキちゃんに助けられましたね」

 

 

「そうだねぇ〜、今では落ち着いたけど昔は酷かったもんねまひるのドジっ娘ぶりは」

 

 

「ああ!ミキちゃん酷いです〜。」

 

 

「あはは、ゴメンゴメン。じゃ、そろそろ行こっか。」

 

 

「はい、あっ、そういえば何ですけど。」

 

 

「どうしたのまひる?」

 

 

「私、ルルーシュ君と何処かであった気がするんですよ。多分なんですけど。」

 

 

「えっ、そうなの?あっ、でも確かにあの容姿は街中ですれ違っても結構印象に残りやすいかもね。もしかしてまひるって歳下が好みだったり?」

 

 

「な、ななな、何言ってるんですか!そんなんじゃないですよ!ただ本当に何処かであった気がするんです。」

 

 

「冗談だってば、で?何時頃あったのルルーシュ君とは?」

 

 

「えーと、多分ですけど私が入院してた時だと思います」

 

 

「そうなの?でもまひるは個人部屋だったし、かと言って歩ける状態でもなかったし・・・本当にその頃にあったの?」

 

 

「はい、多分その筈なんですけど・・・記憶がぼんやりとしていてハッキリ覚えてないんです。」

 

 

「うーん、まあ。その事は病院の記録を見れば分かるでしょ。初音島で大きい病院と言えば水越病院だけだろうしね、ルルーシュももしかしたら入院してたかもしれないしね。」

 

 

「そうですね、今は折角の卒パを楽しみましょう!」




終わり方が中途半端になってしまった、賛否両論があるかもしれませんがどんと来いです。
  1. 目次
  2. 小説情報
  3. 縦書き
  4. しおりを挟む
  5. お気に入り登録
  6. 評価
  7. 感想
  8. ここすき
  9. 誤字
  10. よみあげ
  11. 閲覧設定

▲ページの一番上に飛ぶ
X(Twitter)で読了報告
感想を書く ※感想一覧 ※ログインせずに感想を書き込みたい場合はこちら
内容
0文字 10~5000文字
感想を書き込む前に 感想を投稿する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。
※展開予想はネタ潰しになるだけですので、感想欄ではご遠慮ください。