出撃!マシンロボレスキュー ギャラクシーと共に   作:ザルバ

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 MRR基地の早朝の草原で太陽と鈴は格闘訓練をしていた。その光景をボンは見ていた。

(デザスターのジェイって奴にやられてから鈴は太陽に特訓を頼んでる。格闘訓練自体必要ないのかもしれないけど、技を見るってのは周りの状況を瞬時に判断するのに役立つからいいのかもしれない。

 太陽たちが使っているK-BOYにはいろんな機能がある。その一つが皆のいるところが分かるシステムだ。)

 太陽と鈴はしばらく格闘訓練をした後、一緒に並んで休んでいた。

「やっぱ年季が違うわね。羨ましいわ。」

「そんなことないって。鈴だっていい動きしてるぜ。」

「そ、そうかな?」

「ああ。」

 太陽がそう言うと鈴は嬉しそうに頬を掻く。

 その光景をモニター越しにマリーが見ていた。

「初々しいわね。鈴ちゃんったらすっかり太陽君に惚れてるわ。」

「レスキューに支障をきたさなければいいのだがな。」

 佐々木がそう言うと宮島があることに気づいた。

「そういやさっき年季がどうとか言ってなかったか?」

「そう言えばそうね・・・・・・・・・・・・・まさか!」

 教官たちはあることに気づいた。

「いつから知ってたのかしら?」

「う~む・・・・・・・・あの感じからして私たちが知った少し後と考えていいのか?」

「全く、私たちに話すとか言いながら結局自分で言ってるではないか。」

 マリーと佐々木が疑問に思い、宮島が呆れる。

 そんな時警報が鳴った。

〈救助指令!サラサラ砂漠、発掘中の遺跡にて事故発生!出場、イエローギアーズドリルチーム!〉

 MRR基地の塔の手がグーを形作る。

「ドリルロボ、並びにドーザーロボ二番機から五番機はギアダンプへ。」

「二番通路に、ギアダンプが入ります。」

「ドリルチーム、ギアダンプへの搭載はじめ。」

 アリス、鈴、海がアナウンスをする。

「射出レーン内、異常なし!」

「ウォーターブリッジへの切り替えよし!」

「ターゲット回転、全て問題なし!」

 進、エース、海が安全を確認する。

「ドリルチーム、搭載完了!」

「資材、工具、積み忘れ無し!」

「進路の安全、確認!」

 大地、ケン、ショウが確認する。

「ギアダンプ、発進いたしますわ!」

 小百合がK-BOYを使ってギアダンプを発進させる。

 

 イエローギアーズはサラサラ砂漠の遺跡に辿り着いた。ケンとショウが“KEEP OUT 安全第一”と書かれた立札を立てる。

 大地と小百合は発掘チームリーダーの村吉教授から話を聞いていた。

「村吉教授、お嬢様がこの遺跡の中に閉じ込められているんですね?」

「ああ。トラップ、つまり罠が動き出して中は迷路になってしまったんだ。」

「あの・・・・トラップって?」

 大地はトラップが何なのか理解してないが、そんな大地の言葉は村吉教授には聞こえていなかった。

「早く助けてくれ!このままでは咲がミイラになってしまう!」

(ミイラって・・・・・・・・・・・アンタ教授だろ。極端すぎるわ。)

 MRR基地指令室にいた太陽はそう思った。

 本来ミイラとは死後の遺体の内臓を全て抜き、一週間以上干した遺体のことである。輪廻転生の考えから再び魂が入るという意味で内臓を抜いたという話がある。因みに地下の様に湿り気がある場所では腐敗する方が正しい。

「大地、手っ取り早く壁をぶっ壊して助けようぜ!」

 ドリルロボの言葉に吉村教授は反応する。

「壊す!遺跡を壊すなんてダメだダメだダメだ!」

 村吉教授は遺跡を守るように両手を広げる。

(人命と移籍を天秤に掛けたら・・・・・・・・・・・・普通人命だろ。)

 太陽はそう思った。

「いやー、さっすが流石。考古学会の村吉教授、遺跡に対する愛が深い。」

「我が子と同じくらい大事にしてるのね。」

 ケンとショウがワザトらしくそう言う。

「ああ、いや、それはもちろん娘の方が・・・・・」

「そうですわよね!」

「あの、トラップって・・・・」

「何があっても、救出いたしますわ。ね、大地さん?」

「え?あ、任せて。」

 遺跡内には大地、ケン、ショウが捜索に入ることになった。

「皆さん、トラップを起動させないよう気を付けてくださいね。」

「それでトラップって・・・・・」

「さー!探検に出発するっす!」

 ショウが張り切って前に出る。するとデカデカとトラップのスイッチを踏んでしまった。

「ありゃ?」

「お前ら、走れ!」

 太陽が大地たちに指示を飛ばす。すると遺跡が揺れ、入り口から壁が崩れて行く。三人は驚き、次の通路へ向かい走り、そこで三つの道にそれぞれ入ってしまった。

 床が抜けた後には槍がいくつも上を向いていた。落ちていれば串刺しであった。

「これが・・・・・」

「トラのおならっすね。」

「え?」

「トラが、おならプーで、トラップー。」

 くだらないダジャレに皆ずっこける中、太陽は一人茶を飲んでいた。

「あー、茶が美味い。くだらないダジェレで茶が美味くなったわ。」

 その言葉にケンとショウはショックを受ける。

「恐れ入りますがこちらに大地さんたちの位置を転送していただけますか?」

「任せて。地図にして送るわ。」

 鈴が小百合の要望に応える。

 先にモニターに映ったのはショウであった。

「さーてみなさん、ここで問題です。右と左、どっちでしょう?」

 ショウが見せる先日は太陽が描かれている道と毒マークが掛かれている道があった。

「間違っても右に行くなよ。」

 太陽がそう言うとお笑いとしてのショウの魂が反応する。

「行くな行くなと言われたら、行くしかないでしょ!」

 ショウは大きく踏み込み右の道に入る。すると足元が沈み始める。ショウは咄嗟に上に跳ぶ。直後、足元が無くなった。が、上にしがみ付いていた彫刻が下に下がり、上から大量の砂が降ってきてショウを下へ落す。

「流すなら水にしてー!」

「いや、無理だろ。」

 太陽は冷静にツッコミを入れた。

「いやー、どーしてー?」

 ケンはトラップの大玉に襲われていた。走っていると逃げ道がなかった。

「なに!行き止まり!」

 絶体絶命と思われたその時、足場が無くなり、そのまま真っ逆さまに落ちる。

「ショウとケンは地下一階に移動!」

「アイツらお約束を守るな・・・・・・」

 太陽は呆れてしまう。

「誠、あれは何なんだ?」

 格納庫で見ていたポリスが問うと誠は大雑把に答えた。

「えっと・・・・・・・・・・・古代の防犯装置と言ったところかな??」

「おおまかにはな。性格には墓堀人対策のためのものだけど。」

「墓堀人?」

「そ。こういう遺跡、ピラミッドなんかの王族の遺跡にはよく見られるんだ。王族の威厳と示すための墓がこのピラミッド。

 で、王の墓なんかには昔の王の威厳を示す財が多く眠ってたんだ。それらは今でも価値があって、悪くても数十万はくだらない。そんな墓堀人に対しての対策の一つがトラップってわけだ。」

 太陽の説明に皆は感心した。

 その頃大地は壁を伝いながら王の墓へと移動していた。

「大地さん。」

「うわー!」

 大地は驚くがすぐに冷静になる。

「な、なに小百合さん?」

「あまり進んでおられないようですけど、どうかしまして?」

「な、なんでもないよ。」

 大地はそう言うと王の墓へと足を進める。

「咲ちゃーん、いませんか?おーい、咲ちゃーん。」

 大地は王の墓を開けようとする。するとひとりでに墓が開き、中からミイラが起きがある。

 その光景に誠は興奮する。

「すごいよ!是非この目で見てみたいな!古代の防犯装置が今でも立派に機能しているなんて!」

「いや、ここは最悪だろ。トラップが分かりやすいし、仕掛けが見え見え。高度なトラップは遺跡に辿り着く前に存在しているからな。」

 太陽はギガロニアの高度なトラップを思い出した。ローリですら気づかないほど景色に溶け込んでいるトラップだ。

 その頃、小百合は外で吉村教授に茶を出していた。

「粗茶でございます。」

「茶なんか飲んでる場合か!」

「ずっと心配なさってお疲れでしょ?少し、お休みになってはいかが?」

 小百合にそう言われると自然と吉村教授は茶を飲み始めた。

「大地よー、俺はいつまでここにいたらいいんだ?こちとら暇でよー、何のために出場したんだかわからしねぇ。」

 遺跡の側で待つドリルロボを砂漠の中からガラゴロが見ていた。

「ドリルロボめ、こっちには気づいてないようだな。ふふふふふ、砂の中に隠れる、スナイパー。」

 ドリルロボはくだらないダジャレを言うと砂に隠れた。

 

 ショウがたいまつによって照らされた遺跡の最深部に到達する。

「やや、こんなところに怪しい壁が!へー、かっこいい(塀、囲い。)」

「さむーい。」

 嫌悪ダジャレに女の子がそう答えた。

「っ!」

 その時ショウは気づいた。

 その通信な地上で待っている小百合たちにも伝えられた。小百合のK-BOYが「通信でございます!」と声を掛ける。

「ショウ君でーす!壁の向こうに咲ちゃん発見!」

 そのことに吉村教授は喜ぶ。

「では、壁を破壊なさって。」

 小百合の言葉に吉村教授は驚く。

「そんな!」

「人命救助のためですわ。」

 小百合は顔でバッサリ切った。

「壊せって言われても、工具落としちゃったし・・・・」

 ショウは最初のトラップで工具を誤って落としてしまった。そんな時ショウのK-BOYがひらめく。

「壊せるの?」

「最大出力、システム変更!」

 ショウのK-BOYは最大出力の回転で壁を壊し始める。そしてK-BOYが通れるくらいの穴を開けた。

「「素敵っす!」」

 一緒にポージングを取る。が、ドーピングの反動でバッテリーが切れた。

「それでは、いざ助けに!レディー、ゴー!」

 ショウは無謀にも穴に突っ込んだ。結果、ハマってしまった。

「アイツバカだろ。」

 太陽の言葉に一同頷いた。

(でもなんでトラップが起動したんだ?あれだけ大掛かりとなると発動のためのキーが・・・・・・)

 太陽は小百合に通信を入れる。

「小百合さん、吉村教授に話をさせてくれない?」

「ええ、いいですわ。吉村教授、同じマシンロボレスキューの大空太陽さんからですわ。」

「?もしもし。」

「もしもし、教授。伺いたいことがあるのですが。」

「なんだね?」

「娘さんの咲ちゃんはトラップを発動させる前に何か持っていませんでしたか?」

「なにかって・・・・・・・・・・そう言えば!」

 吉村教授は思い出した。

「何か心当たりでも?」

「ああ。娘が私にと宝石の玉を見せようとしてきたんだ。その後で・・・・・・・・」

「それだ!ありがとうございます、教授!」

 太陽は吉村教授に礼を言うと大地に通信を入れる。

「大地、トラップは咲ちゃんが持っている玉だ!」

「玉?」

「重みで作動するトラップだったんだよ!だから玉を戻せば・・・・・・」

「そうか!わかったよ、太陽君!」

 その時であったガラゴロが遺跡内部を壊し。倒壊させようとしていた。ドリルロボは遺跡を自慢のパワーで支える。そんなドリルロボをガラゴロは攻撃しようとするがドーザーロボたちが阻止を試みる。しかしガラゴロの強さにあっさり倒されてしまう。

「太陽さん、どうしたらよいのでしょう?」

「ギアダンプで体当たりだ!それしかない!」

「わかりましたわ!」

 小百合はギアダンプに乗車する。

「いい加減に、しなさい!いい加減に、しなさい!いい加減に、しなさい!どうした、やり返してこーい!」

「てめえなんか・・・・・・」

「ドリル、落ち着くのだ!」

「ギャラクシーコンボイ・・・・」

 今にも戦いに出そうなドリルロボをギャラクシーコンボイが通信で止める。

「今君が出てしまえば遺跡に内にいる要救助者と君の仲間が死んでしまう!今は耐えるんだ!」

「ギャラクシーコンボイ・・・・・・・・・・・・・すまねぇな。」

 その時であった。

「ドリルさん!」

「小百合?」

「助太刀に参りますわ!そこをお退きなさいませ!」

 小百合はギアダンプで容赦なくアタックをする。

「お退きます~~~~~~~~~~~~!」

 ガラゴロはボウリングの弾の様に転がった。

 その頃大地たちは地上に通じる通路に出ていた。しかし遺跡は限界まで来ていて、いつ倒壊してもおかしくない状況であった。

「出口までの距離30.4m、倒壊まで約9.2秒!全力で走れば間に合うよ!」

『おー!』

 大地たちは倒壊する遺跡の中をひたすら走る。そして大地たちは脱出した。

「ありがとう、ドリル!」

「このくらいお安い御用よ!」

 ドリルロボはそう言うとガラゴロの方を見る。

「今のはちょっと効いたぜ・・・・・」

 ガラゴロはフラフラになりながらも立ち上がった。

「もっと効くのをぶちかましてやる!」

 ドリルロボはそう言うとガラゴロに向かって行く。直後、遺跡が倒壊した。

「ああ!大切な遺跡が!」

 吉村教授はショックを受ける。

「さあ、大地!思いっきり暴れさせてくれや!」

「ドリルロボ!ハイパーモード、合体はじめ!」

 大地のK-BOYの顔が開き、目が光る。

「よっしゃ!ドーザーロボ各機へ、ハイパーモードへシステムを移行!」

『よっしゃ!』

「合体準備、よし!二番機よし!三番機よし!四番、五番機よし!起動、各部異常なし!レスキュー合体、ハイパードリルロボ!」

 ハイパードリルは頭の顔の部分を閉じると回転させる。

「ドリル、アタック!」

 ハイパードリルロボはキャタピラを使ってガラゴロに突っ込む。そしてガラゴロを天高く上げる。そして戻ってくる。

「フィンガーフラッシュ、グー!」

 ハイパードリルロボのフィンガーフラッシュがガラゴロに炸裂する。

「あ!そんな!さいなら!」

 そしてガラゴロは太陽の元で爆発した。

「戦闘により二次災害、あ、なし!」

 そのことに太陽以外は喜んだ。

「お父さん!」

「咲!痛い所はないか?」

「うん。あのね、これお父さんの探している宝物!」

 先は鞄の中から遺跡にあった赤い宝玉を見せる。

「咲・・・・・・・お父さんの一番大切な宝物は、一番大切なのはお前だよ、咲。本当に無事でよかった。」

 吉村教授は涙を流し喜ぶ。

 その後、ガラゴロによって壊された遺跡を直すことになったのは言うまでもない。

「やっぱそうなるよね。」

 太陽は一人分かっていた。

 

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